
木管セクションに、もっと推進力を。
Kinetic Woodwinds Plusは、4つの独立タイムラインで木管を同時に動かせるオスティナート特化型ライブラリです。
複雑な理論に頼らず、直感的にシネマティックなリズムを構築できます。
Kinetic Woodwinds Plus:スピード感と厚みを兼ね備えた木管セクション

Kirk Hunter Studiosが手がける「Kinetic Woodwinds Plus」は、木管セクションのオスティナートを驚くほど柔軟に作り込めるKontakt専用ライブラリです。
最大の特徴は、4つの木管セクションを同時に演奏できること。
しかも、それぞれが独立したタイムラインで動きます。
フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット。
それぞれが別々のパターンを奏でながら、ひとつの楽曲としてまとまる。
そんな設計です。
まず押さえたいポイント

Kinetic Woodwinds Plusの核となる魅力を、先に整理します。
- 4つの独立したタイムラインを搭載
- 各タイムラインに64イベント(音符または休符)を配置可能
- 1タイムラインにつき最大4リージョンに分割
- 30種類のプリセットを各セクションごとに選択可能
- 41種類の新リズムパターンを追加
- CPU効率が大幅に向上
- ベロシティ(強弱)を全イベント単位で細かく調整可能
単なる「木管音源」ではありません。
動きのある木管セクションを、理論なしで構築できるツールです。
4つの木管セクションを同時に操る

通常の音源では、木管セクションをレイヤーする場合、複数トラックを使います。
しかしKinetic Woodwinds Plusでは、1つのインストゥルメント内で完結します。
収録楽器は以下の通りです。
- ピッコロ ×2
- フルート ×2
- オーボエ ×2
- クラリネット ×2
- バスクラリネット ×2
- ファゴット ×2
- コントラファゴット ×2
しかも各タイムラインには、フルートでもオーボエでも、自由に割り当て可能。
「高音=フルート、低音=ファゴット」といった固定概念に縛られません。
構成の自由度が非常に高い設計です。
タイムライン構造の仕組み

各タイムラインには以下の機能があります。
- 64個の編集可能イベント
- 最大4リージョン
- リージョン長さ変更
- リージョン重複
- リージョンサイクル機能
- リピートON/OFF
- スタッカート選択
- アクセント設定(2・3・4・6イベント単位)
- ノートのTighten / Broaden調整
- トランスポーズ
- リージョンのコピー&ペースト
- ソロ/ミュート
- リズムのランダマイズ
いわば、木管専用のモーションエンジンです。
1音押さえるだけでも、コードを押さえても、それぞれが異なる動きを見せます。
プリセットとパターンの柔軟性
30種類のプリセットを搭載。
しかも、各セクションごとに別々のプリセットを選択できます。
たとえば、
- フルート:Superman
- オーボエ:Terminator
- クラリネット:Xmen
- ファゴット:Cap. America
という組み合わせも可能。
もちろん、すべて編集できます。
プリセットはあくまで出発点です。
さらに「Perpetual Motion」パターンも搭載。
2・3・4・6イベントごとのアクセント指定が可能で、強さもSubtle / Moderate / Dynamicから選択できます。
作曲理論なしでオスティナートを作る
本機の魅力はここです。
- 人気のオスティナート間隔を内蔵
- ミニスケール
- ミニアルペジオ
- ミニ装飾音型
- ステップレコーディング対応
さらに、
- 半音〜1オクターブまで個別トランスポーズ
- 64イベントのトランスポーズをランダマイズ
- 音程の上限・下限を制限
- メジャー/ナチュラルマイナー/ハーモニックマイナーにキー拘束
音楽理論を深く理解していなくても、破綻しない動きを作れます。
映画音楽的な推進力。
シネマティックな疾走感。
そうしたニュアンスを直感的に構築できます。
Plus版で強化されたポイント
オリジナル版も収録しています。
そのうえで、Plus版では次の強化が加わりました。
- GUIを大幅改善し、より直感的に
- CPU効率が最大で約2倍
- 全64イベントにベロシティ調整を追加
- 16種類の新ベロシティプリセット
- 41種類の新リズムパターン
- 各イベントのパン設定
- パンのランダマイズ
- 3種類のExciter追加
- VUメーター搭載
- テンポスピードスケーリング
- MIDIオートメーション対応拡張
機能は増えましたが、画面はむしろ整理されています。
