UJAM「Symphonic Elements PERRCS」雷鳴のようなヒットからきらめくテクスチャーまで！74リズムスタイルと320プリセットが生み出す、ハンス・ジマー直伝のシネマティック・パーカッション

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UJAM「Symphonic Elements PERRCS」は、ハンス・ジマー監修のサウンドを、簡単な操作で再現できるパーカッション音源です。

どんな音が出せるの？
使いこなせるか不安…

そんな疑問に応えるため、この記事ではPERRCSの特徴・使い方・活用例までをわかりやすく解説します。

読み終えるころには、自分のトラックに映画のような厚みとインパクトを加える方法が見えてくるはずです。

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CONTENTS

UJAM「Symphonic Elements PERRCS」の基本情報と特徴

Symphonic Elements PERRCSは、UJAMが提供するシネマティック・パーカッション専用の音源です。

映画音楽の巨匠ハンス・ジマー氏が提供した膨大な音素材をもとに作られており、重厚なヒットから繊細なテクスチャーまで、表現の幅広さが魅力です。

直感的なインターフェースにより、初心者でも短時間でプロ品質のリズムを制作できます。

そのため、映像音楽だけでなくポップスやエレクトロ系など幅広いジャンルにも活用可能です。

ハンス・ジマーの音源を正式使用：
アカデミー賞受賞作曲家によるパーカッションライブラリを編集・再構成して収録。
その結果、シネマティックな深みと迫力がそのまま楽曲に取り入れられます。

320のプリセットと74のスタイル：
それぞれのスタイルに17種類の演奏フレーズがあり、瞬時に多彩なリズムを試せます。
これにより、作業スピードが大きく向上します。

高音域と低音域を独立操作可能：
各レイヤーに個別のエフェクトと音作りができ、構成や展開に応じた柔軟な演出が可能になります。

ユーザーインターフェースがシンプル：
見た目も操作も直感的で、専門知識がなくても即戦力として使えます。

映画だけでなくポップスやヒップホップにも対応：
トラックに深みや動きを加えるのに最適なため、ジャンルを問わず使える汎用性を持っています。

Hans Zimmerの音源が使われているって本当？

PERRCSには、実際にハンス・ジマー氏が所有するオーケストラパーカッションの音源が多数含まれています。

これはUJAMが公式にライセンスを受け、一般の音楽制作ユーザーでも扱えるように最適化されたものです。

サウンドのクオリティは極めて高く、そのまま商用利用できるレベルに達しています。

このおかげで、時間のない現場でも即戦力として導入されるケースが増えています。

リムショットやスティックなどのアタックが強い音：
アクセントやリズムの切れを出すのに適しており、曲の展開にメリハリを与えます。

シェイカーやタンバリンなどの高域パーカッション：
楽曲に動きと軽快さを加える効果があり、ポップスやエレクトロでも活躍します。

ボンゴやブーブムなどの民族系打楽器：
個性のある音色がトラック全体に独特の雰囲気を与え、ジャンルの垣根を超えた使い方が可能です。

イントロ・フィル・エンディング用のワンショットフレーズ：
曲の構成に合わせた演奏を自動で行ってくれるため、打ち込みの手間を大幅に減らせます。

スタジオで録音された高品位な音質：
エフェクトをかけなくても十分に完成された音になっており、即ミックスに使用可能です。

他のUJAMシリーズとの違いと連携可能性

Symphonic Elements PERRCSは、同シリーズのDRUMSやSTRIIIINGSなどと組み合わせることで、より立体的でダイナミックな楽曲制作が可能になります。

他のUJAM音源と同様に、PERRCSもプリセット主体で動作するため、操作感に一貫性があり、複数の音源をまたいでも迷わず使えます。

このことから、プロジェクト全体の制作スピードを落とすことなく、シネマティックな世界観を一貫して表現できる点が大きな魅力です。

PERRCSとDRUMSの違い：
DRUMSはキックやスネアなど、ドラムセットに近い役割を果たす一方、PERRCSは打楽器全般、特に装飾的・演出的な役割に強みがあります。
そのため、両者を組み合わせると、基礎リズムと演出要素を分担して作り込めます。

