
Noizefield「VinylNoize」は、実際のアナログレコードの再生状態を再現する無料エフェクトプラグインです。
レコード特有のノイズや摩耗、ピッチの揺れだけでなく、ターンテーブルのスクラッチ操作にも対応しています。
2種類のエンジンを搭載し、Lo-FiやHip-Hopなどの音楽制作でアナログレコードの質感を加えたいときに活用できます。
VinylNoizeとは?実際のレコード再生を再現する無料プラグイン

VinylNoizeは、録音済みのノイズループを重ねるのではなく、実際のレコードの測定データや物理モデリングを使って、レコード再生時の音質変化を再現するプラグインです。
実物のLPレコードの両面を測定したデータを基に、細かなノイズの発生やレコード内周での高域の変化まで表現できます。
ノイズをループ再生せずに生成
レコード特有のパチパチとしたクラックルノイズを確率的な処理によって生成します。
レコードの摩耗や汚れを再現
経年劣化や表面の汚れによって変化する再生状態を細かく調整できます。
ピッチの揺れや音質変化に対応
ワウ・フラッターやレコード内周での高域の変化など、アナログ再生特有の現象を再現します。
スクラッチやブレーキ操作にも対応
ターンテーブルを操作するように、レコードの回転をドラッグしたり、ブレーキをかけたりできます。
2種類のエンジンでレコードの質感を作り込める
VinylNoizeには、実測データを基にした「Side A」と、物理モデリングを使用する「Side B」の2種類のエンジンがあります。
A/Bスイッチで切り替えられ、それぞれ独立した8種類のプリセットを利用できます。
Side A:実際のレコードの測定データを再現
Side Aは、実物のLPレコードから測定した特性を基にしたエンジンです。
レコードの摩耗やノイズ、再生位置による音質変化などを調整できます。
AGE
レコードの経年劣化を0〜200%の範囲で調整します。
GROOVE
レコード針の位置を調整し、内周に進むにつれて起こる高域の変化を再現します。
CRACKLE・DEBRIS
細かなクラックルノイズや、大きめの突発的なノイズを調整できます。
BED
ダストノイズ、溝の摩擦音、シェラック盤風のノイズ、アーカイブ音源風の空気感という4種類のサーフェスノイズを用意しています。
さらに、VALVEによる真空管の質感、REELによるテープマシンの特性、TRANSMITによる1960年代の放送機器をイメージした音質変化も加えられます。
Side B:ターンテーブルや再生機器を物理モデリング
Side Bは、レコードプレーヤーや盤面、再生機器の動作を物理モデリングで再現するエンジンです。
回転の揺れから針やカートリッジの種類まで、細かな設定が可能です。
WOW・FLUTTER・WARP
回転ムラやレコードの反りによるピッチの変化を調整します。
DRIVE・RUMBLE
ベルトドライブとダイレクトドライブを切り替え、ターンテーブルの低周波ノイズも再現できます。
CONDITION・CLEANLINESS・PLAYS
レコードの状態や清潔さ、繰り返し再生による摩耗を設定します。
CARTRIDGE・STYLUS
MM・MCカートリッジや、針先の形状を選択できます。
また、33⅓回転と45回転の切り替え、プリアンプやRIAA補正の設定にも対応しています。
スクラッチやブレーキ操作にも対応
VinylNoizeには、ターンテーブルを操作できるDeckビューが用意されています。
レコードを手で動かすようなスクラッチ操作や、回転を減速させるブレーキ操作が可能です。
Scratchモード
250msの回転履歴を利用し、ドラッグやブレーキによるスクラッチ表現に対応します。
Liveモード
公称8msのターンテーブル遅延で動作し、リアルタイムの操作を想定したモードです。
単にレコードのノイズを加えるだけでなく、ターンテーブルの動きを使ったサウンドデザインにも活用できます。
VinylNoizeを音楽制作でどう使う?
VinylNoizeは、レコードの質感を取り入れたいさまざまな制作シーンで活用できます。
Lo-Fi Hip-Hop
ピアノやドラムループにクラックルノイズやピッチの揺れを加え、古いレコードを再生しているような雰囲気を演出できます。
Boom Bap・Hip-Hop
サンプリング素材に摩耗やノイズを加え、レコードから取り込んだような質感を作る用途に向いています。
アンビエント・シネマティック
パッドやピアノに揺れや経年劣化の質感を加え、古い録音を思わせるサウンドを演出できます。
サウンドデザイン
スクラッチやブレーキ操作を使い、楽曲のアクセントや特殊な効果音を作ることも可能です。
VinylNoizeの対応OS・プラグイン形式
VinylNoizeは、Windows、macOS、Linuxに対応しています。
- Windows:VST3
- macOS:VST3、AU
- Linux:VST3、LV2
インストーラーは付属せず、ダウンロードしたプラグインを所定のフォルダにコピーし、DAWで再スキャンして導入します。
なお、macOSではセキュリティ機能によってプラグインを読み込めない場合があります。
その際は、ダウンロードページに記載されたTerminalコマンドによる隔離属性の解除が必要になることがあります。
コマンドを実行する場合は、ファイルの入手元と指定パスを確認してください。
まとめ:レコードのノイズだけでなく再生状態まで再現できるプラグイン
VinylNoizeは、実際のLPレコードの測定データと物理モデリングを組み合わせた無料エフェクトプラグインです。
レコードの摩耗やノイズ、回転ムラ、再生機器の特性まで調整でき、アナログレコードの質感を細かく作り込めます。
実測データと物理モデリングの2種類のエンジン
レコードの測定特性と再生機器の動作を、それぞれ異なる方法で再現できます。
ノイズや経年劣化を細かく調整
クラックル、サーフェスノイズ、摩耗、ピッチの揺れなどに対応しています。
ターンテーブル操作が可能
スクラッチやブレーキを使ったサウンド表現も楽しめます。
Lo-FiやHip-Hopのビート制作はもちろん、アンビエントやシネマティックな音作りで、レコードならではの質感を取り入れたい方はチェックしてみてください。
