
ORemove「AI Vocal Isolator」は、AIを使って楽曲からボーカルと伴奏を分離できる無料のデスクトップアプリです。
YouTubeのURLや音楽ファイルを読み込むだけで、アカペラ音源とインストゥルメンタル音源を作成できます。
3種類のAIモデルを搭載しており、分離品質や処理速度に合わせて使い分けられるのも特徴です。
この記事では、ORemoveの主な機能や音楽制作での活用法、対応環境について紹介します。
ORemoveとは?AIでボーカルと伴奏を分離できる無料ツール
ORemoveは、AIによる音声分離技術を活用し、楽曲をボーカルと伴奏の2つに分けられるソフトウェアです。
音楽ファイルをドラッグ&ドロップするか、YouTubeのURLを入力するだけで分離処理を開始できます。
複雑な音声編集ソフトを操作する必要がなく、ボーカルを取り出したい場合や、歌の入っていない伴奏音源を作りたい場合に便利です。
処理はパソコン内で行われるため、音声ファイルを外部サーバーへアップロードする必要もありません。
ボーカルと伴奏を同時に作成
1つの楽曲から、ボーカルのみのアカペラ音源と、伴奏のみのインストゥルメンタル音源を作成できます。
YouTubeのURLに対応
YouTubeのリンクを入力することで、音声の取得から分離までを行えます。
幅広い音声形式をサポート
MP3、WAV、FLAC、M4A、AAC、OGG、OPUS、WMA、AIFFなどに対応しています。
動画ファイルから音声を取り出して処理することも可能です。
パソコン内で音声を処理
AIによる分離処理はローカル環境で実行されます。
自分で制作した楽曲などを、外部にアップロードせずに扱えます。
3種類のAIモデルで分離品質と処理速度を選べる
ORemoveには、用途の異なる3種類のAI音声分離モデルが搭載されています。
ボーカルをできるだけきれいに取り出したい場合と、伴奏の品質を重視したい場合では、適したモデルが異なります。
また、処理速度を優先したモデルも用意されているため、作業内容に合わせて選択できます。
BS-Roformer 1297:伴奏の分離品質を重視
インストゥルメンタル音源の作成に適したモデルです。
ボーカルを除去して伴奏を取り出したい場合に向いています。
BS-Roformer 1296:ボーカルの抽出品質を重視
アカペラ音源の作成に適したモデルです。
歌声を取り出して分析したい場合などに活用できます。
MDX-Net Inst HQ 3:処理速度を重視
ほかの2モデルよりも短時間で処理できるモデルです。
複数の楽曲を処理したい場合や、素早く分離結果を確認したい場合に便利です。
いずれのモデルでも、ボーカルと伴奏の両方を出力できます。
また、BS-Roformerには「Best」と「Faster」の品質設定があり、処理速度と分離品質のバランスを調整できます。
波形プレビューや一括処理で音源の確認・管理も簡単
ORemoveは、音声を分離するだけでなく、処理後の音源を確認する機能も備えています。
分離したボーカルと伴奏には、それぞれ波形表示とプレーヤーが用意されており、アプリ内ですぐに再生できます。
さらに、複数ファイルの一括処理や履歴管理にも対応しているため、繰り返し音声分離を行う場合にも便利です。
波形をクリックして再生位置を変更
分離した音源の波形を表示できます。
確認したい部分をクリックすれば、その位置から再生可能です。
A/B切り替えで聴き比べ
ボーカルと伴奏を同じ再生位置で切り替えられます。
分離前後の音の違いや、各パートの状態を確認する際に役立ちます。
複数の楽曲をまとめて処理
複数ファイルを読み込み、順番に分離処理を実行できます。
読み込めないファイルがあっても、ほかのファイルの処理を継続します。
処理履歴を保存
分離した楽曲は履歴に記録されます。
過去に作成した音源を再び確認したい場合にも便利です。
WAV・MP3形式で書き出し
分離結果はWAV、または320kbpsのMP3形式で保存できます。
ボーカルと伴奏は、それぞれ専用フォルダに整理されます。
ORemoveを音楽制作でどう活用できる?
