
ArtCraft「SoundCraft」は、Pro Toolsの操作体系を参考に開発された、無料のオープンソースDAWです。
マルチトラック録音やオーディオ編集、MIDI制作、ミキシングなど、音楽制作に必要な幅広い機能を備えています。
VST3・AU・CLAPプラグインに対応するほか、AIエージェントによるDAW操作も可能です。
現在はプレアルファ版として開発が進められており、今後の進化にも注目したい音楽制作ソフトウェアです。
SoundCraftとは?Pro Toolsに近い操作環境を備えた無料DAW

SoundCraftは、ArtCraftが開発するオープンソースのデジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)です。
Avid Pro Toolsのワークフローを参考に設計されており、オーディオ編集用のEdit画面と、ミキシング用のMix画面を備えています。
録音した音声の編集からMIDIによる楽曲制作、エフェクト処理、ミックスの書き出しまで、ひとつのソフトウェアで作業を進められます。
また、Rustというプログラミング言語で独自に開発されている点も特徴です。
Pro Toolsに近い編集ワークフロー
Shuffle・Slip・Spot・Gridの4種類の編集モードを搭載。
オーディオクリップの移動やカット、フェードなどを操作できます。
マルチトラック制作に対応
複数のオーディオトラックやMIDIトラックを使った楽曲制作が可能。
録音からミキシングまでの作業をひとつのプロジェクトで管理できます。
オープンソースで開発
MITまたはApache-2.0ライセンスで公開されています。
ソースコードはGitHubから確認できます。
SoundCraftの主な機能
SoundCraftには、一般的なDAWで使用する録音・編集・ミキシング機能が幅広く搭載されています。
オーディオ制作だけでなく、MIDIによる打ち込みや内蔵エフェクトを使った音作りにも対応しています。
オーディオ録音・編集機能
複数トラックへの録音に対応し、録音した素材をタイムライン上で編集できます。
パンチ録音やループ録音、複数テイクを管理するプレイリスト機能も備えています。
- マルチトラック録音
- パンチイン・パンチアウト録音
- ループ録音とテイク管理
- オーディオクリップのカット・コピー・移動
- フェード・クロスフェード
- タイムストレッチやピッチを維持したタイミング調整
MIDI編集・音源制作機能
MIDIトラックを使ったメロディやリズムの打ち込みにも対応しています。
ピアノロールではノートの配置やベロシティを編集でき、クオンタイズやトランスポーズも利用可能です。
- ピアノロールによるMIDI編集
- ステップ入力
- クオンタイズ・トランスポーズ
- MIDIファイルのインポート・エクスポート
- 内蔵シンセサイザー・ドラムシンセ
- MIDIの楽譜表示
ミキシング・エフェクト機能
Mix画面では、トラックごとの音量やパン、エフェクト、センドなどを管理できます。
各トラックには最大10個のインサートと10個のセンドを設定でき、バスやAuxトラックを使ったミキシングにも対応しています。
- EQ・コンプレッサー・リミッター
- リバーブ・ディレイ・コーラス
- サチュレーター・Lo-Fiエフェクト
- ボリューム・パン・プラグインパラメーターのオートメーション
- VST3・Audio Units・CLAPプラグイン対応
- WAV・AIFF・FLAC形式での書き出し
AIエージェントによるDAW操作にも対応
SoundCraftの特徴のひとつが、AIエージェントやスクリプトからDAWを操作できる仕組みです。
通常はマウスやキーボードで行う操作を、コマンドラインやMCPサーバーを通じて実行できます。
例えば、特定トラックの音量変更やエフェクトの追加、ミックスの書き出しなどをプログラムから操作可能です。
トラック操作の自動化
トラックの音量変更やプラグインの挿入などをコマンドで実行できます。
AIエージェントとの連携
MCPサーバーを利用することで、対応するAIエージェントからDAWを操作できます。
スクリプトによる作業効率化
複数の操作を組み合わせ、繰り返し行う制作作業を自動化できます。
なお、AIが楽曲を自動生成する機能ではなく、DAWの操作を自動化するための仕組みです。
SoundCraftのおすすめの活用法
SoundCraftは、オーディオ録音からMIDI制作、ミキシングまで幅広い作業に対応しています。
特に、Pro Toolsに近い編集環境を試したい場合や、AIを使った音楽制作の自動化に興味がある場合に活用できます。
ギターやボーカルの録音・編集
複数トラックに録音した演奏を編集し、フェードやクロスフェードでつなぎ目を調整できます。
ループ録音やテイク管理を使った録音作業にも対応しています。
MIDIを使った楽曲制作
ピアノロールでメロディやドラムパターンを入力し、内蔵シンセサイザーで音を鳴らせます。
MIDIファイルを読み込んで編集することも可能です。
エフェクトを使ったミキシング