STRIIIINGSやBRAAASSとの連携：
これらはメロディやハーモニーの要素を担う音源です。
PERRCSをリズムの骨格として使い、他シリーズで旋律や背景を補うことで、まるで映画音楽のようなスコアが完成します。

Finisherの連携で全体に統一感を出せる：
UJAM製品にはFinisherというエフェクトセクションが共通搭載されており、シリーズ全体で似た質感の音作りが可能です。
これにより、楽曲全体の雰囲気に一貫性が生まれます。

同じインターフェース設計で迷わない：
PERRCSは他のUJAM製品とUIや操作方法が似ているため、新たに覚えることが少なく、すぐに使いこなせます。
複数のUJAM音源を併用する場面でも、作業の流れがスムーズになります。

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PERRCSの音作りの核となる機能とは

Symphonic Elements PERRCSの音作りにおいて重要なポイントは、「スタイル」「フレーズ」「プリセット」「エフェクト」の4つの要素が連動しながらも直感的に操作できるという点です。

これにより、パーカッションの知識がなくても、まるで打楽器奏者が演奏しているかのような自然なリズムを簡単に作り出すことが可能になります。

このように、技術的ハードルを下げつつ、プロ仕様の音を実現できるのがPERRCSの最大の魅力です。

スタイルとフレーズの関係：
スタイルはPERRCSの“演奏モード”のようなもので、それぞれに専用の17種類のフレーズがセットされています。
この仕組みにより、1つのスタイルを選ぶだけで、イントロ・メイン・フィル・エンディングまで一貫したリズム展開が可能になります。

プリセットで一気に音の世界観が変わる：
プリセットにはスタイルだけでなく、音質やエフェクトも含まれており、1クリックでサウンド全体を切り替えられます。
気に入ったスタイルを見つけたら、プリセットを試していくことで、思いがけないアイデアにつながることも多いです。

高低パートを分けて制御できるレイヤー構造：
PERRCSは、Low（低音パート）とHigh（高音パート）に分かれており、それぞれ個別に音作りやミュート、フェードなどが可能です。
この構造により、楽曲の構成や展開に合わせた細やかな演出が行えます。

リアルタイム演奏に強いインターフェース設計：
MIDIキーボードからの操作でイントロ・フィル・エンディングなどをリアルタイムに切り替えられます。
ライブ感のある演奏をそのままレコーディングに活用することも可能です。

スタイルとフレーズの仕組み

PERRCSでは「スタイル」がリズムパターンのベースとなり、そこに「フレーズ」という個別の演奏パターンが紐づいています。

スタイルを選ぶだけで、あらかじめ設計された豊富なフレーズを呼び出せるため、作曲初心者でもリアルで表情豊かなパーカッションが扱えます。

このことから、演奏データを一から打ち込む必要がなく、スピーディーに制作を進めたい場面でも非常に便利です。

C2～B2のキー（Common Phrases）：
基本となるリズムパターンが割り当てられており、低～中程度の強度の演奏を行います。
安定感のある伴奏として使いやすく、曲の土台づくりに向いています。

C3～D4のキー（Style Phrases）：
スタイルごとに用意された個性豊かなフレーズが配置されています。
上に行くほど演奏が複雑・派手になり、サビや盛り上がり部分に最適です。

C#2・D#2（ヒット）：
単発の打音が割り当てられており、キメやアクセントとして使います。
エフェクトをかけることで、劇的なインパクトを演出できます。

F#3〜A#3（フィル）：
短く派手なフレーズで、場面転換や展開の前に使うと自然な流れを作れます。
一度鳴らすと自動でメインのパターンに戻る設計です。

C#3・D#3（イントロ）とC#4・D#4（エンディング）：
曲の始まりと終わりにふさわしいフレーズで、ワンショットで演奏されます。
「Latch」機能を使えば、キーを押し続けなくても演奏が継続されます。

