
50年にわたるシンセサイザーとドラムマシンの歴史を、いまの制作環境で自在に扱える。
Vintage Vault 5は、実機サンプリングにこだわった大規模ビンテージ音源コレクションです。
単なる懐古ではなく、現代の楽曲制作に本気で使える“音のアーカイブ”。
その実力と活用ポイントを、わかりやすく整理しました。
UVI Vintage Vault 5:50年分の名機を、いまの制作環境へ。

シンセサイザーやドラムマシンの歴史を語るとき、必ず名前が挙がる名機があります。
レコードや映画音楽、クラブミュージックの名曲を支えてきた、あの音。
しかし実機はすでに生産完了。
入手困難、価格高騰、コンディション維持の難しさ。
理想の状態で鳴らせる環境を整えるのは、簡単ではありません。
Vintage Vault 5は、そうした“失われつつある響き”を、現代のDAW環境で自在に扱える形にまとめた大規模コレクションです。
50年にわたる電子楽器の系譜を、ひとつのパッケージに凝縮しています。
Vintage Vault 5とは何か

Vintage Vault 5は、43のUVI製品を統合したビンテージ音源コレクションです。
- 収録楽器数:271モデル
- 製品数:43タイトル
- プリセット数:18,877以上
- サンプル数:1,113,019以上
- ライブラリ容量:281GB
- 収録解像度:88.2kHz収録/44.1kHz動作
初期ポリフォニック・アナログの揺らぎ。
80年代の煌びやかなデジタルシンセ。
90年代のワークステーション。
希少なプロトタイプ機やカルト的人気モデル。
単なる“音の再現”ではありません。
実機の回路を通ったリアルな響きを、徹底サンプリングでキャプチャしています。
収録カテゴリーの全体像

膨大なラインナップは、次のようなカテゴリで構成されています。
- アナログシンセ
- デジタルシンセ
- FMシンセ
- 加算合成シンセ
- サンプラー
- ドラムマシン
- ストリングスマシン
- ハイブリッド機
- ワークステーション
- レア/プロトタイプ機
70年代、80年代、90年代、2000年代。
各時代を象徴する音が、年代ごとに体験できます。
代表的な収録タイトル

43製品すべてを網羅するボリュームですが、特に注目度の高いものを一部紹介します。
ドラムマシン
- BeatBox Anthology 2
111種類のハードウェア・ドラムマシンを集約。 - Prime 8+
定番ドラムマシンのサウンドを網羅。
アナログ・レガシー系
- OB Legacy
名門アナログシンセ群を収録。 - JP Legacy
日本製アナログ名機シリーズを再構築。 - String Machines 2
62種のビンテージ・ストリングスマシンを再現。 - UltraMini
名高いモノフォニック・アナログの復刻。
デジタル&ワークステーション
- Digital Synsations / Vol.2
90年代デジタルシンセの代表機を収録。 - Darklight IIx
80年代にスタジオの象徴だった超高級サンプラーを再構築。 - U1250
PCMシンセ黎明期のサウンドを再現。 - USQ-1
カルト的人気を誇ったワークステーションのデジタル感。
FM/加算合成
- FM Suite
ビンテージFMの質感を凝縮。 - ENERGY
加算方式シンセに着想を得た個性的なサウンド。
ハイブリッド/レア機
- PXシリーズ(PX P10、PX SunBoxなど)
- Vector Pro
- WaveRunner
- The Beast
入手困難なモデルやプロトタイプ機まで網羅している点は、このコレクションならではです。
徹底した実機サンプリング

