
ボーカルのピッチ補正と最大3声のハーモニー生成を1つにまとめた、Klevgrand「Altitude Harmony」。
自然な歌声補正から厚みのあるコーラス制作、4種類のエフェクトを使った個性的な音作りまで対応します。
この記事では、主な機能や特徴、音楽制作での活用法を紹介します。
Altitude Harmonyとは:自然な音程補正からハードチューンまで対応するピッチ補正機能

Altitude Harmonyは、歌声のニュアンスを残した自然なピッチ補正から、音程を強く固定するハードチューンまで、幅広いボーカル処理に対応しています。
中心となるのは、補正の強さや反応速度を調整する「Style」ノブです。
控えめな設定では歌声を自然に整え、強くするとエレクトロポップなどで使われる、機械的なピッチ変化を強調したサウンドに仕上げられます。
フォルマントを考慮した処理によって、声本来のキャラクターを保ちながら音程を補正できる点も魅力です。
さらに、15種類のスケールプリセットやカスタムスケールにも対応。
楽曲のキーやスケールに合わせて補正する音程を設定できるため、複雑な編集をせずにボーカルの音作りを進められます。
Styleノブによるピッチ補正
自然な音程補正から、音程が瞬時に切り替わるハードチューンまで調整できます。
補正の反応速度に加え、ハーモニーやエフェクトの人間らしさにも影響します。
フォルマントを維持したボーカル処理
ピッチ補正によって声のキャラクターが不自然に変化するのを抑え、元の歌声の質感を保ちながら音程を整えます。
15種類のスケールプリセットとカスタムスケール
メジャー、マイナー、ペンタトニック、ドリアンなどから選択できます。
使用する音を自分で指定し、楽曲に合わせたスケールを作成することも可能です。
ピッチ補正のオン・オフと音程調整
スイッチ1つでピッチ補正を切り替えられます。
Pitchノブでは、リードボーカルとハーモニーをまとめて半音単位で移調でき、Alt/Optionキーを押しながら微調整することも可能です。
Klevgrand「Altitude Harmony」の価格
リードボーカルから最大3声のハーモニーを生成
Altitude Harmonyは、1本のリードボーカルから最大3声のハーモニーを生成し、厚みのあるコーラスサウンドを作れます。
ハーモニーの追加は、専用ノブを回すだけのシンプルな操作です。
リードボーカルより高い音域にも低い音域にも声を重ねられるため、楽曲の雰囲気に合わせたコーラスアレンジを手軽に試せます。
生成する音程は、設定したスケールに沿って自動的に決まる仕組みです。
メジャーやマイナーなどのスケールを指定すれば、その音階に合わせたハーモニーを作れます。
さらに、リードボーカルとハーモニーの音量バランスも調整可能。
メインの歌声を引き立てる控えめなコーラスから、複数の声が重なった存在感のあるサウンドまで対応します。
最大3声のハーモニーを追加
リードボーカルの上下に最大3声を生成できます。
何度も歌い直すことなく、コーラスを重ねたアレンジを試せます。
スケールに沿ったハーモニー生成
設定したスケール内で、リードボーカルから2・4・6ステップ離れた音程にハーモニーを生成します。
曲のキーやスケールに合わせた設定が重要です。
1つのノブでハーモニーを調整
専用ノブで追加する声の数と、リードボーカルより上に重ねるか下に重ねるかを設定できます。
複雑な音程編集は必要ありません。
リードボーカルとハーモニーの音量バランス
Lead/Harmノブで、メインの歌声と生成したハーモニーのミックスバランスを調整できます。
自然なコーラスからハーモニーを強調したサウンドまで仕上げられます。
4種類のボーカルエフェクトで歌声に個性を加える
