
デジタルミックスの音がどこか平面的に感じることはありませんか?
そんなときに役立つのが、Yury Semyonov氏による無料プラグイン「YS – Summing – Bus_v.1.0.1 +Gtr」
各トラックにアナログの質感を加え、自然で立体的なミックスを手軽に実現できます。
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YS – Summing – Bus_v.1.0.1 +Gtr:アナログ感を再現する無料ミキシング・プラグイン
「YS – Summing – Bus_v.1.0.1 +Gtr」は、Yury Semyonov氏によって開発されたオーディオプラグインです。
デジタルミックスの中にアナログ感と自然な“まとまり”を加えるために設計されています。
以下で、その機能や使い方を詳しく紹介します。
YS – Summing – Bus_v.1.0.1 +Gtrの概要
このプラグインは、各トラックの最初に挿入して使うタイプのミキシングツールです。
アナログコンソール(ミキサー卓)の入力段をシミュレートし、デジタル音源でも自然で温かみのあるトーンを実現します。
主な特徴
- アナログコンソールの入力段を再現
各トラックにインサートすることで、まるで実際のアナログミキサーを通したような音の厚みと温かさを加えます。 - ランダムEQ機能(Randomボタン)
- ボタンを押すと、EQ設定がランダムに変化します。
- これにより、各トラックに微妙な音色の違いを持たせることができます。
- 微小な変化ですが、ミックス全体ではより“生き生きとした”サウンドに。
- 軽いパラレルコンプレッション機能
- 透明感を保ちながら、ミックス全体を“まとまりある”印象に仕上げます。
- 自然な音圧感と一体感を演出するための最終的な糊付けにも最適です。
Bus_v.1.0.1 +Gtr の追加機能
このバージョンでは、ギタートラックやステレオバスへの使用も想定されています。
サブミックスやマスターバスに挿しても効果的です。
主な改良点と機能
- Mid-Side処理対応
- ステレオの中心(Mid)とサイド成分(Side)を別々に処理。
- これにより、ミックスに奥行きと広がりを加えることができます。
- チャンネル間のバランス差 ±2.5dB(計5dB)
- チャンネルごとにわずかな音量差を持たせることで、より自然で立体的な音像を再現。
- ローカットフィルター(30Hz付近)
- 低域の不要なノイズをカットし、超低音域はモノラルで保持。
- サブベースやキックの定位が安定し、ミックスの“芯”がブレません。
- 軽いコンプレッション(非パラレル)
- 圧縮量を調整できる軽めのコンプレッサーを内蔵。
- トラックをまとめるのに最適で、過度に潰すことなく密度感を出します。
- 固定アタック/リリース設定(2パターン)
- アタック:3ms/リリース:70ms
→ 素早い反応でタイトなまとまりを得たい場合に最適。 - アタック:10ms/リリース:120ms
→ 少し余裕を持たせて自然なコンプレッションをかけたいときに。
- アタック:3ms/リリース:70ms
- DCカットフィルター(30Hz)を新たに追加
不要な直流成分を除去し、よりクリーンな信号処理を実現します。
実際の使い方のポイント
- 各トラックにインサートし、まずはデフォルト設定で試してみる
- ランダムEQで音のキャラクターを微妙に変化させる
- ミックスバスに挿して「+Gtr」バージョンで全体のまとまりをチェック
- Mid-Side処理を活かして、ステレオの奥行きや空間感を調整
対応フォーマット
- Windows:VST2 / VST3(64bit)
- macOS:AU / VST
どちらの環境でも無料で利用可能です。
開発者は継続的にアップデートを行っており、ユーザーから高い評価を得ています。
まとめ:YS Plugins「YS – Summing -Bus_v.1.0.1 +Gtr」音が平坦・のっぺり・無機質──そんな悩みを一瞬で変える!“アナログ入力段の再現”と“有機的なミックス空間”|DTMプラグインセール
「YS – Summing – Bus_v.1.0.1 +Gtr」は、“デジタルミックスの硬さ”を自然にほぐすプラグインです。
- 各トラックの最初に挿入してアナログ入力段を再現
- RandomボタンでEQをランダム化、トーンに個性を付与
- 軽いパラレルコンプレッションで音のまとまりを強化
- Mid-Side処理対応で奥行きのあるステレオ感を演出
- DCカットやローカットフィルターで低域をクリーンに保つ
デジタルでもアナログの温かみを取り戻したい人に最適なツールです。
無料で手に入るので、まずは試してその音の違いを体感してみてください。