
自分のベースを弾いて、その楽器の特徴を確認しながら音作りしたい人に注目してほしいのが、Mister RickRoss「SUBSTANCE FREE」です。
実際のベース入力を中心に設計されたベースプロセッサーで、アタックやダイナミクス、ノイズ、弦のレスポンスなどを読み取る「Learn My Bass」を搭載。
無料版でもLIVEモードやTone Analysis、主要なSound Controlsなどを利用できるため、自分のベースに合わせた音作りを試せます。
SUBSTANCE FREEとは?

SUBSTANCE FREEは、実際に演奏するベースを入力して使うVST3ベースプロセッサーです。
ソフト音源としてベースを鳴らすことを中心とした製品ではなく、自分が弾いたベースを入力し、その演奏や楽器の特徴を残しながらサウンドを整えていきます。
SUBSTANCEでは、入力された信号からアタック、サステイン、ダイナミクス、トラッキングの安定性などを分析。
そこから音作りのスタート地点を作っていくという考え方になっています。
無料版では主に以下の機能を利用できます。
- LIVEモードによるリアルベース入力
- Tuner
- Tone Analysis
- Learn My Bassの基本機能
- 主要なSound Controls
- Factory Snapshots
最初にPro版の全機能を15日間試すことができ、その期間が終了したあともFREE版の基本機能は期限なしで利用できます。
Learn My Bassで自分のベースを解析
SUBSTANCE FREEで特に注目したいのが、Learn My Bassです。
Learn My Bassでは約30秒間ベースを演奏し、入力された信号から楽器の特徴を読み取ります。
解析対象には以下のような要素が含まれます。
- アタック
- ダイナミクス
- ノイズ
- 弦のレスポンス
単純にプリセットを選んで音を変えるのではなく、実際に接続しているベースの反応を確認するところから音作りを始められるのが特徴です。
同じプラグインを使っていても、入力するベースや演奏によって元になる信号は変わります。
SUBSTANCE FREEは、そこを無視して一律に処理するのではなく、自分の楽器を理解する工程を音作りに取り入れています。
Tone Analysisでベースの状態を視覚的に確認
SUBSTANCE FREEには、ベースの信号を確認するためのTone Analysisも搭載されています。
SUBSTANCEでは周波数帯域を、
- SUB
- BODY
- LOW MID
- PRESENCE
- AIR
といった音楽制作でイメージしやすい領域として扱います。
周波数の数字だけを見ながら調整するよりも、「低域の量」「ボディ感」「存在感」といった感覚と結び付けながら音を確認しやすい設計です。
ベースの音作りに慣れていない人にとっても、自分の音にどのような特徴があるのかを見るきっかけになります。
主要なSound Controlsを使ってベースを調整
分析するだけで終わらず、SUBSTANCE FREEでは主要なSound Controlsを使ってベースサウンドを調整できます。
SUBSTANCE自体は、低域、ドライブ、動き、テクスチャなど複数の要素を扱うHybrid Bass Engineとして設計されています。
操作では大量の細かなパラメーターを最初から調整するのではなく、音楽的な目的から音を作っていく考え方が採用されています。
「もう少し重量感がほしい」「アタックを整えたい」「ベースをミックスの中で見つけやすくしたい」といった方向から調整を始められるのがポイントです。
Factory Snapshotsから音作りを始められる
無料版にはFactory Snapshotsも用意されています。
ゼロからすべてのパラメーターを決める必要はなく、用意された設定を出発点にしながら自分のベースに合わせて調整可能です。
初めてSUBSTANCEを使う場合は、
- ベースを接続する
- チューナーで確認する
- Learn My Bassを実行する
- Factory Snapshotなどから方向性を決める
- Sound Controlsで調整する
という流れから始めると、SUBSTANCEの考え方をつかみやすいでしょう。
SUBSTANCE FREEを楽曲制作でどう使う?
