
「Monomodule」は、Elektron MonomachineのサウンドエンジンをDAWで扱える無料のエミュレーション・プラグインです。
単純にMonomachine風のサウンドを再現したソフトシンセではありません。
MonomachineのOSファイルからオリジナルのDSPプログラムを読み込み、Motorola DSP56300のエミュレーター上で動作させるという特徴があります。
Monomachine実機やROMダンプは必要ありません。
Monomoduleとは

Monomoduleは、Elektron MonomachineのオリジナルDSPプログラムをDAWで動かせるエミュレーション・プラグインです。
7つのシンセファミリーと全22種類のMachineを搭載し、Monomachineの特徴的なサウンドエンジンをソフトウェア環境で扱えます。
- MonomachineのオリジナルDSPプログラムを使用
- Motorola DSP56300をエミュレーション
- 7つのシンセファミリーを搭載
- 全22種類のMachineを収録
- 1トラックにつき3基のLFOを搭載
- SYN/AMP/FILT/EFXを1画面で操作
- AU/VST3/Standalone対応
- macOS/Windows/Linux対応
DAW向けに専用UIが用意されているため、実機の複数画面を行き来するのではなく、主要なパラメーターをひとつの画面から操作できます。
4種類のMonomoduleを使い分けられる
Monomoduleは、用途の異なる4種類で構成されています。
Monomodule One
Monomachineの1トラック分を扱えるインストゥルメントです。
- 全22種類のMachineから選択
- SYN/AMP/FILT/EFXを1画面で操作
- 1トラックのシンセとして使いやすい構成
- FX Machineではサイドチェイン入力を処理可能
まずMonomachineのサウンドを鳴らしてみたい場合は、分かりやすい選択肢です。
Monomodule Six
Monomachineの6トラックをひとつのプラグインで扱えるマルチティンバー音源です。
- 6トラックを搭載
- MIDIチャンネル1〜6に対応
- トラック間ルーティングに対応
- 6系統のステレオ出力を利用可能
- Kitの読み込みに対応
複数のMachineを組み合わせて、Monomachineらしいマルチトラック構成を作れます。
Monomodule FX
Monomachineのエフェクトを、DAW内のオーディオへ使えるエフェクトプラグインです。
- REVERB
- CHORUS
- DYNAMIX
- RINGMOD
- PHASER
- FLANGER
Monomoduleをシンセとして使うだけでなく、手持ちの音源やオーディオトラックを加工する用途にも使えます。
Monomodule Library
MonomachineのSysExデータを管理するスタンドアロンアプリです。
- .syxファイルをインポート
- Preset/Kit/Patternを管理
- サウンドをプレビュー
- PresetやKitをプラグインへドラッグ
- PatternをMIDIとしてDAWへドラッグ
- バージョン履歴を保存
過去にMonomachineを所有していてSysExのバックアップを残している人にとって、昔のデータを現在のDAW環境で活用できる機能です。
7つのシンセファミリーと22種類のMachineを搭載
Monomoduleでは、Monomachineに収録されていた7つのシンセファミリーを利用できます。
- GND: サイン波やノイズなどの基本的なサウンド
- SID: Commodore 64系のクリスピーで粗さのあるサウンド
- SWAVE: 複数のアナログオシレーターを重ねた厚みのあるサウンド
- DPRO: デジタルウェーブフォームやドラムサンプルを使ったサウンド
- FM+: FMシンセシスによる音作り
- VO: 母音や子音などを使ったフォルマント・ボイスシンセシス
- FX: リバーブやコーラスなどを使ったオーディオ処理
合計22種類のMachineがあるため、ひとつのシンセ方式に限定されず、デジタル、FM、ボイス、SuperWaveなど異なるアプローチで音作りできます。
Monomachine実機やROMダンプは必要ない
Monomoduleを使うために、Elektron Monomachineの実機を所有している必要はありません。
ROMダンプも不要です。
必要になるのは、Elektronから入手できる「Monomachine OS 1.32B」のOSファイルです。
導入は大きく3ステップです。
- Monomoduleをインストール
- Monomachine OS 1.32Bを入手して解凍
- 「Elektron_SFX6-60_OS1.32B.syx」をMonomoduleから選択
OSファイルは一度指定すれば、各Monomoduleプラグインで設定が共有されます。
Monomoduleの対応環境
Monomoduleは、macOSだけでなくWindowsとLinuxにも対応しています。
- macOS: macOS 12以降/Apple Silicon・Intel
- Windows: Windows 10以降/x64
- Linux: x64
- macOS形式: AU/VST3/Standalone
- Windows・Linux形式: VST3/Standalone
Logic Pro、Ableton Live、Bitwig Studio、FL Studio、Reaperなど、AUまたはVST3を読み込めるDAWで利用できます。
Monomoduleがおすすめな人
Monomoduleは、Monomachineのサウンドに興味があるものの、実機を持っていない人でも導入できます。
特に次のような人はチェックしてみてください。
- Elektron MonomachineのサウンドをDAWで使ってみたい
- SIDやFM、SuperWaveなど複数方式のシンセを楽しみたい
- Monomachineの実機を所有していない
- 過去に保存したMonomachineのSysExデータを再利用したい
- Monomachineのエフェクトをほかの音源にも使ってみたい
- 無料で使える個性的なシンセを探している
実機を知らない人でも、22種類のMachineを備えたシンセ/エフェクト環境として試せるのがポイントです。
Monomoduleまとめ
Monomoduleは、Elektron Monomachineを単純にイメージして作られたソフトシンセではありません。
MonomachineのOSファイルからオリジナルDSPプログラムを読み込み、DSP56300をエミュレーションして動作させるところが大きな特徴です。
- MonomachineのオリジナルDSPプログラムを使用
- 7つのシンセファミリーと22種類のMachineを搭載
- 1トラック版と6トラック版を用意
- MonomachineのFXをDAW内のオーディオにも使用可能
- SysExを管理できるLibraryアプリを搭載
- 実機やROMダンプは不要
- macOS/Windows/Linux対応
- 無料・オープンソース
「昔のハードウェアをイメージしたソフトシンセ」ではなく、そのサウンドエンジンをDAW環境へ持ち込むというアプローチがMonomoduleの面白いところです。
Monomachineに興味があった人はもちろん、個性的なデジタルシンセを探している人も試しやすいプラグインです。
