
Attrattoreは、数学のカオス理論を音作りに取り入れた実験的なシンセサイザーです。
一般的な波形を使わず、リアルタイム演算によって常に変化し続けるサウンドを生み出します。
この記事では、Attrattoreの特徴や音作りの仕組み、搭載機能について詳しく紹介します。
Attrattore: 数学が生み出すカオスで音を作る実験的シンセサイザー

一般的なシンセサイザーは、サイン波やノコギリ波、矩形波などの基本波形をもとに音を作ります。
Attrattoreは、その常識とはまったく異なる仕組みを採用した実験的なシンセサイザーです。
音の元になる波形ではなく、「決定論的カオス」と呼ばれる数学モデルをオシレーターとして使用している点が最大の特徴です。
一見すると普通のアナログスタイルのシンセサイザーですが、内部では複雑な数式がリアルタイムで計算され続け、常に変化し続ける音を生み出します。
Windows向けのVST3プラグインとして利用できるほか、スタンドアロンアプリとしても動作します。
主な特徴は以下のとおりです。
- 数学的なカオス理論を利用したオシレーター
- 36種類のカオスアトラクターを搭載
- リアルタイム演算による音声生成
- 2オシレーター構成
- FMシンセシス対応
- リングモジュレーション搭載
- ウェーブフォルダー搭載
- マルチモードレゾナントフィルター搭載
- ディレイ・プレートリバーブ内蔵
- モジュレーションマトリクス搭載
- Drone Mode搭載
- ファクトリープリセットを収録
数学で音を作る独自のオシレーター
Attrattore最大の特徴は、一般的な波形を使用しないことです。
通常のシンセサイザーでは、サイン波やノコギリ波、矩形波などを発振し、それを加工して音色を作ります。
一方でAttrattoreでは、数学上の「カオスアトラクター」がそのまま音源になります。
搭載されているアトラクターには、さまざまな数学モデルが含まれています。
- Lorenz
- Rössler
- Chua
- その他を含む合計36種類
これらは単なる波形データではありません。
それぞれが独立した数理モデルとして動作し、微分方程式をリアルタイムで数値計算し続けています。
音が常に変化し続ける
Attrattoreでは、サンプルやウェーブテーブルを再生しているわけではありません。
1つひとつのオーディオサンプルが、カオスアトラクターの現在の状態から直接生成されます。
そのため、音には次のような特徴があります。
- 常に少しずつ変化する
- 完全に同じ音を繰り返さない
- 自然な揺らぎが生まれる
- 長時間鳴らしても動きが続く
LFOやランダムモジュレーションで動きを付けているのではなく、数学そのものが音の変化を生み出しています。
見た目は扱いやすい減算方式シンセ
内部構造は非常に独特ですが、操作方法は一般的な減算方式シンセサイザーに近い設計です。
馴染みのあるシンセ経験者であれば、大きく迷うことなく扱えます。
搭載されている主なシンセ機能は以下のとおりです。
- 2基のオシレーター
- FMシンセシス
- リングモジュレーション
- マルチモードレゾナントフィルター
- ウェーブフォルダー
- モジュレーション機能
- エフェクト
実験的な音作りだけでなく、一般的なシンセサイザーとしても活用できます。
幅広いサウンドメイクに対応
特殊な発音方式だからといって、極端な効果音しか作れないわけではありません。
Attrattoreでは、一般的なシンセサウンドから複雑な音響まで幅広く制作できます。
作成できる音色の例は以下のとおりです。
- ベース
- リード
- パッド
- キーボードサウンド
- クラシックな減算方式シンセサウンド
- ドローン
- テクスチャ
- 実験的なサウンドデザイン
一般的な演奏用途からアンビエント制作、映画音楽、実験音楽まで幅広く活用できます。
Drone Modeを搭載
Attrattoreには「Drone Mode」が用意されています。
このモードではMIDI入力が不要になります。
カオスアトラクターが自律的に動作し続けるため、シンセサイザー自体が音響生成装置として機能します。
Drone Modeでは次のような表現が可能です。
- ゆっくりと変化するアンビエントサウンド
- 長時間変化し続けるドローン
- 予測しにくい音響変化
- 密度の高いサウンドスケープ
演奏するというより、音の変化そのものを楽しむ用途にも適しています。
エフェクトも内蔵
音作りを仕上げるためのエフェクトも搭載されています。
内蔵エフェクトは以下のとおりです。
- ディレイ
- プレートリバーブ
シンセ内部だけでも空間的な広がりを加えやすく、サウンドデザインを効率よく行えます。
モジュレーション機能
Attrattoreには柔軟なモジュレーションマトリクスが搭載されています。
さまざまなパラメーター同士を組み合わせることで、さらに複雑で変化に富んだサウンドを作成できます。
活用例は以下のとおりです。
- 音色変化の自動化
- ダイナミックなサウンド変化
- 独創的なモジュレーション設定
- 実験的な音響表現
動作環境
Attrattoreの対応環境は以下のとおりです。
- Windows対応
- VST3プラグイン
- スタンドアロンアプリとしても利用可能
- コピーガードなし
まとめ:Creature From The Black「Attrattore」数学のカオス理論を音源に採用し、36種類のカオスアトラクターで常に変化し続けるサウンドを生み出す実験的シンセサイザー|DTMプラグインセール
Attrattoreは、数学のカオス理論をそのまま音源に利用した非常にユニークなシンセサイザーです。
一般的な波形を再生するのではなく、36種類のカオスアトラクターをリアルタイムで演算し続けることで、常に変化し続ける有機的なサウンドを生み出します。
一方で、操作性は減算方式シンセサイザーに近く、FMシンセシスやリングモジュレーション、ウェーブフォルダー、フィルター、モジュレーションマトリクスなども搭載しています。
ベースやリード、パッドといった定番サウンドはもちろん、ドローンやアンビエント、実験的なサウンドデザインまで幅広く対応できるため、一般的なシンセとは異なる発想で音作りを楽しみたい方に適したソフトウェアです。
