Antares「Auto-Tune Pro 11」業界標準の高精度ピッチ補正＋4パートハーモニー機能搭載！リアルタイム補正とグラフモードで完璧なボーカルチューニングを実現する最新版プロフェッショナルツール

ボーカルのピッチ補正は、現代の音楽制作に欠かせない技術です。

その中でも Auto-Tune Pro 11 は業界標準として、多くのアーティストやプロデューサーに愛用されています。

Auto-Tuneは機械的な補正しかできないのでは？

と思うかもしれません。

しかし、Auto-Tune Pro 11はナチュラルな補正からエフェクト的な加工まで自由に調整可能です。

さらに、新機能の「Harmony Player」**を使えば、最大4パートのハーモニーをリアルタイムで生成できます。

この記事では、Auto-Tune Pro 11の基本機能や設定方法、リアルタイム補正とグラフモードの違い、ハーモニー機能の活用法まで詳しく解説します。

価格：$459.00

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CONTENTS

Auto-Tune Pro 11とは？業界標準のボーカル補正ツールの全貌

Antares「Auto-Tune Pro 11」業界標準の高精度ピッチ補正＋4パートハーモニー機能搭！リアルタイム補正とグラフモードで完璧なボーカルチューニングを実現する最新版プロフェッショナルツール｜DTMプラグインセール

Auto-Tune Pro 11は、プロの音楽制作現場で広く使われているピッチ補正プラグインです。

リアルタイム補正が可能な「Auto Mode」と、細かい編集ができる「Graph Mode」を搭載し、自然なピッチ補正からロボットボイスのようなエフェクトまで幅広く対応できます。

最新バージョンでは、新機能「Harmony Player」が追加され、最大4パートのハーモニーを生成できるようになりました。

リアルタイムでピッチ補正が可能
ボーカルを録音しながら、またはライブパフォーマンス中に自動でピッチを補正できる「Auto Mode」を搭載。
リターニングスピードを調整することで、ナチュラルな補正から強調されたエフェクトまで自由に設定できる。
グラフ上で細かく編集できるGraph Mode
ボーカルのピッチを視覚的に確認しながら、手動で修正ができるモード。曲の中で特定の音だけを補正したり、タイミングのずれを修正したりすることが可能。
より繊細なコントロールが求められるプロの現場で活用されている。
新機能「Harmony Player」で4パートのハーモニー生成
メインボーカルに対して最大4つのハーモニーをリアルタイムで追加できる機能。
ハーモニーの音程やパンニング（左右の定位）を個別に調整可能で、MIDIキーボードを使えば演奏するようにコントロールすることもできる。
幅広いDAWに対応
Pro Tools、Logic Pro、FL Studio、Cubase、Studio Oneなど、主要なDAW（デジタル・オーディオ・ワークステーション）に対応。ARA2にも対応しており、対応DAWではオーディオデータを直接編集できるため、作業効率が向上する。
MIDIコントロールで直感的に操作可能
各種パラメーターをMIDIコントローラーに割り当てることで、リアルタイムにエフェクトを調整可能。
ボーカルのピッチ補正を楽器のように演奏しながら操作できるため、ライブパフォーマンスや即興演奏にも適している。

Auto-Tune Pro 11の基本機能と特徴

Auto-Tune Pro 11は、直感的な操作で高精度なピッチ補正ができるツールです。ナチュラルな補正から大胆なエフェクトまで幅広く対応し、ボーカルの表現力を高める多彩な機能を備えています。

特に、リアルタイム補正を行う「Auto Mode」と、詳細な編集が可能な「Graph Mode」を使い分けることで、さまざまな用途に対応できます。

Auto Modeでリアルタイムピッチ補正
音程を自動的に補正しながら再生できるモード。ライブパフォーマンスや即時修正が求められるレコーディング時に活躍する。
Retune Speedを速くすると機械的な補正がかかり、遅くするとより自然な仕上がりになる。
Graph Modeで細かいピッチ補正とタイミング修正
オーディオ波形とピッチカーブを視覚的に確認しながら、手動で補正ができるモード。
特定の音だけをピッチ修正したり、フレーズのタイミングを調整したりすることで、より細かい仕上げが可能。
Humanize機能で自然なボーカル補正
長く伸ばした音（ロングトーン）をより自然に補正する機能。
Retune Speedを速く設定しても、不自然に機械的にならず、ボーカルのニュアンスを残しながらチューニングできる。
Flex-Tuneでピッチ補正の強さを調整
歌い手のピッチが完全に外れた場合のみ補正を適用し、ピッチが近い場合は補正を弱める機能。
これにより、歌の抑揚やニュアンスを活かしながらピッチを安定させることができる。
MIDIコントロールでダイナミックな操作が可能
MIDIキーボードやコントローラーを使用して、リアルタイムに補正設定を変更できる。
ボーカルのピッチを演奏しながら変化させたり、特定の音程を手動で指定することが可能。

