
ストリングスを入れたのに、どこか平坦に聴こえる。
そんな悩みを感じたことはありませんか?
コードは鳴っているのに動きがなく、手作業で調整するほど不自然になってしまう。
String Flow Collection:コードに、息づかいを与えるストリングス音源

String Flow Collectionは、作曲家・サウンドデザイナーであるBen Osterhouseが手がけた、ストリングス音源バンドルです。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの3種類を収録し、コードを鳴らすだけで生き生きとした動きのある演奏を作り出せる点が大きな特徴です。
一般的なストリングス音源では、サステイン音が静的になりやすく、動きを出すためにオスティナートを重ねたり、細かなオートメーションを書いたりする必要があります。
String Flow Collectionは、その手間を根本から減らすために「弓を円を描くように動かしながら弦を行き来する演奏法」にフォーカスしています。
ローリングボウが生み出す自然な動き

このライブラリの核となるのが、いわゆるローリングボウと呼ばれる奏法です。
演奏者が複数の弦をなめらかに行き来しながらコード感を作ることで、自然なリズムと揺らぎが生まれます。
・単なる伸ばし音ではなく、常に内部で動きがある
・人が演奏しているとき特有の、わずかな不規則さが残っている
・機械的なループ感が出にくい
こうした要素により、打ち込み感の強いアレンジから一歩抜け出した、呼吸するようなストリングスを簡単に加えられます。
3つの楽器がカバーする音域とキャラクター
String Flow Collectionには、以下の3つの楽器が含まれています。
・ヴァイオリン
きらびやかで繊細な質感。
高音域での揺らぎが美しく、透明感のある背景づくりに向いています。
・ヴィオラ
温かみがあり、中域をしっかり支える音色。
アンサンブル全体をなめらかにつなぐ役割として使いやすいです。
・チェロ
深みと存在感のある低音域。
ゆったりしたコード進行でも、しっかりとした推進力を与えてくれます。
この3つを組み合わせることで、音域全体を自然にカバーできます。
コードを理解するインテリジェントなエンジン
このライブラリが扱いやすい理由の一つが、コード処理の仕組みです。
弦楽器のボイシングに詳しくなくても、直感的に使える設計になっています。
演奏方法は大きく分けて2種類あります。
・キー指定モード
キーを設定し、白鍵を弾くだけで、その調に合ったコードが鳴ります。
いわゆるスマートハーモナイズに近い感覚ですが、実際の演奏を収録しているためリアルさが損なわれません。
・マニュアルコードモード
自分でコードボイシングを指定して演奏できます。
付属のMIDIクリップを見ることで、どの形に反応するのかを確認できます。
シンプルに使いたい人から、細かくコントロールしたい人まで対応できる構成です。
実際の演奏を収録したコードサンプル
String Flow Collectionでは、単音を組み合わせてコードを作っているわけではありません。
実際に演奏されたコードをそのまま収録しています。
そのため、以下のような点で差が出ます。
・和音全体としての共鳴が自然
・弦同士の鳴り方のバランスがリアル
・音色の変化が不自然につながらない
結果として、ミックスの中でも浮きにくく、楽曲になじみやすいサウンドになります。
どんなジャンルに向いているか
このコレクションは、特定のジャンルに限定されるものではありません。
特に相性が良いのは、次のような場面です。
・シネマティック系の楽曲で、背景に動きを加えたいとき
・モダンなポップスで、ストリングスを控えめに重ねたいとき
・フォークやアコースティック寄りの楽曲に、上品な厚みを出したいとき
前に出すというより、曲全体を支え、流れを作る役割として真価を発揮します。
String Flow Collectionの使い方・活用法
String Flow Collectionは、派手なフレーズを弾かせる音源というより、楽曲の「流れ」や「呼吸」を作るためのツールです。
ここでは、実際の制作シーンを想定した具体的な活用法を紹介します。
シネマティック楽曲での背景レイヤーとして使う
映像音楽やシネマティック系の楽曲では、コードは鳴っているのに動きが足りず、間延びしてしまうことがあります。
そのような場面で、String Flow Collectionはとても効果的です。
・長く伸ばしたコードの代わりに使うことで、自然なうねりを作れる
・リズム楽器を足さなくても、内部の動きで推進力が生まれる
・他のオーケストラ音源と重ねても、帯域がぶつかりにくい
ストリングスが前に出すぎず、映像を邪魔しない点も大きな利点です。
ポップスやバラードでコード感を支える
ポップスやバラードでは、ストリングスを目立たせすぎたくない場面も多くあります。
そんなときは、コードの存在感だけをそっと加える使い方が向いています。