扱いやすさは確実に向上しています。
ミキサーとリアリズム
ミキサーページも充実しています。
- Auto-Mix機能
- 3バンド・パラメトリックEQ
- ベロシティバリエーション
- ベロシティ感度調整
- Humanize Repetition(非クオンタイズ)
- リバーブとルームサイズ調整
- Warm / Brightコントロール
- マイクミキサー
- セクション別レベル・パン調整
録音はサンタモニカのFirst Presbyterian Churchで実施。
ロサンゼルスのA級オーケストラも録音する会場です。
さらに、
- ラウンドロビンはランダム化
- ループ感を感じにくい設計
- DAWテンポに完全追従
自然な空気感を保ちながら、機械的な繰り返しを避けています。
Kinetic Woodwinds Plusの使い方・活用法
Kinetic Woodwinds Plusは、単に木管フレーズを鳴らす音源ではありません。
「動き」を設計するツールです。
ここでは、具体的な活用シーンを挙げながら、実践的な使い方を紹介します。
シネマティックなオスティナート作成に
映画やゲーム音楽で欠かせないのが、推進力のあるオスティナート。
本機はこの用途と非常に相性が良いです。
活用のポイントは次の通りです。
- 4タイムラインを使って音域ごとに役割分担する
- 低音はファゴット系で安定感を出す
- 中域はクラリネットで厚みを補強
- 高域はフルートでスピード感を演出
- アクセント機能で2拍・3拍単位の強調を設定
理論的に組み立てなくても、キー拘束機能を使えば破綻を防げます。
短時間で「それっぽい」ではなく、実戦レベルの木管リズムが組み上がります。
アイデアスケッチを高速化する
作曲の初期段階では、完璧さよりスピードが重要です。
Kinetic Woodwinds Plusは、プリセットを起点に展開を広げられます。
例えば
- 30種のプリセットから雰囲気を選ぶ
- 各セクションで別プリセットを組み合わせる
- 気に入ったタイムラインをコピーして発展させる
- ランダマイズで新しいリズムの種を見つける
手を止めずにアイデアを広げられる。
これは大きな強みです。
ゼロから打ち込むより、圧倒的に早く方向性が見えてきます。
単調なトラックに動きを加える
既存のアレンジが「少し物足りない」
そんなときにも役立ちます。
特に効果的なのが次の使い方です。
- サビ前に木管オスティナートを薄く追加
- ブリッジでパンをランダマイズして空間演出
- Humanize機能で機械感を軽減
- Velocity Variationで自然な強弱を付加
ミックス内でうっすら動かすだけでも、楽曲の立体感が一段上がります。
目立たせる用途だけでなく、裏方としても優秀です。
リズムアレンジの実験ツールとして
通常の打ち込みでは思いつかない動きを試したい。
そんな場面でも活躍します。
おすすめの方法は以下です。
- 64イベントを半音単位でランダマイズ
- イベント解像度を16分や32分に変更
- テンポスケーリングで倍速・半速を試す
- 3連符機能でリズムに揺れを加える
偶然から生まれるフレーズは、自分では発想しにくいものが多いです。
実験的に動かしながら、使える部分を抽出する。
このアプローチと非常に相性が良い音源です。
1インストゥルメントで完結させたいとき
プロジェクトが重くなるのを避けたい。
トラック管理をシンプルにしたい。
そんな場合にも適しています。
- 4セクションを1インスタンスで管理
- 各タイムラインをソロ/ミュート切替
- セクション別ミキサーでバランス調整
- オートミックス機能で自然なまとまりを確保
複数トラックを立ち上げる手間が減ります。
思考の集中を妨げません。
リアルな木管表現を追求する
動きだけでなく、音の自然さも重要です。
リアリズムを高めるポイントは次の通りです。
- Tighten / Broadenでアタックの印象を調整
- Velocity Takeoverで演奏中に強弱を操作
- マイクプリセットで空間感を変更
- ReverbとRoom Sizeで奥行きを演出
ラウンドロビンのランダム化により、ループ感が出にくい設計になっています。
繰り返し系でも、生っぽさを維持できます。
活用のコツ
最後に、より効果的に使うためのヒントをまとめます。
- 最初はプリセットから始める
- 1タイムラインずつ役割を決める
- 低音域を安定させてから上を足す
- ランダマイズは「やりすぎない」
- ミキサーで最終的に整える
一気に作り込まず、段階的に動きを重ねる。
この流れを意識すると、破綻せずに完成度を上げられます。
Kinetic Woodwinds Plusは、発想を広げるためのツールでもあり、完成度を高めるためのツールでもあります。
「木管をどう動かすか」
