
Kreuzberg Audio「WACKELPUDDING」は、バネと重りの物理シミュレーションを利用して、独特の揺れを生み出す無料フィルターエフェクトです。
画面中央のプリンを引っ張ったり、MIDIやキックの信号を使ったりすることで、フィルターに自然な反動や動きを加えられます。
ダブステップのワブルベースはもちろん、ドラムやシンセのリズミカルな加工にも活用できるユニークなプラグインです。
WACKELPUDDINGとは?バネの動きで音を変化させるフィルターエフェクト

WACKELPUDDINGは、一般的なLFOとは異なる仕組みでフィルターを動かすエフェクトプラグインです。
最大の特徴は、フィルターのカットオフ周波数を、バネと重りの物理シミュレーションによって制御することです。
画面中央にはプリンのキャラクターが配置されており、このプリンの動きがそのままフィルターの変化につながります。
プリンを引っ張って離すと、元の位置に戻ろうとする反動によってフィルターが揺れ始めます。
さらに、揺れている途中で新しい刺激が加わると、その動きが重なり、毎回少しずつ異なる変化を生み出せるのが特徴です。
バネと重りによる物理シミュレーション
0.1〜10kgの重さを設定でき、重いほどゆったりとした動き、軽いほど細かく素早い動きを作れます。
LFOとは異なる自然な揺れ
一定周期を繰り返すのではなく、反動や減衰、次の入力によってフィルターの動きが変化します。
プリンを直接操作できるインターフェース
マウスで上下左右に引っ張ることで、音の変化を視覚的に確認しながら操作できます。
DAWのテンポに同期
SYNC機能を使えば、楽曲のテンポに合わせたワブルサウンドも制作可能です。
WACKELPUDDINGの主な機能
WACKELPUDDINGの主な機能は、以下の通りです。
バネの重さや反動を調整するSPRING
SPRINGセクションでは、プリンの動き方を細かく調整できます。
重さやバネの硬さ、揺れが収まるまでの時間を変更することで、同じ音でも異なるリズム感を生み出せます。
MASS
プリンの重さを調整します。
重くするとゆったりとした動きになり、軽くすると素早く細かな揺れになります。
STIFFNESS・RATE
バネの硬さや揺れる速度を設定します。
SYNCを有効にすると、DAWのテンポに同期した音符単位で調整できます。
DAMPING
揺れが収まるまでの時間を調整します。
短く鋭い動きから、長く揺れ続けるサウンドまで設定可能です。
WIDTH
左右のチャンネルでカットオフ周波数に差をつけ、ステレオ方向にも動きを加えられます。
MIDIやサイドチェインでフィルターを動かすTRIGGER
WACKELPUDDINGは、マウス操作だけでなく、オーディオ信号やMIDIノートを使ってプリンを動かすこともできます。
例えば、キックをサイドチェイン入力に送れば、キックが鳴るたびにベースのフィルターが揺れるような設定が可能です。
MIDIでは3種類のモードを利用でき、演奏内容に合わせてフィルターの動きを変えられます。
AUDIOトリガー
トラック自身の音声やサイドチェイン入力を検出して、プリンに動きを与えます。
HOLDモード
MIDIノートを押している間はプリンを引っ張った状態に保ち、ノートを離すと反動が発生します。
BOUNCEモード
MIDIノートによってプリンの基準位置を移動させ、その位置を中心に揺らします。
PLUCKモード
MIDIノートを入力するたびにプリンを弾くように動かします。
ベロシティによって動きの強さも変化します。
プリンの操作を録音できるMOTION
MOTION機能では、マウスでプリンを操作した動きを録音し、ループ再生できます。
録音できる長さは1・2・4・8小節で、DAWの再生位置に同期する仕組みです。
録音後もMASSやDAMPINGなどを変更できるため、同じ操作を使いながら異なるフィルターサウンドを試せます。
マウス操作をループ化
プリンを引っ張ったり離したりする操作を録音し、楽曲に合わせて繰り返せます。
録音後も動きを調整
バネの重さや硬さを変更すると、録音した操作に対するプリンの反応も変化します。
MIDIやキックとの組み合わせ
録音した動きに加えて、MIDIやオーディオトリガーによる動きを重ねることも可能です。
4種類のフィルターと18種類のプリセット
WACKELPUDDINGには、用途の異なる4種類のフィルターが搭載されています。
低音を中心に加工したい場合や、ドラムの高域を強調したい場合など、素材に合わせてフィルターを選択できます。
Ladder 24
24dB/octのフィルターです。
ベースの加工に向いており、DRIVEによるサチュレーションも加えられます。
LP 12
12dB/octのローパスフィルターです。
リードやパッド、コードなどの音色変化に使えます。
BP 12
12dB/octのバンドパスフィルターです。
声のようなワブルサウンドやパーカッションの加工に活用できます。
HP 12
12dB/octのハイパスフィルターです。
ドラムの低域を動かしたり、ビルドアップで音色を変化させたりできます。