Auto-Tune Pro 11と旧バージョンの違い

Auto-Tune Pro 11は、従来のバージョンと比較して、インターフェースの改良や新機能の追加によって、より直感的かつ柔軟なボーカル補正が可能になりました。

特に「Harmony Player」の搭載や「Graph Mode」の強化により、クリエイティブな活用の幅が広がっています。

Harmony Playerの追加
新たに搭載された「Harmony Player」により、最大4つのハーモニーパートをリアルタイムで生成可能。
ハーモニーの音程や定位（パン）を個別に調整でき、MIDIコントローラーを使えば、演奏しながら自在にコントロールできる。
Graph Modeの改良
インターフェースがより見やすくなり、新たに「ズームアウトライン」機能が追加。
編集時に音程の流れを把握しやすくなり、細かいピッチ補正がしやすくなった。
Conform to Scale機能の追加
音程の移動時にスケールに自動適応する機能を新搭載。
従来のバージョンでは、手動で音程を調整する必要があったが、今作ではスムーズに音楽的な補正が可能。
MIDIマッピングの強化
MIDIコントローラーを使ったリアルタイム操作がより直感的に。
各種パラメーターをMIDI CCに割り当てることで、演奏しながら細かい補正を加えることができる。
新しいプリセットの追加
プロのエンジニアが作成したプリセットが追加され、即座に適用できるエフェクトの幅が広がった。
Harmony Player用のプリセットも用意されており、簡単にハーモニーを作成できる。

Antares「Auto-Tune Pro 11」の価格

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Auto-Tune Pro 11のAuto ModeとGraph Modeの違い

Auto-Tune Pro 11には、「Auto Mode」と「Graph Mode」の2つの補正モードが搭載されています。

それぞれのモードには異なる特徴があり、用途に応じて使い分けることで、最適なボーカル補正が可能になります。

Auto Mode（自動補正モード）
- リアルタイムでピッチ補正を行い、即座に音程を調整できる。
- Retune Speedを速くすればロボットボイスのような効果になり、遅くすれば自然な補正が可能。
- Key（キー）とScale（スケール）を設定するだけで、曲に合わせた補正を自動適用。
- ライブパフォーマンスや即時修正が必要なレコーディングに最適。
Graph Mode（手動補正モード）
- ピッチカーブを視覚的に確認しながら、細かく手動で補正ができる。
- タイミング補正にも対応しており、音のずれを精密に調整可能。
- ノート単位でのピッチ操作ができ、特定の音だけを補正したい場合に便利。
- ARA2対応DAW（Logic Pro、Cubase、Studio One）では、オーディオを自動解析してスムーズに編集できる。

Auto Modeでリアルタイムピッチ補正を行う方法

Auto Modeを使えば、リアルタイムでボーカルのピッチ補正が可能です。

設定を調整することで、ナチュラルなチューニングから機械的なボーカルエフェクトまで幅広い表現ができます。

ライブパフォーマンスや即時修正が必要なレコーディング時に最適なモードです。

キーとスケールを設定する
- 楽曲のキーとスケールを選択すると、自動で適切なピッチ補正が適用される。
- わからない場合は「Detect Key」機能を使えば、楽曲のキーを自動解析できる。
Retune Speedを調整する
- 値を速くするとピッチが瞬時に補正され、機械的なエフェクトが強くなる。
- 遅くすると、補正がゆるやかに適用され、より自然な仕上がりになる。
Flex-Tuneで補正の自然さを調整する
- ピッチが近い音はそのままにし、大きく外れた音だけを補正する設定。
- 値を上げると補正が弱まり、ボーカルのニュアンスが自然に残る。
Humanize機能を活用する
- 長い音をより自然に補正するための機能。
- Retune Speedを速く設定しても、不自然な補正を避けることができる。
MIDI入力を使ってリアルタイムコントロール
- MIDIキーボードを接続すれば、演奏しながら特定の音程に補正可能。
- ライブでのパフォーマンス時に、手動で補正する際に便利。

