
ミックスに立体感や奥行きを加えたい方におすすめなのが、YS-Distance-2iRです。
音源を2D画面上で配置するだけで、距離感に合わせた音量やパンニング、リバーブなどを自動で調整できます。
この記事では、YS-Distance-2iRの特徴や主な機能、どのような場面で役立つのかを分かりやすく紹介します。
※YouTubeの説明欄にダウンロードリンクあり
YS-Distance-2iR:立体的な音場を直感的に作れる空間処理プラグイン

YS-Distance-2iRは、ミックス内の音源を仮想空間へ配置し、立体的なステレオ空間を構築するための空間処理プラグインです。
左右方向だけではなく、前後方向の距離感まで一括でコントロールできます。
主な特徴は次のとおりです。
- 18チャンネル構成に対応
- 10モノラルチャンネルと4ステレオチャンネルを搭載
- X-Yジョイスティックによる2次元配置
- アルゴリズムリバーブとIRリバーブを搭載
- 距離に応じた自動処理機能を搭載
- VUメーターやリミッターなどモニタリング機能も充実
音を「どこで鳴らすか」を視覚的に決められるため、複雑なルーティングを行わなくても自然な空間表現を作れます。
奥行きを自動で作れる2Dポジショニング
YS-Distance-2iRの大きな特徴は、ジョイスティックによる2Dポジショニングです。
X軸が左右の位置、Y軸が前後の距離を表しています。
楽器を移動させるだけで、距離感に必要な処理を自動で反映します。
具体的には次のような変化が加わります。
- 音量を自動調整
- パンニングを自動調整
- 高域の減衰を自動調整
- ステレオ幅を自動調整
- リバーブ量を自動調整
通常であれば複数のエフェクトを調整しながら作る距離感を、ひとつの操作で作れる点が魅力です。
2種類のリバーブを搭載
YS-Distance-2iRには、異なる特徴を持つ2種類のリバーブが用意されています。
それぞれ用途に応じて使い分けられます。
アルゴリズムリバーブ
アルゴリズム演算によって残響を生成するリバーブです。
- 軽快に動作しやすい
- 残響の調整がしやすい
- 幅広い用途に対応
IRリバーブ
インパルスレスポンス(IR)を利用して実際の空間を再現するリバーブです。
- 実在する空間に近い響きを再現
- 自然な奥行きを作りやすい
- シーン全体をリアルにまとめられる
なお、macOS版ではIRの読み込み機能には対応していません。
距離に応じて自動的に変化する処理
YS-Distance-2iRでは、楽器を遠ざけたり近づけたりするだけで、実際の空間に近い変化を再現できます。
手作業で複数のパラメータを調整する必要がありません。
自動的に変化する主な項目は次のとおりです。
- 音量
- パンニング
- 高域の減衰
- ステレオ幅
- リバーブへの送信量
自然な距離感を短時間で作りたい場面に便利です。
Stageモードで実際の距離を再現
Stageモードでは、Y軸の位置に応じてディレイ時間が変化します。
これにより、音が届く時間差まで再現できます。
特徴は次のとおりです。
- 距離に応じたディレイを自動付加
- Frontパラメータで前後位置を調整
- M_1〜M_7の目盛りで距離をイメージしやすい
ライブステージやオーケストラのような立体的な配置を再現したい場合にも役立ちます。
Proximityで近さを演出
Proximityは、近距離感を強調するための機能です。
0〜+6dBまで調整できます。
一般的な距離表現とは異なり、遠ざけても低域を減らさない設計になっています。
そのため、
- ベースの存在感を維持しやすい
- キックの力強さを保ちやすい
- 低域のバランスを崩しにくい
というメリットがあります。
共通LowPassで空間全体をコントロール
LowPassフィルターは、すべてのチャンネルに共通で適用されます。
部屋全体の空気感をまとめて調整するような使い方ができます。
例えば次のような演出が可能です。
- 柔らかい空気感を作る
- 落ち着いた部屋鳴りを表現する
- 奥行きを自然に演出する
チャンネルごとに個別設定する必要がないため、全体のまとまりを作りやすくなっています。
Pre/Post切り替えに対応
各チャンネルでは、リバーブセンドをPreまたはPostから選択できます。
用途に応じて使い分けられます。
- Pre:チャンネル音量を変更してもセンド量を維持
- Post:チャンネル音量に合わせてセンド量も変化
ミックス方法に合わせて柔軟に設定できます。
モニタリング機能も充実
YS-Distance-2iRは、音作りだけでなくレベル管理もしやすく設計されています。
搭載されている主な機能は次のとおりです。
- キャリブレーション可能なVUメーター
- 出力リミッター
- 出力ダイナミクス管理
- リセットボタンによる設定初期化
音量を確認しながら安全に調整を進められます。
初心者にも使いやすいポイント
空間系プラグインは設定項目が多く、難しい印象を持たれがちです。
YS-Distance-2iRは、画面上で楽器を動かすだけという分かりやすい操作を採用しています。
初心者でも扱いやすい理由は次のとおりです。
- 視覚的に配置を確認できる
- 距離に応じた処理を自動化
- 2種類のリバーブを簡単に比較できる
- MuteやDry機能で違いを確認しやすい
- VUメーターとリミッターでレベル管理しやすい
空間処理の仕組みを学びながらミックスを進めたい方にも適しています。
対応環境
YS-Distance-2iRは、複数の環境で利用できます。
対応内容は次のとおりです。
- Windows版を用意
- macOS版を用意
- Reaper用デモプロジェクトを配布
- SynthEditで開発
なお、macOS版ではIRリバーブの読み込み機能は利用できません。
まとめ:YS Plugins「YS-Distance-2iR」音源を2D空間へ配置するだけで自然な奥行きと立体感を演出できる空間処理・ポジショニングプラグイン|DTMプラグインセール
YS-Distance-2iRは、音を左右だけでなく前後にも配置できる空間処理プラグインです。
ジョイスティックによる2Dポジショニングを採用しており、距離感に必要な音量・パンニング・高域・リバーブなどをまとめてコントロールできます。
主なポイントをまとめると次のとおりです。
- 2D配置で直感的に音場を作れる
- 2種類のリバーブを搭載
- 距離に応じた自動処理を搭載
- Stageモードでディレイによる距離表現が可能
- Proximityで近さを自然に演出
- 初心者でも扱いやすい分かりやすいUI
ミックスに立体感や自然な奥行きを加えたい方にとって、作業効率と操作性を両立した空間処理プラグインです。
