
YS「YS-Destructor」は、倍音の加え方を細かくコントロールできるディストーションプラグインです。
Mid/SideとLeft/Rightの処理に対応しており、ステレオ信号の特定部分を狙って歪ませられるのが特徴。
ボーカルやベース、ドラム、シンセなどのトラックだけでなく、軽いサチュレーションを加える用途ならマスターバスでも活用できます。
※YouTubeの説明欄にダウンロードリンクあり
YS-Destructorとは?

YS-Destructorは、オーディオ信号にコントロールされた倍音歪みを加えるプラグインです。
単純に信号全体を歪ませるだけではなく、ステレオ信号の処理方法や歪みの特性、フィルターなどを組み合わせて音を作り込めます。
主な特徴は次のとおりです。
- Mid/Side・Left/Right処理に対応
- 複数の歪み特性を選択可能
- Distortionsで歪みの強さを調整
- Mixで原音とエフェクト音をブレンド
- High Pass/Low Passフィルター搭載
- Tilt EQ搭載
- Soft Clip搭載
- 2xオーバーサンプリング対応
- VU・Peak・RMSによるレベル確認
- プリセットの保存・読み込みに対応
- 50〜200%のGUIサイズ変更に対応
Mid/Side・Left/Rightを個別に歪ませられる
YS-Destructorの大きな特徴が、ステレオ信号に対する歪みのコントロールです。
Mid/SideとLeft/Rightを切り替えて処理できます。
- Mid/Side
中央と左右の広がりを分けて処理 - Left/Right
左右のチャンネルを分けて処理 - Link MS
両チャンネルの歪みパラメーターを連動 - Link解除
それぞれ独立した設定が可能
たとえばMid側を中心に歪ませたり、Side側との倍音バランスを変えたりと、一般的なステレオディストーションより細かな調整ができます。
4種類の歪みカーブから倍音のキャラクターを選べる
歪みのキャラクターを変えられる点もYS-Destructorの特徴です。
タンジェント、サイン、コサイン、スクエアの波形をベースに、それぞれABCDのバリエーションが用意されています。
- Tangent
- Sine
- Cosine
- Square
- 各タイプにABCDのバリエーション
素材に合わせて切り替えながら、求めている倍音のキャラクターを探せます。
Distortionsで歪みの深さを調整し、Mixを使って原音とのバランスを整える流れです。
フィルターやTilt EQで歪ませた後の音を整えられる
ディストーションによって倍音を増やしたあと、そのままプラグイン内で音色を調整できます。
- High Pass
不要な低域をカット - Low Pass
増えすぎた高域の倍音を整理 - Slope
フィルターの傾きを調整 - Tilt
全体の明るさ・暖かさを調整 - Soft Clip
ピークを滑らかに抑えながら倍音を追加
High PassとLow Passは、歪み成分だけに適用するか、原音を含めた出力全体に適用するかを選択できます。
「歪ませて終わり」ではなく、増えた倍音を整理するところまでYS-Destructor内で進められます。
YS-Destructorを実際の制作でどう使う?
YS-Destructorは、軽い倍音付加から強いディストーションまで幅広く調整できます。
使い方の例は次のとおりです。
- ボーカル
Distortionsを控えめにして倍音を追加し、High Passで不要な低域を整理 - ベース
Midを中心に歪ませ、Low Passで高域の倍音をコントロール - ドラム
Left/Rightを個別に処理し、Soft Clipで強いピークを滑らかにする - シンセ
歪みカーブを切り替えながら倍音のキャラクターを変化させる - マスターバス
Distortionsを抑え、軽いサチュレーションとして使用
最初から強く歪ませるより、Distortionsを小さな値から少しずつ上げていくと調整しやすくなります。
VUメーターやPeakインジケーターを確認しながら、処理前後の音量差にも注意して設定するとよいでしょう。
YS-Destructorまとめ
YS-Destructorは、単純に強い歪みを作るだけではなく、ステレオ信号のどこに、どんな倍音を加えるのかをコントロールできるディストーションプラグインです。
- Mid/Side・Left/Rightを切り替えて処理
- チャンネルごとに異なる歪みを設定可能
- 複数の歪みカーブからキャラクターを選択
- 原音と歪み成分をMixでブレンド
- High Pass/Low Passで倍音を整理
- Tilt EQとSoft Clipを搭載
- ボーカル、ベース、ドラム、シンセ、マスターバスなどに使用可能
特に、信号全体を同じように歪ませるのではなく、Mid/SideやLeft/Rightまで踏み込んで倍音を作り込みたいときに試しやすいプラグインです。