プリセット320種類はどう選ぶ？

PERRCSには320種類ものプリセットが用意されており、それぞれがスタイル・エフェクト・音色バランスを含んだ“完成されたセット”です。

数が多すぎて迷うように思えますが、カテゴリごとにしっかり整理されているため、目的やジャンルに応じて効率的に探すことができます。

このように、制作中の楽曲にフィットするサウンドを短時間で見つけられる点も、PERRCSの大きな魅力のひとつです。

プリセットブラウザでカテゴリを選ぶ：
「Aggressive」「Smooth」「Bright」などの印象的なカテゴリ名がついており、直感的に雰囲気を選べます。
落ち着いた曲調には「Mellow」、緊張感あるシーンには「Tension」など、用途に応じて選ぶと便利です。

お気に入りを保存しておくと作業効率が上がる：
ユーザー自身でプリセットに★マークをつけることで、よく使うものをすぐ呼び出せます。
制作スピードを重視する人には非常にありがたい機能です。

「Save As…」で自分好みにカスタム保存：
エフェクトやパラメーターを調整した後、プリセットとして別名保存できます。
ジャンルごとに名前を付けておけば、似た曲を書くときにすぐ活用できます。

スタイル＋Finisher効果の組み合わせで探す：
「このスタイルは良いけど音が派手すぎる」と感じたら、Finisherを調整したプリセットを探すのも手です。
音のキャラクターを変えることで、同じスタイルでも別の印象を作れます。

まずはデモを再生して判断する：
プリセットを選ぶと即座にデモ演奏が始まるため、耳で確認してから判断できます。
これにより、イメージに合わないプリセットに時間を取られることがなくなります。

Crossfade・Mod Wheel・Pitch Wheelの効果とは

PERRCSは、単にフレーズを再生するだけでなく、演奏中に音の表情や構成をリアルタイムで変化させる機能が充実しています。

特に「Crossfade」「Mod Wheel」「Pitch Wheel」は、演出力を大きく左右する重要な操作ポイントです。

このようなパラメーターを活用することで、打ち込みでは難しい“生演奏らしさ”や“抑揚”を楽曲に自然に取り入れることができます。

Crossfade（クロスフェード）：
高音域（High Drums）と低音域（Low Drums）のバランスをスライダーで調整可能。
イントロでは低音だけ、盛り上がりでは高音を強調するなど、場面に応じた使い分けができます。

Mod Wheel（モジュレーションホイール）：
演奏中の音量に緩やかな変化を加え、クレッシェンドやディミヌエンドを再現します。
徐々に音がフェードアウトするような展開を作るのに便利です。

Pitch Wheel（ピッチホイール）：
LowとHighのドラムパートをリアルタイムで滑らかに切り替える役割。
指一本で音の重心を変えられるため、曲の流れに合わせた即時調整が可能です。

演奏中の即時操作に対応：
これらの操作はすべてリアルタイムで反映され、打ち込みでは得られない“ノリ”や“表情”を生み出します。
特にMIDIキーボードとの併用で、ライブ感のある音作りがしやすくなります。

オートメーションとの相性も良好：
DAW上でこれらのパラメーターを自動制御することで、手動演奏と同じような効果をミックス内に持ち込めます。
曲の細部まで丁寧に演出したいときに重宝します。

Ujam PERRCSの操作感と使い方ガイド

PERRCSは、非常にシンプルなインターフェースと反応の良い操作感が特徴です。

見た目もわかりやすく、初めて立ち上げたときでも「何をすれば音が出るのか」がすぐに理解できます。

その結果として、マニュアルを熟読せずとも、ほとんどの機能が直感的に扱えるようになっています。

そうすることで、音楽制作の流れを止めず、すぐにアイデアを形にすることが可能になります。

起動直後からすぐ使える：
デフォルトで読み込まれるスタイルとプリセットだけでも、十分なクオリティの演奏が得られます。
試しに鍵盤を押すだけで、その場で音が鳴り、反応がスムーズです。

