United Plugins「Royal Compressor」ボーカル、ベース、ドラムに最適！たった数本のノブで魔法のような音色を実現するインテリジェント機能満載の最新ヴィンテージコンプレッサー

アナログの温かみを簡単に再現できるコンプレッサーがほしい

そんな音楽制作者にとって、Royal Compressorは理想的な選択肢のひとつです。

このプラグインは、伝説的なVari-Muコンプレッサーを忠実に再現し、ボーカル・ベース・ドラムに最適な音圧と質感を提供します。

シンプルな操作でプロ仕様のサウンドが得られるのも大きな魅力です。

この記事では、Royal Compressorの特徴や使い方、楽器別の最適な設定を詳しく解説します。

使いこなせば、あなたのミックスがワンランク上のサウンドに仕上がります！

United Plugins「Royal Compressor」とは

Royal Compressorは、ヴィンテージVari-Muコンプレッサーを忠実に再現したプラグインです。

Vari-Muとは、真空管を使用したコンプレッション方式のことで、自然なサウンドと滑らかなゲインリダクションが特徴です。

一般的なVCAコンプレッサーよりも柔らかい圧縮感があり、アナログ機材特有の温かみを加えることができます。

また、Royal Compressorは3種類のモデルを搭載し、それぞれ異なるアタックタイムとキャラクターを持っています。

ボーカル・ベース・ドラムなど、楽器に応じて最適なコンプレッションを簡単に設定できる点も大きな魅力です。

• ヴィンテージVari-Muコンプレッサーを忠実に再現：
  自然で温かみのあるアナログサウンド
• 3つのモデルを搭載：
  A・B・Cそれぞれ異なる特性を持ち、楽器や用途に応じて選択可能
• シンプルな操作性：
  ノブを調整するだけで、複雑な設定なしに理想の圧縮が可能
• サチュレーション機能：
  音に倍音成分を加え、より存在感のあるサウンドを作り出す
• 低レイテンシー設計：
  リアルタイムでの使用も快適

Royal Compressorの基本仕様

Royal Compressorは、シンプルな操作でプロ品質のコンプレッションを実現できる設計になっています。

インターフェースは視認性が高く、直感的に操作可能です。

特に、入力レベルやコンプレッションの強さを調整するノブは、実機を忠実に再現しており、アナログ機材特有のフィーリングをそのまま体験できます。

また、3種類のモデルが用意されており、それぞれ異なるアタックタイムやキャラクターを持っています。

用途に応じて使い分けることで、より最適なダイナミクス処理が可能になります。

• 入力ゲイン（Input Control）
  0～10の範囲で調整可能。0は原音のまま、最大10で+24dBの増幅。
  入力レベルを上げるほどコンプレッションが強くかかる仕組み。
• 3種類のコンプレッションモデル（A・B・C）
  モデルAはアタックが70msと最も遅く、透明感のあるサウンド。
  モデルBは標準的なアタックタイムでバランスの取れた音質。モデルCはアタックが17msと速く、パンチのあるサウンドに最適。
• リカバリー（Recovery）スイッチ
  6段階のリリースタイム設定が可能。
  遅めに設定するとナチュラルな減衰、速めにするとリズミカルなコンプレッションが得られる。「HOLD」ポジションでは信号を長時間圧縮し続ける。
• サチュレーション（Saturation）
  コンプレッションとは別に倍音を加える機能。
  100%に設定すると、実機のヴィンテージVari-Muコンプレッサーと同様の温かみを再現。
• オートゲイン（AutoGain）
  入力ゲインに応じて自動で出力音量を調整。
  適切なレベルバランスを維持しやすく、手動での調整の手間を削減できる。
• 出力アッテネーター（Output Attenuator）
  最終的な音量を調整。
  オートゲインと組み合わせることで、音圧を上げつつ適切な音量にコントロール可能。
• ドライ/ウェット（Mix）ノブ
  原音とコンプレッション後の音をブレンド。
  パラレルコンプレッションにも対応しており、自然なダイナミクスコントロールが可能。