SUBSTANCE FREEは、自分でベースを演奏して録音する人に向いたプラグインです。
特に、録音したベースをあとからEQだけで修正していくのではなく、演奏する段階から自分のベースの特徴を確認しながら音を作りたい場合に活用できます。
録音前に自分のベースの特徴を確認する
まず試したいのが、録音前のLearn My Bassです。
普段使っているベースを入力して解析することで、その楽器のアタックやダイナミクス、ノイズ、弦のレスポンスをSUBSTANCEに読み取らせます。
その状態から音を整えていくため、最初からプリセットありきで音を決めるのとは違ったアプローチができます。
Tone Analysisを見ながら音の方向性を決める
ベース単体ではよく聞こえていても、楽曲の中に入ると「低域が多すぎる」「存在感が足りない」と感じることがあります。
そんなときはTone Analysisも確認しながら、どの帯域に特徴があるのかを見ていく使い方ができます。
数字だけでは分かりにくい人でも、SUB・BODY・LOW MID・PRESENCE・AIRという区分から音の方向性を考えられるのが特徴です。
音作りに迷ったときのスタート地点を作る
ベースの音作りでは、EQ、コンプレッサー、サチュレーションなど選択肢が増えるほど「どこから触ればいいのか分からない」となりがちです。
SUBSTANCEではベースの信号を確認したうえで、主要なSound Controlsから調整できます。
細かな処理を積み重ねる前に、まずベース全体の方向性を決めるためのツールとして使うのもよさそうです。
SUBSTANCE FREEとPro版の違い
SUBSTANCE FREEは無料でも基本部分を利用できますが、すべての機能が開放されているわけではありません。
無料版では、
- LIVEでのリアルベース入力
- Tuner / Tone Analysis
- Learn My Bass基本版
- 主要Sound Controls
- Factory Snapshots
を利用できます。
Pro版ではさらに、
- HYBRIDモード
- Neural Layer
- すべてのPersonalities
- Expert Controls
- DNA
- ユーザープリセット保存
- 完全版Snapshots
- 各種モジュールのフル機能
などが追加されます。
まず無料版でLearn My BassやTone Analysis、基本的なSound Controlsを試し、さらに深く音作りしたくなった場合にPro版を検討する流れが分かりやすいでしょう。
SUBSTANCE FREEがおすすめな人
SUBSTANCE FREEは、ベース音源を探している人というより、実際のベースを演奏して録音している人との相性がよいプラグインです。
特に以下のような人はチェックしてみてください。
- 自分でベースを弾いて録音している
- 自分のベースの特性を確認してみたい
- ベースの音作りをどこから始めればよいか迷う
- EQの周波数だけでは音を判断しにくい
- 無料で使えるベース用プロセッサーを探している
- Learn My Bassの解析機能を試してみたい
- ベース本来の演奏感を残しながらサウンドを調整したい
SUBSTANCE FREEが向いていない可能性がある人
便利な無料プラグインですが、すべてのDTMユーザー向けというわけではありません。
特に確認しておきたいのが対応OSです。
- Macだけで制作している
- ソフト音源のベースしか使わない
- 仮想ベース音源を探している
- Pro版に含まれる高度な機能を最初からすべて使いたい
現時点ではWindowsとLinuxに対応しており、macOS版はロードマップ上の予定となっています。
Macユーザーは今後の対応を待つ必要があります。
SUBSTANCE FREEのシステム・プラグイン形式
現在利用できる環境は以下のとおりです。
- Windows:対応
- Linux:対応
- macOS:今後対応予定
- プラグイン形式:VST3
- Standalone:対応
WindowsではVST3が「Program Files/Common Files/VST3」にインストールされ、インストール後にDAW側でプラグインの再スキャンを行います。
なお、Windows用インストーラーは現時点でデジタル署名されていないため、Windowsから警告が表示される場合があります。
まとめ:Mister RickRoss「SUBSTANCE FREE」自分のベースを解析して音作り!Learn My Bass搭載の無料ベースプロセッサー|DTMプラグインセール
SUBSTANCE FREEは、実際に接続したベースを中心に音作りを考える無料ベースプロセッサーです。
単にエフェクトを加えるだけではなく、Learn My Bassで自分の楽器を読み取り、Tone Analysisで状態を確認しながら音を整えていけます。
- 自分のベースを解析
Learn My Bassでアタック、ダイナミクス、ノイズ、弦のレスポンスなどを読み取れます。 - 音の特徴を視覚的に確認
Tone Analysisを使い、SUB・BODY・LOW MID・PRESENCE・AIRなどの領域からベースを確認できます。 - 主要な音作り機能を無料で利用
LIVEモード、主要Sound Controls、Factory Snapshotsなどを利用できます。 - 15日間はPro機能も試せる
最初にPro版の全機能を試し、その後もFREE版を期限なしで使えます。 - Windows / Linux対応
現時点でmacOS版は今後の対応予定です。
自分のベースをただエフェクトに通すのではなく、「まず楽器を知るところから音作りを始めたい」人にとって興味深い無料プラグインです。
特にLearn My BassはSUBSTANCE FREEならではのポイントなので、WindowsまたはLinuxで実際のベースを録音している人は試してみる価値があります。
