
touski「HertzBloom」は、楽曲やオーディオトラックの基準ピッチを自由に変更できる無料エフェクトプラグインです。
一般的な440Hzから432Hzへの変更はもちろん、340〜540Hzの範囲で細かくチューニングを調整できます。
ゼロレイテンシーで動作し、音の質感やステレオイメージをできるだけ自然に保ちながらピッチを変更できるのが特徴です。
HertzBloomとは?楽曲全体の基準ピッチを自由に変更できる無料プラグイン
HertzBloomは、オーディオの基準ピッチを変更するために開発されたプラグインです。
通常の音楽制作ではA4=440Hzを基準にチューニングしますが、HertzBloomを使えば432Hzや415Hz、444Hzなど、異なる基準ピッチへ簡単に変更できます。
トラック単体にもマスタートラックにも挿入できるため、個別の音源から完成した楽曲全体まで幅広く対応します。
340〜540Hzの範囲で自由に調整
スライダーや数値入力を使って基準ピッチを変更できます。
0.01Hz単位の細かな調整にも対応しており、437.25Hzのような数値も直接指定可能です。
すべての音程を均等に変更
楽曲に含まれるすべての音を同じ幅だけ移動させるため、コードやメロディの音程関係を維持したままチューニングできます。
ゼロレイテンシーで動作
処理による追加レイテンシーは0msです。
リアルタイムでの使用や録音中のモニタリングにも対応しやすく、DAW側でレイテンシー補正を行う必要がありません。
テープ方式のピッチ変更で自然な音質を維持
HertzBloomは、テープの再生速度を変えるような方式でピッチを調整します。
64-tap sinc補間を採用し、高音域の明瞭さを保ちながら、エイリアシングや不自然な金属的サウンドを抑える設計です。
さらに、音のタイミングを補正する仕組みも備えており、リズムや低音域の安定性にも配慮しています。
音の質感やアタックを自然に維持
ボコーダー方式とは異なり、音色やアタック、ステレオイメージ、リバーブの質感をできるだけ自然に保ちながらピッチを変更します。
リズムのタイミングを補正
ピッチ変更に伴う微細なタイミングのずれを補正します。
キックやスネアなどのヒットが飛んだり重複したりしないように設計されており、808やサブベースにも対応しています。
440Hzでは音声をそのまま通過
基準ピッチを440Hzに設定すると、オーディオ信号をビット単位で変更せずに通過させます。
バイパスの切り替えもクリックノイズが発生しない設計です。
なお、テープ方式のピッチ変更では再生速度にも変化が生じます。
HertzBloomはタイミング補正によって同期を維持する仕組みを備えていますが、一般的なタイムストレッチとは処理方法が異なります。
6種類のプリセットとお気に入り機能でチューニングを簡単に切り替え
HertzBloomには、代表的な基準ピッチをすぐに呼び出せる6種類のプリセットが用意されています。
周波数を毎回入力する必要がなく、クリックするだけで異なるチューニングを試せます。
| プリセット | 基準ピッチ |
|---|---|
| Standard | 440Hz |
| Verdi | 432Hz |
| Barocco | 415Hz |
| Bright | 444Hz |
| Grounding | 396Hz |
| Spiritual | 426Hz(852Hzの1オクターブ下) |
ワンクリックで切り替え
プリセットを選択するだけで基準ピッチを変更できます。
変更量はセント単位でも表示されるため、440Hzからどれだけ音程が移動したのか確認できます。
最大8種類のお気に入りを保存
よく使う周波数を星マークで登録できます。
保存したチューニングは別のプロジェクトでも呼び出せるため、毎回設定し直す必要がありません。
数値を直接入力できる
プリセットにない周波数も自由に指定できます。
数値部分をダブルクリックすると440Hzへ戻せるので、標準チューニングとの比較も簡単です。
HertzBloomを音楽制作でどう活用できる?