Vintage Vault 5の最大の特徴は、すべて実機から収録していることです。
流れは徹底しています。
- 世界中から実機を調達
- 必要に応じて熟練技術者がレストア
- 最高のコンディションに整備
- クラスAシグナルチェーンで高解像度収録
- 数週間〜数か月かけてパッチ制作
単なる波形キャプチャではありません。
サウンドデザイナーが深く向き合い、実機の“美味しいポイント”を引き出しています。
UVIエンジンによる現代的な操作性
Vintage Vault 5は、UVI WorkstationまたはFalcon上で動作します。
ビンテージ機材の弱点だった部分を、ソフトウェアとして解決しています。
- 完全な安定性
- 瞬時のリコール
- DAW内での即時呼び出し
- レイヤーやエフェクトの拡張
- 深いエディット機能
実機単体では不可能だったレイヤー構築も可能です。
「懐かしい音」で終わらない。
現代の制作に本気で使える設計になっています。
Vintage Vault 5の使い方・活用法
Vintage Vault 5は、単にプリセットを鳴らして終わる音源ではありません。
膨大なビンテージサウンドを、いまの制作スタイルにどう組み込むか。
そこにこそ価値があります。
ここでは、具体的な活用アイデアを紹介します。
ジャンル再現の“土台”として使う
・80年代シンセポップのコードパッドを再現する
・90年代R&Bのエレピやデジタルパッドを使う
・イタロディスコ風ベースラインを構築する
・70年代風ストリングスマシンで空間を埋める
時代ごとの特徴的な音色が揃っています。
まずはジャンルの骨格を、ビンテージ音色で組み立てる。
そこからアレンジを広げていくと、説得力のあるサウンドに仕上がります。
トラックに“質感”を足すレイヤー素材として使う
・現代的なシンセの上に、薄くアナログパッドを重ねる
・ドラムにビンテージドラムマシンのスネアをレイヤーする
・ベースにサブとしてモノシンセを足す
・ストリングスにフェーズディストーション系を重ねる
主役にしなくても構いません。
奥行きや揺らぎを足すための素材として非常に有効です。
デジタル中心のトラックに、わずかな“有機感”を加える。
これだけで印象が変わります。
プリセットから曲作りをスタートする
・印象的なシーケンス音からビートを組み立てる
・アルペジオ系パッチからコード進行を決める
・ワークステーション系パッドから雰囲気を作る
・リード音色を軸にメロディを作る
18,000以上のプリセットは、アイデアの宝庫です。
ゼロから音作りをしなくても、曲の種がすぐに見つかります。
「何から作ろうか」と迷ったときほど、力を発揮します。
劇伴・映像音楽での色分けに使う
・70年代風の温かい質感で回想シーンを演出
・80年代デジタル音で近未来感を出す
・ストリングスマシンでノスタルジーを強調
・アナログベースで緊張感を演出
年代ごとの音のキャラクターが明確です。
映像の時代設定や雰囲気づくりに活用できます。
音色選びで物語性を補強する。
そのための引き出しが豊富です。
サウンドデザインの出発点として使う
・パッドを大胆にフィルター加工する
・レイヤーを組み替えて新しいテクスチャを作る
・内蔵エフェクトで空間処理を深める
・アタックやエンベロープを調整して別キャラにする
UVIエンジン上で動作するため、エディットの自由度が高い。
実機では難しかった拡張も可能です。
ビンテージ音を“素材”として扱い、現代的に再構築する。
単なる再現にとどまりません。
制作スピードを上げるための即戦力として使う
・セッション中に即リコール
・DAW上で複数台を同時使用
・安定したチューニングと動作
・プロダクション向けに整ったパッチ
ハードウェアのような立ち上げ待ちや調整は不要です。
思いついた瞬間に呼び出せる。
制作効率を落とさず、ビンテージの響きを取り入れられます。
Vintage Vault 5がおすすめな人
Vintage Vault 5は、単に「音色数が多い音源」を探している人向けではありません。
ビンテージの質感を、本気で制作に活かしたい方にこそ向いています。
具体的には、次のような方におすすめです。
