
HEAVEN42「Simmulator」は、1980年代のSimmons SDS-V、SDS-8、Pearl DRX-1をイメージした電子ドラムシンセサイザーです。
録音済みのドラムサンプルを再生するのではなく、キックやスネア、タムなどのサウンドをリアルタイムで合成する仕組みを採用しています。
オシレーターやノイズ、フィルターを組み合わせた音作りに加え、12-bit・8-bitモードや80年代風のリバーブも搭載。
レトロな電子ドラムサウンドを楽曲に取り入れたい方や、オリジナルのドラム音色を作りたい方に適した無料プラグインです。
Simmulatorの特徴|80年代の電子ドラムを現代のDTM環境で再現

Simmulatorは、SimmonsやPearlのアナログドラムモジュールを研究して開発されたドラムシンセサイザーです。
三角波オシレーターによるピッチ変化、フィルターを通したノイズ、打撃音のアタックを作るクリック成分などを組み合わせ、電子ドラム特有のサウンドを生み出します。
最大の特徴は、サンプルを一切使用せず、鍵盤を押すたびに音を新しく合成すること。
ベロシティにも反応するため、演奏の強弱を音色に反映できます。
リアルタイムでドラムサウンドを合成
キック、スネア、タム、ハイハット、クラップ、FXなどの音を、オシレーターやノイズを使って生成します。
80年代の電子ドラムをイメージしたサウンド
Simmons SDS-VやPearl DRX-1を思わせる電子タムから、ユーロディスコ風のスネアまで幅広い音作りに対応します。
鍵盤全体でピッチを演奏可能
鍵盤の位置によって音程を変えられる一方、ディケイの長さはどの鍵盤でも一定に保たれます。
ドラム音色を使ったメロディックなフレーズにも活用できます。
80年代のデジタル機器を思わせる音質
整数演算によるDSPエンジンを採用。
Vintage 12-bitとLo-Fi 8-bitモードを使えば、初期のEPROMドラムマシンを思わせる質感を加えられます。
オシレーター・ノイズ・フィルターを組み合わせた音作り
Simmulatorでは、ドラムサウンドを構成する複数の要素を個別に調整できます。
音の中心となるオシレーター、アタックを強調するクリック、質感を加えるノイズなどを組み合わせることで、さまざまな電子ドラムサウンドを作成可能です。
ピッチの変化やフィルターの動きも設定できるため、シンプルな電子キックから複雑な効果音まで対応します。
Tone・Bend|音の中心とピッチ変化
Sine、Triangle、SDS Tri、Saw、Pulse、Steppedの6種類の波形を搭載。
DRX-1スタイルのOvertone FMや2つ目の「Skin」、時間・カーブ・ベロシティを調整できるピッチベンドも備えています。
Click|アタックの調整
Pulse、Noise、Blipを使って音の立ち上がりを作ります。
ドラムのアタックを強調し、ミックスの中でも存在感のあるサウンドに調整できます。
Noise|7種類のノイズソース
White、Pink、Digital、Metal、Crackle、EPROM、Ringを搭載。
LP24、LP12、BP、HPフィルターと組み合わせ、ノイズの質感や周波数特性を調整できます。
Multi・Amp・Filter・Digital|音色の仕上げ
クラップに適したバーストリピート、One Shot・Gateモードを備えたエンベロープ、専用エンベロープ付きフィルターを搭載。
Drive、Bits、Rateによる音質の加工にも対応しています。
EQ・コンプレッサー・リバーブでドラムサウンドを仕上げる
Simmulatorには、音色を合成する機能だけでなく、サウンドを仕上げるためのエフェクトも用意されています。
EQで周波数バランスを整え、コンプレッサーでダイナミクスを調整し、リバーブで空間的な広がりを加えることが可能です。
特に、初期のデジタルリバーブをイメージした複数のアルゴリズムは、80年代風の電子ドラムサウンドを作る際に役立ちます。
8バンドEQ
カット、シェルフ、4つのベルフィルターを搭載。
グラフ上のポイントをドラッグして調整でき、Post Reverbモードではリバーブの余韻にもEQを適用できます。
コンプレッサー・マキシマイザー
パラレルコンプレッションとルックアヘッド方式のリミッターを搭載。
ドラムのダイナミクスや音量を調整できます。
7種類のリバーブ
Hall、Plate、Room、Chamber、Gated、Reverse、Ambienceを収録。
初期のデジタルリバーブを思わせる質感で、電子ドラムに独特の空間表現を加えられます。
276種類のプリセットを収録|ドラムからシンセサウンドまで対応
Simmulatorには、276種類のファクトリープリセットが収録されています。
キックやスネアなどの基本的なドラムサウンドに加え、効果音やメロディ演奏に使えるシンセサウンドも用意されています。
SDS-VやDRX-1をイメージした音色、ユーロディスコ風のスネア、ゲートリバーブを使ったサウンドなど、さまざまな音作りの出発点として活用できます。
プリセットは以下の7カテゴリーに分類されています。
Kick
電子キックのサウンド。
Tom
ピッチが変化する電子タムなどのサウンド。
Snare
80年代風の電子スネアやユーロディスコ風のサウンド。
Hat
電子ハイハットのサウンド。
Clap
クラップ系のサウンド。
FX
電子的な効果音。
Synth
音程を付けてメロディやフレーズを演奏できるシンセサウンド。
作成したユーザーバンクは、Documents/Simmulatorに保存されます。
Simmulatorを音楽制作でどう活用できる?
