
M Media Audio「Thunderbuss Mix」は、コンプレッサー、チューブサチュレーション、リミッターを1つにまとめたミックスバス用エフェクトプラグインです。
わずか5つのノブで、ミックス全体のまとまりや音色、ピークを調整できるシンプルな設計が特徴です。
複雑なパラメーター設定を必要とせず、ミックスバスに必要な処理をまとめて行えます。
Thunderbuss Mixの特徴|3つのエフェクトを1つに統合

Thunderbuss Mixは、ミックスバスで使用する3種類のエフェクトを統合したプラグインです。
Vari-muコンプレッサーで音のまとまりを整え、チューブサチュレーションで音色に変化を加え、リミッターでピークを制御します。
それぞれの処理が連携するように設計されており、複数のプラグインを個別に組み合わせる手間を減らせます。
Vari-muコンプレッサー
ミックス全体の音量変化を整え、各楽器の一体感を調整します。
自動メイクアップゲインに対応しているため、コンプレッションによる音量変化を補正できます。
チューブサチュレーション
真空管風のサチュレーションを加え、ミックス全体の音色に変化を与えます。
レベルマッチング設計により、音量の増加を抑えながら質感を調整できます。
ルックアヘッドリミッター
突発的な音量ピークを制御するリミッターです。
5msのルックアヘッドと20msのホールド、2段階のリリース処理を組み合わせています。
固定シーリング
リミッターの出力上限は-0.3dBFSに固定されています。
ピークを一定の上限内に収める設計です。
5つのノブでミックスバスを直感的に調整
Thunderbuss Mixは、5つのノブだけで主要な処理をコントロールできます。
一般的なコンプレッサーにあるRatioやAttack、Releaseなどの細かな設定は必要ありません。
音の変化を確認しながら、シンプルに調整できることが魅力です。
Input(-12〜+12dB)
プラグインに入力する信号のレベルを調整します。
SC HP(OFF/40〜200Hz)
コンプレッサーのサイドチェインにハイパスフィルターを適用します。
キックやベースなどの低音によってコンプレッサーが過剰に反応することを抑えられます。
Threshold(-30〜0dB)
Vari-muコンプレッサーの圧縮量を調整します。
自動メイクアップゲインにより、音量の変化を補正しながら音のまとまりを整えられます。
Saturation(0〜100%)
チューブサチュレーションの強さを調整します。
ミックス全体に加える音色の変化をコントロールできます。
Limiter(0〜12dB)
固定シーリングに向けたリミッターのドライブ量を調整します。
音量ピークを制御しながら、出力レベルを整えるための機能です。
サイドチェインHPFで低音によるポンピングを抑える
ミックスバスにコンプレッサーを使用すると、キックやベースの強い低音に反応して、ほかの楽器まで音量が下がる場合があります。
このような音量の揺れは、楽曲によっては意図しないポンピングにつながります。
Thunderbuss Mixには、コンプレッサーの反応を調整するサイドチェインHPFが搭載されています。
40〜200Hzのフィルター調整
低音域がコンプレッサーの動作に与える影響を調整できます。
キックやベースの影響を軽減
低音の強い音にコンプレッサーが過剰反応することを抑え、ミックス全体の音量変化を整えます。
低音を残しながらコンプレッション
サイドチェイン側のフィルターなので、キックやベースそのものの低音を直接カットする機能ではありません。
Thunderbuss Mixの活用法|ミックス全体の音作りに
Thunderbuss Mixは、複数のトラックをまとめたミックスバスでの使用を想定したエフェクトです。
楽曲全体のまとまりを調整したいときや、音色に変化を加えたいとき、ピークを制御したいときに活用できます。
ミックス全体に一体感を加える
マスターバスや2-Busに挿入し、Vari-muコンプレッサーで各楽器の音量変化を整えます。
Thresholdを調整しながら、自然なまとまりを探る使い方です。
ロックやメタルの低音を安定させる
キックやベースが強い楽曲では、SC HPを使用して低音による過剰なコンプレッションを抑えます。
ドラムとベースの存在感を保ちながら、ミックス全体をまとめたい場面に向いています。
ミックス全体にサチュレーションを加える
Saturationノブを使い、楽曲全体に真空管風の質感を加えます。
音量の増加を抑える設計なので、音色の変化を確認しながら調整できます。
ピークを整える
リミッターで突発的なピークを制御します。
リミッターの前段には、突出したトランジェントを処理するソフトクリッパーも組み込まれています。
メーターとプリセットで調整をサポート
Thunderbuss Mixには、処理の状態を確認できるメーターと10種類のファクトリープリセットが用意されています。
メーターはVUモードとGRモードを切り替えられ、出力ピークとコンプレッサーのゲインリダクションを確認できます。
VUモード
出力ピークを表示します。
メーターの0は-0.3dBFSのシーリングに対応しており、リミッターの動作を視覚的に確認できます。
GRモード
コンプレッサーによるゲインリダクションを表示します。
音がどの程度圧縮されているのかを確認する際に役立ちます。
10種類のファクトリープリセット
あらかじめ用意された設定から音作りを始められます。
Thunderbuss Mixがおすすめな人・向いていない人
Thunderbuss Mixは、細かなパラメーターを調整するよりも、少ない操作でミックスバスの音を整えたい人に向いています。
一方で、各エフェクトの動作を細かく設定したい場合は、専用プラグインのほうが適していることもあります。
おすすめな人
- ミックス全体に自然なまとまりを加えたい人
- コンプレッサーとサチュレーションを組み合わせて使いたい人
- キックやベースによるポンピングを抑えたい人
- 複雑な設定をせずにミックスバスを処理したい人
- 1つのプラグインでコンプレッションからピーク制御まで行いたい人
向いていない人
- RatioやAttack、Releaseを細かく調整したい人
- リミッターの出力シーリングを自由に設定したい人
- エフェクトごとの処理順序を自由に組み替えたい人
Thunderbuss Mixのシステム要件・対応環境
Thunderbuss Mixは、macOS、Windows、Linuxに対応したエフェクトプラグインです。
対応OS
macOS、Windows、Linux
プラグイン形式
AU(Audio Units)、VST3
製品バージョン
1.0.0
レイテンシー
5ms(ホストDAWへ報告)
まとめ|5つのノブでミックス全体の音を整えるバスエフェクト
Thunderbuss Mixは、コンプレッション、サチュレーション、リミッティングを1つにまとめたミックスバス用プラグインです。
複雑な設定を必要とせず、ミックス全体のまとまりや音色、ピークを調整できます。
3種類のエフェクトを統合
Vari-muコンプレッサー、チューブサチュレーション、ルックアヘッドリミッターを搭載。
5つのノブによるシンプルな操作
細かなパラメーター設定を省き、主要な処理を直感的に調整できます。
サイドチェインHPFを搭載
キックやベースによる過度なゲインリダクションを抑えられます。
ピーク制御にも対応
5msのルックアヘッドと固定シーリングを備えたリミッターで、音量ピークを整えます。
複数のエフェクトを組み合わせる手間を減らしながら、ミックス全体の音作りを行いたい人にとって、使いやすい選択肢となるプラグインです。