インターフェースの視認性が高い：
重要な機能は画面中央にまとまっており、各操作パネルにラベルがついていて迷いません。
フェーダーやノブの挙動も滑らかで、思い通りの調整がしやすいです。

リアルタイム操作に強い：
フレーズ切り替えやCrossfade操作が即座に反映されるため、試行錯誤しながら音を探るのに向いています。
Latch機能を活用すれば、キーを押し続けなくても演奏が継続します。

キーボードがなくても操作可能：
画面内のバーチャルキーボードでも操作できるため、MIDIキーボードが手元になくても使えます。
外出先やラフスケッチ用の制作環境でも活用できます。

レスポンスが軽くストレスが少ない：
読み込みや反応が軽快なので、テンポよくプリセットやスタイルを切り替えて音作りできます。
音源の重さを感じることはほとんどありません。

初心者におすすめの設定と操作ステップ

PERRCSは初心者でもすぐに使い始められる設計ですが、効率よく魅力を引き出すにはいくつかのコツがあります。

最初からすべての機能を使いこなそうとするのではなく、必要なところから少しずつ慣れていくことが大切です。

このように段階的に操作を覚えることで、自然と楽曲制作に集中できる環境が整っていきます。

まずはお気に入りのスタイルを1つ選ぶ：
ジャンルや雰囲気から「これいいかも」と思ったスタイルを1つ選びます。
そのスタイルだけで、イントロ〜エンディングまで構成可能な点がポイントです。

基本フレーズ（C2〜B2）を試す：
いきなり派手なパターンより、土台となるリズムから試すことで音の流れを掴みやすくなります。
そこから徐々にフィルやエンディングのフレーズを追加していきます。

Crossfadeを使って高低のバランスを取る：
音の重心を調整するだけでも、雰囲気は大きく変わります。
このバランス調整が、意外と曲全体の印象に影響します。

気に入った設定は「Save As」で保存：
一度作ったセットアップを保存しておけば、次回以降すぐに呼び出せます。
「自分専用のプリセット」を作るイメージで活用しましょう。

わからない部分は画面右下の”?”で確認：
各項目には簡単な解説が用意されており、その場で解決できることも多いです。
マニュアルを開かずに操作の理解が深まるので、作業を止めずに済みます。

他の音源との組み合わせ方とおすすめ活用法

PERRCSは単体でも高い完成度を誇りますが、他の音源と組み合わせることで一層クオリティの高い作品に仕上げることができます。

特にUJAMシリーズやDAW標準の音源、シンセ系ライブラリなどとの相性が良く、ジャンルを問わず柔軟に使えるのが魅力です。

このように、PERRCSを“リズムの土台”として活用することで、楽曲全体にシネマティックな厚みと統一感を加えることが可能です。

UJAM「STRIIIINGS」との組み合わせ：
PERRCSでリズムの迫力を出しつつ、STRIIIINGSでストリングスの旋律を加えると、映画のワンシーンのような壮大な雰囲気に仕上がります。
短時間で“完成されたスコア”のようなトラックが作れるのが特長です。

Native Instruments「The Giant」などのピアノ音源と合わせる：
硬質でドラマチックなピアノサウンドとPERRCSのパーカッションを組み合わせると、深みのあるサウンドスケープが生まれます。
特にサスペンスやドラマ系のBGMで効果的です。

Splice音源との相性も良好：
リズムやベースをPERRCSに任せ、上モノやSEをSpliceのループ素材で補うと、手軽に現代的な楽曲が構築できます。
音源間の馴染みも良く、ジャンル問わず展開がしやすいです。

DAW付属のソフトシンセとの併用：
PERRCSのリアル系パーカッションに対して、ソフトシンセでアンビエンスや背景の雰囲気を加えると、表情豊かなサウンドに変化します。
特にエレクトロやポップスに応用しやすい手法です。

サブベースと組み合わせて重低音を補強：
PERRCSは映画的な重低音を持っていますが、専用のサブベースを重ねることで、より一層迫力のあるローエンドを作り出せます。
ライブ会場や映像作品でも通用する音圧が実現できます。