EQやコンプレッサー、リバーブなどを組み合わせ、各トラックの音を調整できます。
バスやAuxトラックを使ったエフェクト処理にも対応しています。
AIによる制作操作の自動化
コマンドラインやAIエージェントを使い、音量調整やエフェクト追加などの操作を自動化できます。
新しいDAW操作のワークフローを試したい人にも興味深い機能です。
SoundCraftは初心者でも使いやすい?開発状況と注意点
SoundCraftは多くの制作機能を備えていますが、現在はプレアルファ版です。
録音・編集・ミキシング・書き出しまでの基本的な処理は実装されているものの、一部の機能はまだ開発途中となっています。
オーディオインターフェースの設定機能
アプリ内でオーディオインターフェースやバッファサイズを選択する機能は、まだ実装されていません。
MIDIキーボードからの録音
MIDI編集には対応していますが、MIDIコントローラーからのリアルタイム録音は未実装です。
セッション交換機能
AAF・OMF形式による他のDAWとのセッション交換には対応していません。
日本語表示
日本語翻訳はまだ実装されていません。
そのため、初めてDAWを使う人がメインの制作環境として導入するには、注意が必要です。
現時点では、既存のDAWと併用しながら機能や操作感を試す使い方が適しています。
SoundCraftがおすすめな人・向いていない人
SoundCraftは、Pro Toolsに近い制作環境やオープンソースDAWに興味がある人にとって、試してみる価値のあるソフトウェアです。
ただし、開発途中のため、すべての制作環境に適しているわけではありません。
おすすめな人
- Pro Toolsに近い操作環境の無料DAWを試したい人
- オーディオ録音やMIDI編集、ミキシングをひとつのソフトで行いたい人
- オープンソースの音楽制作ソフトに興味がある人
- AIエージェントによるDAW操作を試したい人
- 新しいDAWの開発や進化に関心がある人
向いていない人
- 安定した制作環境を最優先する人
- MIDIキーボードからのリアルタイム録音を必要とする人
- 日本語表示のDAWを使いたい人
- 他のDAWとAAF・OMF形式でセッションを交換したい人
- 完成されたDAWへすぐに乗り換えたい人
SoundCraftのシステム要件・対応環境
SoundCraftは、Windows・macOS・Linux・FreeBSDに対応しています。
デスクトップ版に加えて、WebAssemblyを利用したブラウザ版も用意されています。
対応OS
- Windows:x64・x86・ARM64
- macOS:Apple Silicon・Intel
- Linux:x86_64・ARM64など
- FreeBSD:x86_64
- Web:WebAssembly対応ブラウザ
対応プラグイン形式
- VST3
- Audio Units(AU)
- CLAP
インストール形式
- Windows:MSIインストーラー・ポータブル版
- macOS:DMG
- Linux:AppImage・Flatpak・DEB・RPMなど
- FreeBSD:tar.gz
ソースコードからビルドする場合
デスクトップ版・Web版のビルドにはRust 1.95以降が必要です。
なお、CPU性能やメモリ容量などの詳細な推奨スペックは明記されていません。
SoundCraftのダウンロード方法
SoundCraftは、GitHubのReleasesページからダウンロードできます。
使用しているOSに対応したファイルを選択し、インストールしてください。
Windowsにはインストーラー版とポータブル版、macOSにはApple SiliconとIntelの両方に対応したユニバーサル版が用意されています。
開発中のソフトウェアなので、ダウンロード前に最新バージョンの更新内容や既知の問題を確認しておくと安心です。
まとめ:ArtCraft「SoundCraft」Pro Toolsに近い操作環境で録音・MIDI編集・ミキシングができる無料オープンソースDAW|DTMプラグインセール
SoundCraftは、Pro Toolsに近い操作環境を備え、録音・MIDI編集・ミキシングまで対応する無料のオープンソースDAWです。
一般的な音楽制作機能に加えて、AIエージェントによる操作やスクリプトを使った自動化にも対応しています。
Pro Toolsに近い編集環境
Edit画面とMix画面を備え、複数の編集モードやミキシング機能を利用できます。
幅広い音楽制作機能
オーディオ録音・MIDI編集・内蔵エフェクト・外部プラグインを使った制作に対応しています。
AIエージェントとの連携
コマンドラインやMCPを使い、DAW操作の自動化が可能です。
複数のOSに対応
Windows・macOS・Linux・FreeBSD・ブラウザで利用できます。
現在はプレアルファ版
一部の機能は未実装のため、メインDAWとしての導入には注意が必要です。
現時点では開発途中のソフトウェアですが、Pro Toolsに近いワークフローやAIによる操作自動化に興味がある人は、試してみてはいかがでしょうか。
