
Martillolaud「Tamiz」は、周波数スペクトラム、ステレオイメージ、ラウドネスなどをリアルタイムで確認できる無料の音声解析プラグインです。
低域の位相ズレやトゥルーピークの超過など、ミキシングやマスタリングで注意したい問題を検出する警告機能も搭載しています。
音の状態を視覚的に把握しながら、ミックスの改善点を見つけたい人に役立つツールです。
無料配布
Tamizとは?ミックスの状態を一括確認できる無料解析プラグイン

Tamizは、ミキシングやマスタリングに必要な複数の解析機能をまとめたオーディオアナライザーです。
周波数バランスだけでなく、ステレオの広がりや位相、音圧、ダイナミクスまで一画面で確認できます。
音声を加工するエフェクトではなく、音の状態を測定して問題の発見をサポートするプラグインです。
周波数スペクトラム解析
左右のチャンネルやMID/SIDEの周波数成分をリアルタイムで表示します。
ステレオイメージの確認
ベクトルスコープと相関メーターで、音の広がりや位相の状態を把握できます。
ラウドネス・音圧測定
LUFS、RMS、トゥルーピーク、PLRなどを測定できます。
問題を知らせる警告機能
低域の位相問題や音圧超過などを検出し、発生履歴を確認できます。
使用制限のない無料プラグイン
シリアル登録や使用期限はなく、継続して利用できます。
Tamizの主な機能
Tamizの主な機能は、以下の通りです。
周波数スペクトラムをリアルタイムで解析
Tamizのスペクトラムアナライザーでは、音声の周波数成分をリアルタイムで確認できます。
平均的な周波数分布と最大値を表示できるため、ミックス全体のバランスだけでなく、瞬間的に突出する帯域も把握しやすくなっています。
L/R・MID/SIDE解析
左右のチャンネルを個別に確認できるほか、中央成分と左右の差分成分も解析できます。
共振ピークの試聴
Shiftキーを押しながらクリックすると、近くの共振ピークを試聴できます。
耳で問題のある帯域を確認したいときに便利です。
表示設定のカスタマイズ
解析ブロックサイズ、平滑化、表示範囲、スロープなどを調整できます。
設定を保存すれば、次回以降も同じ表示環境で作業できます。
聴覚モデル(ベータ版)
周囲の音から突出した共振成分を検出し、聞こえやすい成分とマスキングされている可能性がある成分を区別して表示します。
推定結果のため、最終的な判断は耳で確認する必要があります。
ステレオイメージと位相を確認
ステレオ解析では、音の左右への広がりや位相の状態を視覚的に確認できます。
特に、低域のステレオ成分やモノラル再生時の問題をチェックしたい場面で役立ちます。
ベクトルスコープ
ステレオイメージを図形で表示し、音の広がり方を確認できます。
ステレオ相関メーター
全帯域と低域の相関を個別に測定できます。
モノラル互換性の確認
モノラル再生時の音量低下につながる問題を警告機能で検出できます。
LUFS・トゥルーピーク・ダイナミクスを測定
Tamizは、ミキシングやマスタリングで重要な音圧関連の数値も測定できます。
ラウドネスの変化を時間軸で確認できるため、楽曲全体の音量バランスを把握する用途にも適しています。
LUFS測定
Integrated(統合)とShort-term(短時間)のラウドネスを確認できます。
トゥルーピーク測定
サンプル間ピークを考慮した最大ピーク値を測定できます。
RMS・PLR
平均的な音量レベルや、トゥルーピークと統合ラウドネスの差を確認できます。
ラウドネスレーダー
ラウドネスの推移を1分・5分・15分・60分の表示範囲で確認できます。
ダイナミックレンジ(DR)も表示可能です。
ミックスの問題を検出する警告機能
Tamizの特徴のひとつが、測定可能な問題を検出する警告機能です。
設定した条件に達したときに警告を表示し、発生したタイミングを履歴として記録します。
低域のステレオ問題
低域の広がりすぎや逆位相の状態を検出します。
モノラル再生時の音量低下
モノラルにしたときの音量低下を検出します。
トゥルーピーク超過
設定した上限値を超えた場合に警告します。
ラウドネスの目標値との差
設定したLUFS目標値から外れた状態を検出します。
ダイナミクスの圧縮状態
PLRをもとに、ダイナミクスが過度に抑えられている状態を検出します。
警告の種類や判定基準は設定画面から変更できます。
Tamizの活用法|ミキシング・マスタリングでの使い方
Tamizは、楽曲制作のさまざまな段階で音の状態を確認するために活用できます。
キックとベースの低域バランスを確認する