他のヴィンテージコンプレッサーとの違い

ヴィンテージコンプレッサーにはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。

Royal Compressorは、Vari-Muコンプレッサーをベースにした設計ですが、同じヴィンテージ系のFairchild 670やTube-Tech CL 1Bとは異なるサウンドキャラクターを持っています。

そのため、使用する楽器やミックスの目的に応じて適切に選ぶことが重要です。

• Fairchild 670との違い
  Fairchild 670は、真空管を使用したVari-Muコンプレッサーの代表格で、温かみのある滑らかなサウンドが特徴。
  アタックタイムは固定で、レシオもプログラム依存型のため、音楽的な圧縮が得られる。
  Royal Compressorは、Fairchild 670に近いキャラクターを持ちながら、3つのモデルで異なるアタックタイムを選択できる点が大きな違い。
• Tube-Tech CL 1Bとの違い
  CL 1Bは、光学式（Optical）コンプレッサーで、Vari-Muとは異なる動作原理を持つ。
  コンプレッションがよりスムーズで、特にボーカル処理に適している。
  Royal CompressorはCL 1Bよりもアタックが速く設定でき、ドラムやベースなどのリズミカルな素材にも対応しやすい。
• 一般的なVCAコンプレッサーとの違い
  VCA（Voltage Controlled Amplifier）方式のコンプレッサーは、SSL Bus Compressorのように素早く正確なゲインリダクションが可能で、ミックス全体のコントロールに適している。
  Royal CompressorはVCAタイプよりも柔らかく、音楽的な圧縮を得やすいのが特徴。
• FETコンプレッサー（1176など）との違い
  FET（Field Effect Transistor）コンプレッサーは、非常に速いアタックタイムと独特の歪みを持ち、ロックやポップスで使われることが多い。
  Royal CompressorはFETよりも自然なコンプレッションが得られ、ヴィンテージらしい温かみのある質感を提供する。

United Plugins「Royal Compressor」の価格

Royal Compressorの各パラメーターとその効果

Royal Compressorは、シンプルなインターフェースながらも、各パラメーターが音に与える影響は大きく、適切に調整することで幅広いサウンドメイクが可能です。

それぞれのノブやスイッチの役割を理解することで、より直感的に扱えるようになります。

• 入力ゲイン（Input Control）
  コンプレッションのかかり具合を決める最も重要なパラメーター。
  0の状態では原音のまま、最大10で+24dBのゲインが加わる。
  ゲインを上げるほどコンプレッションが深くなり、音のまとまりが生まれる。
• モデル選択（Model A・B・C）
  3種類のモデルがあり、それぞれ異なるアタックタイムとキャラクターを持つ。
  Aは最も遅いアタック（70ms）で透明感のあるサウンド、Bは中間的なバランス、Cは最も速いアタック（17ms）でパンチのあるサウンドを作るのに適している。
• リカバリー（Recovery）
  圧縮された信号が元に戻る（リリース）速度を6段階で調整できる。
  数値が小さいほど速く、ダイナミクスがはっきりとしたサウンドに。
  HOLDポジションでは、信号を長時間圧縮し続け、独特のサウンドが得られる。
• サチュレーション（Saturation）
  コンプレッションとは別に倍音を加える機能。設定を100%にすると、アナログ機材特有の温かみや歪みを強調できる。
  ドラムやベースに適度な歪みを加えて、ミックスの中で際立たせるのに有効。
• オートゲイン（AutoGain）
  入力ゲインに応じて自動で出力音量を調整し、コンプレッション後の音量バランスを保つ。
  設定次第では、音圧を上げつつも聴きやすい音量を維持できるため、ミックス作業がスムーズになる。
• 出力アッテネーター（Output Attenuator）
  コンプレッション後の最終的な音量を調整するノブ。
  オートゲインと併用することで、狙った音量バランスを保ちやすくなる。
• ドライ/ウェット（Mix）ノブ
  原音とコンプレッション後の音をブレンドする機能。
  パラレルコンプレッションにも対応しており、過度に圧縮せずにナチュラルなダイナミクスを維持できる。

