
打ち込んだドラムやループが、きれいに揃いすぎて機械的に聞こえることがあります。
Cloudy Samples「Inexa」は、タイミングや音量、パン、ピッチ、音色などに細かな変化を加え、均一な演奏を自然な響きへ近づけるヒューマナイザープラグインです。
ドラムだけではなく、ループ、サンプル、楽器など幅広いオーディオソースに使用できます。
Inexaは打ち込みに自然な変化を加えるヒューマナイザープラグイン

Inexaは、オーディオに微細なランダム変化を加える「Round Robin humanizer engine」です。
DAWのグリッドに揃ったタイミングや、毎回同じ音量で鳴るサンプルなどに変化を付けることで、均一すぎる繰り返しを崩していきます。
主に変化させられるのは、次の要素です。
- タイミング
- 音量
- パン
- ピッチ
- 音色
- ステレオ幅
- ノイズや質感
複数の要素を組み合わせられるため、単純にタイミングをずらすだけのヒューマナイズではありません。
打ち込みやループの「毎回まったく同じ」という状態を、さまざまな方向から変化させられます。
Delay RRでタイミングに微細なズレを加える
Delay RRは、音が鳴り始めるタイミングに微細な変化を加えるモジュールです。
DAWのグリッドへ正確に揃えた打ち込みは扱いやすい一方、すべての音が同じタイミングで鳴ることで硬く感じる場合があります。
Delay RRを使えば、発音タイミングにわずかな変化を加えられます。
- マイクロタイミングを変化させる
- 音の開始位置に微細なズレを加える
- グリッドに固定された均一なタイミングを崩す
- ホストテンポ同期とフリーランニングの時間設定を選択できる
たとえば、きっちり打ち込んだドラムへ使用すれば、ノートを一つずつ動かさなくてもタイミングに変化を付けられます。
Velocity RRで音量とダイナミクスを変化させる
Velocity RRは、音量やダイナミクスに自然な変化を加えるモジュールです。
実際の演奏では、同じ強さで叩いたつもりでも一音ごとに微妙な違いが生まれます。
Velocity RRでは、そのような均一ではない音量変化を作れます。
- 音量を細かく変化させる
- ダイナミクスの均一さを崩す
- 同じサンプルを繰り返したときの単調さを抑える
- ライブ演奏のような細かな強弱変化を加える
同じドラムサンプルを連続して鳴らすような場面では、タイミングだけでなく音量も変えることで、繰り返し感をさらに抑えられます。
Panning RRで音の位置にも変化を付けられる
Panning RRでは、ステレオフィールド内で音の位置を動かせます。
すべての音が毎回まったく同じ位置から鳴る状態ではなく、一音ごとに細かな空間変化を加えられるのが特徴です。
- パンを動的に変化させる
- 一音ごとにステレオ上の位置を変えられる
- 均一な定位に変化を加えられる
タイミングや音量だけではなく、左右方向の位置にも変化を付けたいときに使えるモジュールです。
Pitch & Tone RRでピッチと音色を変化させる
Pitch & Tone RRは、ピッチとローパスフィルターに細かな変化を加えます。
同じサンプルを繰り返したときに目立ちやすい「毎回まったく同じ音色」という状態を崩せるのがポイントです。
- ピッチに微細な変化を加える
- ローパスフィルターを変化させる
- 一音ごとの音色差を作る
- アコースティック楽器に生じるような細かな音色変化を再現する
タイミングや音量とは違い、音そのもののキャラクターにも変化を加えられます。
同じサンプルの連打感が気になる場面でも活用しやすい機能です。
Amount自体を微細に変化させて単調な繰り返しを防ぐ
Inexaでは、設定したAmountをそのまま固定して繰り返すだけではありません。
Amountの周辺で継続的な微細なランダム変化が加わる仕組みになっています。
- Amountの値を基準に細かな変化を加える
- 同じモジュレーションパターンの繰り返しを防ぐ
- ヒットやノート、トリガーごとに違いを作る
単純な周期的モジュレーションでは、しばらく聴いていると変化そのものがパターンとして聞こえる可能性があります。
Inexaは変化量にも細かな揺らぎを持たせることで、「ランダム化しているのに規則的」という状態を避けやすくしています。
Noiseエンジンでアナログ的な質感や独自のノイズを加えられる
InexaにはNoiseエンジンも搭載されています。
用意されたノイズプロファイルを使うだけでなく、自分で用意したオーディオ素材も読み込めます。
- 内蔵ノイズプロファイルを使用できる
- アナログ的な質感やテクスチャーを追加できる
- 独自のノイズサンプルを読み込める
- アーティファクト素材をインポートできる
- 素材に合わせた独自の雰囲気を作れる
ヒューマナイズとは少し違った方向から、音の質感を変化させたいときにも使える機能です。
手持ちのノイズやテクスチャー素材を利用できるため、内蔵された音だけに限定されません。
