
OpenSynth1は、Synth1とNord Lead 2に着想を得て開発されたオープンソースのシンセサイザーです。
バーチャルアナログとFM音源を組み合わせた柔軟な音作りに対応しており、VST3プラグインとスタンドアロンアプリの両方で利用できます。
この記事では、OpenSynth1の特徴や主な機能、対応環境、インストール方法まで分かりやすく紹介します。
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OpenSynth1の特徴

OpenSynth1は、クラシックなシンセサイザーの操作感を取り入れながら、現在でも十分実用的な機能を数多く搭載しています。
主な特徴は次のとおりです。
- バーチャルアナログとFM音源を組み合わせたシンセサイザー
- VST3プラグインとスタンドアロンアプリの両方に対応
- 最大32ボイスのポリフォニー
- ユニゾンやアルペジエーターを搭載
- ディレイやコーラスなどのエフェクトを内蔵
- Synth1の.sy1プリセットファイルを読み込み・書き出し可能
- オープンソースとしてソースコードを公開
- JUCEフレームワークを利用して開発
AIで生成されたコードを採用している
OpenSynth1は一般的なオープンソースソフトとは少し異なる特徴があります。
プロジェクト内のソースコードは、DSPアルゴリズムやシンセサイザーアーキテクチャ、GUI、プリセット管理まで含めて、AIによって生成されたコードを採用しています。
そのため、現時点では実験的なソフトウェアという位置付けです。
十分なデバッグや大規模なテストはまだ行われておらず、利用時にはその点を理解しておく必要があります。
開発者はフィードバックやテスト結果、コードの改善提案などを歓迎しています。
オシレーター機能
OpenSynth1には2基のオシレーターが搭載されています。
基本的な波形だけでなく、FMやリングモジュレーションなども利用できます。
主な機能は次のとおりです。
- Oscillator 1
- Sine
- Saw
- Pulse
- Triangle
- Pulse Width変更
- Pulse Widthモジュレーション
- 1オクターブまたは2オクターブ下のサブオシレーター
- Oscillator 2によるFM変調
- Oscillator 2
- Saw
- Pulse
- Triangle
- White Noise
- 半音単位のピッチ調整
- Fine Tune
- Hard Sync
- Ring Modulation
- キーボードトラッキングのオン・オフ
幅広い音作りに対応できる構成となっており、リード、ベース、パッド、効果音までさまざまなサウンドを作成できます。
オシレーターモジュレーションエンベロープ
OpenSynth1には、オシレーター専用のモジュレーションエンベロープも用意されています。
ピッチやFMに対して時間変化を加えられるため、アタック感のある音色や動きのあるサウンドを作りやすくなっています。
利用できる機能は次のとおりです。
- Attack
- Decay
- モジュレーション量の調整
- Oscillator 2のピッチへルーティング
- FMへルーティング
マルチモードフィルター
フィルターは複数の種類を切り替えられます。
カットオフだけでなく、レゾナンスやサチュレーションも備えているため、音色の変化を細かく調整できます。
利用できるフィルターは次のとおりです。
- 24dB Low Pass
- 12dB Low Pass
- 12dB Band Pass
- 12dB High Pass
調整できる主なパラメーターは以下のとおりです。
- Cutoff
- Resonance
- Saturation
- Keyboard Tracking
- Filter ADSR Envelope
- エンベロープ量の調整
LFOとモジュレーション
OpenSynth1には2基のLFOが搭載されています。
テンポ同期にも対応しているため、DAWと同期したモジュレーションも簡単に行えます。
主な機能は次のとおりです。
- LFOを2基搭載
- Triangle
- Saw Down
- Square
- Random(Sample & Hold)
- テンポ同期
- 自由なHz指定
- Pitchへのモジュレーション
- Filter Cutoffへのモジュレーション
- Oscillator 2 Pitchへのモジュレーション
- Panへのモジュレーション
- Ampへのモジュレーション
MIDIコントロールに対応
MIDIコントローラーからリアルタイムにパラメーターを操作できます。
演奏中の表現力を高めたい場合にも便利です。
対応している入力は次のとおりです。