Graph Modeで細かくピッチ補正する方法

Graph Modeを使用すると、ボーカルのピッチを視覚的に確認しながら、特定の音だけを補正したり、細かいニュアンスを調整したりできます。

即時修正が求められるAuto Modeと異なり、Graph Modeでは細部にこだわった精密な編集が可能です。

オーディオをGraph Modeに取り込む
- DAWでAuto-Tune Pro 11をエフェクトとして適用し、Graph Modeに切り替える。
- 再生ボタンを押すと、ボーカルのピッチ情報が自動で解析され、波形とピッチカーブが表示される。
- ARA2対応DAW（Logic Pro、Cubase、Studio One）では、オーディオをドラッグ&ドロップするだけで解析が完了する。
ピッチラインを調整する
- 画面上に表示されたピッチラインをドラッグして、音程を修正する。
- 補正の強さを調整することで、完全なピッチ補正から微調整まで自由に設定可能。
タイミング補正を行う
- 「Time Correction」ツールを使い、ボーカルのタイミングを手動で修正する。
- 例えば、ボーカルのフレーズが遅れている場合、グリッドに合わせてタイミングを前後に移動できる。
Vibrato（ビブラート）の調整
- ピッチ補正後に不自然な揺れが生じた場合は、「Vibrato」パラメーターを調整する。
- 自然なビブラートを維持しながら補正したい場合は、ピッチラインを手動で細かく調整すると良い。
ノートオブジェクトを活用する
- 音程を大きく変更したい場合は、ノートオブジェクトを作成し、MIDIのように音の高さを編集できる。
- 一定の高さに保つことで、より安定したピッチ補正が可能になる。

Auto ModeとGraph Modeの最適な使い分け

Auto-Tune Pro 11には、「Auto Mode」と「Graph Mode」の2つの補正モードがあり、それぞれに適した用途があります。

楽曲や制作スタイルに応じて使い分けることで、より自然なピッチ補正やクリエイティブなボーカル加工が可能になります。

Auto Modeが適している場面
- ライブパフォーマンス：
  リアルタイムでピッチ補正をかけられるため、ライブや即時修正が必要なシチュエーションに最適。
- 短時間で仕上げたいレコーディング：
  Retune SpeedやFlex-Tuneを調整するだけで、簡単にナチュラルな補正ができる。
- エフェクト的なボーカル補正：
  Retune Speedを速くし、ロボットボイスのような効果を作りたい場合に有効。
Graph Modeが適している場面
- 細かいピッチ調整が必要な場合：
  特定の音だけを修正したり、微妙なニュアンスを残しながら補正したいときに最適。
- タイミング補正をしたいとき：
  ピッチだけでなく、歌のリズムやタイミングも調整できるため、録音後の細かい編集に向いている。
- ビブラートや音程変化をコントロールしたい場合：
  ボーカルの自然な揺れを保ちつつ、不要なピッチのズレだけを修正可能。

Harmony Playerで4パートのハーモニーを作成する方法

Auto-Tune Pro 11に新たに搭載された「Harmony Player」を使うと、最大4パートのハーモニーをリアルタイムで生成できます。

MIDIコントローラーと組み合わせることで、より自由度の高いボーカルアレンジが可能になります。

Harmony Playerの基本設定と使い方

Harmony Playerを活用すると、Auto-Tune Pro 11内でリアルタイムにハーモニーを生成できます。

設定を適切に行うことで、楽曲に合った自然なコーラスを作ることが可能です。

ハーモニーパートの数を選ぶ
- Harmony Playerでは、最大4つのハーモニーパート を作成可能。
- 必要に応じて、1〜4パートのハーモニーを設定し、厚みのあるコーラスを作る。
キーとスケールを設定する
- 楽曲に合わせたキーとスケールを選ぶことで、コード進行に適したハーモニーを自動で適用。
- 不明な場合は「Detect Key」機能を使い、自動解析することもできる。
各ハーモニーパートのピッチを調整
- 各パートの音程を**「+3rd」「+5th」「-3rd」** などの設定で調整。
- コード進行に合ったハーモニーを作成し、ナチュラルなコーラス感を演出する。
パンニング（定位）と音量を調整
- ハーモニーパートを左右に配置し、ステレオ感を出すことで立体的なサウンドに仕上げる。
- 各パートの音量をバランスよく調整し、ボーカルが埋もれないようにする。
プリセットを活用する
- Harmony Playerにはプロ仕様のプリセット が用意されており、簡単に適用可能。
- 初めて使う場合はプリセットを選び、微調整することで素早く最適な設定を見つけられる。

