Kilohearts「Disperser」音量を保ったまま高エネルギー成分を時空拡散、シンセベースからドラムまで対応！位相回転で周波数スイープを創出、ゲインを変えずにトランジェントを時空間に拡散する革新的オールパスフィルター

キックにもっと迫力を出したい
ベースがミックスに埋もれる

そんな悩みを持つ音楽制作者は多いはずです。

EQやサチュレーターでは限界を感じる中、KiloheartsのDisperserは一風変わったアプローチで問題を解決してくれます。

Disperserは音量を一切変えずに、位相を操作して音のトランジェントやピークをコントロールできるユニークなフィルター。
従来のエフェクトでは得られない、音の輪郭を整える効果を持っています。

この記事では、Disperserの基本的な仕組みから、ベースやキックへの実践的な使い方まで、初心者でもわかるよう丁寧に解説していきます。

価格：$59.00

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CONTENTS

Disperserとは？位相回転で音を変える全く新しい発想

Kilohearts「Disperser」音量を保ったまま高エネルギー成分を時空拡散、シンセベースからドラムまで対応！位相回転で周波数スイープを創出、ゲインを変えずにトランジェントを時空間に拡散する革新的オールパスフィルター｜DTMプラグインセール

Disperserは、音の「位相」を回転させることで、音量を変えることなく音の質感や立体感に変化を加える特殊なフィルターです。

フィルターと聞くと「音を削る」イメージがあるかもしれませんが、Disperserはまったく逆。

音を削らず、時間軸に影響を与えて音のピークを拡散させるため、キックやベースの存在感を自然に強調することができます。

その結果として、トランジェントが滑らかに広がり、他の音とぶつかりにくくなる効果が得られます。

Disperserの概要と他のフィルターとの違い

Disperserは、EQやディストーションのように音量や周波数を直接操作するのではなく、音の時間的な流れ（＝位相）を調整することで独自の音質変化を生み出すツールです。

位相というと難しそうに感じますが、実際には「音が前に出てくる」「空間が広がる」といった感覚的な効果を簡単に得られます。

このように、従来のエフェクトでは得られなかった細やかなコントロールができるのがDisperserの強みです。

音量を変えずに変化を加えられる：
ゲインに影響を与えないため、全体の音量バランスを崩さずに質感だけを調整できます。
特にマスタリング前の繊細な調整に向いています。

キックやベースの存在感を強調できる：
トランジェントの広がりを制御することで、キックはより太く、ベースはより滑らかになります。
EQで無理にブーストするより自然です。

他のエフェクトとの組み合わせがしやすい：
音色自体には歪みや削りが入らないため、後段にディストーションやコンプを入れても破綻しにくいです。
Snapin対応なので操作も直感的です。

ジャンルを問わず使える：
EDMやハウスなどのダンス系はもちろん、Lo-fiやヒップホップのビートにもなじみます。
ドラムループ全体にも有効です。

Kilohearts「Disperser」の価格

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Disperserの3つのパラメーターをわかりやすく解説