Master/Noiseで最終的な音質と広がりを調整できる
Master/Noiseセクションには、ヒューマナイズ後の音をさらに整えるための機能がまとめられています。
タイミングやピッチなどを変化させるだけでなく、最終段で音のキャラクターを調整できます。
- マスターフィルター
- ビットクラッシュ
- ステレオ幅の調整
- Noiseジェネレーター
ヒューマナイズと音質変化を1つのプラグイン内で組み合わせられる構成です。
ドラムやループの機械的な繰り返しを崩したいときに使いやすい
Inexaの特徴が分かりやすいのは、同じ音が繰り返される素材です。
たとえば、同じドラムサンプルを連続して鳴らしている場合、音源そのものが毎回同じなら繰り返していることが分かりやすくなる場合があります。
Inexaなら、複数の要素へ同時に変化を加えられます。
- Delay RRで発音タイミングを変える
- Velocity RRで音量を変える
- Panning RRで定位を変える
- Pitch & Tone RRでピッチや音色を変える
一つひとつの変化を大きくするのではなく、複数の小さな違いを組み合わせることで、均一な繰り返しを崩していく使い方ができます。
ループやサンプルにも使える
Inexaはドラム専用ではありません。
ループ、サンプル、楽器など、さまざまなオーディオソースを対象にしています。
- ドラム
- パーカッション
- オーディオループ
- サンプル
- 楽器
同じ素材を繰り返し使用しているときや、整いすぎた演奏へ少し変化を加えたいときに活用できます。
「ノートを一つずつ編集して人間らしくする」のとは違い、プラグイン側で複数の変化をまとめて加えられるのがポイントです。
32種類のファクトリープリセットを収録
細かなパラメーターを最初から設定するだけでなく、32種類のファクトリープリセットも利用できます。
プリセットブラウザーも搭載されているため、設定を切り替えながら変化を確認できます。
- 32種類のファクトリープリセット
- プリセットブラウザー搭載
- スケーラブルUI
- 独自のNoise/Artifactサンプルをインポート可能
- Utilityセクション搭載
まずプリセットから音の変化を確認し、必要に応じて各モジュールを調整していく使い方もできます。
Inexaが向いている人
Inexaは、打ち込みやサンプルの均一さが気になっている人と相性のよいプラグインです。
特に次のような用途が考えられます。
- 打ち込んだドラムが機械的に聞こえる
- 同じサンプルを繰り返したときの連打感を抑えたい
- タイミングだけでなく音量やピッチにも変化を付けたい
- ループ素材へ細かな揺らぎを加えたい
- パンや音色まで含めてランダムな変化を作りたい
- 手作業で一音ずつ細かく調整する以外の方法を使いたい
- 独自のノイズ素材を使って質感を加えたい
単純なタイミング補正ではなく、複数の要素をまとめて変化させたい人ほどInexaの機能を活用しやすいでしょう。
対応環境
Inexaは64bitのVST3/AUエフェクトプラグインとして提供されています。
WindowsとmacOSの両方に対応し、macOSではIntelとApple Siliconをサポートしています。
- 64bit
- VST3
- AU
- Windows対応
- macOS対応
- Intel Mac対応
- Apple Siliconネイティブ対応
- 主要DAWに対応
使用しているDAWがVST3またはAUを利用できるか、導入前に確認しておくと安心です。
まとめ:Cloudy Samples「Inexa」打ち込みの機械的な響きを自然に!タイミング・音量・パン・ピッチを変化させるヒューマナイザープラグイン|DTMプラグインセール
Cloudy Samples「Inexa」は、きっちり揃った打ち込みや同じサンプルの繰り返しに、複数の微細な変化を加えられるヒューマナイザープラグインです。
タイミングだけをずらすのではなく、音量、パン、ピッチ、音色なども組み合わせて変化させられます。
- タイミングの微細な変化
グリッドに揃った発音タイミングへ細かなズレを加えられます。 - 音量とダイナミクスの変化
一音ごとの強弱を変え、均一な繰り返しを崩せます。 - ステレオ位置の変化
パンを動かし、一音ごとの定位に違いを作れます。 - ピッチと音色の変化
ピッチやローパスフィルターを変化させ、同じサンプルでも音色差を加えられます。 - Amountにも微細なランダム変化
同じモジュレーションパターンが繰り返されにくい仕組みです。 - Noiseエンジンを搭載
内蔵ノイズに加え、独自のノイズやアーティファクト素材も読み込めます。
打ち込みの機械っぽさが気になるものの、一音ずつタイミングや音量を調整するのは大変です。
Inexaは、そうした細かな違いを複数の方向から加え、ドラムやループ、サンプルの均一な響きを崩したいときに使いやすいプラグインです。
