
WiseTrackerは、サンプルを使った音楽制作に特化したトラッカーソフトです。
クラシックなトラッカーの操作性を受け継ぎながら、VST3プラグインとスタンドアロンの両方に対応しています。
この記事では、WiseTrackerの特徴やできること、搭載機能について分かりやすく紹介します。
WiseTrackerとは

WiseTrackerは、サンプルベースで音楽制作を行うトラッカーソフトです。
キーボード中心で素早く入力できる昔ながらのトラッカーワークフローを採用しながら、現代の制作環境に合わせて進化しています。
初心者でも扱いやすく、長年トラッカーを使ってきた人でも快適に制作できるよう設計されています。
主な特徴は次のとおりです。
- トラッカー・サンプラー・グルーブボックスを1つにまとめたソフト
- DAW用VST3プラグインとスタンドアロン版を利用できる
- キーボード主体でテンポよく編集できる
- Windowsに対応
- 1つのソングファイルを両方の環境で共通利用できる
DAWでも単体アプリでも利用できる
WiseTrackerは、用途に合わせて2つの方法で利用できます。
WiseTrax(VST3プラグイン)
DAW上で動作するVST3インストゥルメントです。
DAWのテンポや再生位置と自動で同期し、MIDIキーボードからの演奏にも対応しています。
また、プロジェクトと一緒に保存できるため、普段からDAWで制作している人にも使いやすい構成です。
WiseTracker(スタンドアロン)
DAWを使用せず、単独で起動できるアプリです。
テンポやオーディオデバイスを独自に管理し、単体でも音楽制作を進められます。
主な特徴はこちらです。
- DAWがなくても制作できる
- 独自の再生・停止機能を搭載
- オーディオデバイスを個別に設定できる
- ソングは「.wise」形式で保存
どちらを利用しても画面構成や操作方法は共通です。
そのため、制作環境が変わっても違和感なく作業を続けられます。
パターンエディター
WiseTrackerの中心となるのがパターンエディターです。
ノートやエフェクトをグリッドへ直接入力し、キーボードだけでスピーディーに編集できます。
マウス操作を最小限に抑えられるため、リズムよく制作を進められます。
主な機能は次のとおりです。
- 最大64トラック
- 最大256インストゥルメント
- 最大128ボイス同時発音
- 16進数入力による高速編集
- トラックごとのミュート・ソロ
- ボリューム・パン設定
- 名前変更やカラー設定
- 最大200段階のUndo・Redo
- FastTracker 2互換エフェクト
- WiseTracker独自コマンド
- 横スクロール対応で大規模なソングも編集しやすい
ソングアレンジ機能
パターンを並べるだけで曲全体を構成できます。
シーケンサーでは、各パターンを自由に組み合わせながら楽曲を完成させられます。
できることは次のとおりです。
- パターンの並び替え
- 複製
- リネーム
- ループ設定
- パターン単位でループマーカーを設定
シンプルな操作で曲全体の流れを管理できます。
マルチサンプルインストゥルメント
1つのインストゥルメントへ複数のサンプルを登録できます。
鍵盤ごとに異なるサンプルを割り当てられるため、ドラムキットだけでなく、本格的なマルチサンプル音源としても活用できます。
主な機能は以下のとおりです。
- キーボード全体へ自由にサンプルを配置
- ドラッグ操作でキーゾーン変更
- ズーム表示で細かな編集
- MIDI入力時に使用中のキーをリアルタイム表示
- MIDIコントローラーから1音ずつ録音可能
リズムジェネレーター
WiseTrackerにはEuclidean Rhythm(ユークリッドリズム)を生成する機能が搭載されています。
ヒット数とステップ数を指定するだけで、バランスよく配置されたリズムパターンを自動生成できます。
リズム制作を効率化できる便利な機能です。
できることは次のとおりです。
- ヒット数とステップ数を指定
- 回転(Rotate)機能
- アクセント追加
- 世界各国のリズムパターンを収録
- グルーブプリセットを利用
- スケールに沿ったメロディ生成
- 作成したパターンをそのままトラッカーへ反映
リズムだけでなく、メロディ制作にも活用できます。
サンプリング機能
WiseTrackerはサンプラーとしても充実しています。
オーディオファイルをドラッグ&ドロップするだけで、すぐにインストゥルメントとして利用できます。