Disperserはシンプルなインターフェースながら、音に与える効果は非常に奥深いです。

中心となる3つのパラメーター「Frequency」「Amount」「Pinch」を調整することで、狙った帯域にピンポイントで効果を与えることができます。

それぞれの役割を正しく理解しておくことで、音作りの幅が一気に広がります。

このように、基本的な仕組みを知るだけでDisperserの操作はぐっと簡単になります。

Frequency（周波数）：
効果をかける中心の帯域を決めるパラメーターです。
キックなら低域、スネアなら中域を狙うなど、音源に合わせた設定が重要です。

Amount（効果の強さ）：
フィルターの影響度を調整する項目です。
値を大きくすると位相の変化が強くなり、トランジェントがより大きく拡散されます。

Pinch（集中度）：
どのくらい狭い範囲に影響を集中させるかを決めます。
数値を上げると、よりシャープで明確な変化が特定の帯域に現れます。

Frequency：効果がかかる周波数を指定する

Frequencyは、Disperserがどの帯域に作用するかを決める最も重要なパラメーターです。

中心となる周波数を選ぶことで、音のどの部分に拡散効果を与えるかを明確にできます。

低域に設定すればキックやベースのパンチ感を強調でき、高域ではハイハットやスネアに独特の空気感を加えることが可能です。

そのため、対象の音に応じて適切な周波数を選ぶことがポイントになります。

キックドラムの場合（50〜100Hzあたり）：
アタックの直後にある低域成分に作用し、より太く抜けのある印象に仕上がります。

シンセベースの場合（100〜300Hz）：
中低域に厚みを加えることができ、EQで持ち上げるより自然な音像になります。

スネアやハイハットの場合（2〜8kHz）：
高域に独特の広がりを与え、スパッとした音抜けが良くなります。

Amount：効果の強さを調整する

Amountは、Disperserのフィルター効果の強さを決めるコントロールです。

値を上げるほど、フィルターの次数が増え、位相のズレが強調されて音の変化が大きくなります。

極端に上げると、まるで音が“流れる”ような変化を感じることもあります。

このように、音を劇的に変えたいのか、それともさりげなく整えたいのかによって、調整幅を決めるとよいでしょう。

低めに設定（10〜30％）：
ナチュラルにピークの輪郭を整えたいときに最適です。
ミックス全体に馴染ませたい場合にも向いています。

中程度に設定（40〜70％）：
音の印象をしっかり変えたいときに効果的です。
ベースやキックに存在感を持たせたい場合におすすめです。

高めに設定（80〜100％）：
音を大胆に加工したいときに。
シンセの音色変化や特殊効果的な演出に向いています。

Pinch：効果の集中度をコントロールする

Pinchは、フィルターの「Q値」に相当するパラメーターで、フィルターの効き方をどれだけ狭い範囲に集中させるかを決めます。

数値が高くなるほど、特定の周波数だけに鋭く効果が現れ、逆に低くするとより広い範囲にじんわりと効くようになります。

このおかげで、ピンポイントで音を整えたいときにも、全体に滑らかに変化を与えたいときにも対応できます。

低めに設定（0〜30％）：
広範囲に柔らかな効果をかけたいときに使います。
自然な音の変化を求める場面に向いています。

中程度に設定（40〜60％）：
集中しすぎず、拡散しすぎないバランスの取れた効果が得られます。
キックやベースの芯を強調したいときに便利です。

高めに設定（70〜100％）：
特定の周波数に狙い撃ちで効果を与えたいときに有効です。
音に鋭さやキャラクターを加える用途に適しています。

実践！Disperserの使い方とおすすめ設定例

Disperserは、使い方次第でナチュラルにも大胆にも音を変えられる非常に柔軟なプラグインです。

ここでは実際の制作現場を想定し、キックやベース、スネアなどへの適用例を具体的に紹介します。

音源に対して「どの帯域を」「どのくらいの強さで」「どれだけ集中させるか」を意識することで、目的に合った音作りができるようになります。

このように、使用シーンごとに適切な設定を知っておくと、即戦力として活用できます。

キックに使って迫力を引き出す方法

キックは音楽の土台を支える重要な要素ですが、Disperserを使えばその芯を強調しつつ、低域の広がりを自然に演出できます。

EQで持ち上げると歪みや違和感が出やすいですが、位相操作なら原音を保ちながら強調が可能です。

こうして、キックの存在感を下から支えるような音作りが簡単にできます。

Frequency：60〜90Hzあたり
キックの「芯」が存在する帯域を狙うと、厚みが増します。
ローエンドの輪郭がはっきりします。

Amount：60〜80％程度
中程度からやや強めに設定すると、しっかりと効果が出てきます。
ミックス内での存在感を確保しやすくなります。

Pinch：40〜60％程度
狙った帯域に集中しながら、音の繋がりは自然に保てます。
過度に鋭くならない範囲を意識します。

シンセベースに使って抜けを良くするコツ

ベースはミックスの中で埋もれやすく、EQでの調整に限界を感じることも多いです。

Disperserを使えば、抜けの悪さを位相処理で解消しつつ、厚みや立体感を加えることができます。

その結果として、低域の中でも埋もれにくい、芯の通ったベースラインが作れます。

Frequency：100〜250Hzあたり