入力ゲインと出力ゲインの調整

Royal Compressorのサウンドを決定づける重要な要素が、入力ゲインと出力ゲインの調整です。

Vari-Muコンプレッサーは、入力レベルが上がるほど圧縮が強くかかる特性を持っているため、適切なバランスを取ることが重要です。

入力を上げすぎると圧縮が強くなりすぎてしまい、逆に低すぎると十分な効果を得られません。

そのため、音源に応じて最適な設定を見つけることが求められます。

• 入力ゲイン（Input Control）
  0〜10の範囲で調整可能。0の状態では原音のまま、10に設定すると最大+24dBのゲインが加わる。
  入力を上げることでコンプレッションが強くかかり、音が前に出るような効果が得られる。
• 出力アッテネーター（Output Attenuator）
  コンプレッション後の最終的な音量を調整。入力ゲインを上げると音が大きくなりすぎることがあるため、ここで適切なレベルに戻す。
  音圧を確保しながらも、ミックス全体のバランスを崩さないように調整するのがポイント。
• オートゲイン（AutoGain）
  入力ゲインに応じて自動で出力レベルを補正する機能。
  コンプレッションによる音量変化を一定に保ちやすく、特に初心者でも扱いやすい。
  過度な音量の変化を抑えつつ、自然なバランスを保てる。
• 適切な調整のコツ
  まずは入力ゲインを少しずつ上げながら、どの程度コンプレッションがかかるかを確認。
  その後、出力アッテネーターで最適な音量を調整する。
  オートゲインをオンにすれば、音量管理がより簡単になる。

コンプレッション特性を決める「モデルA・B・C」

Royal Compressorには3種類のモデル（A・B・C）が搭載されており、それぞれ異なるアタックタイムとコンプレッション特性を持っています。

アタックタイムが長いほど自然な圧縮になり、短いほど音をしっかり押さえ込む効果が強くなります。

そのため、楽器や用途に応じて最適なモデルを選ぶことが重要です。

• モデルA（70msのアタックタイム）
  最もアタックが遅く、滑らかで透明感のあるコンプレッションが得られる。
  ボーカルやアコースティック楽器に適しており、自然なダイナミクスを維持しながら音を整えるのに最適。
• モデルB（標準的なアタックタイム）
  モデルAとCの中間的な特性を持ち、さまざまな用途に対応。
  バランスの取れたコンプレッションが特徴で、ミックスバスやシンセサイザーなどの幅広い音源に適している。
• モデルC（17msのアタックタイム）
  最もアタックが速く、パンチのあるコンプレッションが可能。
  ドラムやベースなど、アタック感を強調したい音源に適しており、リズムをしっかりとコントロールできる。
• 用途別の選び方
  • ボーカル・アコースティックギター → モデルA
  • ミックスバス・シンセサイザー → モデルB
  • ドラム・ベース・パーカッション → モデルC

リカバリータイムとHOLD機能の活用法

Royal Compressorにはリカバリー（Recovery）スイッチが搭載されており、コンプレッションが解除されるまでの時間（リリースタイム）を調整できます。

リカバリータイムが速いと音の抑揚が強調され、遅いと滑らかで安定したコンプレッションが得られます。

また、HOLD機能を使うと、特定のピークレベルで圧縮を維持することが可能です。

• リカバリー（Recovery）スイッチの6段階設定
  数値が小さいほどリリースが速くなり、大きいほど遅くなる。
  速い設定ではアタック感が強調され、遅い設定ではナチュラルなコンプレッションが得られる。
• HOLD機能の特徴と活用法
  HOLDポジションでは、直前のピークレベルを長時間保持し、圧縮がかかり続ける。
  そのため、サウンドに独特の安定感を与えることができる。
  ボーカルの音量ムラを抑えたり、ベースやシンセの音を一定に保つのに有効。
• 用途別の設定の目安
  • ボーカルやアコースティック楽器 → リカバリーは遅め（4〜6）で、ナチュラルなコンプレッション
  • ドラムやパーカッション → リカバリーは速め（1〜3）で、アタック感を強調
  • シンセパッドやベース → HOLD機能を使い、音を均一に安定させる