Altitude Harmonyには、歌声の質感や動きを変化させる4種類のボーカルエフェクトが搭載されています。
声を重ね録りしたような厚みを加える「Clones」、機械的な歌声を作る「Droid」、自然な揺れを加える「Vibrato」、リズミカルな音量変化を生み出す「Tremolo」を用意。
それぞれ異なる特徴を持ち、楽曲の雰囲気や表現したいサウンドに合わせて切り替えられます。
エフェクトはリードボーカルだけでなく、生成したハーモニーにも適用されるため、複数の声をまとめて加工できる点も魅力です。
ピッチ補正やハーモニー生成と組み合わせれば、自然なコーラスに厚みを加えたり、エレクトロニックなボーカルサウンドを作ったりと、幅広い音作りを楽しめます。
Clones:ダブリング効果
ピッチに動的な揺らぎを加え、複数回録音したような厚みを演出します。
ボーカルに広がりや存在感を持たせたいときに役立ちます。
Droid:ロボットボイス
歌声に機械的な質感を加えるエフェクトです。
エレクトロポップやダンスミュージックなど、加工感のあるボーカル制作に活用できます。
Vibrato:自然なビブラート
音程に自然な揺れを加えます。
各音の立ち上がりから少しずつビブラートがかかるため、歌声に表情や動きを加えたい場面に適しています。
Tremolo:テンポ同期のトレモロ
音量を周期的に変化させ、はっきりとしたトレモロ効果を生み出します。
DAWのテンポに同期し、変化の速度を2倍・半分に切り替えることも可能です。
ピッチ補正・ハーモニーとの組み合わせ
4種類のエフェクトを切り替えながら、ピッチ補正やハーモニー生成と組み合わせて使用できます。
自然なボーカルアレンジから個性的なエフェクトサウンドまで、目的に応じた加工を行えます。
プリセットと2つの処理モードで録音・音作りをサポート
Altitude Harmonyは、豊富なファクトリープリセットと2種類の処理モードを搭載し、ボーカルの音作りからレコーディングまで幅広くサポートします。
プリセットは複数のカテゴリーに分かれており、好みのサウンドを選ぶだけでピッチ補正やハーモニー、エフェクトなどの設定をまとめて呼び出せます。
気に入った設定を保存して、別の楽曲で再利用することも可能です。
処理モードは、安定したピッチ処理を重視する「Quality」と、遅延をなくした「Low Latency」の2種類。
音質や反応速度を考慮しながら、制作状況に合わせて使い分けられます。
さらに、入力する歌声の音域に合わせてピッチ検出範囲を調整できるため、ボーカルの特性に応じた設定が可能です。
ファクトリープリセットによる音作り
カテゴリー別に用意されたプリセットから、目的に合ったサウンドを選択できます。
各パラメーターの設定をまとめて読み込めるほか、自分で調整した設定の保存や書き出しにも対応しています。
Qualityモード:安定性を重視したピッチ処理
わずかなレイテンシーが発生するものの、安定したピッチ処理を行うモードです。
録音後のボーカル編集やミックスなど、処理の精度を重視したい場面に適しています。
Low Latencyモード:遅延のない処理
ピッチ処理の精度はQualityモードより低くなりますが、ゼロレイテンシーで動作します。
リアルタイムで歌声をモニタリングしたいレコーディングやライブでの使用に役立ちます。
ピッチ検出範囲の調整
入力するボーカルの音域に合わせて、ピッチを検出する範囲を設定できます。
検出範囲はレイテンシーにも影響するため、歌声に合った範囲を指定することが重要です。
設定範囲外の音程は正しく処理できない場合があります。
Altitude Harmonyの使い方・実際の音楽制作でどう活用できる?