対応形式は次のとおりです。
- WAV
- AIFF
- FLAC
- OGG
また、複数ファイルやフォルダー全体の読み込みにも対応しています。
編集機能も豊富です。
- トランジェント自動検出
- スライス作成
- ノーマライズ
- フェード
- リバース
- クロップ
- 無音部分の追加
- DCオフセット除去
- ループポイント調整
- ループテンポ推定
ループ素材の編集やドラム素材の切り出しも効率よく行えます。
サンプルのチューニング機能
サンプルごとに細かなチューニング設定ができます。
ルートノートを基準としてピッチを調整できるため、サンプル音源を自然な音程で演奏できます。
確認できる情報も豊富です。
- ルートノート
- Pitch
- Fine
- サンプル長
- サンプルレート
- ビット深度
- チャンネル数
- ループ設定
- 使用されているパターン数
- サンプル試聴
インストゥルメント管理もしやすくなっています。
XM・MODファイルの読み込み
従来のトラッカーファイルも読み込めます。
FastTracker 2のXMファイルやAmiga ProTrackerのMODファイルをインポートし、編集可能なプロジェクトとして利用できます。
対応内容は次のとおりです。
- XMファイル
- MODファイル(4・6・8チャンネル)
- XIインストゥルメント
インポート時には、テンポやチャンネル数、パターン数、インストゥルメント数などを事前に確認できます。
また、互換性の違いについても確認しながら読み込めます。
再生方法は2種類から選択できます。
- オリジナルに近い再生
- WiseTracker向けに調整した再生
用途に応じて切り替えられる点も特徴です。
ファイル保存・書き出し
制作した楽曲は独自形式で保存できます。
スタンドアロン版とVST版で共通のファイルを利用できるため、環境を問わず作業を引き継げます。
利用できる機能は次のとおりです。
- 新規作成
- 保存
- 読み込み
- 最近使ったファイル
- オーディオ書き出し
- インストゥルメント書き出し
- モジュール読み込み
- サンプル読み込み
オーディオの書き出し形式は以下に対応しています。
- WAV
- FLAC
- OGG
また、インストゥルメントは「.wiseinst」形式で保存できます。
カスタマイズ機能
制作スタイルに合わせて表示方法も変更できます。
画面デザインだけでなく、スクロール方法や表示倍率も調整可能です。
主なカスタマイズ項目は次のとおりです。
- 4種類のダークテーマ
- UIズーム(50〜200%)
- 3種類の再生表示モード
- CPUメーター
- レベルメーター
- 検索対応ヘルプ
再生表示モードは以下の3種類から選択できます。
- Cinema
- Classic
- Locked
作業しやすい表示方法を選べるため、長時間の制作でも快適に利用できます。
WiseTrackerがおすすめな人
WiseTrackerは、昔ながらのトラッカー制作を現代的な環境で楽しみたい人に適したソフトです。
サンプラーやシーケンサーとしても活用できるため、さまざまな制作スタイルに対応できます。
特に次のような人に向いています。
- トラッカーで楽曲制作をしたい
- FastTrackerやRenoiseの操作が好き
- サンプルベースで制作したい
- DAWでも単体でも使いたい
- キーボード中心で素早く編集したい
- Euclideanリズムを活用したい
- XMやMOD資産を活用したい
動作環境
WiseTrackerの対応環境はシンプルです。
スタンドアロン版は実行ファイルを起動するだけで利用できます。
プラグイン版はVST3に対応したDAWで動作します。
対応内容は次のとおりです。
- Windows対応
- VST3対応DAW
- スタンドアロン版を用意
- プラグイン版とスタンドアロン版を同梱
まとめ:Wiseman「WiseTracker」パターン入力・サンプリング・リズム生成まで対応したトラッカーソフト|DTMプラグインセール
WiseTrackerは、クラシックなトラッカーの操作性を受け継ぎながら、現代の音楽制作に必要な機能を幅広く搭載したソフトです。
VST3プラグインとスタンドアロンアプリを自由に使い分けられるほか、サンプリング、マルチサンプル管理、リズム生成、モジュール読み込みなど、多彩な制作機能を備えています。
キーボード主体のスピーディーな制作環境を求める人はもちろん、トラッカーをこれから始めてみたい人にも扱いやすいソフトといえるでしょう。

