
VanDeYacht Audio「Trim」は、精密なゲイン調整とステレオバランスの確認、外部アナログ機材のレベルマッチングに対応した無料プラグインです。
0.001dB単位の細かな音量調整に加え、L/R・M/S処理やLUFS・相関メーターを搭載しています。
通常のミックス作業から外部機材を使った音楽制作まで、さまざまな場面で活用できるツールです。
無料配布
Trimとは?精密なゲイン調整と音量解析を組み合わせた無料プラグイン
Trimは、音量を細かく調整しながら、ステレオ信号の状態を確認できるゲインプラグインです。
左右の音量を個別に調整できるほか、M/Sモードではセンター成分とサイド成分を分けて扱えます。
LUFSや相関メーターも備えているため、音量だけでなく、左右のバランスやステレオ信号の状態を確認しながら作業を進められます。
さらに、外部アナログ機材を使用する際の音量差を補正する「Chain Match」機能も搭載しています。
0.001dB単位のゲイン調整
±12dBの範囲を0.001dB単位で調整できます。
数値の直接入力にも対応しており、細かな音量設定が可能です。
L/R・M/S処理に対応
左右のチャンネル、またはセンターとサイドの成分を個別に調整できます。
それぞれのモードで設定を保持できる点も特徴です。
音量とステレオの状態を確認
LUFS、左右の音量バランス、相関メーターを搭載しています。
調整中の信号を視覚的に把握できます。
外部機材のレベルマッチング
Chain Match機能により、外部アナログ機材を通した際の音量差や左右差を補正できます。
L/R・M/Sモードで音量とステレオの広がりを調整
Trimでは、L/RとM/Sの2つの処理モードを切り替えられます。
L/Rモードは左右のチャンネルを直接調整する方法です。
一方、M/Sモードではセンター成分とサイド成分を分けて扱うため、ステレオの広がりを調整したい場面にも活用できます。
さらに、3種類のリンク設定を使い分けることで、左右の音量を連動させたり、反対方向へ動かしたりできます。
Stereoモード
2つのゲインノブを連動させ、同じ方向に調整します。
左右のバランスを保ちながら音量を変更したい場面に便利です。
Mirrorモード
2つのゲインノブを反対方向に動かします。
M/Sモードではステレオの広がりを調整する操作として使用できます。
Dual Monoモード
2つのゲインノブを独立して操作できます。
左右の音量差を個別に補正したい場合に役立ちます。
Monitor機能
片方のチャンネルだけを両方のスピーカーから再生できます。
左右の信号を個別に確認したいときに便利です。
LUFS・バランス・相関メーターで音の状態を確認
Trimには、音量やステレオ信号の状態を確認するためのメーターが用意されています。
ゲインを調整しながら数値を確認できるため、左右の音量差や信号の相関を把握しやすくなります。
また、メーターを使用しない場合はオフにでき、メーター処理によるCPU負荷をなくせます。
Short-term LUFS
各チャンネルの短期的なラウドネスを表示します。
音量を確認しながら調整したい場面で活用できます。
L/R Balance
左右の音量バランスを表示します。
M/SモードではM/S Balanceに切り替わり、センターとサイドのバランスを確認できます。
Correlation
左右の信号がどの程度共通しているかを表示します。
ステレオ信号の相関を確認する際に役立ちます。
Chain Matchで外部アナログ機材の音量差を補正
Chain Matchは、外部アナログ機材を通した際に生じる音量差や左右差を補正する機能です。
基本的には、機材へ送る信号にTrimを「Source」として配置し、戻ってきた信号に別のTrimを「Analyzer」として配置します。
同じ音声を再生して解析し、Matchを実行すると、補正値がSource側のゲインに反映されます。
外部機材を通した後ではなく、機材へ送る前の信号を調整できる点が特徴です。
Imageモード
左右の音量差だけを補正します。
全体の音量は維持したまま、左右のバランスを整えます。
Fullモード
左右のバランスに加え、外部機材を通した際に増減した音量も補正します。
Driveモード
左右のバランスを補正したうえで、最も大きなピークが設定した上限に達するまで音量を上げます。
Perceptual・Flat
Perceptualは周波数帯域ごとの聴感上の音量を考慮してマッチングします。
FlatはRMSメーターに近い平均レベルを基準にします。
トゥルーピーク管理
DA・ADそれぞれのトゥルーピーク上限を設定できます。
外部機材への送出信号と戻り信号のピーク管理に役立ちます。
なお、macOSでは1つのTrimで送受信を扱うSingleモードにも対応しています。
Ping機能を使えば、信号の往復時間を測定してDAWとのタイミングを合わせられます。
Trimを音楽制作でどう活用できる?