音の「胴体」部分を狙うことで、ベースの存在感が増します。
モコモコした印象も解消されやすくなります。

Amount：40〜60％程度
軽くかけるだけでも音が前に出てくる感覚が得られます。
派手すぎず、ちょうど良い塩梅です。

Pinch：30〜50％程度
なだらかに効かせることで、滑らかな音の変化になります。
サブベース的な低域にも自然にフィットします。

スネア・ハイハットでの意外な活用法

Disperserは低域だけでなく、高域のトランジェントにも効果を発揮します。

スネアのアタック感やハイハットのキレを出すときにも使えます。

EQでは再現しにくい「空気の抜け感」が加わることで、ミックス全体の明瞭度が向上します。

Frequency：2kHz〜8kHzあたり
スネアのスナップ感や、ハイハットのシャリ感を際立たせる帯域です。
高域が明るくなります。

Amount：30〜50％程度
強すぎると不自然になるため、控えめに設定します。
軽く処理するだけで十分効果が出ます。

Pinch：60〜80％程度
狭い帯域を狙い撃ちすることで、シャープな変化が得られます。
特定の周波数だけを強調したいときに有効です。

使いすぎを避けるための注意点

Disperserは便利ですが、使い方を誤るとミックスが崩れたり、音が不自然になることもあります。

音を変化させる方向が独特なため、やりすぎると逆に抜けの悪さや定位のブレにつながる可能性もあるのです。

このことから、常に「目的に合っているか」を耳で確認する姿勢が大切です。

極端なAmount設定は避ける
100％近くにすると音が崩れることがあります。
変化が大きすぎる場合は一度戻して調整しましょう。

同じ帯域に複数のDisperserを重ねない
効果が重なって位相が干渉し、音がぼやけてしまいます。
用途ごとに分けて使いましょう。

モノラル素材に使う際は注意
位相の変化により、モノラルでの再生時に音が消えるリスクもあります。
必ずモノラルチェックを行いましょう。

「なんとなく」で使わない
意図を持って使わないと、音作りが曖昧になります。
目的に合わせて使いどころを見極めましょう。

よくある疑問とトラブルシューティング

Disperserは非常に独特なエフェクトであるため、使い始めたばかりの方からは「音が変わらない」「どう設定すればいいかわからない」といった声もよく聞かれます。

原因の多くは、基本的な使い方の理解不足や、設定のちょっとしたミスによるものです。

ここでは、Disperserを使ううえでよくある疑問やトラブルについて、実際の現場に即した視点でわかりやすく整理して解説します。

Disperserを挿しても音が変わらない原因

Disperserを適用しても音に変化を感じない場合、多くは設定の初期値や音源の特性によるものです。

位相を操作するエフェクトであるため、他のエフェクトよりも「効果が感じにくい」と思う場面があるのは事実です。

このような場合は、効果のかかり方をチェックするためのステップを試してみることが重要です。

対象の帯域にFrequencyが合っていない
キックに対して高域を設定しているなど、ターゲットがズレていると変化は感じづらくなります。

Amountが低すぎる
10〜20％では変化が非常に微弱です。
一度50〜80％程度まで上げて効果を確認してみましょう。

原音のトランジェントが弱い
もともと音の立ち上がりが滑らかな素材には効果が薄く感じられます。
キックやパーカッションなど瞬間的なピークがある素材に適しています。

モノラルで使用している
効果の特性上、ステレオで聴くほうが効果がわかりやすくなります。
ステレオ環境で確認してみてください。

他のエフェクトとの組み合わせはどうする？

Disperserは単体でも効果を発揮しますが、他のエフェクトと組み合わせることでより柔軟な音作りが可能になります。

ただし、順番や使い方によっては逆効果になることもあるため、組み合わせのコツを押さえておくと安心です。

このことから、基本的な並び順や相性の良いエフェクトを把握しておくと失敗を防げます。

EQの前段に挿すと自然な補正になる
位相を整えたあとにEQで音を整えると、不要な濁りが出にくくなります。

コンプレッサーの前後どちらでも個性が変わる
コンプ前に入れるとトランジェントをコントロールしやすくなり、コンプ後に使うとアタックが立ちやすくなります。

サチュレーターとの相性が良い
位相で整えた音に軽く歪みを加えると、音が太く前に出てくる印象になります。

リバーブの前に使うと広がりが強調される
原音の空間処理が強調されるため、音場に立体感が生まれます。

DisperserのCPU負荷と処理の重さ

プラグインを使う際、気になるのが「処理が重くて制作に支障が出ないか」という点です。

Disperserは比較的軽量な設計となっており、ほとんどのDAW環境で安定して動作します。

とはいえ、複数インスタンスを同時使用する場合やリアルタイムで動作させる場合には、念のため負荷の目安を知っておくと安心です。

1トラックにつき1つ程度なら問題なし
標準的なPCであれば10個以上同時に使っても大きな負荷はかかりません。

Snapin環境ではさらに効率的に動作する
Snap HeapやMultipass内で使用すると、内部処理が最適化されるため安定します。

高いAmountやPinch設定で負荷が増える場合がある
極端な設定値にしたときに、まれにCPU使用率が上がることがあります。
必要に応じてバウンス処理を活用しましょう。

