
Psypan v2.0 Free Editionは、ステレオの広がりや定位を手軽に調整できる無料のステレオマルチエフェクトプラグインです。
バイノーラルパンニングやステレオ幅の調整など、DAW標準のパンナーでは難しい空間演出を行えます。
この記事では、Psypan v2.0 Free Editionの特徴や搭載機能、対応環境について詳しく紹介します。
Psypan v2.0 Free Edition:17種類のパンニング技術を搭載した無料ステレオエフェクト

Psypan v2.0は、Auburn Soundsが開発したステレオマルチエフェクトプラグインです。
一般的なパンナーのように左右へ配置するだけではなく、人間の耳の聞こえ方を利用したバイノーラルパンニングや、ステレオイメージを変化させるエフェクトまで搭載しています。
特徴は次のとおりです。
- 無料で利用できるFree Editionを用意
- 17種類のパンニングアルゴリズムを搭載
- バイノーラルパンニングに対応
- ステレオ幅の調整が可能
- モードを切り替えるだけで音の印象を大きく変更できる
- Windows・macOS・Linuxに対応
- VST・VST3・AU・AAX・LV2など幅広いプラグイン形式をサポートしています。
Psypanの魅力
Psypan最大の魅力は、「パンニングそのものをエフェクトとして楽しめる」ことです。
通常のパンナーでは左右の配置しか変更できませんが、Psypanでは同じパン操作でもモードを切り替えるだけで音の広がりや定位が大きく変化します。
例えば、
- ヘッドホンで立体的な定位を作る
- ステレオ感を強調する
- モノラル素材を広く聴かせる
- ボーカルやシンセに動きを付ける
- ミックス内で存在感を高める
といった用途に活用できます。
音を左右へ動かすだけではなく、「どのように聴こえるか」までコントロールできるのが大きな特徴です。
Free Editionで利用できる機能
Psypanには17種類のパンモードがありますが、Free Editionで利用できるのは一部のモードです。
無料版でも基本的なパンニングやバイノーラル効果を十分に体験できます。
利用できる主なモードは次のとおりです。
- Psy-1
- Psy-2
- Balance
- Dual Pan
- Chorus Panner
これらだけでも、通常のパンナーとは異なる空間表現を試せます。
Psy-2モード
Psy-2は、Psypan v2の標準モードです。
初代Psypanをさらに発展させた新しいバイノーラルアルゴリズムで、より自然な前方定位や立体感を実現しています。
調整できる主なパラメータは次のとおりです。
- Width:ステレオ幅を0〜200%で調整
- Spectral:周波数による定位変化の量を調整
- ITD:左右の耳へ届く時間差(Interaural Time Difference)を調整
CPU負荷はやや高めですが、その分リアルな定位表現が得られます。
Psy-1モード
Psy-1は、2011年版Psypanから受け継がれたオリジナルのバイノーラルパンナーです。
シンプルな構成ながら、現在でも十分実用的な定位表現が可能です。
主な調整項目は以下のとおりです。
- Width
- ITD
軽快に動作するため、CPU負荷を抑えたいプロジェクトにも向いています。
Balanceモード
Balanceは、多くのDAWで採用されている一般的なパンナーです。
通常のパンニングを行いながら、ステレオ幅も同時に調整できます。
さらに3種類のパンローを選択できます。
- -3dB
- -4.5dB
- -6dB
DAW標準パンナーに近い操作感なので、初めて使う人でも扱いやすいモードです。
Dual Panモード
Dual Panでは、左右チャンネルを個別にパンニングできます。
通常のパンナーでは難しい細かな定位調整が可能です。
特徴は次のとおりです。
- 左右チャンネルを独立して操作
- 元のステレオ感を維持しやすい
- Widthで広がりも調整可能
既にステレオ収録された素材の微調整にも向いています。
Chorus Pannerモード
Chorus Pannerは、コーラスエフェクトとパンニングを組み合わせたモードです。
音に厚みを加えながら左右へ配置できます。
調整できるパラメータは次のとおりです。
- Speed
- Depth
- Amount
シンセリードやパッド、ギターなどに使用すると、広がりのあるサウンドを作りやすくなります。
Full Editionで利用できる主なモード
製品全体では17種類のパンモードを搭載しています。
Full Editionでは、さらに多彩な空間演出が可能になります。
追加される主なモードは次のとおりです。
- P1
- P2
- 2-band Binaural
- Doubler
- Haas Delay
- µ-Shift
- Peak Panner
- Peak M/S
- Haas M/S
- µ-Shift M/S
- Stereo Rotate
- Widener
それぞれ音の広がりや定位の作り方が異なり、素材に合わせて使い分けられます。
17種類のパンモードを搭載
Psypan v2.0には、全部で17種類のパンモードが用意されています。
大きく分けると以下の3つのカテゴリになります。
バイノーラルパンナー
人間の耳で感じる方向感を再現するモードです。
- Psy-1
- Psy-2
- P1
- P2
- 2-band Binaural
ヘッドホンで特に効果を体感しやすく、立体的な定位を作れます。
ボリュームベースのパンナー
一般的なパンニング操作を行うモードです。
- Balance
- Dual Pan
- Stereo Rotate
通常のパンニングから高度なステレオ調整まで対応しています。
クリエイティブFX
空間演出やステレオ処理に特化したモードです。
- Doubler
- Chorus Panner
- Haas Delay
- Widener
- Peak Panner
- Peak M/S
- Haas M/S
- µ-Shift
- µ-Shift M/S
音像を広げたり、厚みを加えたり、定位を個性的に変化させたりできます。
こんな人におすすめ
Psypan v2.0 Free Editionは、次のような人におすすめです。
- DAW標準パンナーでは物足りない
- ヘッドホン向けの立体感を強化したい
- ステレオ幅を細かく調整したい
- シンセやギターを広げたい
- 無料で高機能なステレオエフェクトを探している
操作はシンプルで、パンモードを切り替えながら試すだけでも音の変化を確認できます。
対応プラットフォーム
Psypan v2.0 Free Editionは主要なOSに対応しています。
対応OS
- Windows 7以降
- macOS 10.15以降
- Ubuntu 22.04以降
対応プラグイン形式
- VST2
- VST3
- CLAP
- Audio Unit
- AAX
- LV2
- FLP
サンプリングレートは22,050Hz〜192kHzまで対応しています。
まとめ:Auburn Sounds「Psypan v2.0 Free Edition」バイノーラルパンニングやステレオ幅の調整で立体的な空間演出を実現できる無料プラグイン|DTMプラグインセール
Psypan v2.0 Free Editionは、通常のパンニングを大きく発展させたステレオマルチエフェクトです。
無料版でもPsy-2をはじめとする主要なパンニングアルゴリズムを利用でき、ステレオ幅や立体感を手軽に調整できます。
さらに製品全体では17種類ものパンモードを備えており、ミックスの方向性に合わせてさまざまな空間演出を行えます。
DAW標準のパンナーでは作れない立体的なサウンドを試してみたい人にとって、導入しやすく実用性の高いプラグインといえるでしょう。