Trimは、単純な音量調整だけでなく、ミックス中のステレオバランス確認や外部機材を使用する際のレベル管理にも活用できます。
特に、音量を細かく設定したい場合や、左右の信号を個別に扱いたい場合に便利です。
ボーカルや楽器の音量調整
ボーカル、ギター、シンセなどのトラックに挿入し、必要なゲインを数値で設定できます。
細かな音量調整を行いたい場面に適しています。
ステレオ素材の左右バランス調整
ステレオ録音した楽器や音源の左右バランスを確認しながら調整できます。
片側だけ音量を変更したい場合はDual Monoモードが便利です。
M/S処理によるステレオ幅の調整
センターとサイドの音量を調整することで、ステレオの広がりをコントロールできます。
シンセパッドやステレオ素材の広がりを調整したい場面で活用できます。
外部アナログ機材を使ったミックス
外部コンプレッサーやEQなどを使用する際、Chain Matchで入出力の音量差を補正できます。
音量差を抑えて処理前後を比較したい場合にも役立ちます。
Trimがおすすめな人・向いていない人
Trimは、精密なゲイン調整やステレオ信号の確認を行いたいDTMユーザーに適したプラグインです。
特に、L/R・M/S処理やメーター機能をまとめて使いたい場合は、導入を検討する価値があります。
一方、単純な音量調整だけが目的であれば、DAW標準のゲイン機能で十分な場合もあります。
おすすめな人
- 音量を細かい数値で調整したい人
- 左右の音量バランスを確認したい人
- M/S処理でステレオの広がりを調整したい人
- LUFSや相関メーターを活用したい人
- 外部アナログ機材のレベルマッチングを行いたい人
向いていない可能性がある人
- DAW標準の音量調整機能だけで十分な人
- ゲイン調整やメーター機能を必要としていない人
- AAX形式のプラグインを直接使用したい人
Trimの対応OS・プラグイン形式
TrimはmacOSとWindowsに対応しています。
AU・VST3形式を読み込めるDAWで使用でき、スタンドアロン版も用意されています。
macOS
AU、VST3、スタンドアロンに対応しています。
外部機材の送受信を1つのインスタンスで扱うSingleモードも使用できます。
Windows
VST3、スタンドアロンに対応しています。
対応DAW
Logic Pro、Ableton Live、Cubase、Studio One、REAPER、FL Studio、Bitwigなど、AUまたはVST3を読み込めるDAWで使用できます。
Pro Tools
AAX形式には対応していません。
Modalics Plugin BuddyなどのVST3ホストを利用する方法が案内されています。
Trimの導入方法
Trimは、VanDeYacht Audioのアカウントを作成することで入手できます。
プラグインの使用期限はなく、継続して利用できます。
導入手順
- Trimの製品ページにアクセスします。
- 「Get Trim free」をクリックします。
- 無料アカウントを作成し、Trimの入手手続きを行います。
- プラグインをインストールします。
- プラグインからアカウントにサインインします。
まとめ|精密なゲイン調整とステレオ解析をまとめて行える無料プラグイン
VanDeYacht Audio「Trim」は、細かな音量調整とステレオバランスの確認を1つにまとめた無料ゲインプラグインです。
通常のミックス作業に加え、外部アナログ機材のレベルマッチングにも対応しており、用途に合わせて機能を使い分けられます。
主な特徴
- 0.001dB単位で調整できる精密なゲインコントロール
- L/R・M/Sモードによる柔軟な音量調整
- Stereo・Mirror・Dual Monoの3種類のリンク設定
- LUFS・バランス・相関メーターによる信号の確認
- 外部アナログ機材の音量差を補正するChain Match
- macOS・Windowsに対応し、使用期限なく利用可能
音量を細かく調整したい人や、ステレオ信号の状態を確認しながらミックスを進めたい人は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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