
Shada Audio DSP「MATERIA CLIP」は、アナログA/Dコンバーターの音響特性を再現するニューラルエンジンを搭載したクリッパープラグインです。
ハードクリッピングから滑らかなサチュレーションまで調整でき、音色を変化させながらピークをコントロールできます。
ドラムやベースの音作りはもちろん、ミックスバスやマスタリングにも活用できるエフェクトです。
MATERIA CLIPとは?ニューラルエンジン搭載のクリッパープラグイン

MATERIA CLIPは、音声信号のピークを制御するクリッピング機能と、アナログ機器の音響特性を再現するニューラルエンジンを組み合わせたプラグインです。
特徴は、著名なマスタリング用A/Dコンバーターの非線形な音響特性をモデリングしていること。
単純なEQやフィルターによる音色補正とは異なり、ニューラルエンジンで信号を処理してからクリッピングを行います。
アナログとデジタルの2モード
ニューラルエンジンを使用するANALOGモードと、使用しないDIGITALモードを切り替えられます。
ハードクリッピングからソフトサチュレーションまで対応
SOFT SATを調整することで、ピーク付近の歪み方を変化させられます。
3種類のTONE
Dark・Flat・Airを切り替え、高域のバランスを調整できます。
最大16倍のオーバーサンプリング
1x・2x・4x・8x・16xから選択可能です。
ANALOG・DIGITALモードの違い
MATERIA CLIPには、クリッピング前の信号処理を切り替える2種類のモードが用意されています。
ANALOG|A/Dコンバーターの音響特性を再現
ANALOGは、独自のニューラルエンジンを使用するモードです。
マスタリング用A/Dコンバーターの非線形な音響特性を再現し、クリッピング前の信号にアナログモデリング処理を加えます。
初期設定では、このANALOGモードが選択されています。
モデルの精度を重視する場合は48kHzでの使用が推奨されており、44.1kHzにも対応しています。
DIGITAL|ニューラルエンジンを使用しないクリッピング
DIGITALは、ニューラルエンジンをバイパスするモードです。
アナログモデリング処理を加えずにクリッピングを行いたい場合に適しています。
ANALOGとDIGITALを切り替えれば、ニューラルエンジンによる音の変化を比較できます。
SOFT SAT|クリッピングとサチュレーションを調整
SOFT SATは、クリッピングの動作を調整する機能です。
0〜+6dBの範囲で設定でき、値を上げると、設定された範囲の信号を増幅しながらCEILING付近で段階的に圧縮します。
0dBではハードクリッパーとして動作します。
0dB|ハードクリッピング
設定した上限を超える信号をクリッピングします。
+2dB|軽めのサチュレーション
CEILINGから4dB下の位置より低い信号に+2dBのゲインを加え、それより上の領域では段階的にサチュレーションを適用します。
+3dB|中程度のサチュレーション
CEILINGから6dB下の位置を基準に、増幅と段階的なサチュレーションを組み合わせます。
+6dB|広い範囲にサチュレーションを適用
CEILINGから12dB下の位置を基準に、より広い範囲の信号を処理します。
TONE|Dark・Flat・Airの3種類から音色を選択
TONEは、高域のバランスを調整する機能です。
クリッピングの設定を大きく変更せずに、音色の方向性を切り替えたい場合に役立ちます。
Dark|高域を抑えた音色
高域のレスポンスをコントロールし、明るさを抑えた方向に調整します。
Flat|フラットなバランス
基準となるリニアな周波数バランスで処理します。
Air|高域の存在感を強調
高域をブーストし、明るさやプレゼンスを加えます。
MATERIA CLIPの主な操作機能
MATERIA CLIPには、クリッピング量の調整や処理結果の確認に役立つ機能が用意されています。
INPUT|入力レベルの調整
-24〜+24dBの範囲で調整できます。
CEILING|クリッピングの上限設定
-24〜0dBの範囲で設定可能です。
OUTPUT|出力レベルの調整
-24〜+24dBの範囲で調整できます。
OVERSAMPLING|処理倍率の選択
1x・2x・4x・8x・16xから選択できます。
MONITOR|処理結果の比較
Activeでは処理後の音、Bypassでは未処理の音を確認できます。
Deltaではクリッピングによって生じた差分を取り出せますが、ANALOGとTONEによる変化は含まれません。
DISPLAY|表示方法の切り替え
右クリックで数値表示とClip Scopeを切り替えられます。
数値をダブルクリックすると、パラメーターを直接入力できます。
MATERIA CLIPの活用法|音楽制作でどう使う?