サチュレーション機能の効果

Royal Compressorにはサチュレーション（Saturation）機能が搭載されており、コンプレッションとは別に倍音を加えて音の質感を調整できます。

アナログ機材特有の温かみや歪みを再現できるため、音に厚みや存在感を与えることが可能です。

特に、デジタル録音のクリーンすぎる音に対して、心地よい歪みを加えることで馴染みやすくする効果があります。

• サチュレーションの仕組み
  実際のアナログ機材では、回路の特性によって自然な倍音が生まれる。
  Royal Compressorでは、この倍音を自由に調整できるため、ヴィンテージコンプレッサーのサウンドキャラクターをより細かくコントロール可能。
• 100%の設定で実機のサウンドを再現
  サチュレーションを100%にすると、ヴィンテージVari-Muコンプレッサーが持つ本来の特性を再現。
  温かみのある、太くてパンチのある音になる。
• サチュレーションの活用方法
  • ボーカル
    → 軽めに加えることで、透明感を損なわずに温かみをプラス
  • ベース
    → 中程度に設定し、ローエンドに倍音を加えてミックス内での存在感を向上
  • ドラム
    → 強めにかけると、スネアやキックのアタックが際立ち、パンチのあるサウンドに
  • ミックスバス
    → 適度な設定で全体にまとまりを持たせ、アナログ感のある仕上がりに

Royal Compressorの使い方：ボーカル、ベース、ドラムに最適な設定と使い方

Royal Compressorの使い方を、パート別に詳しく解説します。

ボーカルでの最適な設定

Royal Compressorは、ボーカルに自然な圧縮をかけつつ、アナログの温かみを加えるのに適しています。

Vari-Muコンプレッサーならではの滑らかなゲインリダクションにより、ボーカルのダイナミクスを整えながらも、息づかいや細かいニュアンスを自然に残すことができます。

特に、モデルAを使用すると透明感のある仕上がりになり、シンガーの声質を活かしたままコンプレッションをかけることが可能です。

• 入力ゲイン（Input Control）
  軽くコンプレッションがかかる程度（2〜5）に設定。
  強くかけすぎると音がつぶれやすくなるため、リダクションが-3dB〜-6dB程度になるように調整するのが理想的。
• モデル選択（Model A推奨）
  アタックが遅く（70ms）、ナチュラルなコンプレッションが得られるため、ボーカルの質感を損なわずに整えることができる。
  よりハッキリした音にしたい場合は、モデルBを選択しても良い。
• リカバリー（Recovery）
  4〜6の遅めの設定で、自然なリリースを実現。
  速すぎると圧縮が目立ち、不自然な音になりやすい。
• サチュレーション（Saturation）
  20〜40%程度に調整し、音に温かみを加える。
  シンガーの声が少し硬く感じる場合は、サチュレーションを上げると馴染みが良くなる。
• オートゲイン（AutoGain）
  ONにすることで、コンプレッション後の音量バランスを自動調整。
  急な音量変化を抑え、ミックス内で安定したボーカルトラックを作りやすくなる。
• ドライ/ウェット（Mix）ノブ
  70〜80%の設定で、原音のニュアンスを残しつつコンプレッションの効果を活かす。
  100%ウェットにすると、より強く圧縮されたサウンドになる。

ベースでの最適な設定

ベースは楽曲の土台となる重要な楽器のため、適切なコンプレッションをかけることで、音量のムラを抑えながら安定感のあるサウンドに仕上げることができます。

Royal CompressorはVari-Muコンプレッサーならではの自然な圧縮と倍音効果により、ベースの存在感を強調しつつ、ミックス全体に馴染ませるのに役立ちます。