HertzBloomは、楽曲全体のチューニングを変更したいときや、異なる基準ピッチによる音の違いを比較したいときに役立ちます。
操作がシンプルなので、複雑なピッチ編集を行わずに試せるのも魅力です。
完成した楽曲を432Hzに変更する
マスタートラックにHertzBloomを挿入し、432Hzのプリセットを選択します。
個別の楽器をチューニングし直さなくても、楽曲全体の基準ピッチをまとめて変更できます。
異なるチューニングの響きを比較する
440Hz、432Hz、444Hzなどを切り替えながら、楽曲の音程や響きの違いを確認できます。
自分の楽曲に合うチューニングを探したいときにも便利です。
オーディオ素材のピッチを細かく調整する
特定のトラックに挿入すれば、その素材だけ基準ピッチを変更できます。
ほかの楽器との音程関係も変わるため、ミックス全体を聴きながら調整するのがよいでしょう。
ライブやリアルタイムの音声処理に活用する
ゼロレイテンシーで動作するため、リアルタイムで音声を処理したい場面にも利用できます。
HertzBloomの使い方
HertzBloomの基本操作はシンプルです。
DAWにプラグインを読み込み、変更したい基準ピッチを選択するだけで使用できます。
1. プラグインをインストール
HertzBloomをダウンロードしてインストールします。
DAWで認識されない場合は、プラグインの再スキャンを実行してください。
2. トラックまたはマスターに挿入
個別のオーディオを調整する場合は対象トラックに、楽曲全体を変更する場合はマスタートラックに挿入します。
3. 基準ピッチを選択
プリセットをクリックするか、スライダーや数値入力で周波数を指定します。
432Hzに変更したい場合は「Verdi」を選択するだけです。
HertzBloomがおすすめな人
HertzBloomは、楽曲の基準ピッチを手軽に変更したい人に向いているプラグインです。
特に、432Hzなどのチューニングを試したい人や、完成したオーディオをまとめて調整したい人に適しています。
432Hzなどのチューニングを試したい人
440Hz以外の基準ピッチに興味があり、楽曲全体の音程を簡単に変更したい人におすすめです。
複雑な操作をせずにピッチを調整したい人
プリセットや数値入力だけで操作できるため、専門的なピッチ編集に慣れていない人でも扱いやすい構成です。
音質やリズムの安定性を重視する人
自然な音質を目指した補間処理やタイミング補正を備えているため、音の質感をできるだけ維持しながら調整したい人にも適しています。
一方、特定の音符だけを修正したい場合や、ボーカルのピッチを個別に補正したい場合には向いていません。
HertzBloomは、オーディオ全体の基準ピッチを一括で変更するためのプラグインです。
HertzBloomのシステム要件
HertzBloomはWindowsとmacOSに対応しており、VST3・AU形式で使用できます。
| 項目 | 対応内容 |
|---|---|
| バージョン | 1.0.4 |
| Windows | Windows 10 / 11(64-bit) |
| macOS | macOS 10.13以降 |
| Macプロセッサ | Apple Silicon / Intel |
| プラグイン形式 | VST3(Windows / macOS)、AU(macOS) |
| 対応ビット数 | 64-bit |
| 周波数範囲 | A4=340〜540Hz |
| 調整精度 | 0.01Hz |
| レイテンシー | 0ms |
プラグインの画面サイズは25〜200%の範囲で変更できます。
また、アカウント登録やトラッキングを必要とせず、オフラインで動作します。
まとめ|楽曲全体の基準ピッチを手軽に変更できる無料プラグイン
HertzBloomは、楽曲やオーディオトラックの基準ピッチを自由に変更できるシンプルなエフェクトプラグインです。
440Hzから432Hzへの変更はもちろん、細かな周波数調整にも対応しており、自然な音質とゼロレイテンシーを両立する設計が特徴となっています。
主な特徴
- 340〜540Hzの範囲で基準ピッチを自由に変更
- 432Hz、415Hz、444Hzなど6種類のプリセットを搭載
- テープ方式のピッチ変更と64-tap sinc補間を採用
- ゼロレイテンシーでリアルタイム処理に対応
- 最大8種類の独自チューニングを保存可能
- Windows・MacのVST3、MacのAUに対応
- 試用期限やライセンスキーなしで使用可能
完成した楽曲のチューニングを変えたいときや、異なる基準ピッチの響きを比較したいときに便利なツールです。
難しい設定を必要とせず、トラックに挿入するだけで使えるため、普段の制作環境に気軽に取り入れられるでしょう。