キックとベースが重なるミックスでは、低域の周波数分布を確認することが重要です。
Tamizのスペクトラム表示を使えば、低域にどの程度エネルギーが集中しているかを視覚的に把握できます。
さらに、低域のステレオ相関を確認することで、位相に関する問題を発見する手がかりにもなります。
ただし、周波数の重なりを自動的に解消する機能はありません。
必要に応じてEQやサイドチェイン処理などを組み合わせます。
共振ピークを見つけてEQ調整に活用する
ギターやシンセサイザーなどの音色で、特定の周波数が耳につくことがあります。
Tamizでは、スペクトラム上の突出したピークを確認し、Shift+クリックでその周波数付近を試聴できます。
気になる帯域を耳で確かめてからEQを調整することで、不要なカットを避けながら音作りを進めやすくなります。
マスタリングで音圧とステレオの状態をチェックする
マスタリングでは、音圧だけでなく、ピークレベルやダイナミクス、ステレオの状態も確認したいところです。
Tamizをマスターバスの最終段に配置すれば、処理後の音声をまとめて解析できます。
LUFSやトゥルーピークを確認しながら、ラウドネスレーダーで楽曲全体の変化を把握する使い方が可能です。
警告履歴を利用すれば、問題が発生した箇所を後から確認することもできます。
Tamizは初心者でも扱いやすい?
Tamizは、基本的な解析機能を利用するだけなら複雑な設定を必要としません。
スペクトラムやメーターを確認することで、耳だけでは判断しにくい音の状態を視覚的に把握できます。
一方、LUFSやPLR、ステレオ相関などの数値を正しく判断するには、ある程度の知識が必要です。
最初は周波数スペクトラムとピークメーターを中心に使い、慣れてきたらステレオ解析や警告機能を活用するとよいでしょう。
また、警告は必ずしも音質上の問題を意味するものではありません。
数値だけに頼らず、実際の音を聴きながら判断することが大切です。
Tamizがおすすめな人・向いていない人
Tamizは、音声解析に必要な機能をひとつのプラグインで確認したい人に適しています。
おすすめな人
- 無料のスペクトラムアナライザーを探している人
- ミキシングで周波数バランスや共振ピークを確認したい人
- ステレオの広がりや低域の位相をチェックしたい人
- LUFSやトゥルーピークを測定したい人
- マスタリング時の問題を警告機能で確認したい人
向いていない人
- EQやコンプレッサーによる音質調整まで行いたい人
- ミックスの問題を自動修正するプラグインを探している人
- 音の状態を数値ではなく、聴感だけで判断したい人
Tamizは解析専用ですが、既存のEQやコンプレッサーと組み合わせることで、調整前後の状態を確認する用途に活用できます。
Tamizのシステム要件・対応環境
Tamizは、Windows・macOS・Linuxに対応しています。
対応OS
Windows 10 / 11、macOS 11以降(Intel / Apple Silicon)、64bit Linux
プラグイン形式
VST3 / AU / AAX(macOS)
VST3(Windows / Linux)
対応DAW
Logic Pro、Ableton Live、Cubase、REAPER、Studio One、Pro Tools、FL Studio、Bitwigなど、対応プラグイン形式をサポートするDAW
インストール方法
macOSはPKGインストーラーを使用します。
WindowsとLinuxはVST3ファイルを所定のフォルダにコピーして導入します。
まとめ|Tamizでミックスの問題を視覚的に確認する
Tamizは、周波数スペクトラム、ステレオイメージ、ラウドネスなどを一括解析できる無料プラグインです。
音声を直接加工する機能はありませんが、ミキシングやマスタリングで確認したい情報をまとめて表示し、問題の発見をサポートします。
周波数スペクトラム解析
周波数バランスや共振ピークをリアルタイムで確認できます。
ステレオ・位相解析
音の広がりや低域の相関、モノラル再生時の問題をチェックできます。
ラウドネス測定
LUFS、トゥルーピーク、PLRなどを測定し、音圧とダイナミクスを把握できます。
警告・履歴機能
設定した条件に基づいて問題を検出し、発生したタイミングを確認できます。
無料で継続利用可能
シリアル登録や使用期限なしで導入できます。
ミックスの状態を客観的に確認したい人や、マスタリング時のチェック環境を整えたい人は、導入を検討してみてください。
無料配布