MIDIコントロールを活用したハーモニー演奏

Harmony PlayerはMIDIコントローラーと連携させることで、リアルタイムにハーモニーを演奏できます。

これにより、静的なハーモニーだけでなく、ライブパフォーマンスや即興演奏でも自在なボーカルアレンジが可能になります。

MIDIコントローラーを接続する
- DAWにMIDIキーボードを接続し、Harmony PlayerのMIDI入力を有効にする。
- MIDIノートを送信することで、演奏するキーに応じたハーモニーをリアルタイムに生成できる。
MIDIノートでハーモニーの高さを制御
- 各MIDIノートがハーモニーパートのピッチを決定する。
- 例えば、Cメジャーコード（C-E-G）を弾けば、それに対応したハーモニーが自動で生成される。
リアルタイムでハーモニーの変更が可能
- コード進行に応じてMIDIノートを変えると、瞬時に異なるハーモニーへ切り替えられる。
- これにより、固定されたハーモニーだけでなく、ダイナミックなコーラスワークが実現できる。
MIDIコントローラーのノブやフェーダーで音量やパンを調整
- 各ハーモニーパートの音量やパンニングをMIDIコントローラーでリアルタイムに操作可能。
- 例えば、コーラス部分ではハーモニーを強調し、バース部分では控えめにするといった演出ができる。
ライブパフォーマンスや即興演奏にも最適
- シンガーが歌いながら、バックのMIDIプレイヤーがハーモニーを演奏することで、自由度の高いライブパフォーマンスが可能。
- DAWに録音されたMIDIノートを再生することで、自動的にハーモニーが切り替わる仕組みも作れる。

ボーカル補正とハーモニーの組み合わせテクニック

Auto-Tune Pro 11では、ピッチ補正とハーモニー生成を組み合わせることで、より完成度の高いボーカルアレンジを実現できます。

補正の強さやハーモニーパートの調整次第で、自然なコーラスからエフェクト的なサウンドまで幅広く対応可能です。

Auto Modeでメインボーカルのピッチを安定させる
- Retune Speedを適度に設定し、ナチュラルな補正を適用。
- Flex-Tuneを活用して、ピッチが外れた部分だけを補正し、歌のニュアンスを残す。
Graph Modeで細かいピッチ補正を行う
- メインボーカルのピッチを手動で調整し、ハーモニーとより自然に馴染ませる。
- タイミング補正を行い、ハーモニーとリードボーカルのずれを防ぐ。
Harmony Playerのハーモニーを調整する
- 楽曲の雰囲気に合わせて、+3rd（長3度）、+5th（完全5度）などのパートを作成。
- ハーモニーパートごとに音量やパンを調整し、立体的なミックスを実現。
MIDIコントロールでリアルタイムにハーモニーを操作
- コーラス部分でハーモニーを強調し、バース部分では控えめにするなど、ダイナミックな調整が可能。
- MIDIキーボードを使い、コード進行に合わせてハーモニーを変化させることで、より自由度の高いアレンジができる。
エフェクトを加えてボーカルに深みを出す
- リバーブやディレイをハーモニーに適用し、奥行きのあるコーラスを作る。
- EQで不要な低域をカットし、メインボーカルとハーモニーのバランスを整える。