向いているジャンル・向いていないジャンル

Symphonic Elements PERRCSは、映画音楽やゲーム音楽のようなドラマチックな世界観を持った作品に非常に適した音源です。

重厚なヒットや緻密なテクスチャーを活かせる場面では圧倒的な存在感を発揮しますが、その一方で、シンプルで軽いリズムが求められるジャンルでは少々音が主張しすぎることもあります。

このように、PERRCSは用途を見極めて使うことで、最大限の効果を発揮します。

向いているジャンル

映画音楽・トレーラー系：
大迫力の打楽器が求められる場面で真価を発揮します。
予告編や映像演出にぴったりのサウンドを短時間で構築できます。

ゲームBGM（RPG・アクション）：
臨場感や緊張感の演出に最適です。
特にボス戦やイベントシーンなど、盛り上げたい場面に強い効果があります。

ダーク・アンビエント系の楽曲：
PERRCSのテクスチャー系パーカッションは空気感や深みを加えるのに最適です。
静けさと緊張が共存するような楽曲で存在感を放ちます。

ヒップホップ・トラップのアンダーレイヤー：
メインビートの下にPERRCSを重ねることで奥行きが生まれ、独特な雰囲気を演出できます。
映画的なグルーヴがプラスされ、ビートに深みが加わります。

シネマティック・ポップやバラード：
PERRCSは派手なだけでなく、繊細な演出も得意です。
曲にストーリー性を持たせたいときに向いています。

向いていないジャンル

軽快なアコースティック系ポップス：
PERRCSの重厚さが楽曲の軽さとぶつかり、浮いてしまうことがあります。
ナチュラルなアンサンブルには不向きです。

EDMやダンスミュージックのメインビート：
PERRCSは生系・オーケストラ系の質感が強く、電子音と比べてアタック感や抜けが異なります。
EDMの“抜けの良さ”を求める場面では、他の音源をメインに据えるのが無難です。

ラテンやボサノバなどのグルーヴ重視のジャンル：
PERRCSのフレーズはあくまで「演出的」であり、ナチュラルなノリを活かすジャンルには不向きな場合があります。

より自由に音を操るための上級Tips

PERRCSは、プリセットやスタイルを選ぶだけでも十分な音作りが可能ですが、細かいパラメーターを活用することで、より自分好みの音に仕上げることができます。

特に「Character」「Motion FX」「Focus EQ」「Shape」などのコントロールは、全体の質感やリズムの印象を大きく変える強力なツールです。

このことから、上級者はもちろん、音作りにこだわりたい中級者にもおすすめできる機能です。

Character（キャラクター）：
音の質感全体をコントロールできるスライダーです。
ダークで重厚なサウンドから、明るく軽快なトーンまで幅広く調整できます。

Motion FX（モーションエフェクト）：
ステレオ感やリズムの揺らぎを演出するエフェクトで、トラックに“動き”を加えます。
展開やグルーヴ感に変化をつけたい場面に向いています。

Focus EQ（フォーカスEQ）：
全体の帯域バランスを整える簡易EQ機能です。
低音が出すぎている時や高音が埋もれている時など、ミックスの調整に便利です。

Shape（シェイプ）：
音のアタックや余韻の長さをコントロールするノブです。
音の輪郭をはっきりさせたい場合や、テクスチャーとして背景に溶け込ませたい場合に使えます。

Character・Motion FX・Focus EQ・Shapeの使い分け

PERRCSに搭載されている4つのノブ「Character」「Motion FX」「Focus EQ」「Shape」は、それぞれ異なる方向性の音作りを担っています。

単体でも十分に効果的ですが、意図を持って組み合わせることで、さらに完成度の高いトラックが実現できます。

このように目的別に使い分けることで、曲調やジャンル、使用シーンに合わせた柔軟な演出が可能になります。

Character：音色のトーンコントロールに使う
音の明るさ・暗さ、重さ・軽さを調整します。
「落ち着いた印象にしたい」「派手すぎるので柔らかくしたい」など、全体の雰囲気を決めるときに最初に触れると効果的です。

