
アナログEQならではの自然な音楽性を取り入れたい方に注目されているのが、Telsie S 3-Band Equalizerです。
1970年代の放送用EQ「Siemens W295b」をもとに開発されており、ヴィンテージサウンドと現代的な操作性を兼ね備えています。
この記事では、主な特徴や機能、活用法、おすすめな人まで詳しく紹介します。
Telsie S 3-Band Equalizer|1970年代Siemens W295bのサウンドを再現した3バンドEQ

Telsie S 3-Band Equalizerは、1970年代のドイツ製放送機器Siemens W295bをベースに開発された3バンドイコライザーです。
オリジナル機材の特徴だった、透明感のある高域と厚みのある低域を再現しながら、現代のミックスやマスタリングに合わせた新機能も多数搭載しています。
対応フォーマットは以下のとおりです。
- VST3
- AU
- AAX
WindowsとMacの両方で利用できます。
Siemens W295bを忠実にモデリング

本機最大の特徴は、Siemens W295bをコンポーネント単位でモデリングしていることです。
単なるEQカーブの再現ではなく、内部回路やトランス、ソリッドステート回路のキャラクターまで再現しています。
そのため、デジタルEQでは得にくい自然な質感を加えられます。
主な特徴は以下のとおりです。
- 滑らかで耳に優しい高域
- 厚みがありながら濁りにくい低域
- 放送機材らしいクリアなサウンド
- アナログ機材特有の音楽的なEQカーブ
高域セクションの特徴
高域はオリジナルの15kHzシェルフを再現しています。
さらに、現代的な用途に合わせてピークモードやAIRモードが追加されています。
利用できる機能は次のとおりです。
- 15kHzシェルフEQ
- 12kHzピーク
- 14kHzピーク
- 最大15dBのブースト・カット
- AIRモード
AIRモードを有効にすると、高域の透明感や空間表現がさらに広がり、ミックス全体に抜けの良さを加えられます。
低域セクションの特徴
低域もオリジナル機材をベースにしながら、大幅に機能が強化されています。
40Hzシェルフだけでなく、複数のピークフィルターを選択できます。
選択できる周波数は以下のとおりです。
- 40Hz
- 60Hz
- 100Hz
- 160Hz
- 220Hz
さらにProportional Qを採用しています。
ブーストやカット量が大きくなるほどQ幅が自然に狭くなるため、不要な帯域まで影響しにくく、低域を引き締めながら細かく調整できます。
バンドごとに使えるハーモニクス機能
EQだけではなく、各バンドに独立したハーモニクス機能を搭載しています。
Driveを上げることで、アナログ機材のような倍音やサチュレーションを加えられます。
特徴は以下のとおりです。
- 各バンドを個別にサチュレーション可能
- 必要な帯域だけに倍音を追加
- ボーカルの中域だけを太くできる
- ベースやドラムの存在感を強調しやすい
- Linkコントロールを搭載
信号全体ではなく、狙った帯域だけを色付けできるため、細かな音作りが可能です。
インテリジェント・クロスオーバーシステム
1970年代のEQは広いEQカーブが特徴ですが、その分バンド同士が干渉しやすい場合があります。
Telsie Sでは、クロスオーバーポイントを自由に調整できます。
主なメリットは以下のとおりです。
- バンド同士の重なりを調整できる
- 不要な周波数干渉を減らせる
- ボーカル処理を細かく行える
- バス処理でもコントロールしやすい
- 複雑なミックスでも扱いやすい
ヴィンテージEQの音楽性を維持しながら、現代の制作環境で扱いやすくなっています。
リニアフェーズモードを搭載
マスタリング用途では位相変化が気になる場面もあります。
Telsie Sには切り替え式のリニアフェーズモードが用意されています。
これにより、
- ステレオイメージを維持しやすい
- 位相の乱れを抑えられる
- マスターバスでも使いやすい
- マルチマイク録音にも適している
より正確なEQ処理を行えます。
ハイパス・ローパスフィルターも搭載
基本的なフィルター機能も備えています。
搭載されている内容は以下のとおりです。
- ハイパスフィルター
- ローパスフィルター
- 12dB/octのスロープ
不要な低域や高域を整理しながら、EQ処理を行えます。
ミックス作業を支える便利な機能
音質だけでなく、作業効率を高める機能も充実しています。
搭載機能は次のとおりです。
- 出力自動補正機能
- Driveと連動したレベルマッチング
- A/B比較機能
- サイズ変更可能な高解像度インターフェース
設定を比較しながら作業できるため、細かな音作りもしやすくなっています。
Telsie S 3-Band Equalizerの主な特徴

