
Semedo Compressorは、10バンド構成のマルチバンドコンプレッサープラグインです。
帯域ごとに細かなダイナミクス調整ができるため、ミックスやマスタリングで思い通りの音作りを行えます。
この記事では、Semedo Compressorの特徴や搭載機能、活用シーンについて分かりやすく紹介します。
Semedo Compressor:10バンド対応のマルチバンドコンプレッサー

Semedo Compressorは、20Hzから20kHzまでの周波数帯域を10個に分割し、それぞれを独立してコントロールできるマルチバンドコンプレッサーです。
通常のコンプレッサーは音全体をまとめて処理しますが、本製品は帯域ごとに設定を変更できます。
そのため、必要な部分だけを圧縮したり、逆にダイナミクスを広げたりと、柔軟な音作りが可能です。
主な特徴は以下のとおりです。
- 10バンドのマルチバンドコンプレッサー
- 20Hz〜20kHzまでをカバー
- 帯域ごとに個別設定が可能
- ミックスからマスタリングまで幅広く活用できる
- 分かりやすいリアルタイムアナライザーを搭載
10バンドごとに細かく調整できる

Semedo Compressorの最大の特徴は、それぞれの帯域を個別に設定できることです。
各バンドごとに異なるコンプレッション設定を適用できるため、細かなダイナミクスコントロールを行えます。
調整できる主な項目は次のとおりです。
- 周波数
- バンド幅
- Threshold
- Ratio
- Attack
- Release
- Auto Release
- Lookahead
- Knee
- Down Amount
- Up Amount
- Makeup Gain
- Mix
- Detector Mode
- RMS Window
- Stereo Link
必要な帯域だけを調整できるため、音全体のバランスを崩しにくい点も魅力です。
複数のダイナミクスモードを搭載
Semedo Compressorでは、バンドごとに異なるダイナミクス処理を選択できます。
一般的なコンプレッションだけではなく、エキスパンダーとしても利用できます。
搭載されているモードは以下のとおりです。
- Downward Compression
- Upward Compression
- Downward Expansion
- Upward Expansion
- Dual Down/Up Compression
用途に応じて圧縮や拡張を組み合わせられるため、音作りの自由度が高くなっています。
コンプレッションキャラクターを選べる
全体のコンプレッションスタイルも変更できます。
音のまとまりや質感を目的に合わせて切り替えられます。
搭載されているスタイルは以下のとおりです。
- Clean
- Glue
- Opto
- VCA
- FET
- Punch
- Master
用途に合わせて使い分けることで、透明感を重視した処理からパンチのあるサウンドまで幅広く対応できます。
チャンネルモードにも対応
入力信号の処理方法も切り替えられます。
対応しているモードは次の3種類です。
- Stereo
- Dual Mono
- Mid/Side
Mid/Side処理を利用すれば、センターとサイドを別々にコントロールできます。
マスタリングでも活躍する機能です。
位相モードを選択できる
用途に合わせて位相処理も変更できます。
搭載されているモードは以下のとおりです。
- Dynamic Phase
- Minimum Phase
- Linear Phase
作業内容に応じて最適な位相特性を選択できます。
クロスオーバーを細かく調整可能
帯域の分割方法も細かく設定できます。
クロスオーバーのスロープは次の5種類です。
- 6dB/oct
- 12dB/oct
- 24dB/oct
- 48dB/oct
- 96dB/oct
さらに、クロスオーバーの境界ごとにスロープを個別設定できます。
帯域同士のつながりを細かく調整したい場合にも便利です。
オーバーサンプリングに対応
高品質な処理を行うため、オーバーサンプリング機能も搭載しています。
設定は以下から選択できます。
- Off
- 2x
- 4x
用途に応じてCPU負荷と音質のバランスを調整できます。
グローバルコントロールを搭載
全体へ一括で適用できるパラメーターも用意されています。
設定できる項目は次のとおりです。
- Input Gain
- Output Gain
- Mix
- Lookahead
- Stereo Link
個別設定と全体設定を組み合わせることで、効率よく調整できます。
ワイドバンドマスターを搭載
10バンド処理とは別に、全帯域へ作用するワイドバンドマスターバンドも搭載しています。
マルチバンド処理の上から全体を軽くまとめたい場合に便利です。
ミックスバスやマスターバスでも活躍します。
サイドチェーン機能が充実
サイドチェーン機能も豊富に用意されています。
外部入力だけではなく、帯域ごとに設定できます。
利用できる機能は以下のとおりです。
- External Sidechain
- Internal Sidechain
- Global Sidechain
- HPF
- LPF
- Mid Frequency
- Mid Gain
- Mid Q
必要な帯域だけを反応させるなど、柔軟な設定が可能です。
モニタリング機能も豊富
音の変化を確認しながら作業しやすい機能も搭載されています。
主な機能は以下のとおりです。
- Delta Listen
- Safe Clip
- Tone Drive
Delta Listenでは、コンプレッサーによって変化した成分だけを確認できます。
Safe Clipはピークの制御に役立ちます。
Tone Driveでは、音にキャラクターを加えられます。
アナライザーを搭載
リアルタイムで周波数の動きを確認できます。
表示モードは以下のとおりです。
- Pre
- Post
- Pre + Post
- Sidechain Analyzer
コンプレッションの変化を視覚的に確認できるため、調整しやすくなっています。
2種類のGUIを搭載
作業スタイルに合わせて表示方法を切り替えられます。
Studio GUI
Studio GUIは、大きなアナライザーを搭載した見やすいレイアウトです。
特徴は以下のとおりです。
- 10バンドを色分け表示
- ゲインリダクションを見やすく表示
- 周波数の変化をリアルタイム表示
Classic / Floating GUI
Classic GUIは、コンパクトな表示を重視した画面です。
画面スペースを節約しながら作業できます。
どちらのGUIでも設定内容は共通です。
プリセット機能
専用の「.scpreset」形式に対応しています。
プリセット管理機能も充実しています。
利用できる機能は以下のとおりです。
- プリセットブラウザーから読み込み
- ドラッグ&ドロップ読み込み
- コピー&ペースト
- A/B比較
- 起動時プリセット
- DAWオートメーション対応
プリセットデータに問題がある場合は読み込みを行わないため、安全性にも配慮されています。
どんな用途に向いている?
Semedo Compressorは、幅広い制作シーンで活用できます。
特に次のような用途と相性が良好です。
- ミックスバスの調整
- マスターバスのコントロール
- ボーカルのダイナミクス調整
- ドラムバスのパンチ感の強化
- 低域の引き締め
- 高域の耳に痛い成分の調整
- トーンシェイピング
- サイドチェーンコンプレッション
- Mid/Side処理
- パラレルマルチバンドコンプレッション
- マスタリング時の微調整
対応フォーマット
Semedo Compressorは主要なDAW向けプラグインとして利用できます。
Windowsでは以下に対応しています。
- VST3
macOSでは以下に対応しています。
- AU
- VST3
なお、スタンドアロンアプリには対応していません。
まとめ:Semedo Audio「Semedo Compressor」10バンドで帯域ごとのダイナミクスを細かく調整できるマルチバンドコンプレッサー|DTMプラグインセール
Semedo Compressorは、10バンド構成のマルチバンドコンプレッサーです。
帯域ごとに細かく設定を変更できるだけでなく、コンプレッションモードや位相処理、サイドチェーン、オーバーサンプリングなど、多彩な機能を搭載しています。
ミックスの細かな補正からマスタリングまで幅広く活用できるため、ダイナミクスを細かくコントロールしたいユーザーに適したプラグインです。