特に、モデルBを使用するとバランスの良い仕上がりになり、アタック感を強調したい場合はモデルCが効果的です。

• 入力ゲイン（Input Control）
  コンプレッションがしっかりかかるように5〜7程度に設定。
  リダクションが-4dB〜-8dBになるように調整し、音の芯をしっかりと出す。
• モデル選択（Model B or C）
  モデルBはウォームでバランスの取れたコンプレッションが可能。
  モデルCはアタックが速く（17ms）、パンチのあるタイトなベースを作るのに適している。
• リカバリー（Recovery）
  2〜4の中速設定が理想的。
  速すぎると低音の厚みが失われ、遅すぎるとリズムのキレが悪くなるため、楽曲のテンポに合わせて調整。
• サチュレーション（Saturation）
  30〜60%に設定し、倍音を加えてベースの存在感を強調。
  特にミックス内で埋もれやすい場合に有効。
  オーバードライブ的な効果を出したい場合は80%以上に設定すると、よりアグレッシブなサウンドになる。
• オートゲイン（AutoGain）
  ONにすると、コンプレッションによる音量変化を自動補正し、安定したベースサウンドを維持しやすくなる。
• ドライ/ウェット（Mix）ノブ
  80%前後に設定し、原音の太さを残しながらコンプレッションの効果を活かす。
  100%にするとより均一な音になるが、ダイナミクスが損なわれるため、楽曲に応じて調整。

ドラムでの最適な設定

ドラムは音量のダイナミクスが大きいため、適切なコンプレッションをかけることで一体感のあるサウンドに仕上げることができます。

Royal Compressorは、Vari-Muコンプレッサー特有の温かみのある圧縮により、ドラム全体をまとめつつ、パンチのあるサウンドを作るのに最適です。

特に、モデルCを使用すると速いアタックに対応し、キックやスネアのアタック感を強調することができます。

• 入力ゲイン（Input Control）
  ダイナミクスを整えつつも勢いを残すため、4〜7程度に設定。
  リダクションが-4dB〜-10dBになるように調整すると、しっかりした圧縮が得られる。
• モデル選択（Model C推奨）
  最もアタックが速く（17ms）、キックやスネアのアタック感を引き立てる。
  よりナチュラルな仕上がりにしたい場合はモデルBを選択。
• リカバリー（Recovery）
  1〜3の速めの設定で、リズムのキレを重視。
  スネアやハイハットの粒立ちを際立たせる場合は1、バスドラムの厚みを保ちたい場合は3程度が適している。
• サチュレーション（Saturation）
  50〜80%に設定し、ドラムの迫力を強調。
  アナログらしい太いサウンドを作るために、やや強めに設定するのがポイント。100%にすると、歪みが加わりよりアグレッシブなサウンドに。
• オートゲイン（AutoGain）
  ONにすると、コンプレッションによる音量変化を自動補正し、バランスを整えやすくなる。
  特にドラムバスで使用する場合に有効。
• ドライ/ウェット（Mix）ノブ
  60〜80%に設定し、原音のダイナミクスを適度に残しつつコンプレッションを活かす。
  パラレルコンプレッション的に使う場合は50%程度にし、原音とブレンドすると自然な仕上がりになる。

ミックスバスでの活用

ミックスバスにコンプレッションをかけることで、楽曲全体のまとまりを強化し、プロフェッショナルな一体感のあるサウンドに仕上げることができます。

Royal Compressorは、Vari-Muコンプレッサー特有の滑らかなゲインリダクションとサチュレーション効果により、ミックスを自然にまとめつつ、アナログ的な温かみを加えるのに適しています。

特に、モデルAまたはBを使用すると、過度に圧縮せずにミックス全体を引き締めることが可能です。

• 入力ゲイン（Input Control）
  軽めのコンプレッションに抑えるため、2〜4程度に設定。
  リダクションが-2dB〜-4dBになるように調整し、自然なまとまりを意識する。
• モデル選択（Model AまたはB）
  モデルAはアタックが遅く（70ms）、透明感のあるコンプレッションが得られるため、ミックスのダイナミクスを保ちやすい。
  モデルBはよりバランスの取れた圧縮が可能で、ジャンルを問わず使いやすい。
• リカバリー（Recovery）
  4〜6の遅めの設定で、自然なリリースを確保。
  速すぎるとミックス全体が詰まった印象になるため、ゆっくりとした動作を意識する。
• サチュレーション（Saturation）
  20〜40%に設定し、軽く倍音を加えることでミックスの質感を向上。
  ミックスがデジタル的に感じられる場合は、50%以上に設定するとアナログ感が強調される。
• オートゲイン（AutoGain）
  ONにすることで、コンプレッションによる音量変化を自動補正し、全体のバランスを崩さずに調整できる。
• ドライ/ウェット（Mix）ノブ
  80〜90%に設定し、原音のダイナミクスを適度に残しつつ、コンプレッションの効果を活かす。
  100%ウェットにすると、よりタイトなミックスが得られる。