- Mod Wheel(CC1)
- Aftertouch
- Pitch Bend
- Breath Controller
- Foot Pedal
これらをさまざまなパラメーターへ自由に割り当てられます。
アンプセクション
アンプ部分も基本機能をしっかり搭載しています。
音量変化やベロシティへの反応を調整できます。
利用できる機能は次のとおりです。
- Amp ADSR Envelope
- Gain
- Velocity Sensitivity
ボイスアーキテクチャ
OpenSynth1は演奏スタイルに合わせた設定も充実しています。
単音演奏から厚みのあるユニゾンサウンドまで対応できます。
主な機能は次のとおりです。
- 最大32ボイス
- Poly
- Mono
- Legato
- Legato Glide
- Unison
- Detune
- Stereo Spread
- Portamento
- Auto Glide
アルペジエーター
アルペジエーターも標準搭載されています。
テンポ同期やオクターブ指定にも対応しています。
利用できる機能は次のとおりです。
- Up
- Down
- Up/Down
- Random
- 1/4〜1/32までのテンポ同期
- ドット
- 3連符
- 1〜4オクターブ
- Gate Length
内蔵エフェクト
OpenSynth1には音作りに役立つエフェクトも搭載されています。
外部プラグインを追加しなくても、基本的な加工を行えます。
搭載されているエフェクトは次のとおりです。
- Stereo Delay
- Chorus
- Flanger
- Distortion
- Overdrive
- Tone
- 2バンドEQ
Synth1プリセットとの互換性
OpenSynth1はSynth1との互換性も大きな特徴です。
Synth1で利用されている.sy1形式のプリセットバンクを読み込めるほか、書き出しにも対応しています。
そのため、既存のプリセット資産を活用しながら音作りを進められます。
また、プリセットブラウザーやプログラムセレクターも搭載されています。
さらに、カラー設定やグローバル設定を変更できるオプション画面も用意されています。
対応環境
現在公開されているビルド済みファイルはLinux向けです。
Ubuntu 22.04でビルドされており、glibc 2.35以上が必要になります。
主な対応環境は次のとおりです。
- Ubuntu 22.04以降
- Debian 12以降
- Linux Mint 21以降
- Fedora 36以降
- 2022年以降に公開された多くのLinuxディストリビューション
glibcのバージョンが不足している場合は、ソースコードからビルドする必要があります。
Linuxへのインストール方法
VST3版は展開後にVST3フォルダーへコピーし、DAWでプラグインを再スキャンするだけで利用できます。
スタンドアロン版はアーカイブを展開し、実行ファイルを起動します。
Linux向けにシンプルな導入方法が用意されているため、環境が整っていれば比較的簡単に利用を開始できます。
ソースコードからビルドする方法
OpenSynth1はGitHubでソースコードを公開しています。
必要な開発ライブラリをインストールしたあと、JUCEを取得し、Makefileからビルドできます。
ビルド後には次のファイルが生成されます。
- OpenSynth1.vst3
- OpenSynth1スタンドアロンアプリ
Linux環境で独自にビルドしたい場合や、最新のソースコードを利用したい場合に便利です。
ライセンス
OpenSynth1はMITライセンスで公開されています。
ソースコードの利用や改変、再配布を行いやすいライセンスのため、学習用途や開発用途でも扱いやすいプロジェクトです。
まとめ:letsdig「OpenSynth1」2オシレーターやFM音源、ユニゾン、アルペジエーター、Synth1プリセット互換まで備えたオープンソースシンセ|DTMプラグインセール
OpenSynth1は、Synth1とNord Lead 2の思想を取り入れたオープンソースのバーチャルアナログ・FMシンセサイザーです。
2基のオシレーターやマルチモードフィルター、LFO、ユニゾン、アルペジエーター、エフェクトなど、現代のシンセサイザーに求められる機能を幅広く備えています。
さらに、Synth1の.sy1プリセットとの互換性を持つ点も大きな魅力です。
一方で、AI生成コードを採用した実験的なプロジェクトでもあるため、安定性よりも新しい試みに興味があるユーザーや、ソースコードを研究したい開発者にも適したシンセサイザーといえるでしょう。
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