Auto-Tune Pro 11の使い方：プロ向け設定テクニック

Auto-Tune Pro 11には、プロのエンジニアが活用する高度な設定が多数搭載されています。

ピッチ補正の精度を高め、楽曲に最適なチューニングを行うためには、各パラメーターを適切に調整することが重要です。

Retune Speedで補正の速さをコントロール
- 値を低く設定すると、補正がゆるやかになり、ナチュラルな仕上がりに。
- 値を速くすると、ロボットボイスのようなエフェクトが強調される。
Flex-Tuneを活用して自然な補正を実現
- 歌い手のピッチがスケール内に近い場合は補正を弱め、大きく外れた音だけを修正。
- ボーカルの表現力を残しつつ、違和感のない補正が可能になる。
Humanize機能でロングトーンを自然に補正
- Retune Speedを速くした場合でも、伸ばした音に対しては補正をゆるやかに適用。
- ボーカルの抑揚を活かしながら、より滑らかなチューニングを実現。
Formant Controlで声のキャラクターを調整
- フォルマントを上げると、声が明るくなり、女性的なトーンに。
- フォルマントを下げると、深みのある低音ボーカルに変化する。
Graph Modeでピッチとタイミングを手動補正
- ピッチカーブを微調整し、補正をより音楽的に適用。
- タイミング補正を加えて、ボーカルのリズムを正確に揃える。

Retune SpeedとFlex-Tuneの設定方法

Auto-Tune Pro 11では、「Retune Speed」と「Flex-Tune」を適切に調整することで、補正の強さや自然さをコントロールできます。

これらのパラメーターを正しく設定することで、ボーカルのニュアンスを活かしたピッチ補正が可能になります。

Retune Speedで補正の速さを調整
- 速め（0～10）：ピッチを即座に補正し、機械的なロボットボイスのような効果を得られる。エレクトロ系やヒップホップで使用されることが多い。
- 中程度（10～50）：ピッチ補正が滑らかになり、歌の表情をある程度残しつつ補正できる。ポップスやR&B向け。
- 遅め（50～100）：補正がゆるやかになり、元の歌の抑揚を自然に保てる。バラードやアコースティック系の楽曲に適している。
Flex-Tuneでピッチ補正の適用範囲を調整
- 低め（0～20%）：ほぼすべての音に対して補正が適用されるため、音程のズレを確実に修正できるが、やや不自然になりやすい。
- 中程度（20～60%）：ピッチがスケール内に近い場合は補正を弱め、大きく外れた音のみ修正する。ナチュラルなチューニングに適している。
- 高め（60～100%）：歌い手のニュアンスを最大限に残し、ほぼ手動補正に近い自然な仕上がりになる。繊細なボーカル表現を活かしたい場合に有効。
Retune SpeedとFlex-Tuneのバランスを取る
- Retune Speedを速くしても、Flex-Tuneを高めに設定すれば、ボーカルの抑揚を活かしながら補正可能。
- 逆に、Retune Speedを遅くしつつFlex-Tuneを低めにすれば、しっかりと補正しつつも自然な歌声を維持できる。

自然なピッチ補正を行うためのポイント

Auto-Tune Pro 11を使って自然なピッチ補正を行うには、補正の強さを適切に調整し、ボーカルのニュアンスを残すことが重要です。

過度な補正は機械的な仕上がりになりやすいため、各パラメーターを細かく調整することで、ナチュラルなサウンドを実現できます。

Retune Speedを適度に設定する
- ピッチ補正の速度を速くしすぎると、ロボットボイスのようなエフェクトが強くなる。
- バラードやアコースティック曲では、遅め（50～100）に設定すると、抑揚を活かしたナチュラルな補正が可能。
Flex-Tuneを活用してボーカルの表現力を保つ
- 低め（0～20%）にすると、すべての音が補正されるため、不自然になりやすい。
- 20～60%の範囲で設定すれば、歌い手のニュアンスを残しつつ、ズレた音だけを補正できる。
Humanize機能でロングトーンを自然に補正
- Retune Speedが速いと、ロングトーンが不自然になりやすいため、Humanizeを高めに設定する。
- これにより、長く伸ばした音の補正がゆるやかになり、より人間らしい歌声を保つことができる。
ビブラートを活かして補正する
- Auto-Tuneの補正が強すぎると、ビブラートが消えてしまうことがある。
- Graph Modeを使い、ピッチカーブを手動で調整することで、自然な揺れを維持できる。
フォルマント補正を適切に調整する
- Formant Shiftを上げすぎると声が細くなり、下げすぎるとこもった音になってしまう。
- 元の声のキャラクターを保つために、大きく変えすぎないことが大切。