Simmulatorは、80年代風の電子ドラムを使ったリズム制作から、実験的なサウンドデザインまで活用できるシンセサイザーです。
一般的なドラムサンプルとは異なり、ピッチの変化やノイズ成分、音の減衰などを細かく調整できるため、楽曲に合わせた音色を作れます。
また、鍵盤全体でピッチを演奏できるので、ドラムとしてだけでなく、音程を持つ電子音として使うことも可能です。
80年代風の電子ドラムトラック
Simmonsを思わせる電子タムやスネアを使い、レトロな雰囲気のドラムパターンを制作できます。
ユーロディスコ風のスネア
中域を抑えたスネアサウンドやゲートリバーブを組み合わせ、80年代のダンスミュージックを思わせるリズムを作れます。
Lo-Fiなドラムサウンド
Vintage 12-bitやLo-Fi 8-bitモードを使い、初期のデジタルドラムマシンのような質感を取り入れられます。
電子的な効果音の制作
ピッチベンド、ノイズ、フィルターを組み合わせ、下降する電子音や短いインパクト音などを作成できます。
メロディックなシンセフレーズ
鍵盤によるピッチ演奏を活用し、ドラム音色を使ったフレーズやシンセサウンドを制作できます。
Simmulatorはこんな人におすすめ
Simmulatorは、80年代の電子ドラムサウンドに興味がある方や、サンプル音源に頼らず自分でドラム音色を作りたい方に向いています。
276種類のプリセットが用意されているため、まずは完成された音色を選び、そこから各パラメーターを調整する使い方もできます。
一方、リアルなアコースティックドラムを求めている方や、Mac環境で制作している方は注意が必要です。
おすすめな人
- SimmonsやPearlを思わせる80年代の電子ドラムサウンドが好きな人
- シンセサイザーでキックやスネアを一から作りたい人
- レトロなデジタルサウンドを楽曲に取り入れたい人
- 電子タムやクラップ、効果音を細かく調整したい人
- 無料で使えるドラムシンセサイザーを探している人
向いていない人・注意したい人
- 生ドラムのリアルな演奏表現を重視する人
- 録音済みのドラムサンプルを中心に使いたい人
- macOS環境で使用したい人(Mac対応版の記載はありません)
Simmulatorのシステム要件・対応環境
Simmulatorは、WindowsとLinuxに対応しています。
VST3・VST2プラグインとして使用できるほか、スタンドアロン版も用意されています。
対応OS
Windows(x86・x64)、Linux(x64)
プラグイン形式
VST3、VST2
その他の形式
スタンドアロン
まとめ|80年代の電子ドラムサウンドをリアルタイム合成できる無料シンセサイザー
Simmulatorは、SimmonsやPearlの電子ドラムをイメージしたサウンドを、リアルタイム合成によって作り出すドラムシンセサイザーです。
サンプルを使用せず、オシレーターやノイズ、フィルターなどを組み合わせて音色を構築できるのが特徴。
主な特徴
- 80年代の電子ドラムをイメージしたサウンド
- サンプルを使わないリアルタイム音声合成
- 6種類の波形と7種類のノイズソース
- ピッチベンドやフィルターによる柔軟な音作り
- Vintage 12-bit・Lo-Fi 8-bitモード
- EQ、コンプレッサー、7種類のリバーブを搭載
- 276種類のファクトリープリセットを収録
- Windows・Linux対応の無料プラグイン
80年代の電子ドラム特有の音色を再現したい方はもちろん、オリジナルのキックやスネア、電子的な効果音を作りたい方にも適したツールです。
レトロなドラムサウンドを楽曲に取り入れたい方は、ぜひチェックしてみてください。