70〜90年代サウンドを本格的に再現したい人
・シティポップやAORを制作している
・80年代シンセポップやシンセウェーブを作っている
・90年代R&Bやハウスの空気感を出したい
・当時のレコードのような厚みや揺らぎを再現したい
Vintage Vault 5は実機サンプリングがベースです。
単なる“それっぽい音”ではなく、当時の回路を通った質感をそのまま扱えます。
時代感を音で語りたい方には、大きな武器になります。
実機は欲しいけれど、現実的に導入が難しい人
・ビンテージ機材の価格高騰がネックになっている
・保管スペースがない
・メンテナンスや故障リスクが不安
・複数台を同時に使いたい
実機は魅力的ですが、管理には手間がかかります。
Vintage Vault 5なら、DAW上で即座に呼び出し可能です。
チューニングのズレやノイズを心配せず、制作に集中できます。
リコールも一瞬。
スタジオワーク中心の方には、特に扱いやすい環境です。
とにかく音色の選択肢を増やしたい人
・制作中に「もう少し違う音が欲しい」と感じることが多い
・ジャンルを横断して楽曲制作をしている
・映画や劇伴など、幅広いテイストが必要
・プリセットからインスピレーションを得るタイプ
43製品、18,000以上のプリセット。
アナログ、デジタル、FM、PCM、ドラムマシンまで網羅しています。
音探しで詰まる時間を減らし、アイデアを広げたい方に向いています。
レトロな質感を“現代的に”使いたい人
・懐古的になりすぎないサウンドを作りたい
・レイヤーやエフェクトで積極的に加工したい
・ビンテージ+モダンのハイブリッドを狙っている
Vintage Vault 5は、UVIエンジン上で動作します。
実機の音をベースにしつつ、現代的なエディットやレイヤー構築が可能です。
単なる再現では終わりません。
新しいサウンドデザインの素材として活用できます。
ドラムマシンの名機を一気に揃えたい人
・往年のリズムマシンをまとめて使いたい
・ハードウェア特有のパンチや抜け感が欲しい
・ヒップホップやテクノ制作をしている
BeatBox Anthology 2やPrime 8+など、象徴的なドラムサウンドも多数収録。
ジャンルの土台を作る音が一通り揃います。
リズム面を強化したい方にも有効です。
シンセの歴史そのものに魅力を感じる人
・機材の背景や系譜に興味がある
・音の違いを楽しみながら制作したい
・“音の博物館”のような環境を求めている
Vintage Vault 5は、50年分の電子楽器史を横断できます。
年代ごとに音のキャラクターがはっきり変わる。
触っているだけでも発見があります。
音楽制作を、もっと深く楽しみたい人にこそ向いています。
動作環境
動作環境は、以下の通りです。
必要ソフト
- UVI Workstation 4.0.4以降
または - Falcon 2.6.0.3以降
対応OS
- macOS 10.14 Mojave〜macOS 26
- Windows 10〜11(64bit)
システム要件
- 4GB RAM以上
- SSD推奨
- iLokアカウント(USBキー不要)
- インターネット接続(ダウンロード・認証時のみ)
対応フォーマット
- AU
- VST / VST3
- AAX
- スタンドアロン
主要DAWにも幅広く対応しています。
まとめ:UVI「Vintage Vault 5」50年にわたるシンセサイザーとドラムマシンの歴史を完全網羅!271モデル・43製品・18,000超プリセットを収録した実機サンプリングの決定版ビンテージ音源コレクション|DTMプラグインセール
Vintage Vault 5は、単なる“シンセの詰め合わせ”ではありません。
- 50年分の電子楽器史
- 271モデル
- 43製品
- 18,000超のプリセット
- 100万超のサンプル
それらを、現代の制作環境で扱える形に再構築した巨大アーカイブです。
懐古のためのコレクションではありません。
これから新しい音楽を作るためのツールです。
ビンテージの魂を、いまの制作にどう活かすか。
その答えを探す人にとって、非常に強力な選択肢になるでしょう。









