
LIFT-Xは、ライザーやダウンナーなどのトランジション制作に特化した無料VST3シンセサイザーです。
ピッチを上げるだけではなく、音量、フィルター、パン、FXなどを41個のカーブで動かし、時間とともに大きく変化するサウンドを作れます。
DAWにノートを置いてプリセットから始められるため、複雑なライザーを毎回ゼロから組み立てる必要もありません。
無料配布
LIFT-Xはライザー制作に特化した無料VST3シンセ

LIFT-Xの大きな特徴は、トランジションサウンドを作るための機能を1つのシンセにまとめていることです。
3オシレーターとノイズジェネレーターを備え、ピッチやフィルター、FXなどを時間軸に沿って変化させられます。
- 3オシレーター+ノイズジェネレーター
- 41個の多点カーブ
- 最大128ポイントのカーブ編集
- REPEAT ×1〜32
- 70スケールクオンタイズ
- 4フィルター
- 5スロットFX
- 134種類のファクトリープリセット
- WAVドラッグ&ドロップ
- REVERSEによるライザー/ダウンナー切り替え
単純な「上昇音」だけではなく、途中でリズムを刻んだり、フィルターを開いたり、ステレオ感を広げたりと、展開そのものをデザインできます。
ノート1個から複雑なライザーを作れる
LIFT-Xでは、MIDIノートをトリガーとしてライザーを再生できます。
中心となるのが「LIFT」と呼ばれる1つの進行軸です。
この進行に合わせて41個のカーブが同時に動くため、複数のパラメーターを個別にオートメーションする手間を減らせます。
たとえば、1つのライザーの中で次のような変化を組み合わせられます。
- ピッチを徐々に上昇
- 音量を後半に向かって大きくする
- フィルターを開いて明るくする
- PANやステレオ幅を変化させる
- ディレイやリバーブを徐々に強くする
- Beat Stutterで終盤に細かなリズムを加える
DAW側で大量のオートメーションを書くのではなく、LIFT-X内部でトランジション全体を組み立てられるのがポイントです。
41個のカーブでライザーの展開を細かく作れる
LIFT-Xには、ピッチ、レベル、デチューン、ステレオ幅、PAN、ノイズ、フィルター、FXなどを動かす41個のカーブがあります。
各カーブは最大128ポイントまで設定でき、ベジェ曲線による滑らかな変化も作成可能です。
さらに47種類の形状プリセットが用意されています。
- Basic
- Curved
- Shape
- Steps
- Saw / Gate
- Pulse
- Motion
- Random
すべてを手描きする必要はなく、形状プリセットをベースに調整する使い方もできます。
REPEAT ×1〜32でゲートやワブルも作れる
各カーブには、それぞれ独立したREPEATを設定できます。
1回描いたカーブを最大32回まで繰り返せるため、ライザーの途中に周期的な動きを加えられます。
- 16分音符のようなゲート表現
- テンポに同期したワブル
- 細かく刻むフィルター変化
- 後半に向かって激しくなるリズミカルな展開
通常のLFOを追加しなくても、カーブそのものを繰り返して動きを作れる仕組みです。
70スケールクオンタイズで音楽的なピッチ変化を作れる
LIFT-Xは70種類のスケールに対応しています。
ピッチスイープを指定したキーのスケール音へスナップできるため、単純にピッチが滑らかに上がっていくだけではない、段階的なライザーも作れます。
- 滑らかに上昇するライザー
- スケールに沿って階段状に上昇するライザー
- Start KeyからEnd Keyへ向かうピッチ変化
楽曲のキーを意識したトランジションを作りたい場合に活用できる機能です。
REVERSEでライザーをダウンナーへ変換できる
作ったライザーを下降系のトランジションとして使いたい場合も、最初から作り直す必要はありません。
REVERSEを使うと、41個のカーブ全体を反転できます。
- ライザーからダウンナーへ変更
- 上昇するフィルター変化を下降へ変更
- 作成した複雑な動きをまとめて反転
1つの音作りから上昇・下降の両方を試せるため、展開前だけでなく展開後のトランジションにも活用できます。
Vowel・Comb・Beat Stutterなど音作り機能も充実
フィルターにはLP・HP・BP・Notchに加えて、VowelとCombを搭載しています。
Vowelでは人声のようなフォルマント変化、Combではノイズなどに音程感を持たせたサウンドを作れます。
FXには次のエフェクトを搭載しています。
- Saturation
- Chorus
- Delay
- Reverb
- Ducking
- Beat Stutter
14個のFXパラメーターもカーブによる変調に対応しています。
134プリセットからライザー制作を始められる
LIFT-Xには134種類のファクトリープリセットが収録されています。
カテゴリーも幅広く、楽曲に合うサウンドから制作を始められます。
- EDM
- Trance
- Bass
- Techno
- Cinematic
- Downer
- Scale Riser
- Dubstep
- DnB
- Hardstyle
- Ambient
最初から41個のカーブを設定するのではなく、プリセットを選んでから必要な部分だけ調整する使い方もできます。
完成したライザーをWAVでDAWへドラッグできる
LIFT-Xで作ったサウンドは、32-bit float WAVとして書き出せます。
生成したライザーをそのままDAWのタイムラインへドラッグ&ドロップできるため、音作りからオーディオ素材化までLIFT-X内で進められます。
- 最大60秒までキャプチャ
- 32-bit float WAV
- DAWへドラッグ&ドロップ
- ノーマライズ機能に対応
気に入ったライザーをオーディオ化して、その後は通常のサンプルと同じように扱えます。
LIFT-Xが向いている人
LIFT-Xは、既製のライザー素材を選ぶだけではなく、自分の曲に合わせてトランジションを作りたい人と相性のよいシンセです。
特に次のような人はチェックしてみてください。
- ライザーを自分で作りたい
- DAWで複雑なオートメーションを書く手間を減らしたい
- EDMやTrance、Technoなどを制作している
- Cinematic向けの上昇・下降サウンドを作りたい
- ワブルやスタッターを含んだライザーを作りたい
- 曲のキーに沿ったピッチ変化を作りたい
- 完成した音をWAVとしてDAWで使いたい
対応環境
LIFT-XはWindows向けのVST3プラグインです。
オープンソースとして公開されており、JUCE 8.0.xを使用して開発されています。
- Windows対応
- VST3
- Ableton Live 11 / 12をターゲットDAWとして記載
- GUIサイズ50〜200%
- GNU AGPLv3でオープンソース公開
Mac版については今回の掲載情報に記載がないため、Windows環境での使用を前提に確認してください。
まとめ:OTODESK「LIFT-X」ノート1個で複雑なライザーを簡単制作!41カーブ・70スケール対応のトランジション専用シンセ|DTMプラグインセール
LIFT-Xは、ライザーを単純なピッチ上昇として作るのではなく、曲の展開に合わせて複数の変化をまとめてデザインできる無料のトランジション専用シンセです。
- ノート1個をトリガーにライザーを再生
- 41個のカーブを1つの進行軸でコントロール
- REPEAT ×1〜32でゲートやワブルを作成
- 70スケールクオンタイズで音楽的なピッチ変化を作成
- REVERSEでライザーからダウンナーへ反転
- 134種類のプリセットを収録
- 完成したサウンドをWAVでDAWへドラッグ可能
既製のライザーを探して楽曲に合わせるのではなく、楽曲に合わせてライザーそのものを作りたい人にとって、試してみる価値のある無料シンセです。
無料配布
