
リアルなテナーサックスの音を、軽量かつ繊細に再現したい方に朗報です。
Hidde PietersがDecent Sampler用に制作した「Tenor Saxophone」は、マルチマイク録音による臨場感と、細かなベロシティ対応で、実演さながらの響きを実現しています。
その背景には、制作者の弟との本格的な録音プロジェクトがありました。
CONTENTS
Tenor Saxophone by Hidde Pieters|臨場感あふれるマルチマイク録音サンプル音源

Hidde Pietersによる「Tenor Saxophone」は、テナーサックスのサンプル音源です。
開発の背景とこだわりポイント

- 演奏者はHidde Pietersの実弟
制作者の弟は、過去にリコーダー、バイオリン、木琴など様々な楽器に挑戦したものの、テナーサックスだけは長く続き、4年以上も演奏を継続中。
地元の中級オーケストラにも所属しています。 - 制作のきっかけは学校課題
「バルカン・ブラス」の作曲・録音・サンプリング課題の中で、「録音する生楽器」として弟のサックス演奏が選ばれました。 - 録音には本格的なスタジオと複数マイクを使用
本プロジェクトでは、マイクの配置と収音の工夫により、ルーム感のある豊かな音像を実現。
下記のような構成で収録されました。
マイク配置と録音構成の詳細
- Close Mic(カーディオイド)
サックス正面から約50cmの位置に設置。演奏の細部までクリアに収録。 - Mid-Room Mic(フィギュア8)
約2m離れた位置からサックスに感度を向けて配置。空間の広がり感をプラス。 - Far-Room Mic(オムニ)
サックスの背後、部屋の隅に設置。反響や奥行きを自然に取り込む。
サンプリングの仕様と工夫
- 2オクターブ分の音域を収録
各音に対して、以下のように詳細に収録されています。- 3段階のベロシティレイヤー(強弱)
- 各ベロシティに3つのラウンドロビン(同じ音の別テイク)
- キーやパッドノイズも収録
サックスならではのアコースティックなノイズも取り込まれ、鍵盤の低音部にマッピング。専用のボリュームノブも搭載されており、自在にミックス可能です。 - ボリュームの調整にも配慮
ベロシティレイヤー間の音量差が課題だったとのことで、ノイズフロアを崩さず丁寧に調整が施されています。
サウンドの特徴
- ルーム感のある立体的な音像
マルチマイク構成により、「目の前で鳴っている」ようなナチュラルな音響空間を再現。 - 適度な生々しさと丁寧な設計
演奏者の息遣いやキー音も繊細に捉えており、表現力に優れたライブラリです。
まとめ:Pianobook「Tenor Saxophone by Hidde Pieters」サックスの”音”ではなく”空間”までを録るという発想!マイクの位置、ルームの鳴り、演奏者の息遣いまで計算されたプロクオリティのテナーサックス音源|DTMプラグインセール
Tenor Saxophone by Hidde Pietersは、サックスの響きをリアルに再現したいユーザーにとって非常に魅力的な選択肢です。
・Hidde Pietersが弟の演奏をマルチマイクで収録したサックス音源
・録音環境は学校スタジオで、3種類のマイクを活用
・2オクターブ、3ベロシティ、3ラウンドロビンで構成された高品質サンプル
・キーやパッド音も搭載し、リアルな操作感を再現
・Decent Sampler専用、軽量かつリアルなサウンドが特徴
このサンプルライブラリは、ナチュラルな響きを求める作曲家やクリエイターにぴったり。
生演奏のニュアンスを再現したい場面で、確かな存在感を発揮してくれます。
