
HoRNet「Butterfly」は、EQ・コンプレッサー・クリッパー・リミッターを1つにまとめたオーディオプロセッサーです。
ステレオバスのマスタリングだけでなく、個別のモノラルトラックにも使用できるため、チャンネルストリップとしても活用できます。
4つのモジュールは自由に並べ替えられ、LUFSメーターや最大4倍のインテリジェント・オーバーサンプリングも搭載。
複数のプラグインを行き来せず、1つの画面で音質・ダイナミクス・ピーク・ラウドネスをまとめて調整したいときに便利なプラグインです。
HoRNet Butterflyとは

HoRNet Butterflyは、ミックスからマスタリングまで使える複合型エフェクトプラグインです。
マスタリングに必要となる主要な処理を、4つのモジュールとして搭載しています。
- EQ:最大6バンドで周波数バランスを調整
- Compressor:ダイナミクスをコントロール
- Clipper:ピークをクリッピング処理
- Limiter:最終段でピークをコントロール
ステレオバスだけでなくモノラルチャンネルにも対応しているため、マスタリング専用ではありません。
ボーカルや楽器などの個別トラックに挿し、必要なモジュールを組み合わせてチャンネルストリップとして使うこともできます。
EQ・コンプ・クリッパー・リミッターを1つに統合
Butterflyの中心となるのが、4つのプロセッシングモジュールです。
それぞれHoRNetの既存技術をベースとしており、1つのプラグイン内で連携させて使用できます。
EQ:TotalEQベースの最大6バンドEQ
EQセクションには、HoRNet「TotalEQ」の技術が使われています。
最大6バンドを使用でき、ミックス全体のトーン調整から個別トラックの補正まで対応します。
- 最大6バンド
- TotalEQベース
- 周波数バランスを細かく調整可能
- 高域の明るさや中域のバランスなどをコントロール
マスタリング時に全体の周波数バランスを整えるだけでなく、チャンネルストリップとして使う際の音質調整にも利用できます。
Compressor:SyncPressorベースのダイナミクス処理
コンプレッサーには「SyncPressor」の技術が採用されています。
音源のダイナミクスをコントロールし、ミックス全体をまとめたり、個別トラックの音量差を整えたりするために使用できます。
- SyncPressorベース
- ダイナミクスをコントロール
- 軽いコンプレッションから強めの処理まで対応
- Attack/ReleaseをDAWテンポに同期可能
ミックスバスだけでなく、ボーカルや楽器などのダイナミクス調整にも使えます。
Clipper:Magnus MK2ベースのクリッピング
クリッパーには「Magnus MK2」の技術が使われています。
ピーク部分をクリッピングすることで、後段のリミッターへ入る前にレベルをコントロールできます。
- Magnus MK2ベース
- ピークをクリッピング処理
- マスタリングだけでなく個別トラックにも使用可能
- 必要がなければ個別にバイパス可能
マスターでピークを処理するだけでなく、チャンネルストリップとして使用する場合にも組み込めます。
Limiter:最終段のピークをコントロール
リミッターもMagnus MK2のアルゴリズムをベースにしています。
マスタリングチェーンの最終段などで、ピークをコントロールするために使用するモジュールです。
- Magnus MK2ベース
- ピークをコントロール
- マスタリングの最終段に使用可能
- Clipperと組み合わせた処理にも対応
EQからリミッターまでをButterfly内で完結できるため、複数のプラグインを立ち上げずに一連の処理を組み立てられます。
4つのモジュールを自由に並べ替えられる
Butterflyの大きな特徴が、4つのモジュールの処理順を固定していないことです。
上部のタブをドラッグすることで、シグナルチェーンを自由に並べ替えられます。
たとえば、
- EQ → Compressor → Clipper → Limiter
- Compressor → EQ → Clipper → Limiter
- Clipper → Compressor → EQ → Limiter
といった組み合わせを作れます。
クリッパーをコンプレッサーの前に配置するなど、目的に応じて処理の流れを変更できるため、Butterflyを単なる「4エフェクト入りプラグイン」ではなく、自由度のあるプロセッシングチェーンとして扱えます。
必要なモジュールだけを使える
4つのモジュールを毎回すべて使う必要はありません。
Butterflyには各モジュールのバイパスボタンと、プラグイン全体のグローバルバイパスが用意されています。
たとえば、
- EQ+Compressorだけ使う
- EQ+Clipper+Limiterでマスターを処理する
- Compressorだけ使う
- 不要なモジュールをバイパスしてCPU負荷を抑える
といった使い分けが可能です。
セッションごとに必要な処理だけを残せるため、マスターだけでなく個別トラックにも導入しやすくなっています。
LUFSメーターでラウドネスを確認できる
ButterflyにはLUFSメータリング機能が搭載されています。
音を処理するだけでなく、ラウドネスの変化も同じプラグイン内で確認できます。
確認できる主な項目は、
- Momentary
- Short-Term
- Integrated
- True Peak
です。
さらに、入力と出力のLUFSを確認できます。