ロボットボイスや特殊エフェクトの作成方法

Auto-Tune Pro 11では、パラメーターの設定を工夫することで、T-Pain風のロボットボイスや、個性的なボーカルエフェクトを作成できます。

ピッチ補正を強調し、フォルマントやビブラートを調整することで、独特のサウンドを作り出せます。

Retune Speedを最速（0～5）に設定する
- ピッチ補正の反応を極端に速くすることで、音程の揺れがなくなり、機械的なボーカルになる。
- ヒップホップやエレクトロニックミュージックでよく使用される手法。
Flex-Tuneをオフにする
- ボーカルの抑揚を排除し、すべての音を完全に補正することで、独特なロボット感を強調できる。
- ナチュラルな補正とは逆の効果を狙う設定。
ピッチ補正のスケールをカスタマイズする
- 曲のキーにとらわれず、意図的に異なるスケールを選ぶと、不自然な音程変化を作れる。
- オリジナルなエフェクトを作りたい場合におすすめ。
フォルマントを変化させて声質を調整
- フォルマントを上げると、アニメキャラクターのような高音ボイスに。
- 下げると、低くこもったロボット風のエフェクトが得られる。
Graph Modeで極端なピッチ操作を行う
- 特定の音だけを大きく変化させることで、ユニークなピッチ効果を作成。
- 電子的なグリッチボイスや、実験的なサウンドデザインに応用できる。

Auto-Tune Pro 11と他のピッチ補正ツールとの比較

Auto-Tune Pro 11は業界標準のピッチ補正ツールですが、他にもMelodyneやWaves Tuneなどの選択肢があります。

それぞれのツールには特徴があり、用途に応じて最適なものを選ぶことが重要です。

Auto-Tune Pro 11（Antares）
- リアルタイム補正が可能：
  ライブパフォーマンスや即時修正に最適。
- Auto ModeとGraph Modeを搭載：
  簡単な補正から細かい編集まで対応できる。
- Harmony Playerでハーモニー生成：
  MIDIコントロールでリアルタイム演奏も可能。
- 機械的なロボットボイスも得意：
  Retune Speedを最速に設定することでエフェクト的な処理ができる。
Melodyne（Celemony）
- ピッチ補正の自由度が高い：
  Graph Modeに似た編集方式だが、より細かい音程操作が可能。
- 音のニュアンスを活かした補正が得意：
  ピッチだけでなく、音の強弱やタイミングも調整できる。
- リアルタイム補正には不向き：
  ライブパフォーマンスには使用できず、録音後の編集がメイン。
Waves Tune（Waves）
- コストパフォーマンスが高い：
  Auto-Tune Pro 11やMelodyneと比べると価格が安い。
- シンプルな操作性：
  基本的なピッチ補正機能を備えており、初心者でも扱いやすい。
- 補正精度はやや低め：
  細かいニュアンスの調整がしにくく、プロ仕様の作業には不向き。

Auto-Tune Pro 11を使うべき音楽ジャンルとは

Auto-Tune Pro 11は、幅広い音楽ジャンルで活用されていますが、特にピッチ補正やボーカルエフェクトを強調したいジャンルで効果を発揮します。

ナチュラルな補正から機械的なボーカル加工まで、用途に応じて適した設定を選ぶことが重要です。

EDM（エレクトロニック・ダンス・ミュージック）
- ピッチ補正を強くかけたロボットボイス風のボーカルが特徴的。
- Retune Speedを最速（0～5）に設定し、機械的な補正を強調するのが一般的。
ヒップホップ / トラップ
- T-PainやTravis ScottのようなAuto-Tuneを活用したボーカルスタイルに最適。
- 低めのFlex-Tune設定で歌のニュアンスを残しつつ、Retune Speedを速めに設定すると独特なエフェクトが得られる。
ポップス / R&B
- ピッチ補正を使いつつ、自然な仕上がりを重視するスタイルに適している。
- Retune Speedを中程度（10～50）に設定し、Humanize機能を活用することで、自然なボーカルチューニングが可能。
ロック / オルタナティブ
- ボーカルの力強さを損なわずに、ピッチの安定性を向上させるために使用。
- Graph Modeで細かくピッチ補正を行い、過度な補正を避けるとナチュラルな仕上がりに。
ゴスペル / アカペラ
- ハーモニーを活かしたコーラスアレンジにAuto-Tuneを利用。
- Harmony Playerを使用して、リアルタイムでハーモニーパートを追加することで、厚みのあるコーラスを作成できる。

