
制作中に思いついたことや、あとで修正したいポイントを別のメモアプリに残している人も多いのではないでしょうか。
Soundins「DawPad」は、DAW内にメモやチェックリスト、位置情報、機材設定などをまとめて残せる無料プラグインです。
音を加工するプラグインではなく、制作セッションの情報整理に特化しています。
無料配布
DawPadとは

DawPadは、音楽制作に関するさまざまな情報をDAW内で管理するためのドキュメントツールです。
外部のメモアプリやテキストファイルを開かなくても、プロジェクト内で制作情報を確認できます。
主な用途は次のとおりです。
- セッション全体のメモを残す
- トラックごとの情報を記録する
- 修正する場所を時間や小節位置と一緒に記録する
- 録音やミックスのToDoを管理する
- アナログ機材の設定を記録する
- 制作情報をほかの人と共有する
DawPad自体は音声の加工や解析を行いません。
DAWの中に制作専用のノートを追加するような感覚で使えるプラグインです。
DawPadの特徴
DawPadには、単純に文章を書く機能だけでなく、音楽制作で使いやすい機能がまとめられています。
- リッチテキスト編集
フォントや文字サイズ、太字、斜体、下線、文字色、ハイライトなどを設定できます。 - チェックボックス
作業項目にチェックボックスを付けて、未完了・完了を管理できます。 - Position Stamp
DAWの再生位置を時間、またはBars/Beats形式で記録できます。 - テンプレート
RecordingやMixing & Masteringなどのテンプレートを利用でき、自分で作成したものも保存できます。 - 複数シート
1つのドキュメント内に複数のシートを作り、内容を分けて管理できます。 - Diagram機能
画像を読み込み、テキストやチェックマーク、フリーハンドの線などを書き込めます。 - 書き出し
作成したドキュメントを書き出し、DAW外で利用することもできます。
Position Stampで修正位置とメモをまとめて残せる
DawPadの音楽制作向け機能として注目したいのが「Position Stamp」です。
DAWのトランスポート位置を取得し、その場所をメモに記録できます。
表示形式は以下の2種類です。
- 時間:hh:mm:ss
- 小節/拍:Bars | Beats
たとえば、
- 00:00:07:ベースを下げる
- 10.1:ギターをコンプする
といった形で、どこを修正するのかを具体的な位置と一緒に残せます。
再生位置が登録したポイントを通過すると、そのPosition Stampが一時的に下線表示されるのも便利なところです。
チェックリストで制作作業を管理できる
DawPadでは、文章の先頭にチェックボックスを追加できます。
ミックス中に気づいた修正点をその場でToDo化しておけば、作業漏れの確認にも使えます。
たとえば、
- スネアの位相を確認
- ボーカルのコンプレッションを調整
- 低域を整理
- オートメーションを確認
- 最終書き出しを確認
といった作業をDAW内で管理できます。
メモアプリとDAWを行き来する必要がなく、セッションを開けば作業内容も一緒に確認できるのがポイントです。
複数シートとテンプレートで情報を整理できる
メモが増えてきた場合は、複数のシートに分けて管理できます。
シート名を変更したり、タブの背景色を変えたりすることも可能です。
たとえば、
- Recording
- Editing
- Mixing
- Mastering
- 修正リスト
など、工程ごとにシートを分けておけば情報を探しやすくなります。
よく使う内容はテンプレートとして保存できるため、毎回同じチェックリストを作り直す必要もありません。
機材の設定を画像で記録できるDiagram機能
DawPadは、画像を使った機材設定の記録にも対応しています。
画像を読み込んで、その上から直接情報を書き込めます。
- フリーハンドで線を描く
- テキストを追加する
- チェックマークを入れる
- 書き込んだ要素を移動・調整する
- 画像をリサイズする
- 必要な部分だけクロップする
特にアナログ機材を使っている場合、ノブやスイッチの状態を記録するリコールシートとして活用できます。
機材を撮影した写真を読み込み、設定状態を残しておくといった使い方も可能です。
DawPadを音楽制作でどう使うか
DawPadは「何でも書けるメモ帳」として使うより、制作工程に合わせて役割を決めると活用しやすくなります。
たとえば、ミックスを一度聴きながらPosition Stampで気になる場所を記録します。
そのあとチェックボックスを使って修正作業を順番に進めれば、「気づいた場所を記録する→修正する→完了を確認する」までをDAW内でまとめられます。
また、毎回確認している作業があるならテンプレート化しておくのも便利です。
ハードウェアを使用する制作ではDiagram機能を使い、ソフトウェア上のメモと実機の設定情報を同じ場所にまとめられます。
Diagramをセッションに埋め込むことも可能
DawPadに追加した画像は、通常はディスク上のファイルを参照する仕組みです。
必要に応じて「Embed Diagrams」を有効にすると、画像自体をセッションへ埋め込めます。
これは、別のPCでプロジェクトを開いたり、ほかの人へセッションを渡したりするときに便利です。
ただし、画像を埋め込むほどセッションデータも大きくなります。
- 通常の作業では画像を外部参照
- プロジェクトを受け渡すときは必要に応じて埋め込む
という使い分けが適しています。
DawPadが向いている人
DawPadは、制作中にメモを取る機会が多い人ほど活用しやすいプラグインです。
特に次のような人に向いています。
- DAWとは別にメモアプリを開いている
- ミックスの修正箇所を細かく記録したい
- 制作工程をチェックリストで管理したい
- セッションごとの情報を残しておきたい
- よく使う作業手順をテンプレート化したい
- アナログ機材の設定を記録したい
- 制作情報をプロジェクトと一緒に管理したい
一方、DAW標準のメモ機能だけで十分な人には、必要性が低い場合もあります。
単なるメモではなく、位置情報やToDo、画像まで含めて制作記録を残したい人向けのツールです。
使用環境・対応フォーマット
DawPadはmacOSとWindowsに対応しています。
- macOS 10.15以降
- Intel Mac対応
- Apple Silicon Mac対応
- Windows 10 / 11
- AU
- VST
- VST3
- AAX
まとめ:Soundins「DawPad」メモ・チェックリスト・位置情報・機材設定図をDAW内でまとめて管理できる無料プラグイン|DTMプラグインセール
DawPadは、音楽制作に関するメモや作業情報をDAW内へまとめて残せる無料ドキュメント管理プラグインです。
一般的なメモ機能に加えて、音楽制作を意識した機能が用意されています。
- DAW内で制作メモを管理
- 時間/小節位置をPosition Stampで記録
- チェックボックスでToDo管理
- 複数シートで情報を分類
- テンプレートを保存して再利用
- 画像への書き込みに対応
- アナログ機材の設定を視覚的に記録
- セッションの受け渡しを考慮した画像埋め込み機能
制作中のメモがテキストファイルや紙、別のアプリなどに散らばっているなら、DawPadを使うことで制作情報をDAWプロジェクトの中に集約できます。
「あとで直そうと思っていた場所が分からない」「前回の機材設定を覚えていない」といった問題を減らし、制作セッションそのものを記録として残したい人に使いやすいプラグインです。
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