EQやコンプレッサー、クリッパー、リミッターによる処理を行いながら、音量がどのように変化しているのかをチェックできるのがポイントです。
最大4倍のインテリジェント・オーバーサンプリング
Butterflyは、最大4倍のインテリジェント・オーバーサンプリングに対応しています。
サンプルレートに応じて高品質な処理を行えるよう設計されています。
- 最大4倍のオーバーサンプリング
- 44.1kHzから192kHzまでのオーディオを想定
- エイリアシングやアーティファクトを抑えた処理
- 複雑な周波数成分やトランジェントにも対応
特にクリッピングなどを含む複数の処理をまとめて行うButterflyでは、注目したい機能のひとつです。
マスタリングだけでなくチャンネルストリップとしても使える
Butterflyはステレオバスのマスタリングを中心に設計されていますが、用途はそれだけではありません。
モノラルチャンネルにも使用できるため、個別トラックを処理するチャンネルストリップとしても活用できます。
たとえば、
- マスターに挿してEQからリミッターまでまとめて処理
- ボーカルにEQ+Compressorを使用
- 楽器トラックのEQとダイナミクスをまとめて調整
- 必要に応じてClipperを追加
- 複数トラックにButterflyを配置
といった使い方が考えられます。
マスタリング用とチャンネルストリップ用で別々のプラグインを使い分けるのではなく、Butterflyのモジュール構成を変えながら制作の各段階で利用できます。
HoRNet Butterflyの使い方・マスタリングの流れ
Butterflyでは、音質調整から最終的なピークコントロールまでを1つの画面で進められます。
処理順は固定ではありませんが、各モジュールの役割を考えながらチェーンを作ると扱いやすくなります。
EQで全体の周波数バランスを調整
まずEQを使って、ミックス全体のトーンを整えます。
最大6バンドを使えるため、必要な帯域を調整しながら全体のバランスを作れます。
Compressorでダイナミクスを整える
次にコンプレッサーでダイナミクスを調整します。
軽くコンプレッションをかけてミックスをまとめる使い方から、より積極的なダイナミクス処理まで対応できます。
Clipperでピークを処理
必要に応じてクリッパーでピークを処理します。
Butterflyではモジュールの順番を変更できるため、必ずこの位置に配置する必要はありません。
音源や目的に合わせて処理順を試せます。
LimiterとLUFSメーターで最終調整
最後にリミッターでピークをコントロールしながら、LUFSメーターでラウドネスを確認します。
入力と出力のメータリングを見ながら作業できるため、一連の処理によるレベル変化も把握しやすくなっています。
HoRNet Butterflyが向いている人
Butterflyは、複数の基本プロセッサーを1つのプラグインで管理したい人に向いています。
特に次のような人はチェックしておきたいプラグインです。
- EQ・コンプ・クリッパー・リミッターをまとめて使いたい
- マスタリングチェーンをシンプルにしたい
- エフェクトの処理順を自由に変更したい
- LUFSを確認しながらマスタリングしたい
- マスターと個別トラックの両方で使いたい
- 必要なモジュールだけを選んで使いたい
- 複数のプラグイン画面を行き来する作業を減らしたい
特に、マスタリング用プロセッサーとして使いながら、必要に応じて個別トラックにも流用できることがButterflyの使いやすいところです。
HoRNet Butterflyを導入する前に確認しておきたいポイント
Butterflyは4つのモジュールをまとめたプラグインですが、すべての処理が自動化されているわけではありません。
EQ、コンプレッサー、クリッパー、リミッターそれぞれの役割を理解し、自分でシグナルチェーンを組み立てて使うタイプです。
導入前には、次の点を確認しておきましょう。
- EQは最大6バンド
- モジュールの処理順は自由に変更可能
- 各モジュールは個別にバイパス可能
- 最大4倍のインテリジェント・オーバーサンプリングに対応
- 64-bit環境専用
- macOS 10.11以降に対応
- Windows 7以降に対応
- WindowsではOpenGL 2.1が必要
- Apple Siliconネイティブ対応
- AU/VST/VST3/AAX対応
GUIはリサイズ可能なベクター形式で、ハードウェアアクセラレーションにも対応しています。
まとめ:HoRNet「Butterfly」EQ・コンプ・クリッパー・リミッターを1つにまとめたマスタリング&チャンネルストリッププラグイン|DTMプラグインセール
HoRNet Butterflyは、マスタリングで使う主要なプロセッサーを1つにまとめながら、個別トラックのチャンネルストリップとしても利用できるプラグインです。
特徴をまとめると、
- EQ・コンプレッサー・クリッパー・リミッターを統合
- EQは最大6バンド
- 4つのモジュールを自由に並べ替え可能
- 各モジュールを個別にバイパス可能
- 入出力のLUFSメータリングを搭載
- 最大4倍のインテリジェント・オーバーサンプリング
- ステレオバスだけでなくモノラルチャンネルにも対応
- マスタリングとチャンネルストリップの両方で使用可能
という構成です。
複数のエフェクトを個別に立ち上げてチェーンを作るのではなく、1つの画面で処理順まで含めて組み立てられることがButterflyのポイント。
マスタリングから個別トラックの処理まで、同じ操作環境でまとめて作業したい人に使いやすいオーディオプロセッサーです。