MATERIA CLIPは、個別トラックのピーク処理からマスタリングまで、さまざまな場面で活用できます。
ドラム|キックやスネアのピークをコントロール
キックやスネアの瞬間的なピークを抑えたい場面では、DIGITALモードとハードクリッピングを組み合わせる方法が考えられます。
歪みの質感も調整したい場合は、SOFT SATを少しずつ上げて変化を確認するとよいでしょう。
ベース|サチュレーションで音色を調整
ベースに歪みを加えたい場合は、ANALOGモードとSOFT SATを組み合わせてみましょう。
TONEを切り替えれば、高域の明るさや存在感も調整できます。
ミックスバス|全体のピークを調整
複数の楽器をまとめたミックスバスでは、CEILINGとINPUTを調整し、ピークをどの程度クリッピングするか確認できます。
ActiveとBypassを切り替え、処理前後の違いを聴き比べることが重要です。
マスタリング|アナログ処理とクリッピングを組み合わせる
マスタリングでは、ANALOGモードでA/Dコンバーターの音響特性を加えながら、クリッピングによってピークを調整できます。
SOFT SATとTONEを組み合わせることで、歪み方と高域のバランスを個別に調整可能です。
MATERIA CLIPがおすすめな人・向いていない人
MATERIA CLIPは、ピーク処理だけでなく、歪みや音色の調整も行いたい人に適したプラグインです。
おすすめな人
- アナログモデリング機能を搭載したクリッパーを使いたい人。
- ハードクリッピングとソフトサチュレーションを使い分けたい人。
- ドラムやベースのピークと歪みを調整したい人。
- ミックスバスやマスタリングでクリッピングを活用したい人。
- 処理前後の音やクリッピング成分を比較しながら調整したい人。
向いていない人
- クリッピングやサチュレーションを必要としていない人。
- コンプレッサーによる細かなダイナミクス制御を主な目的としている人。
- 対応していないプラグイン形式のDAWを使用している人。
MATERIA CLIPのシステム要件・対応環境
macOS
VST3 / AU / AAX
Windows
VST3
バージョン
1.0.0
推奨サンプルレート
ANALOGモードでは48kHzを推奨。
44.1kHzにも対応しています。
注意事項
Windows版はデジタル署名が未対応のため、インストール時にセキュリティ警告が表示される場合があります。
まとめ:Shada Audio DSP「MATERIA CLIP」アナログA/Dコンバーターの音響特性を再現するニューラルエンジン搭載クリッパー!サチュレーションからマスタリングまで対応|DTMプラグインセール
MATERIA CLIPは、アナログA/Dコンバーターの非線形な音響特性を再現するニューラルエンジンと、柔軟なクリッピング機能を組み合わせたプラグインです。
ニューラルエンジンによるアナログモデリング
マスタリング用A/Dコンバーターの音響特性をクリッピング前の信号に適用できます。
2種類の処理モード
ANALOGとDIGITALを切り替え、ニューラルエンジンの有無を選択できます。
調整可能なサチュレーション
SOFT SATによってハードクリッピングから段階的なサチュレーションまで設定できます。
3種類の音色調整
Dark・Flat・Airで高域のバランスを切り替えられます。
制作からマスタリングまで活用
個別トラックのピーク処理や、ミックス全体のクリッピングに使用できます。
アナログモデリングとクリッピングを組み合わせた音作りに興味がある人は、制作環境で試してみてはいかがでしょうか。
