
Box Of Rules「Box Of Synths」は、作りたい音のイメージを文章で入力し、その内容をもとにシンセサウンドを設計できるソフトウェアシンセです。
「水中にいるようなPad」「歪んだギターの下に収まるBass」といったように、パラメーターではなく言葉から音作りを始められます。
実測したシンセのデータを利用する方法に加えて、Ollamaを使ったローカルAIにも対応しています。
Box Of Rules「Box Of Synths」言葉でイメージを入力するとシンセサウンドを設計できるテキストベース音作りソフト

Box Of Synthsの大きな特徴は、ほしい音を自然な文章で伝えられることです。
一般的なシンセのように、最初からオシレーターやフィルターの数値を細かく設定するのではなく、まず「どんな音がほしいのか」を言葉にして音作りを始めます。
- テキストからシンセサウンドを設計
- 実測したシンセのデータベースを利用可能
- Ollamaを使ったローカルAIにも対応
- Standalone、VST3、AUに対応
- Mac、Windows、Linuxで利用可能
シンセの仕組みに詳しくない場合でも、頭の中にあるイメージを出発点にできるのが特徴です。
言葉でイメージを伝えてサウンドを作れる
Box Of Synthsでは、専門的なシンセ用語を使わなくても音の方向性を指定できます。
たとえば、次のような入力が想定されています。
- 水中にいるように聞こえるPad
- 歪んだギターの下に収まるBass
- 好きなレトロゲームをイメージした音
「Saw波を選んでフィルターを何Hzに設定する」といった指定ではなく、完成した音のイメージから逆算してサウンドを作れる仕組みです。
シンセのプリセットを延々と探すのではなく、「こういう音がほしい」と直接伝えてスタートできるため、音色探しの方法そのものが変わります。
データベースとOllamaの2つの方法でサウンドを設計
Box Of Synthsでは、サウンドを設計する方法としてデータベースとOllamaを利用できます。
それぞれ仕組みが異なるため、制作環境や使い方に合わせて選択できます。
実測したシンセのデータベースを利用
データベースには、実際のシンセを測定したデータや、さまざまな楽曲のサウンドについて研究した情報が活用されています。
- 実機シンセを測定したデータを利用
- 楽曲で使われてきたサウンドや制作背景を研究
- AIモデルを使わない選択肢として利用可能
- データベースへの問い合わせにはインターネット接続が必要
AIだけに依存したソフトではなく、蓄積されたデータから音を設計できる点もBox Of Synthsの特徴です。
Ollamaを使ってローカル環境でサウンドを設計
Ollamaを利用すると、自分のパソコン上で動作するAIモデルをBox Of Synthsから使用できます。
Ollamaをインストールしてモデルを用意すると、Box Of SynthsのSettingsから検出されたモデルを選択できます。
- ローカルで動作するAIモデルを利用
- Box Of Synthsへのサインインなしでも利用可能
- サウンド設計をパソコン上で処理
- オフライン環境でもサウンド設計が可能
クラウド上のデータベースを使う方法と、ローカルAIを使う方法を選べるため、制作スタイルに合わせやすくなっています。
実際の音楽制作ではどう使える?
Box Of Synthsは、明確な音色名が分からないときにも使いやすいシンセです。
「シンセBassがほしい」だけではなく、曲の中でどのような役割を持たせたいのかまで文章にできます。
たとえば、
- ギターを邪魔しないBassを作る
- 奥行きのあるアンビエントPadを作る
- ゲーム音楽をイメージしたシンセサウンドを探す
- 頭の中にある抽象的な音を形にする
- プリセット探しの出発点として使う
といった使い方が考えられます。
「どのパラメーターを動かせばこの音になるのか分からない」という場合でも、まず言葉で完成イメージを伝えられるのがメリットです。
作った音は編集・保存して楽曲制作に使える
生成して終わりではなく、作ったサウンドはその後も編集して保存できます。
- 作成したサウンドを再生
- パラメーターを調整
- サウンドを保存
- オフライン環境でも再生・編集・保存可能
- 作成したサウンドは商用リリースにも使用可能
文章から作った音をそのまま使うだけではなく、制作に合わせてさらに追い込めます。
また、インストール時にライブラリの保存場所を指定でき、サウンドやチャットのデータを自分で選んだフォルダに保存できます。
ベータ版は先着1,000名限定
現在のBox Of Synthsはベータ版で、参加できるのは先着1,000名までです。
利用開始時にはメールアドレスによる認証を行います。
- 使用するメールアドレスを登録
- 初回起動時に6桁のコードを受信
- コードを入力するとデータベースを利用可能
- アカウントやパスワードの作成は不要
- ベータ版は先着1,000名まで
1,000名に達すると、正式版が公開されるまでベータ版のダウンロード受付は停止する予定です。
Ollamaを使用する場合は、プラグイン内でメールアドレスを入力せずに利用することもできます。
対応OS・プラグイン形式
Box Of SynthsはMac、Windows、Linuxに対応しています。
Mac
- macOS 11以降
- Apple Silicon対応
- Intel Mac対応
- AU
- VST3
- Standalone
- Appleによる署名・公証済みインストーラー
Windows
- Windows 10以降
- 64-bit
- VST3
- Standalone
Windows版のベータ版インストーラーは現時点ではコード署名されていないため、Windowsから警告が表示される場合があります。
Linux
- 64-bit
- VST3
- Standalone
- tar.gz形式
- インストールスクリプトはroot権限不要
Pro Tools用のAAXには現在対応していません。
AAX版は正式版のリリース後に追加される予定です。
Box Of Synthsがおすすめな人
Box Of Synthsは、シンセのパラメーターから考えるより、完成した音のイメージから音作りを始めたい人と相性がよいソフトです。
特に次のような人はチェックしてみる価値があります。
- 頭の中にある音を言葉から形にしたい人
- シンセのプリセット探しに時間がかかっている人
- シンセの細かなパラメーター操作が苦手な人
- AIを使った新しい音作りを試したい人
- Ollamaを使ってローカル環境でAIを動かしたい人
- 既存のプリセットとは違う出発点からサウンドを作りたい人
特に「ほしい音はイメージできるけれど、どう作ればよいか分からない」という人には分かりやすいアプローチです。
Box Of Synthsまとめ
Box Of Synthsは、オシレーターやフィルターの設定値ではなく、「どんな音がほしいのか」を文章で伝えるところから始められるソフトウェアシンセです。
実測したシンセのデータベースとOllamaによるローカルAIという2つの方法を用意しており、自分の制作環境に合わせてサウンドを設計できます。
- 自然な文章からシンセサウンドを設計
- 実測したシンセのデータベースを利用可能
- OllamaによるローカルAIに対応
- 作った音を編集・保存して楽曲に使用可能
- VST3、AU、Standaloneに対応
- Mac、Windows、Linuxで利用可能
- 現在は先着1,000名限定のベータ版
プリセット名やシンセの専門用語から音を探すのではなく、自分が聞きたい音そのものを言葉にして伝えるという新しい音作りを試せます。
シンセサイザーの知識量に関係なく、音のイメージから制作を始めたい人にとって興味深いツールです。