Altitude Harmonyは、ボーカルの音程補正やコーラス制作だけでなく、楽曲の雰囲気を変えるクリエイティブな音作りにも活用できます。
例えば、ポップスやロックのサビにハーモニーを重ねれば、リードボーカルを中心とした厚みのあるコーラスを演出できます。
エレクトロポップでは、強めのピッチ補正やロボットボイスを組み合わせ、機械的で個性的な歌声を作ることも可能です。
また、1本のボーカルから複数のハーモニーを生成できるため、曲作りの段階でコーラスのアイデアを試したいときにも便利です。
さらに、ゼロレイテンシーの処理モードを搭載しているので、レコーディングやライブなど、リアルタイムのボーカル処理が必要な場面にも対応します。
ポップス・ロックのコーラス制作
サビのリードボーカルにハーモニーを追加し、楽曲の盛り上がりを演出できます。
高音域のハーモニーで華やかさを加えたり、低音域を重ねて厚みを持たせたりと、曲に合わせたアレンジが可能です。
エレクトロポップのボーカル加工
Styleノブでピッチ補正を強め、Droidエフェクトを組み合わせれば、機械的な質感を持つボーカルを制作できます。
ダンスミュージックやエレクトロニック系の楽曲で、歌声を印象的なサウンドとして使いたいときに役立ちます。
デモ制作でのハーモニーアレンジ
1本の仮歌から最大3声のハーモニーを生成し、コーラスのアイデアをすばやく試せます。
何度も歌い直さずに、ハーモニーを重ねる音域や声の数を検討できるため、アレンジの方向性を決める際に便利です。
レコーディング・ライブでの使用
Low Latencyモードを使えば、プラグイン内部の処理をゼロレイテンシーで実行できます。
歌いながらピッチ補正やハーモニーを加えたい場面に適しています。
ただし、実際のモニタリングではオーディオインターフェースやDAWのバッファ設定による遅延にも注意が必要です。
Altitude Harmonyが向いている人・向いていない人

Altitude Harmonyは、複雑な設定をせずにボーカルのピッチ補正やハーモニー生成を行いたい人に向いています。
特に、1本の歌声からコーラスを作りたい人や、音程補正とエフェクトをまとめて使いたい人にとって、操作の手軽さは大きな魅力です。
一方で、音程を1音ずつ細かく編集したい人や、ハーモニーを自由に作り込みたい人には、機能が物足りなく感じられる可能性もあります。
上位版の「Altitude」は同じエンジンを採用しながら、リードボーカルやハーモニーの詳細な調整、MIDIを使った演奏機能、豊富なモジュレーション機能を搭載しています。
手軽さを優先するならAltitude Harmony、細かなコントロールや実験的な音作りまで追求するならAltitudeという選び方ができます。
ピッチ補正とハーモニー生成を手軽に使いたい人
歌声の音程を整えながら、最大3声のハーモニーを追加したい人に適しています。
複数のプラグインを使い分けずに、基本的なボーカル加工をまとめて行えます。
複雑な編集よりも操作の手軽さを重視する人
StyleノブやHarmoniesノブを中心としたシンプルな操作で音作りを進められます。
プリセットも用意されているため、細かな設定に時間をかけたくない人にも便利です。
細かな音程編集やハーモニーの調整を求める人
1音ずつの詳細なピッチ編集や、各ハーモニーの細かなコントロールを重視する場合は、必要な機能を確認したいところです。
Altitude Harmonyは、操作の手軽さを優先した設計になっています。
上位版「Altitude」との違い
Altitudeには、リードボーカルとハーモニーの詳細な調整機能に加え、MIDI対応のPlayモジュールや豊富なモジュレーション機能があります。
より自由度の高いボーカルサウンドデザインを求める人には、上位版が選択肢になります。
Altitude Harmonyのシステム要件
| 項目 | macOS | Windows |
|---|---|---|
| 対応OS | macOS 10.13以降 | Windows 10以降 |
| CPU | Intel / Apple Silicon | 記載なし |
| プラグイン形式 | AU / VST / AAX | VST / AAX |
| 対応ビット数 | 64bit | 64bit |
まとめ:Klevgrand「Altitude Harmony」ピッチ補正と最大3声のハーモニー生成を手軽に使えるボーカルプラグイン|DTMプラグインセール
Altitude Harmonyは、ボーカルのピッチ補正と最大3声のハーモニー生成を、シンプルな操作で実現できるプラグインです。
自然な音程補正から機械的なハードチューン、厚みのあるコーラス制作まで、1つのプラグインで幅広いボーカル処理に対応します。
4種類のエフェクトも搭載しており、歌声に個性的な質感や動きを加えられる点も魅力です。
主な特徴をまとめると、以下のとおりです。
- 自然なピッチ補正からハードチューンまで対応
- リードボーカルから最大3声のハーモニーを生成
- スケールに沿ったハーモニーでコーラス制作をサポート
- ダブリングやロボットボイスなど4種類のエフェクトを搭載
- プリセットを使って手軽にボーカルサウンドを制作
- ゼロレイテンシーモードでリアルタイム処理にも対応
複雑な音程編集をせずに歌声を整えたい人や、1本のボーカルから厚みのあるコーラスを作りたい人にとって、魅力的な選択肢です。
ボーカル制作の手間を減らしながら、さまざまな歌声のアレンジを楽しみたい人は、ぜひチェックしてみてください。






