
スクラッチ音を簡単に使いたいけど、専用の音源が見つからない…
そんな悩みを解決するのがVinyl Scratcher LITEです。
DecentSampler用に作られたこの音源は、わずかな容量でリアルなスクラッチサウンドを再現。
手軽に導入できる点も魅力です。
CONTENTS
Vinyl Scratcher LITE:DecentSampler用のスクラッチ音源
Vinyl Scratcher LITEは、DecentSampler上で動作する「スクラッチ音専用」の音源です。
従来のバーチャル楽器ではなかなか見つからなかった「DJのスクラッチ音」を手軽に演奏できるように作られています。
開発者は映画音楽の制作中にこのアイデアを思いつき、自ら録音したサンプルをもとに完成させました。
LITE版とPRO版の違い
Vinyl ScratcherにはLITE版とPRO版があり、機能にいくつかの差があります。
- キーレンジ(音域)
- LITE版:6音
- PRO版:20音
→ 演奏できるスクラッチのバリエーションが大きく異なります。
- ラウンドロビン数(同じ音の繰り返し防止機能)
- LITE版:2
- PRO版:5
→ 自然な音の揺らぎを表現できる数に違いがあります。
- モジュレーションホイールでのミックス操作
- LITE版:非対応
- PRO版:対応
→ PRO版ではリアルタイムに音の変化をつけることが可能です。
- サンプルグループ数
- LITE版:1
- PRO版:7
→ 表現できる音の種類が大幅に拡張されています。
LITE版の基本仕様
LITE版はシンプルにまとめられており、導入が容易です。
- サンプル数:24
- キーレンジ:6音
- ラウンドロビン数:2
- サンプルグループ:1
- ファイルサイズ:約5MB
必要なのは無料のDecentSampler VSTのみで、単体での使用はできません。
開発の背景
この音源が生まれたきっかけは、制作者が初めて手がけた長編映画「Vares X」の音楽制作でした。
サウンドトラックの中で「スクラッチ音を加えたい」と思ったものの、当時はスクラッチ専用の音源が見つからず、自ら録音したサンプルを使って試作。
最終的にその曲は映画に採用されなかったものの、アイデアは温め続けられ、DecentSampler用のライブラリとして形になりました。
まとめ:AV- Ylänne「Vinyl Scratcher LITE」リアルなスクラッチサウンドをたった5MBで実現!映画音楽制作の現場から誕生したDecentSampler専用スクラッチ音源|DTMプラグインセール
今回の記事では、Vinyl Scratcher LITEの特徴や仕様、開発の背景について紹介しました。
要点を整理すると以下の通りです。
- DecentSampler用に作られた「スクラッチ音専用音源」
- LITE版はシンプルで軽量、導入が容易
- PRO版ではキーレンジやサンプル数が大幅に拡張
- 開発の背景には映画音楽制作での実体験がある
Vinyl Scratcher LITEは、まずスクラッチ音を試してみたい方におすすめです。
より多彩な表現を求める場合は、PRO版へのステップアップも検討できます。