Telsie S 3-Band Equalizerの特徴をまとめると、次のようになります。
- Siemens W295bをコンポーネントレベルで再現
- 3バンド構成をベースに現代向けの機能を追加
- 高域にAIRモードを搭載
- 高域はシェルフとピークを切り替え可能
- 低域は5種類のピークフィルターを選択可能
- Proportional Qによる自然な帯域コントロール
- バンドごとの独立したハーモニクス処理
- クロスオーバー位置を自由に調整可能
- リニアフェーズモードを搭載
- ハイパス・ローパスフィルターを搭載
- 出力自動補正機能を搭載
- A/B比較機能を搭載
- サイズ変更可能なインターフェース
Telsie S 3-Band Equalizerの使い方・活用法
Telsie S 3-Band Equalizerは、ヴィンテージEQらしい自然な音楽性を活かしながら、現代の制作環境でも幅広く活用できます。
単に音を補正するだけでなく、質感や存在感を加えたい場面でも力を発揮します。
活用例は以下のとおりです。
- ボーカルの抜けを良くする
- 15kHzシェルフやAIRモードを使うことで、高域に自然な透明感を加えられます。
- 刺さるような音になりにくく、空気感を演出しやすいのが特徴です。
- ベースやキックの低域を引き締める
- 40Hz〜220Hzまで選べる低域ピークフィルターを使い、必要な帯域だけを補強できます。
- Proportional Qによって、ブースト量に応じて自然に帯域が絞られるため、低域が膨らみすぎません。
- ドラムにアナログらしい迫力を加える
- ハーモニクス機能を使うことで、スネアやキックなど特定の帯域だけに倍音を追加できます。
- 音の存在感を高めながら、全体のバランスを保ちやすくなります。
- ギターやシンセに厚みを加える
- EQとサチュレーションを組み合わせることで、音が細く感じるトラックにも自然な厚みを与えられます。
- 必要な帯域だけを色付けできるため、細かな調整にも向いています。
- ミックスバスの仕上げに使う
- 高域に少しAIRを加えたり、低域を軽く整えたりすることで、ミックス全体のまとまりを向上させられます。
- リニアフェーズモードを利用すれば、位相への影響を抑えながら処理できます。
- マスタリングで自然な音質補正を行う
- 大きく音を変えるのではなく、全体の質感を整える用途にも適しています。
- ステレオイメージを維持しながら、滑らかなEQ処理を行えます。
- 複数トラックをまとめたバス処理に使う
- クロスオーバーを調整することで、各帯域の干渉を抑えながら自然に音をまとめられます。
- ボーカルバスやドラムバス、ストリングスなどのグループ処理にも活用できます。
- 設定を比較しながら音作りを進める
- A/B比較機能を使えば、異なるEQ設定をすぐに切り替えられます。
- 客観的に音の変化を確認しながら、最適なサウンドを見つけやすくなります。
Telsie S 3-Band Equalizerがおすすめな人
Telsie S 3-Band Equalizerは、ヴィンテージEQの音楽的なサウンドを取り入れながら、現代的な操作性も求める方に向いています。
シンプルな3バンドEQをベースにしつつ、柔軟な調整機能を備えているため、さまざまな制作スタイルで活用できます。
特におすすめなのは、次のような方です。
- ヴィンテージEQのサウンドが好きな人
- Siemens W295bをモデリングした、滑らかで自然なEQカーブを使いたい方に適しています。
- デジタルEQとは異なる、アナログらしい質感を取り入れたい場合にも向いています。
- 高域を自然に持ち上げたい人
- AIRモードや高域シェルフを使って、透明感や抜けの良さを加えたい方におすすめです。
- 明るく仕上げながらも、耳に刺さりにくいサウンドを目指せます。
- 低域を細かくコントロールしたい人
- 複数の低域ピークフィルターを使い分けながら、ベースやキックを調整したい方に適しています。
- 低域の厚みを保ちながら、不要な膨らみを抑えたい場合にも役立ちます。
- EQとサチュレーションを組み合わせて使いたい人
- バンドごとに倍音を加えられるため、必要な帯域だけにアナログらしい質感を与えたい方におすすめです。
- ボーカルやドラム、ベースなどの存在感を自然に高められます。
- ミックスからマスタリングまで1つのEQで対応したい人
- リニアフェーズモードやクロスオーバー調整機能を備えているため、個別トラックだけでなくバス処理やマスタリングにも活用できます。
- 幅広い用途で使えるEQを探している方にも適しています。
- 操作しやすいヴィンテージ系EQを探している人
- クラシックなサウンドを再現しながら、周波数の選択肢や便利な機能が追加されています。
- オリジナル機材の雰囲気を活かしつつ、現代の制作環境で扱いやすいEQを求める方におすすめです。
まとめ:SonicWorld Plugins「Telsie S 3-Band Equalizer」AIRモードやハーモニクス機能を搭載したヴィンテージEQ|DTMプラグインセール
Telsie S 3-Band Equalizerは、1970年代のSiemens W295bのサウンドを再現しながら、現代の制作環境に必要な機能を追加した3バンドEQです。
ヴィンテージEQらしい滑らかな高域や厚みのある低域に加え、AIRモードやハーモニクス機能、クロスオーバー調整、リニアフェーズモードなどを搭載しています。
クラシックなアナログサウンドを取り入れつつ、細かなコントロールも行いたい方に適したイコライザープラグインです。
