
初心者にもやさしく、それでいてプロ仕様の音作りもこなせるソフトシンセがあったら試してみたくありませんか?
ZebraCMは、u-he社の代表作Zebra2のエッセンスを手軽に体験できる無料プラグイン。
この記事では、その魅力や機能をわかりやすく紹介します。
CONTENTS
ZebraCM:初心者にも扱いやすい本格派ソフトシンセ

ZebraCMは、u-he社が提供するソフトシンセ「Zebra2」の簡易版でありながら、非常にパワフルで多機能なプラグインです。
もともとは音楽制作誌「Computer Music」の付録として提供されていたもので、現在は公式サイトから無料でダウンロード可能となっています。
ZebraCMの基本情報
ZebraCMは、「Zebra2」から厳選したモジュールをシンプルにまとめたバージョンで、以下のような特徴があります。
主な特徴と機能一覧
- 2基のウェーブテーブルオシレーターを搭載
- それぞれ16種類の波形を内蔵
- シンク(Sync)機能とスペクトルフィルターを統合
- 幅広い音作りが可能
- 最大16ボイスのポリフォニー
- デュオフォニック、モノフォニック、レガートモードにも対応
- 繊細な演奏表現に対応
- ステレオ信号パス
- 音像に立体感を加える構造
- ノイズジェネレーター搭載
- ホワイトノイズ、ピンクノイズ、デジタルノイズ、クラックル(パチパチ音)の4種類
- 20種類の多彩なフィルタータイプ
- ローパス、バンドパス、ノッチ、シェルフ、オールパスなどを装備
- 3基のLFO(Low Frequency Oscillator)
- 複雑なモジュレーションも可能
- 2つのADSRエンベロープ
- サスティンに“フォール”と“ライズ”を追加した個性的な形状を実現
- 3種類のエフェクトを内蔵
- コーラス、ディレイ、リバーブが搭載され、音に奥行きを追加可能
- 221種類の工場プリセットを収録
- 初心者でもすぐに使える音色が充実
- ユーザーインターフェース(UI)
- サイズ変更可能(70%~200%)
- スキン対応で外観カスタマイズが可能
- 最新バージョン(v1.1.1)ではMTS-ESP対応
- ODDsoundのMTS-ESPによるマイクロチューニングもサポート
ZebraCMはどんな人におすすめ?
- 初めてシンセサイザーを触る人
- 複雑すぎないレイアウトと直感的な操作感
- 豊富なプリセットで学習もスムーズ
- Zebra2の購入を検討している人
- モジュール構成の一部を体験できる
- 小規模プロジェクトにも十分な機能
- 軽量で高品質なシンセを探している人
- ロースペック環境でも動作しやすい
- CPU負荷が比較的低め
ZebraCMの対応環境
ZebraCMは、Windows・macOS・Linuxに対応していますが、以下のような注意点もあります。
対応OS・システム要件
- Windows
- Windows 7以降
- VST3, AAX(Pro Tools 10.3.7以降)
- 32bit/64bit両対応
- macOS
- macOS 10.10以降
- AUv2, VST3(64bitのみ)
- AAXは現在非対応
- Linux
- ベータ版として提供中(安定性あり)
- サポートはフォーラム中心
共通のハードウェア要件
- CPU: Intel Nehalem以降 / AMD Bulldozer以降(Apple Silicon M1対応)
- RAM: 1GB以上(推奨値)
- 画面解像度: 1000×600ピクセル以上
- ストレージ空き容量: 25MB~90MB
注意点と補足情報
- スタンドアロンでは動作しません
- DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)で使用する必要があります
- ほぼすべての主要DAWに対応
- AAXはWindowsのみ対応
- MacでPro Toolsを使用している場合は注意が必要です
- 現在でも無料で公式提供中
- インストーラーにはシリアル不要で、誰でもすぐに使えます
- プリセットのブラウジングやUIの設定画面もシンプルで扱いやすい
まとめ:ZebraCMは「軽くて深い」実力派シンセ|DTMプラグインセール
ZebraCMは、機能を絞りつつも音作りの自由度は高く、無料とは思えないクオリティを誇ります。
- ZebraCMはZebra2の簡易版ながらも本格的な音作りができるソフトシンセ
- 2つのウェーブテーブルオシレーターや多彩なフィルター、LFO、ADSRを搭載
- 221のプリセットと3種のエフェクトを備え、即戦力として使える
- Windows / macOS / Linux対応(Pro Tools for Macは非対応)
- DAWでの使用が前提だが、操作性やUIはとても扱いやすい設計
ZebraCMは、「軽くて高機能」なソフトシンセを探している方にとって、間違いなく試す価値のある一台です。
ぜひ一度、その音を体感してみてください。