旧型CPU・低スペックPCでは念のため確認を
古いPC環境では一部DAWとの相性で音切れが発生することがあります。
試用版で挙動を確認してから導入するのがおすすめです。

Disperserは初心者にもおすすめ？導入のポイント

Disperserは一見するとプロ向けの高機能なプラグインに見えるかもしれませんが、実際には操作が非常にシンプルで、初心者にも扱いやすい設計になっています。

3つの主要なパラメーターを理解するだけで、直感的に音をコントロールできるのが魅力です。

また、Snapin対応のホスト内で使えば視覚的な操作性も高く、初心者でも「何を変えているのか」が見えやすくなります。

このことから、Disperserは音作りを始めたばかりの方にとっても、十分に効果的で実用的なツールと言えるでしょう。

Snapinとしての使い方とスタンドアロンの違い

Disperserは単体のプラグインとしても使えますが、KiloheartsのSnapinエコシステム内で使用することで、より柔軟な音作りが可能になります。

Snap HeapやMultipassといったホスト内では、複数のエフェクトを組み合わせた処理ができるため、Disperserの持つ可能性をさらに広げられます。

スタンドアロンでの使用
1トラック単位でシンプルに使いたい場合に向いています。
DAWのミキサーに直接挿す形で、キックやベースなど個別パートに使えます。

Snap Heap内での使用
複数のエフェクトと一緒にDisperserを配置できます。
パラレル処理やマクロ操作が可能で、効率的なサウンドデザインが実現できます。

Multipass内での使用
帯域ごとにDisperserを分けて適用できるため、特定の周波数だけに狙い撃ちした処理が可能になります。
音の細部を極めたい方におすすめです。

視覚的な操作性が高まる
Snapinホスト内ではGUI上で直感的に調整できるため、初心者でも効果の変化が理解しやすくなります。

プロの活用例とビフォーアフターでわかる実力

Disperserは単なるニッチなプラグインではなく、世界中のプロデューサーやサウンドデザイナーに愛用されています。

キックやベースの処理だけでなく、ハイハットやFXサウンドにも使われており、その用途は非常に多彩です。

ここでは、実際にDisperserを活用しているプロの事例と、Before / Afterの音の変化を通じて、Disperserの“効き方”を具体的に感じ取っていただけます。

このように、理論だけでなく実例で理解することで、より実践的に使えるようになります。

実際のプロが使用しているジャンルと場面

Disperserはその独特な効果から、ジャンルに縛られることなく多様な音楽で活躍しています。

位相を巧みに操作することで、ベースミュージックからテクノ、さらには映像音楽に至るまで、幅広い場面で音の厚みや立体感を作り出しています。

エレクトロニック／EDM系
キックやベースの抜けを改善し、クラブ環境でもしっかりと鳴る音作りに使われています。
アーティスト：Noisia、Virtual Riotなど

ヒップホップ／Lo-fi
スネアやハイハットの高域の輪郭を際立たせたり、ローファイな質感を演出する際に利用されています。

シネマティック／ゲーム音楽
爆発音やインパクト系の効果音に空間的な広がりを加える目的で使われるケースが増えています。

実験音楽／サウンドデザイン
変化の激しい音を作るためのモジュレーション素材としての利用もあり、パラレル処理に向いています。

Before / After 音作りの変化例（キック・ベース）

Disperserの効果を一番実感しやすいのは、やはりBefore / Afterの比較です。

ここでは、キックとベースそれぞれの音に対して、Disperserを適用することでどのように変化するのかをシンプルにまとめました。

この結果として、単に“音が変わる”だけではなく、“印象が変わる”ことがはっきり確認できます。

スクロールできます

音源	Beforeの印象	After（Disperser適用）の印象
キック	平坦で埋もれがち	アタックが前に出て、ローエンドが太く響く
ベース	モコモコして輪郭が見えない	抜けが良くなり、ミックスの中で存在感が出る
スネア	シャープさが足りず埋もれている	高域が抜けて、リズム全体が引き締まる
ハイハット	音が細く、背景に埋もれている	シャリ感と空気感が加わり、前に出てくる