マスタリングでの使い方

マスタリングでは、音圧を整えつつ、楽曲全体のバランスを維持することが重要です。

Royal Compressorは、Vari-Muコンプレッサー特有の自然な圧縮によって、音の滑らかさや統一感を強化しながら、アナログの温かみを加えるのに適しています。

特に、モデルAを使用すると、過度な圧縮を避けながら透明感のある仕上がりになります。

• 入力ゲイン（Input Control）
  軽いコンプレッションに留めるため、1〜3程度に設定。
  リダクションが-1dB〜-3dB程度に収まるように調整し、音楽のダイナミクスを損なわないようにする。
• モデル選択（Model A推奨）
  アタックが遅く（70ms）、楽曲全体を自然にまとめるのに適している。
  よりタイトな仕上がりを求める場合は、モデルBを選択。
• リカバリー（Recovery）
  5〜6の遅めの設定にすることで、滑らかで一貫性のあるコンプレッションを実現。
  リリースが速すぎると不自然なポンピングが発生する可能性があるため注意。
• サチュレーション（Saturation）
  10〜30%程度に設定し、わずかに倍音を加えることで、デジタル的な硬さを和らげる。
  過度にかけると音が濁るため、控えめな調整が望ましい。
• オートゲイン（AutoGain）
  ONにすると、コンプレッションによる音量変化を自動で補正し、音圧を一定に保ちやすくなる。
• ドライ/ウェット（Mix）ノブ
  90〜100%に設定し、マスタリングでは完全に圧縮されたサウンドを適用する。
  必要に応じて少しだけ原音を残し、ナチュラルな質感を維持するのも有効。

他のプラグインとの組み合わせ

Royal Compressorは、単体でも十分な効果を発揮しますが、他のプラグインと組み合わせることで、さらに洗練されたサウンドを作ることができます。

特に、EQやリバーブ、サチュレーション系プラグインとの併用によって、より細かい音作りが可能になります。

適切な順番で適用することで、各エフェクトの効果を最大限に引き出すことが重要です。

• EQと組み合わせる
  コンプレッション前にEQをかけると、不要な低域をカットし、よりスムーズな圧縮が可能になる。
  特に、ボーカルやベースでは、低域の処理を先に行うことで、Royal Compressorの動作を安定させやすい。
  コンプレッション後にEQをかける場合は、微調整として使用し、必要な帯域を持ち上げる。
• リバーブやディレイとの併用
  コンプレッションをかけると音の密度が増すため、リバーブやディレイが埋もれやすくなる。
  コンプレッション後にリバーブを適用し、必要に応じてプリディレイを調整すると、クリアな空間表現が可能になる。
• 他のコンプレッサーと組み合わせる
  • Royal Compressor + FETコンプレッサー（1176系）
    アタックの速いFETコンプレッサーでピークを抑え、その後Royal Compressorで滑らかな圧縮をかけると、より自然なダイナミクスコントロールが可能。
  • Royal Compressor + VCAコンプレッサー（SSL Bus Compressor系）
    ミックスバスで使用する場合、Royal Compressorでアナログ感を加えた後、VCAコンプレッサーでタイトに仕上げると、より引き締まったミックスになる。
• サチュレーションプラグインとの併用
  Royal Compressorのサチュレーションはシンプルな設計のため、追加のサチュレーションプラグインを使うと、より細かい調整が可能になる。
  特に、テープシミュレーション系のプラグインと組み合わせると、ヴィンテージ感のある仕上がりに。