その答えを、直感的に形にできる音源です。
Kinetic Woodwinds Plusがおすすめな人
Kinetic Woodwinds Plusは、一般的な木管音源とは少し立ち位置が異なります。
「リアルな単音演奏を丁寧に打ち込む」タイプというより、木管に動きと推進力を与えるためのツールです。
ここでは、特に相性が良いユーザー像を具体的に挙げます。
映画・ゲーム音楽を制作している人
シネマティック系の制作では、オスティナートやリズムのうねりが重要になります。
この音源は、次のようなニーズに合います。
- 木管セクションにスピード感を出したい
- ストリングス以外にも動きを加えたい
- サスペンスやアクション系の緊張感を演出したい
- トレーラー系の刻みフレーズを素早く作りたい
4つのタイムラインを同時に動かせるため、厚みのある木管リズムを一気に構築できます。
オスティナート作りに時間をかけたくない人
細かい打ち込みに時間を取られてしまう。
そんな悩みを持つ方にも向いています。
例えば
- 64イベントをまとめて編集したい
- ランダマイズで新しいアイデアを試したい
- キー拘束で音外れを防ぎたい
- プリセットを起点に展開したい
理論を深く考えなくても、破綻しにくい動きを作れます。
スピード重視の現場では、大きな武器になります。
1インストゥルメントで完結させたい人
プロジェクトが複雑になるのを避けたい。
トラック管理をシンプルにしたい。
そのような制作スタイルにも適しています。
- フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットを一括管理
- セクションごとにミキサー調整可能
- ソロ/ミュートで瞬時に確認
- オートミックス機能で自然なバランスを確保
1インスタンス内で完結するため、思考を止めずに作業できます。
アレンジに「動き」を足したい人
完成間近のトラックが、どこか物足りない。
そんなときにも活躍します。
- サビ前に薄く木管リズムを追加
- パンのランダマイズで空間を広げる
- Humanize機能で機械感を軽減
- ベロシティ調整で自然な抑揚を付加
派手に使わなくても効果的です。
裏で動かすだけでも、楽曲に立体感が生まれます。
実験的なリズムを試したい人
固定観念にとらわれないフレーズを作りたい。
そんなクリエイターにも向いています。
- トランスポーズを半音単位で調整
- 64イベントの音程をランダマイズ
- 3連符や細かい解像度で変化を付ける
- テンポスケーリングで倍速・半速を試す
偶然から生まれるフレーズは、思わぬ発見につながります。
逆に、あまり向いていない人
用途によっては、別の音源の方が適している場合もあります。
- ソロ木管を細かく表情付けして演奏したい人
- クラシック的なレガート表現を重視する人
- シンプルな単旋律用途が中心の人
Kinetic Woodwinds Plusは、「動き」を設計するための音源です。
用途が明確であれば、強力な武器になります。
木管に推進力を持たせたい方。
複雑なリズムを直感的に扱いたい方。
そうした制作者にとって、頼もしい選択肢と言えるでしょう。
動作環境・注意事項
Kinetic Woodwinds Plusを使用する前に、以下の条件を確認してください。
導入時のトラブルを防ぐためにも、事前チェックをおすすめします。
- Kontaktの基本的な操作知識が必要
- ディスク空き容量:3GB
- Kontakt 6.6.1以上のフルバージョンが必須(Kontakt Playerは非対応)
- ダウンロードリンクの有効期限は6か月
特に重要なのは、Kontaktのフル版が必要という点です。
Player版では動作しませんので注意してください。
まとめ:Kirk Hunter Studios「Kinetic Woodwinds Plus」フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットを一括制御!64イベント編集×高度なランダマイズ機能搭載の、木管を動かすためのモーションエンジン|DTMプラグインセール
Kinetic Woodwinds Plusは、木管の「動き」を設計するための音源です。
単なるサウンド収録ではなく、リズムと展開を生み出すモーションエンジンとして機能します。
- 4つの独立タイムラインを搭載
- 各タイムラインに64イベント編集機能
- 木管4セクションを同時演奏可能
- 豊富なプリセットとリズムパターン
- ベロシティやパンの細かいコントロール
- ランダマイズ機能で即アイデア生成
- キー拘束機能で破綻しにくい設計
- 直感的に扱える改良GUI
木管に躍動感を加えたい方にとって、制作スピードと表現力を同時に高めてくれる一本です。





