
VisualCompは、EQとコンプレッサーを1つの画面にまとめたオーディオプラグインです。
EQカーブを描きながら、そのまま周波数ごとのコンプレッションを設定できるため、音作りをスムーズに進められます。
この記事では、VisualCompの特徴や搭載機能、どのような場面で活躍するのかを詳しく紹介します。
VisualComp:EQとマルチバンドコンプレッサーを1つにまとめた多機能プラグイン

VisualCompには、EQとコンプレッサーを組み合わせた独自のワークフローが採用されています。
主な特徴は以下のとおりです。
- 8バンド対応のビジュアル・パラメトリックEQ
- アップワード・ダウンワード両方のマルチバンドコンプレッション
- サイドチェインコンプレッションに対応
- VCA・FET・Opt・Tubeの4種類のコンプレッサーキャラクター
- Peak・RMS・LUFSのメーターを搭載
- Windows・macOS対応
- VST3プラグインとスタンドアロン版を利用可能
EQ・コンプレッサー・マルチバンド処理を別々に開く必要がなく、1つの画面でまとめて調整できるのが大きな特徴です。
EQとマルチバンドコンプレッサーを同じ画面で操作できる
VisualComp最大の特徴は、EQノードがそのままコンプレッサーの帯域になることです。
通常のマルチバンドコンプレッサーでは、あらかじめ決められたクロスオーバーを使います。
一方、VisualCompでは自分でEQポイントを配置し、その周波数だけをコンプレッションできます。
例えば、
- ボーカルの2〜5kHzだけ抑える
- キックの低域だけをコントロールする
- シンバルの高域だけを滑らかにする
といった処理を、EQを描く感覚で行えます。
周波数とダイナミクスを同時に調整できるため、音作りの流れを止めずに作業できます。
アップワード・ダウンワードコンプレッションに対応
各バンドは通常のダウンワードコンプレッションだけでなく、アップワードコンプレッションにも対応しています。
Rangeパラメータを切り替えるだけで動作を変更できます。
ダウンワードコンプレッションでは、
- 大きすぎる音を抑える
- 音量差を整える
- ピークをコントロールする
といった用途に向いています。
アップワードコンプレッションでは、
- 小さな音を持ち上げる
- サステインを伸ばす
- 部屋鳴りや余韻を引き出す
- ボーカルの小さなフレーズを聴き取りやすくする
などの使い方ができます。
帯域ごとに設定できるため、必要な部分だけを細かくコントロールできます。
4種類のコンプレッサーキャラクターを搭載
VisualCompには4種類のコンプレッサーモデルが用意されています。
VCA
透明感を保ちながら自然に音をまとめます。
- ミックスバス
- バスコンプレッション
- 全体を軽くまとめたい場面
に向いています。
FET
反応が速く、アタック感を出しやすいタイプです。
- ドラム
- ベース
- ラップボーカル
- パラレルコンプレッション
などで力強いサウンドを作れます。
Opt
プログラムに応じて自然に反応します。
- ボーカル
- アコースティックギター
- ベース
など、滑らかなコンプレッションが欲しい場面に適しています。
Tube
真空管らしい暖かみを加えられるモデルです。
- リードボーカル
- ミックスバス
- マスタリング
などで自然な厚みを与えられます。
パラメトリックEQ
EQは最大8ノードまで追加できます。
対応しているフィルターは次のとおりです。
- Bell
- Low Shelf
- High Shelf
- High Pass
- Low Pass
- Notch
ノードはグラフ上でドラッグするだけで調整できます。
さらに、
- 周波数
- Gain
- Q
- フィルタータイプ
もマウス操作だけで変更できます。
数値入力よりも視覚的に編集したい人に使いやすい設計です。
各バンドごとに細かくコンプレッションを設定できる
EQノードをコンプレッサーにリンクすると、そのノード専用のダイナミクスバンドになります。
各バンドでは、
- Threshold
- Ratio
- Knee
- Attack
- Release
- Range
を個別に設定できます。
低域・中域・高域を別々にコントロールできるため、不要な帯域だけを効率よく処理できます。
サイドチェインコンプレッションにも対応
外部入力を利用したサイドチェインコンプレッションにも対応しています。
例えば、
- キックに合わせてベースを下げる
- ボーカルに合わせて伴奏を少し抑える
- ダッキング処理を行う
といった定番の使い方ができます。
Peak・RMS・LUFSメーターを搭載
音量の確認に役立つ各種メーターも用意されています。
確認できる項目は次のとおりです。
- Peak
- RMS
- LUFS(簡易表示)
- Gain Reduction
- コンプレッションカーブ
コンプレッサーがどの程度動作しているかをリアルタイムで確認できます。
なお、LUFS表示はミックス時の目安として利用するためのもので、放送や配信用の正式なラウドネス測定には対応していません。
出力クリッパーを搭載
コンプレッサーの後段には出力クリッパーを搭載しています。
モードは3種類あります。
- Soft
- Brickwall
- Off
モードを切り替えてもレイテンシーは変化しないため、ミックス中でも安心して比較できます。
プリセットも充実
用途別のプリセットが多数用意されています。
カテゴリは次のように整理されています。
- Mastering
- Drums
- Vocals
- Bass
- その他
ゼロから作り始めるだけでなく、プリセットをベースに調整することもできます。
自分で作成したプリセットの保存にも対応しています。
インターフェース
VisualCompの画面は役割ごとに分かれています。
主な構成は次のとおりです。
- 入力・出力波形表示
- ダイナミクスコントロール
- EQグラフ
- メーター
- ゲインリダクション表示
波形を見ながらアタックやリリースの効き方を確認できるため、耳だけでは分かりにくい変化も把握しやすくなっています。
VisualCompはこんな人におすすめ
VisualCompは、EQとコンプレッサーを何度も行き来する作業を減らしたい人に向いています。
特に次のような用途で便利です。
- ミックス作業を効率化したい
- 周波数ごとのコンプレッションを細かく調整したい
- EQを視覚的に操作したい
- マルチバンドコンプレッサーを分かりやすく使いたい
- ボーカルやドラムの音作りを効率化したい
- マスタリングでも活用したい
まとめ:Azazel Audio「VisualComp」EQとマルチバンドコンプレッサーを1つの画面で操作できる、視覚的な音作りに特化した多機能プラグイン|DTMプラグインセール
VisualCompは、EQとコンプレッサーを1つの画面に統合したユニークなオーディオプラグインです。
周波数を調整しながら、その帯域だけにコンプレッションをかけられるため、従来よりも直感的に音作りを進められます。
アップワード・ダウンワードコンプレッション、4種類のコンプレッサーキャラクター、サイドチェイン、各種メーターなど、ミックスで役立つ機能も充実しています。
音を見ながら調整したい人や、EQとコンプレッサーをまとめて操作したい人にとって、使いやすいプラグインです。