また、18種類のファクトリープリセットを収録しています。
そのうち10種類にはモーションループが含まれているため、プリセットを読み込むだけで動きのあるフィルターサウンドを確認できます。
WACKELPUDDINGの活用法|ベースやドラムに独特のグルーヴを加える
WACKELPUDDINGは、フィルターの動きをリズムの一部として使いたい場面に向いています。
特に、ベースやドラムなど、音の立ち上がりがはっきりした素材と組み合わせると、バネの反動を活かした音作りを楽しめます。
ダブステップのワブルベース
DAWのテンポに同期させながら、重さや減衰を調整することで、一定周期のLFOとは異なるワブルサウンドを作れます。
キックに連動するベース加工
キックをサイドチェイン入力に送り、鳴るたびにベースのフィルターを動かします。
キックとベースのリズムに一体感を持たせたい場面で試せる方法です。
ドラムループのリズミカルな加工
ドラム自身の音声をトリガーに設定すると、スネアなどの音に反応してフィルターが動きます。
単調なループに変化を加えたいときにも活用できます。
シンセやリードの音色変化
LP 12やBP 12を使い、フレーズに合わせてフィルターを揺らすことで、動きのあるシンセサウンドを制作できます。
ブレイクやビルドアップの演出
MOTION機能でプリンの操作を録音し、展開に合わせてフィルターを変化させます。
マウス操作による不規則な動きを楽曲に取り入れられるのも魅力です。
WACKELPUDDINGは初心者でも扱いやすい?
WACKELPUDDINGは、フィルターの仕組みに詳しくなくても、音の変化を視覚的に理解しやすいプラグインです。
画面中央のプリンを引っ張るだけでフィルターが動くため、まずは難しい設定を考えずに音作りを始められます。
一方、MIDIルーティングやサイドチェインを活用する場合は、DAW側の設定について基本的な知識が必要になります。
マウス操作だけで音を変えられる
プリンを引っ張って離すだけで、フィルターの動きを確認できます。
プリセットから始められる
18種類のプリセットが用意されており、さまざまな設定を試しながら操作を覚えられます。
細かな設定にも対応
慣れてきたらMIDI、サイドチェイン、モーション録音を組み合わせて、より複雑な音作りに挑戦できます。
WACKELPUDDINGがおすすめな人・向いていない人
WACKELPUDDINGは、一般的なフィルターでは作りにくい、不規則な揺れや反動を楽曲に取り入れたい人に向いています。
特に、ベースミュージックやエレクトロニック系の制作では、リズムと連動した音色変化を作る選択肢になります。
おすすめな人
ワブルベースを制作したい人
ダブステップやベースミュージックで、重さや反動を感じるフィルターサウンドを作りたい人に向いています。
ドラムやシンセに動きを加えたい人
キックやMIDIノートをきっかけに、リズミカルなフィルター変化を加えたい場合に便利です。
直感的な操作で音作りを楽しみたい人
マウスでプリンを動かしながら、視覚と聴覚の両方で変化を確認できます。
向いていない人
一定周期のシンプルなフィルター変化だけを使いたい人
規則的なカットオフ変化が目的なら、一般的なLFO搭載フィルターでも対応できます。
透明感のある補正用EQを探している人
音の動きや演出を目的としたエフェクトのため、細かな周波数補正を中心に使う製品とは用途が異なります。
WACKELPUDDINGのシステム要件・対応環境
WACKELPUDDINGは、macOS・Windows・Linuxに対応しています。
macOS
macOS 11 Big Sur以降。
Intel Mac・Apple Silicon Macに対応。
Windows
Windows 10以降(64bit)。
Linux
Ubuntu 22.04以降を基準とするx86_64環境。
プラグイン形式
VST3、AU(macOS)、CLAP、スタンドアロン。
動画書き出し
macOS・Windowsに対応。
Linuxでは利用できません。
まとめ|WACKELPUDDINGでフィルターに自然な揺れと反動を加える
WACKELPUDDINGは、バネと重りの物理シミュレーションを使い、フィルターに独特の動きを与えるエフェクトプラグインです。
マウス操作による直感的な音作りに加えて、MIDIやサイドチェイン、モーション録音にも対応しています。
物理シミュレーションによるワブルサウンド
バネの重さや反動、減衰を利用して、一定周期ではないフィルターの動きを作れます。
MIDI・サイドチェインに対応
キックやMIDIノートに反応させて、リズミカルな音色変化を加えられます。
モーション録音で動きをループ化
マウス操作を録音し、DAWのテンポに合わせて繰り返し再生できます。
4種類のフィルターを搭載
ベース、ドラム、シンセなど、素材に合わせたフィルター加工が可能です。
いつものベースやドラムに少し変わった動きを加えたいとき、試してみたいエフェクトです。
規則的なLFOとは異なるワブルサウンドを取り入れたい人は、ぜひチェックしてみてください。
