
Kirk Hunter Studios「Kinetic Strings Plus」は、Violins、Violas、Cellos、Bassesを1つのインストゥルメントにまとめ、複数のストリングスパターンを組み立てられるKontakt音源です。
大きな特徴は、4つの独立したタイムライン。
それぞれに異なるストリングスセクションや奏法、パターンを設定できるため、複数のパートが絡み合うオスティナートを1つの音源内で構築できます。
シネマティックな楽曲で「ストリングスにもっと動きを加えたい」というときに注目したい音源です。
Kinetic Strings Plusとは

Kinetic Strings Plusは、ストリングスのオスティナートやリズムパターンを構築することに重点を置いたKontakt音源です。
ViolinsからBassesまでのストリングスセクションを収録し、それぞれ異なる動きを組み合わせられます。
主な特徴は次のとおりです。
- 16 Violinsを収録
- 10 Violasを収録
- 8 Cellosを収録
- 4 Bassesを収録
- 4つの独立したタイムライン
- 各タイムラインに64のNote/Restイベント
- 6種類のアーティキュレーション
- 40種類の新しいリズムパターン
- オスティナートを自作可能
- イベント単位でVelocity、Transpose、Panを編集可能
- DAWのテンポに同期
単音を演奏するだけではなく、ストリングスセクションごとに異なるフレーズを動かせるのがポイントです。
4つの独立タイムラインでストリングスの動きを作れる

Kinetic Strings Plusの中心となる機能が、4つの独立したタイムラインです。
各タイムラインには64個のNote/Restイベントを配置でき、最大4つのRegionに分割できます。
さらに、それぞれ異なるセクションやパターン、アーティキュレーションを設定可能です。
- Violins、Violas、Cellos、Bassesを自由に設定
- タイムラインごとに異なるパターンを使用
- タイムラインごとに異なるアーティキュレーションを設定
- 64個のNote/Restイベントを編集
- 最大4つのRegionに分割
- Regionの長さを変更可能
- Region Cyclingに対応
- TimelineごとのSolo/Muteに対応
たとえば、Violinsでは細かく刻みながら、Cellosでは別のリズムを演奏させるといった組み合わせができます。
1つのノートやコードを押さえながら、複数のストリングスセクションを異なるパターンで動かせる仕組みです。
6種類のアーティキュレーションを収録
Kinetic Strings Plusには、リズミカルなストリングスパターンを作るための6種類のアーティキュレーションが用意されています。
タイムラインごとに異なる奏法を割り当てられるため、リズムだけではなく音色の変化も組み合わせられます。
- Spiccato
- Marcato
- Pizzicato
- Detache
- Col legno
- Bartok Pizzicato
さらに、各アーティキュレーションはTighten/Broadenによる調整に対応しています。
同じリズムパターンでも奏法を変更することで、異なるキャラクターを作れる設計です。
40種類のリズムパターンからすぐに演奏できる
Kinetic Strings Plusには、40種類の新しいリズムパターンが収録されています。
最初からすべてのノートを打ち込む必要はなく、用意されたパターンを選んでストリングスの動きを作り始められます。
- 40種類の新しいリズムパターン
- タイムラインごとに異なるパターンを選択可能
- パターンを編集可能
- Rhythm PatternのRandomizeに対応
- Accentを2、3、4、6イベントごとに設定可能
- AccentはSubtle、Moderate、Dynamicから選択可能
4つのタイムラインで別々のパターンを選べるため、プリセットを選ぶだけで終わる音源ではありません。
複数のパターンを組み合わせたり、そこから編集したりして、自分の楽曲に合わせた動きを作れます。
オスティナートを自分で作れるCompose Page
既存のリズムパターンだけではなく、自分でオスティナートを組み立てられるCompose Pageも搭載しています。
音程やリズムを細かく設定できるため、プリセットからさらに踏み込んだパターン制作が可能です。
- オスティナートのIntervalを編集
- Mini Scaleを収録
- Mini Arpeggioを収録
- Mini Ornamentationを収録
- 各イベントを半音から1オクターブまでTranspose
- Transpose IntervalのRandomize
- Major/Natural Minor/Harmonic Minorへの制限
- Step Recordに対応
- Timeline間でIntervalをコピー&ペースト
「用意されたパターンでは曲に合わない」という場合でも、オスティナートそのものを組み直せます。
シンプルな反復から、音程が動くフレーズまで作り込めるのが特徴です。
64イベントそれぞれのVelocityを編集できる
Kinetic Strings Plusでは、4つのタイムラインそれぞれに64個のVelocityイベントが用意されています。
単純に同じ強さで音を繰り返すだけではなく、イベントごとにダイナミクスを変化させられます。
- 64イベントそれぞれのVelocityを調整
- TimelineごとにVelocityを調整
- GlobalでのVelocity Scaling
- TimelineごとのVelocity Scaling
- 16種類のVelocity Preset
- VelocityのRandomizeに対応
アクセントを付けたり、強弱の流れを作ったりできるため、繰り返し感を抑えながらストリングスを動かせます。
イベントごとにTransposeやPanも設定できる
編集できるのはリズムやVelocityだけではありません。
各イベントのTransposeやPanも個別に設定できます。
- イベントごとにTranspose
- 半音から1オクターブまで音程を変更
- Transpose Intervalをランダマイズ
- イベントごとにPanを設定
- 64イベントのPanをランダマイズ
- TimelineごとにNote Levelを調整
リズム、音程、強弱、定位を組み合わせることで、同じパターンを繰り返すだけではない動きを作れます。
ストリングスの繰り返しパターンをDAWのテンポに同期できる
Kinetic Strings PlusのRepetitionは、DAWのテンポに同期します。
さらにSpeed Scalingを使い、現在のテンポを基準としてパターンを速くしたり遅くしたりできます。
- DAWテンポに同期
- Speed Scalingに対応
- Whole、Half、Quarter、8th、16th、32ndのEvent Resolution
- Triplet機能を搭載
- RepetitionのOn/Off
楽曲のテンポを変更した場合でも、それに合わせてストリングスパターンを動かせます。
MIDIとしてDAWへ持ち込める
作成したパターンは、Kinetic Strings Plusの中だけで使う必要はありません。
MIDI RecordとDrag-and-Dropに対応しています。
- MIDI Recordに対応
- MIDI Drag-and-Dropに対応
- 作成したパターンをDAW側で扱える
- MIDI Controllerによる各種機能のAutomationに対応
Kinetic Strings Plusでパターンを作り、その後DAW側でMIDIを調整するといった制作にも使えます。
Mixer Pageで音色を調整できる
ストリングスパターンを作ったあと、そのまま音色やバランスを整えられるMixer Pageも搭載しています。
各セクションのバランスだけではなく、EQやReverbなども用意されています。
- Section Note Mixer
- 3-Band Parametric EQ
- Velocity Sensitivity
- Reverb
- Room Size
- Warm/Bright Control
- Microphone Mixer
- Microphone/Reverb Preset
- 3種類のExciter
パターン作成から音色調整まで、Kinetic Strings Plus内で進められる構成です。
反復感を抑えるための仕組みも用意
オスティナートでは、同じサンプルが何度も繰り返されることで機械的に聴こえる場合があります。
Kinetic Strings Plusでは、Round Robinをランダム化する仕組みが採用されています。
- Round Robinをランダム化
- Church Ambienceのサンプルをミックス
- Velocity Variationに対応
- First Presbyterian Church, Santa Monicaで収録
リズムパターンを繰り返すことを前提としながら、単純なループ感を抑えるための仕組みが取り入れられています。
Kinetic Strings Plusの使い方:シネマティックなストリングスのオスティナートを効率よく作りたい人に