Motion FX：リズムに動きを加えたいとき
左右の揺れや空間的な広がりを出し、静的なリズムに立体感を加えます。
「シンプルなフレーズが単調に感じる」ときにONにすると、一気に表情がつきます。

Focus EQ：ミックスで埋もれているときの調整に
PERRCSは存在感が強いため、他の楽器とぶつかることがあります。
Focus EQで特定の帯域を削ることで、全体のバランスが整いやすくなります。

Shape：音のアタック感や空間感を変えたいとき
打楽器の「立ち上がり」や「余韻」の調整に向いています。
イントロやエンディングなどで音に切れ味を出したいときに活用すると効果的です。

FinisherとAmbienceの実践的な活用方法

PERRCSのサウンドに“映画的な雰囲気”を加えるために欠かせないのが、「Finisher」と「Ambience」の2つのセクションです。

どちらもプリセットやフレーズとは独立して動作し、同じリズムパターンでも全く異なる表情を引き出すことができます。

このおかげで、シンプルな操作でも音作りに深みと個性を加えることが可能になります。

Finisher：エフェクトの魔法を1ノブで操作
50種類のエフェクトプリセットを1つのノブでコントロール。
たとえば「Epic」や「Distorted」など、サウンドに印象的な変化を与えることができ、音に説得力を持たせたいときに役立ちます。

Finisherの自動変化でダイナミズムを演出
DAWのオートメーションにFinisherノブを割り当てることで、曲中に変化をつけることができます。
たとえば、ブレイク明けにFinisherを徐々に強くすると、一気に盛り上がる演出が可能です。

Ambience：空間処理を1ノブで調整
リバーブとディレイをベースにした空間系エフェクトで、リズムに広がりや奥行きを与えます。
Ambienceを強めにかければ、ドライなサウンドが幻想的な響きに変化します。

リズムパートを背景に引っ込めたいときに使える
Ambienceを上げるとサウンドが奥に引っ込み、他の楽器が前に出てきやすくなります。
ミックスの中でパーカッションの“存在感”を調整するツールとしても便利です。

FinisherとAmbienceは組み合わせが鍵
両者は相互に影響し合うため、片方だけを調整するより、両方をバランスよく操作すると自然な仕上がりになります。
音が派手になりすぎた場合はAmbienceを抑えめにすると、輪郭が戻ります。

音が派手すぎる・地味すぎる時の調整法

PERRCSはシネマティック系に特化したパーカッション音源であるため、デフォルトの状態でもかなりインパクトのある音を出します。

一方で、楽曲のジャンルや使用シーンによっては「派手すぎる」「もう少し前に出したい」など、音の印象を調整したい場面が出てきます。

このようなときは、以下のようなポイントを意識して調整することで、曲にちょうどよく馴染ませることができます。

派手すぎると感じた場合

Ambienceを控えめにする
空間処理を抑えることで、音の広がりが減少し、パーカッションが“前に出すぎる”印象を和らげられます。

Characterノブを暗めに寄せる
明るい音色は派手さにつながりやすいため、少しダーク寄りにトーンを調整すると落ち着いたサウンドに変化します。

Shapeでアタックを丸くする
アタックを弱めて余韻を短くすることで、耳に刺さるような派手さを抑えられます。

地味すぎると感じた場合

Finisherを強めにかける
音に個性や変化を加えることで、地味なフレーズにも表情を与えられます。
エフェクトのタイプも重要です。

CrossfadeでHigh成分を強める
高音域のパーカッションを強調すると、サウンド全体が明るく、軽やかな印象になります。

Motion FXで動きを出す
単調さを感じたときは、揺れや立体感を加えることで、聴き手に訴えるサウンドに変わります。

プリセットの見直しも重要
プリセット自体が音の印象を決めているため、「音がなんとなくしっくりこない」と感じたら、思い切って別のプリセットを試すことも解決への近道です。