ORemoveは、ボーカル抽出やカラオケ音源の作成だけでなく、楽曲の分析やアレンジ作業にも活用できます。
特に、自分で制作した楽曲をボーカルと伴奏に分けて確認したい場合や、歌声の細かな表現を研究したい場合に便利です。
音声を分離することで、通常の楽曲再生では聴き取りにくい部分にも注目しやすくなります。
カラオケ音源の作成
楽曲からボーカルを取り除き、歌の練習に使う伴奏音源を作成できます。
自分のオリジナル曲の練習用音源を用意する際にも役立ちます。
ボーカルフレーズの分析
抽出したアカペラ音源を聴きながら、歌い回しやフレーズの構成を確認できます。
ボーカルアレンジを研究する際にも活用可能です。
リミックスやアレンジ制作
自作曲のボーカルを抽出し、別の伴奏と組み合わせるなど、アレンジ素材として利用できます。
分離した音源をDAWに読み込めば、追加の編集も行えます。
楽曲の構成を確認
伴奏だけを聴くことで、コード楽器やリズムパートの動きに集中できます。
アレンジの研究や耳コピにも役立ちます。
なお、第三者が権利を持つ楽曲を分離・利用する場合は、著作権や利用許諾に注意が必要です。
YouTubeからのダウンロードについても、利用規約を確認してください。
ORemoveの基本的な使い方
ORemoveの操作はシンプルで、音楽ファイルの読み込みから分離結果の確認まで、アプリ内で完結します。
基本的な流れは次のとおりです。
1. 音源を読み込む
音楽ファイルをウィンドウにドラッグ&ドロップするか、ファイル選択画面から読み込みます。
YouTubeのURLを入力する方法も利用できます。
2. AIモデルと品質を選択する
設定画面から、使用するAIモデルや品質、出力形式、保存先を指定します。
3. 分離処理を開始する
「Separate」を実行すると、音声の取得、分離、保存の順番で処理が進みます。
4. 分離した音源を確認する
処理が完了すると、ボーカルと伴奏をそれぞれ再生できます。
波形表示やA/B切り替えを使って、仕上がりを確認しましょう。
5. 保存した音源を利用する
出力ファイルは、初期設定ではユーザーフォルダ内の「Music/ORemove」に保存されます。
保存先は設定画面から変更可能です。
ORemoveがおすすめな人
ORemoveは、難しい音声編集を行わずにボーカルと伴奏を分離したい人に向いています。
特に、カラオケ音源の作成やボーカルの分析、自作曲のアレンジ素材作りなど、目的が明確な場合に使いやすいツールです。
ボーカルを抽出して分析したい人
歌声だけを聴きながら、メロディーや歌唱表現を確認したい人に向いています。
カラオケ音源を作成したい人
ボーカルを除去した伴奏音源を用意し、歌の練習に活用したい人に便利です。
リミックスやアレンジを制作する人
自分の楽曲からボーカルを取り出し、別のアレンジに活用したい人にも適しています。
複数の楽曲を効率よく処理したい人
一括処理や履歴管理を活用することで、繰り返し音声分離を行う作業を進めやすくなります。
一方、ORemoveの分離対象はボーカルと伴奏です。
ドラム、ベース、ギターなどを個別に分離したい場合は、別のツールを検討する必要があります。
また、分離結果は音源やAIモデルによって異なるため、すべての楽曲で完全にボーカルを除去できるわけではありません。
ORemoveのシステム要件
ORemoveは、WindowsとmacOSに対応しています。
ただし、WindowsではNVIDIA GPU版とCPU版が用意されており、MacではApple Silicon搭載モデルのみ利用できます。
| 項目 | Windows | macOS |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 / 11(64bit) | macOS 13 Ventura以降 |
| CPU・GPU | NVIDIA GPU版またはCPU版 | Apple M1以降 |
| メモリ | CPU版:最低8GB、16GB推奨 | 最低8GB、16GB推奨 |
| GPU版の条件 | GTX 900シリーズ以降、VRAM 4GB以上、8GB以上推奨 | Apple Silicon内蔵GPUを使用 |
| ストレージ | CPU版:約2GB、GPU版:約6GB+追加モデル容量 | 約2GB+追加モデル容量 |
BS-Roformerの2モデルを利用する場合は、合計約1.2GBの追加ダウンロードが必要です。
WindowsのAMD・Intel製GPUはGPUアクセラレーションに対応していませんが、CPU版を利用できます。
Intel Macには対応していないため、導入前に使用しているMacのチップを確認してください。
まとめ|AIでボーカルと伴奏を手軽に分離できる無料ツール
ORemoveは、YouTubeのURLや音楽ファイルから、AIを使ってボーカルと伴奏を分離できるデスクトップアプリです。
複数のAIモデルを使い分けられるほか、波形プレビューや一括処理など、音源の確認と管理をサポートする機能も備えています。
AIによるボーカル・伴奏の分離
1つの楽曲からアカペラ音源とインストゥルメンタル音源を作成できます。
3種類のAIモデルを搭載
ボーカルの抽出品質、伴奏の分離品質、処理速度に合わせてモデルを選択できます。
シンプルな操作と便利な確認機能
ドラッグ&ドロップやYouTubeのURL入力に対応し、分離した音源を波形表示やA/B切り替えで確認できます。
Windows・Apple Silicon Macに対応
対応するパソコン上で音声分離を実行でき、ファイルを外部サーバーにアップロードする必要がありません。
ボーカルの分析やカラオケ音源の作成、自作曲のアレンジなど、さまざまな制作シーンで活用できるツールです。
手軽にAI音声分離を試してみたい人は、ORemoveをチェックしてみてください。