Kinetic Strings Plusの強みは、4つのストリングスセクションを別々に打ち込むのではなく、1つのインストゥルメント内で複数の動きを組み合わせられることです。
たとえば、Violinsに細かなパターン、Violasに別のリズム、Cellosに低い音域の動きを設定するといった使い方ができます。
- ストリングスのオスティナートを作りたい
- 複数のストリングスパートを組み合わせたい
- リズムパターンから制作を始めたい
- プリセットを自分の曲に合わせて編集したい
- Velocityや音程まで細かく作り込みたい
- シネマティックな楽曲にストリングスの動きを加えたい
1音やコードを押さえるだけで複数のパターンを同時に動かせるため、複雑なストリングスのアイデアを形にするときに使いやすい設計です。
Kinetic Strings Plusが向いていない可能性がある人
Kinetic Strings Plusは、ストリングスのリズムやオスティナートを構築する機能が充実しています。
そのため、ストリングス音源に求めているものによっては、中心機能を十分に活用しない可能性があります。
- オスティナートをほとんど使わない
- 複雑なリズムパターンを必要としていない
- ストリングスの細かなパターン編集を必要としていない
- Kontaktフル版を所有していない
特にKontaktのバージョンについては、導入前に確認しておきたいポイントです。
Kinetic Strings Plusのシステム要件
Kinetic Strings Plusを使用するには、Kontakt Playerではなくフル版Kontaktが必要です。
Pulse Audioの製品ページでは、Kinetic Strings Plusについてフル版Kontakt 6.6.1が必要と記載されています。
- Kontakt:フル版Kontakt 6.6.1
- Kontakt Player:非対応
- Mac:macOS 10.9以降
- Windows:Windows 7以降
- CPU:Intel Core 2 DuoまたはAMD Athlon 64 X2
- RAM:4GB以上、6GB以上推奨
- ダウンロードサイズ:約7.56GB
- 展開後:約7.7GB
無料のKontakt Playerで読み込んだ場合はDemo Modeになります。
購入前に、自分のKontakt環境を確認しておきましょう。
まとめ:Kirk Hunter Studios「Kinetic Strings Plus」4つの独立タイムラインでシネマティックなストリングスパターンを作れるKontakt音源|DTMプラグインセール
Kinetic Strings Plusは、Violins、Violas、Cellos、Bassesを収録し、4つの独立したタイムラインでストリングスの動きを組み立てられるKontakt音源です。
単純にストリングスを演奏するだけではなく、リズム、奏法、Velocity、音程、定位まで編集しながらオスティナートを作れます。
- 4つの独立したタイムラインを搭載
- 各タイムラインに64のNote/Restイベント
- 6種類のアーティキュレーションを収録
- 40種類の新しいリズムパターン
- オリジナルのオスティナートを作成可能
- Velocity、Transpose、Panをイベント単位で編集
- DAWのテンポに同期
- MIDI Drag-and-Dropに対応
- Mixer Pageを搭載
- フル版Kontakt 6.6.1が必要
特に魅力的なのは、複数のストリングスセクションに異なる動きを与え、それらを1つのインストゥルメント内で重ねられることです。
シネマティックな楽曲で「ストリングスを刻ませたいけれど、複数パートを一から細かく打ち込むのは大変」という場面で、制作方法の選択肢を増やしてくれる音源です。







