
Phaseburn Oneは、独自のPLLオシレーターと確率シーケンサーを組み合わせた、新しい発想のグルーブシンセです。
シンセとしての音作りはもちろん、MIDIシーケンサーやエフェクトプロセッサーとしても活用できます。
この記事では、Phaseburn Oneの特徴や搭載機能、どのような音作りができるのかを詳しく紹介します。
Phaseburn One:PLLを搭載した新発想のグルーブシンセ

Phaseburn Oneは、Phaseburn Musicが開発したグルーブシンセです。
4基のオシレーターを中心に構成され、独自のPLLオシレーターや確率シーケンサー、64bitエフェクトラックを組み合わせた設計になっています。
シンセとして演奏するだけでなく、MIDI出力でほかのソフト音源を鳴らしたり、エフェクトとしてオーディオトラックへ挿入したりと、さまざまな使い方ができます。
主な対応環境は以下のとおりです。
- VST3
- CLAP
- AU(macOS)
- スタンドアロン版
- macOS
- Windows
Phaseburn Oneの特徴

Phaseburn Oneは、音源・シーケンサー・エフェクトを1つにまとめた制作環境として設計されています。
特に次の4つが大きな特徴です。
- PLLを採用した独自オシレーター
- 演奏するように動く確率シーケンサー
- モジュラー感覚の64bitエフェクトラック
- 高精度なDSPエンジン
それぞれ詳しく見ていきます。
PLLを採用した4基のオシレーター
Phaseburn One最大の特徴が、Phase-Locked Loop(PLL)をオシレーターとして利用していることです。
PLLは本来、無線通信などで使われる制御回路ですが、Phaseburn Oneでは音源として活用されています。
搭載されている機能は以下のとおりです。
- PLLオシレーター
- 4つのPLLマクロコントロール
- PLL LABによるリアルタイム表示
- VECTOR Phase Shaping
- MORPH(12種類)
- サブオシレーター
- True Stereoパス
- Transient Engine
音色は、重厚なベースから滑らかに変化するサウンド、複雑なモジュレーションまで幅広く作成できます。
左右チャンネルを独立して生成するTrue Stereoにも対応しており、広がりのあるステレオサウンドを作りやすくなっています。
演奏するように動く確率シーケンサー

Phaseburn Oneには、一般的なステップシーケンサーとは異なる確率ベースのシーケンサーが搭載されています。
単純なオン・オフではなく、音価そのものを確率で選択する仕組みになっています。
主な機能は以下のとおりです。
- 音価ごとの確率設定
- 1小節内で3種類のグリッドを利用
- Strength Map
- Beat Links
- Ratchet
- Groove Generator「GENERATE」
- アルペジオフレーズ
- 17種類のスケール
- Key Trigger
- Chord Follow
- MIDI出力
毎回同じフレーズを繰り返すのではなく、小節ごとに変化する演奏を作れる点が特徴です。
生成されたノートはMIDIとして出力できるため、ほかのソフト音源を演奏させることもできます。
オーディオ入力対応の64bitエフェクトラック
Phaseburn Oneはシンセだけでなく、エフェクトプロセッサーとしても利用できます。
オーディオ入力を備えているため、既存のトラックへインサートしたり、センドエフェクトとして使用したりできます。
搭載エフェクトは次のとおりです。
- マルチモードフィルター
- Frequency Shifting Delay
- FDN Reverb
- Granular Freezer
- 4モードコーラス
- 4種類のディストーション
- Bitcrusher
さらに、モジュラー形式のパッチベイを採用しています。
自由にルーティングを変更できるため、シリアル接続やパラレル接続、フィードバック構成なども作成できます。
マスターセクション
エフェクト処理後のサウンドを整えるマスター機能も充実しています。
搭載機能は以下のとおりです。
- Brilliance Exciter
- Stereo Width
- Mono Bass
- Box Cut
- High Pass Filter
- True Peak Limiter
最終的な音圧や定位、低域のまとまりまで細かく調整できます。
柔軟なモジュレーション
Phaseburn Oneは、多数のモジュレーションソースを利用できます。
搭載内容は以下のとおりです。
- 4基のLFO
- 4基のモジュレーションシーケンサー
- 180以上のモジュレーション先
- Aftertouch対応
- Velocity対応
- MIDI Learn
LFO同士を組み合わせた複雑なモジュレーションも行えます。
演奏表現と音作りを同時に細かくコントロールできます。
モジュラーパッチベイを搭載
ルーティングはモジュラーシステムのようなパッチベイで管理します。
自由度が高く、再生中でも配線を変更できます。
主な機能は以下のとおりです。
- モジュラーパッチベイ
- Audio Input
- インサートエフェクト対応
- 外部オーディオへPLLを同期
- フィードバックルーティング
- 再生中のリアルタイム変更
通常のシンセでは難しい複雑な信号経路も構築できます。
高精度なDSPエンジン
Phaseburn Oneは、音質にも力を入れています。
内部処理には64bit DSPエンジンを採用しています。
そのほかにも以下の技術が使われています。
- 64bitシンセシス
- オーバーサンプリング
- Zero Delay Filter
- True Peak Limiter
- Rustによるネイティブ実装
公開されているDSP研究を基盤にしながら、独自アルゴリズムも組み合わせて設計されています。
特定の名機を再現したシンセではない
Phaseburn Oneは、既存のアナログシンセやビンテージ機材を再現する製品ではありません。
独自のアルゴリズムを採用し、オリジナルのサウンドを追求しています。
音作りに使われている技術には次のようなものがあります。
- Vector Phase Shaping
- Zero Delay Feedback Filter
- Nonlinear Ladder Filter
- Antiderivative Anti-Aliasing(ADAA)
- Parallel Formant Resonator Bank
- Hadamard Feedback Delay Network Reverb
- Single Sideband Frequency Shifting
生成機能もAIではなく、音楽理論と確率アルゴリズムを利用して動作します。
Phaseburn Oneはこんな人におすすめ
Phaseburn Oneは、一般的なシンセとは異なるアプローチで音楽制作を行いたい人に向いています。
特に次のような人におすすめです。
- 新しいサウンドデザインを楽しみたい
- 毎回変化するグルーブを作りたい
- MIDIでほかのシンセもコントロールしたい
- エフェクトとしても活用したい
- モジュラー的なルーティングを試したい
- 独創的な電子音楽を制作したい
音源・シーケンサー・エフェクト・モジュレーションを一体化した設計になっているため、1つのプラグインで幅広い音作りを楽しめます。
まとめ:Phaseburn Music「Phaseburn One(Beta)」独自のPLLオシレーターと確率シーケンサーを搭載し、シンセ・エフェクト・MIDIシーケンサーとして活躍するグルーブシンセ|DTMプラグインセール
Phaseburn Oneは、従来のシンセとは異なるアプローチで音作りやグルーブ制作を楽しめるソフトウェアシンセです。
特に次のような特徴があります。
- PLL(Phase-Locked Loop)を採用した独自のオシレーター
- 毎回異なる演奏を生み出す確率シーケンサー
- MIDI出力に対応し、ほかのソフト音源も演奏可能
- オーディオ入力対応でエフェクトとしても利用できる
- モジュラー感覚で自由にルーティングできるパッチベイ
- 64bit DSPエンジンによる高精度な音声処理
- 180以上のモジュレーション先を備えた柔軟な音作り
- 特定のビンテージ機材を再現せず、独自のサウンドを追求
音作りの自由度を重視したい人や、これまでとは違うシンセを探している人は、一度チェックしてみる価値のある製品です。