Auto-Tune Pro 11の導入方法と設定手順

Auto-Tune Pro 11を使用するには、インストールとライセンス認証が必要です。

公式サイトからダウンロードし、iLokでライセンスをアクティベートすることで、各種DAWで使用できるようになります。

基本的な手順を理解しておけば、スムーズに導入できます。

公式サイトからAuto-Tune Centralをダウンロード
Antaresの公式サイトにアクセスし、「Auto-Tune Central」をダウンロード。
これは、Auto-Tune製品の管理とライセンス認証を行うためのソフトウェア。
Auto-Tune Centralでプラグインをインストール
ダウンロードしたAuto-Tune Centralを開き、アカウントにログイン。
購入済みの製品が一覧表示されるので、Auto-Tune Pro 11を選んでインストールする。
iLokでライセンスをアクティベート
iLokアカウントにログインし、Auto-Tune Pro 11のライセンスをアクティブ化。
物理iLok（USBキー）またはクラウド認証のどちらかを選択可能。
DAWにAuto-Tune Pro 11を読み込む
DAW（Pro Tools、Logic Pro、FL Studioなど）を開き、プラグインリストからAuto-Tune Pro 11を選択。
オーディオトラックのエフェクトとして適用することで使用できる。
動作確認と初期設定を行う
実際にボーカルトラックに適用し、Auto ModeやGraph Modeの動作を確認。
プリセットを活用すると、スムーズに最適な設定が見つかる。

主要DAW別のセットアップ方法

Auto-Tune Pro 11は、Pro Tools、Logic Pro、FL Studio、Cubase、Studio Oneなどの主要なDAWで使用できます。

それぞれのソフトで適切に動作させるために、プラグインの読み込みや設定方法を理解しておくことが重要です。

Pro Toolsでのセットアップ
1. インサートエフェクトのスロットをクリックし、「Dynamics」または「EQ」カテゴリーからAuto-Tune Pro 11を選択。
2. ボーカルトラックに適用し、Auto ModeやGraph Modeを使ってピッチ補正を調整する。
3. ARA2には対応していないため、Graph Modeを使用する際は手動でオーディオを取り込む必要がある。
Logic Proでのセットアップ
1. オーディオトラックの「Audio FX」スロットをクリックし、「Audio Units」→「Antares」→「Auto-Tune Pro 11」を選択。
2. ARA2に対応しているため、Graph Modeを使用する場合はプラグインを有効化すると自動的にオーディオが解析される。
3. MIDIキーボードを接続すると、リアルタイムでスケールやピッチ補正をコントロールできる。
FL Studioでのセットアップ
1. 「Plugin Database」からAuto-Tune Pro 11を検索し、インサートエフェクトとして適用する。
2. 「Channel Rack」に読み込んでMIDIノートを送信することで、リアルタイムのピッチコントロールが可能。
3. Retune SpeedやFlex-Tuneを調整しながら、補正の強さをカスタマイズする。
Cubaseでのセットアップ
1. 「MixConsole」または「インスペクター」からインサートエフェクトを選択し、Auto-Tune Pro 11を適用。
2. ARA2に対応しているため、Graph Modeでの編集がスムーズに行える。
3. ピッチ補正の強さを調整しながら、ボーカルのニュアンスを残したままチューニング可能。
Studio Oneでのセットアップ
1. オーディオトラックの「Insert FX」スロットにAuto-Tune Pro 11を追加。
2. ARA2対応のため、Graph Modeでの編集時に自動でオーディオが読み込まれる。
3. MIDIコントロール機能を活用し、ピッチ補正をリアルタイムで調整可能。

Auto-Tune Pro 11の推奨動作環境

Auto-Tune Pro 11を快適に使用するためには、パソコンのスペックやOSの互換性を確認することが重要です。

特に、リアルタイム処理を行うため、CPUやメモリの性能が快適な動作に大きく影響します。

対応OS
- Windows：Windows 10 / 11（64bit）
- Mac：macOS 10.14（Mojave）以降
必要なCPU・メモリ
- IntelまたはAMDのマルチコアプロセッサ（Apple Silicon M1/M2にも対応）
- 最低4GBのRAM（推奨8GB以上）
ストレージ要件
- 500MB以上の空き容量が必要（追加のプリセットや機能を使う場合は1GB以上推奨）
iLokライセンス認証
- iLok Cloud（インターネット接続必須）またはiLok USB（物理キー）による認証が必要
対応プラグインフォーマット
- VST3（Windows / Mac）
- AU（Mac）
- AAX（Pro Tools対応）