
MegaCrusherは、3種類の歪みとビットクラッシャーを組み合わせて音を加工できるVST3ディストーション/サチュレーションプラグインです。
滑らかなサチュレーションから強烈なハードクリップ、複雑な倍音を生み出すウェーブフォールドまで切り替えられるのが特徴。
さらにCRUSH、TONE、Dry/Wetを組み合わせることで、単純に音を歪ませるだけではなく、荒れた質感やローファイなサウンドも作れます。
MegaCrusherの主な特徴
MegaCrusherは、歪みのキャラクターを選び、DRIVEで歪ませる量を決めるシンプルな構成です。
そこへビットクラッシュやトーン調整を加えて音を作り込めます。
- 3種類の歪みモード
SOFT・HARD・FOLDから選択できます。 - 最大40倍のDRIVE
1倍〜40倍までゲインを上げ、サチュレーターへ入力する信号の強さを調整します。 - 16bit〜2bitのCRUSH
ビット深度を下げ、デジタル特有の荒れた質感を加えられます。 - TONE
左へ回すと高域を抑えて暗く、右へ回すと高域を持ち上げて明るい音へ変化します。 - Dry/Wet対応
MIXで原音とエフェクト音のバランスを調整できます。 - OUTPUT搭載
-24dB〜+6dBの範囲で出力レベルを調整できます。
SOFT・HARD・FOLD、3種類の歪みを切り替えられる
MegaCrusherの中心となるのが、SOFT・HARD・FOLDという3種類のディストーションモードです。
同じDRIVE設定でも、選択するモードによって歪み方が変わります。
SOFT:滑らかなサチュレーション
SOFTは、tanhを使用した滑らかなサチュレーションです。
3モードの中でも、まず試しやすい歪み方です。
- 滑らかなサチュレーション
- DRIVEで歪みの強さを調整
- 初期設定のモード
HARD:強くクリップさせる
HARDは、信号を強くクリップさせるハードクリップモードです。
SOFTとは異なる、はっきりとした歪みを作りたい場合に使えます。
- ハードクリップ方式
- 信号を強く制限
- より強い歪みを作りたい場合に使いやすい
FOLD:複雑な倍音を作るウェーブフォールド
FOLDは、範囲を超えた信号を折り返すウェーブフォールド方式です。
DRIVEを上げるほど複雑な倍音が生まれるため、SOFTやHARDとは違った音作りができます。
- ウェーブフォールド方式
- 信号を折り返して変形
- DRIVEを高くすると複雑な倍音が発生
CRUSHで16bitから2bitまで音を壊せる
MegaCrusherは、通常のディストーションだけでなくビットクラッシャー機能も搭載しています。
CRUSHを上げるほどビット深度が低下し、最大で2bitまで下げられます。
- CRUSH最小:16bit
- CRUSH最大:2bit
- ディストーションと同時使用可能
歪ませた音へさらにデジタルな荒さを加えたいときに使える機能です。
3種類の歪みだけでは作れない質感を加えられるため、MegaCrusherらしい音作りにつながります。
TONEとMIXで歪ませた後の音を調整
強く歪ませるだけでは、狙った音にならないこともあります。
MegaCrusherでは、TONEとMIXを使って歪ませた後のバランスを整えられます。
TONEは中央がフラットです。
左へ回すと高域が落ちて暗くなり、右へ回すと高域が強調されて明るくなります。
MIXではDry/Wetを調整可能。
原音を残しながら歪みを混ぜるパラレルディストーションにも使えます。
歪み方をリアルタイムで確認できる
MegaCrusherは、音だけでなく視覚的にも変化を確認できるUIを採用しています。
現在のサチュレーション形状を表示するトランスファーカーブが搭載されており、設定による変化をリアルタイムで確認できます。
- サチュレーションカーブをリアルタイム表示
- ステレオVUメーター搭載
- ピークホールド表示
- DRIVEに反応する炎や火の粉のアニメーション
特に3つのモードを切り替えながら、歪み方の違いを視覚的に確認できるのは分かりやすいポイントです。
MegaCrusherはこんな人に向いている
MegaCrusherは、シンプルな操作で複数タイプの歪みを試したい人にチェックしてほしいプラグインです。
特に次のような用途と相性がよいでしょう。
- サチュレーションと強いディストーションを使い分けたい
- ウェーブフォールドによる音作りを試したい
- 歪みとビットクラッシュを1つのプラグインで組み合わせたい
- Dry/Wetで原音を残しながら歪ませたい
- 少ないパラメーターで音を大胆に変化させたい
MegaCrusherの導入について
MegaCrusherはVST3プラグインです。
公開されているビルド手順は、JUCE 8とVisual Studio 2022を使用するWindows環境を前提としています。
- プラグイン形式:VST3
- JUCE 8で開発
- 公開ビルド手順:Visual Studio 2022/Release x64
- ライセンス:MIT
対応環境については、導入前に配布されている最新版の情報を確認してください。
MegaCrusherまとめ
MegaCrusherは、SOFT・HARD・FOLDという3種類の歪みとビットクラッシャーを組み合わせられるディストーションプラグインです。
機能を詰め込みすぎず、歪みのキャラクターと音の壊し方を直感的に変えられる構成になっています。
- 3種類のディストーションモードを搭載
- DRIVEは1倍〜40倍
- 16bit〜2bitのビットクラッシャー
- TONEで明るさを調整
- Dry/Wetによるパラレル処理に対応
- リアルタイムのトランスファーカーブを表示
軽いサチュレーションからハードクリップ、ウェーブフォールド、さらにビットクラッシュまで、1つの画面で異なる方向の歪みを試せるのがMegaCrusherの特徴です。