ユーザーの口コミと評判

Royal Compressorは、多くのミュージシャンやエンジニアから高い評価を受けています。

特に、ヴィンテージVari-Muコンプレッサーのような温かみのあるサウンドとシンプルな操作性が支持されており、初心者からプロまで幅広く活用されています。

一方で、特定の場面では向き不向きがあるため、実際のユーザーの意見を参考にすることが重要です。

• 高評価のポイント
  • アナログ機材のような温かみのある圧縮
    「デジタルの冷たい音が苦手だったが、Royal Compressorを使うことで自然な倍音が加わり、ミックスが馴染みやすくなった」
  • ボーカルやベース、ドラムに最適
    「Vari-Muコンプレッサーらしい滑らかな圧縮で、ボーカルのダイナミクスを整えるのに最適。ベースやドラムにも効果的だった」
  • サチュレーション機能が便利
    「適度に倍音を加えることで、音の存在感が増す。特に、ミックスバスやマスタリング時にうまく活用できる」
  • 操作がシンプルでわかりやすい
    「ノブの数が少なく、直感的に扱えるのが良い。特に初心者には使いやすいと感じた」
• 改善を求める意見
  • アタックタイムの自由な調整ができない
    「3つのモデル（A・B・C）の選択肢はあるが、細かくアタックやリリースを調整できるとさらに使いやすくなる」
  • FETやVCAコンプレッサーほどのアグレッシブな効果は得られない
    「Vari-Muコンプレッサー特有の柔らかい圧縮なので、1176のような強いパンチを求める場合には別の選択肢が必要」
  • CPU負荷がやや高め
    「他の軽量なコンプレッサーに比べると、負荷がやや高い。特に複数のトラックで使用する際は注意が必要」

システム要件

Royal Compressorを使用するには、対応するOSやDAW環境が必要です。

特に、プラグインの動作には一定のCPUパワーが求められるため、快適に使用するためには推奨スペック以上の環境を用意するのが理想的です。

• 対応OS
  • Windows：Windows 8 / 10 / 11（64bit）
  • Mac：macOS 10.10以降（64bit）
• 対応プラグインフォーマット
  • VST、VST3、AAX、AU（Audio Units）
  • Pro Tools、Cubase、Logic Pro、Ableton Live、FL Studio、Studio Oneなどの主要なDAWで動作確認済み
• 必要なCPU・メモリ
  • 最小要件：Intel / AMD プロセッサー、4GB RAM
  • 推奨要件：Intel i5 / Ryzen 5以上、8GB RAM以上
  • 一部の設定ではCPU負荷が高くなるため、マルチコアCPUを推奨
• ディスク容量
  • 50MB以上の空き容量（プラグイン本体のみ）
• ライセンス認証
  • インターネット接続が必要（初回アクティベーション時のみ）
  • United Plugins Managerを使用してライセンス認証

まとめ：United Plugins「Royal Compressor」ボーカル、ベース、ドラムに最適！たった数本のノブで魔法のような音色を実現するインテリジェント機能満載の最新ヴィンテージコンプレッサー｜DTMプラグインセール

この記事では、United Plugins「Royal Compressor」の特徴や使い方について詳しく解説しました。

以下に要点をまとめます。

• Royal CompressorはヴィンテージVari-Muコンプレッサーを再現し、
  温かみのあるナチュラルな圧縮を実現
• 3つのモデル（A・B・C）を搭載し、
  用途に応じたコンプレッションが可能
• ボーカル・ベース・ドラムに最適な設定が用意されており、
  直感的な操作でプロ品質のサウンドを作れる
• ミックスバスやマスタリングにも対応し、
  楽曲全体のまとまりを強化
• サチュレーション機能を活用することで、
  デジタル環境でもアナログ機材のような質感を再現
• 他のプラグインとの組み合わせで、
  さらに幅広い音作りが可能

Royal Compressorは、シンプルな操作でヴィンテージ感のあるコンプレッションを得られるため、初心者からプロまで幅広く活用できるプラグインです。

ボーカルやベースの質感を向上させたい方、ミックス全体にアナログの温かみを加えたい方は、ぜひ試してみてください！