Symphonic Elements PERRCSを実際に使ってみた感想・レビュー

実際にPERRCSを制作環境に導入して使ってみたところ、「音の迫力」と「操作の手軽さ」のバランスが非常に優れていると感じました。

特に、複雑な設定をしなくても“映画のワンシーン”のようなサウンドがワンタッチで出せるのは、他のパーカッション音源にはない大きな魅力です。

ここでは、実際に使ってみて感じたポイントをいくつかご紹介します。

音質がとにかく重厚で立体的
プリセットを選ぶだけで、音に奥行きと説得力が加わる。
ドライな状態でも完成された音で、そのままミックスに使える印象。

Crossfade機能が驚くほど便利
低音と高音のグループを滑らかに切り替えられるため、演奏に表情が出せる。
映像に合わせて緩急をつけたい場面で非常に重宝した。

プリセットとスタイルの即戦力感がすごい
膨大なプリセット数にも関わらず、どれも実用的。
スタイルを切り替えるだけで展開が簡単に作れるので、時短になる。

Finisherエフェクトの効果が分かりやすい
サウンドに一発で「映画っぽさ」を加えてくれる。
ノブ1つで音がガラッと変化するため、制作中のインスピレーションも刺激される。

UIがシンプルで迷わず使える
見た目が整理されていて直感的。
普段UJAM製品を使わない人でも、10分ほど触ればすぐに慣れると感じた。

惜しいと感じた点
カスタマイズ性が高すぎるわけではないので、「細かく音作りしたい」人には物足りなさがあるかもしれない。
ただし、そういった人にはFinisherやDAW側の加工で十分補えると感じた。

対応OS・インストール方法・容量

PERRCSは導入の手間が少なく、環境構築が比較的スムーズな製品です。

購入前に自分の制作環境と照らし合わせておくことで、インストール後すぐに制作に取り掛かることができます。

このように、対応条件や容量を事前に把握しておくことで、トラブルや動作不良を未然に防げます。

対応OSとプラグインフォーマット
・macOS 10.14以降、Windows 10以降（64bit）に対応しています。
・VST2、VST3、AU 2、AAX（64bit）に対応しており、主要なDAWで使用可能です。
・Apple Silicon（M1/M2チップ）にもネイティブ対応しています。

インストール方法
・購入後にUJAM App（専用インストーラー）をダウンロードし、そこからPERRCSをインストールします。
・オーソライズ（認証）もUJAM Appから簡単に行えるため、難しい操作は必要ありません。

使用容量
・インストール時の必要ディスク容量は約4.7GBです。
・音源ライブラリは内部に統合されており、追加ダウンロードの手間が少ない設計です。

ネット接続の必要性
・初回オーソライズ時のみインターネット接続が必要です。
・認証後はオフラインでも使用可能ですが、アップデート時は再びネット環境が必要です。

注意点
・一部の古いDAW環境では、AAXやAUプラグインの動作に制限が出ることがあります。
・購入前に体験版で動作確認しておくのがおすすめです。

まとめ：PERRCSは“映画のような一音”を誰でも手軽に扱える音源｜DTMプラグインセール

この記事では、UJAM「Symphonic Elements PERRCS」の魅力と使い方について詳しく解説してきました。
以下に要点をまとめます。

ハンス・ジマー監修のシネマティック・パーカッション音源
74スタイル・320プリセット収録、即戦力の音が満載
Crossfade機能でリアルな音像調整が可能
FinisherやAmbienceで一気に世界観を演出できる
初心者にも扱いやすい設計で、上級者は細部まで音作りできる
他のUJAM製品や音源との組み合わせで表現の幅が広がる

こうして見ていくと、PERRCSは「ただのパーカッション音源」ではなく、“音の演出装置”として非常に優秀です。

映像作品、劇伴、トレーラー音楽はもちろん、ポップスやヒップホップへの応用も可能。

あなたの楽曲に映画のようなスケール感を与えるための、心強い武器になるはずです。

この記事を読んで気になった方は、ぜひ試してみてください。
直感的な操作とサウンドの迫力に、きっと驚くはずです。

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