・ピアノやギターのコードに重ねて厚みを出す
・サビだけに薄く足して、盛り上がりを自然に演出する
・シンプルなコード進行でも、単調さを感じさせにくくなる
いかにもストリングスを入れた、という印象になりにくい点が特徴です。
フォーク・アコースティック系での質感づくり
フォークやアコースティック寄りの楽曲では、打ち込み感の強いストリングスが浮いてしまうことがあります。
String Flow Collectionは、そのようなジャンルとも相性が良好です。
・実演に近い揺らぎがあり、生楽器と自然になじむ
・コードを弾くだけで、手作業感のある雰囲気を作れる
・音数を増やさず、空気感だけを足せる
弾き語り曲の後半で、さりげなく広がりを出す用途にも向いています。
作曲初期のアイデア出しに使う
完成形だけでなく、作曲の初期段階でも役立ちます。
コードを押さえるだけで動きが出るため、イメージをつかみやすくなります。
・コード進行の雰囲気を素早く確認できる
・単なるブロックコードより、完成形を想像しやすい
・発想が広がり、メロディ作りのヒントになる
後から差し替える前提で使っても、十分に意味があります。
自動モードと手動モードの使い分け
String Flow Collectionは、演奏スタイルによって使い分けると効果的です。
・スピード重視の場合
キー指定モードを使い、白鍵だけでコードを進行させる
作業を止めずに、全体像を作りたいときに便利です。
・細かく作り込みたい場合
マニュアルコードモードを使い、ボイシングを指定する
他パートとのぶつかりを避けたいときに向いています。
状況に応じて切り替えることで、無理なくクオリティを高められます。
まとめとしての使いどころ
String Flow Collectionは、何かを主張するための音源ではありません。
楽曲の中で「流れ」を作り、「生っぽさ」を補う役割に向いています。
・静的なコードを、自然に動かしたいとき
・打ち込み感を減らしたいとき
・アレンジの手間を増やさず、表情を加えたいとき
こうした場面で取り入れると、制作全体が一段スムーズになるはずです。
String Flow Collectionがおすすめな人
String Flow Collectionは、ストリングスを主役として鳴らしたい人よりも、楽曲全体の流れや質感を整えたい人に向いた音源です。
ここでは、特に相性の良いタイプを具体的に整理します。
打ち込みストリングスに違和感を感じている人
一般的なストリングス音源では、どうしても機械的な印象が残ることがあります。
その点に悩んでいる方には、String Flow Collectionが合っています。
・サステインが静止して聴こえてしまう
・オートメーション作業が増えがち
・人が弾いている感じが出にくい
こうした問題を、演奏ニュアンスそのものを使って解決できます。
ストリングスの知識に自信がない人
弦楽器のボイシングや運指は、慣れていないと難しく感じるものです。
このコレクションは、そのハードルを下げてくれます。
・白鍵中心の演奏でコード感を出せる
・調に合ったハーモニーを自動で処理してくれる
・複雑な理論を考えずに、自然な響きが得られる
ストリングス経験が少ない方でも、安心して取り入れられます。
シネマティックやアンビエント系の楽曲を作る人
動きのあるコードテクスチャは、映像向けや空間系の楽曲と特に相性が良好です。
・背景で鳴らしても存在感が薄れにくい
・リズムを足さなくても、流れを作れる
・他のオーケストラ音源と重ねやすい
雰囲気づくりを重視する制作スタイルに向いています。
ポップスやバラードでさりげなく厚みを足したい人
ストリングスを目立たせすぎず、楽曲を支える役割で使いたい場合にも適しています。
・コードの輪郭をなめらかに補強できる
・サビの盛り上がりを自然に演出できる
・入れた感が出にくく、全体になじみやすい
過剰なアレンジを避けたい人に向いた使い方です。
作業効率を重視したい人
細かな打ち込みや編集に時間をかけず、クオリティを確保したい人にもおすすめです。
・コードを押さえるだけで動きが出る
・試行錯誤の時間を短縮できる
・アイデア出しから完成まで一貫して使える
制作スピードを落とさず、表現力を上げたい方に適しています。
まとめとしておすすめできる人
String Flow Collectionは、ストリングスを「作り込む」よりも、「自然に加える」ための音源です。
・打ち込み感を減らしたい
・ストリングスに動きがほしい
・アレンジをシンプルに保ちたい
このような考えを持つ方にとって、長く使える実用的なコレクションと言えるでしょう。
使用環境について
String Flow Collectionは、Native InstrumentsのKontaktフルバージョンに対応しています。
・対応フォーマット
Kontakt フルバージョン
・対応バージョン
Kontakt 5.8.1以降
・対応OS
macOS
Windows
無償版のKontakt Playerには対応していない点には注意が必要です。
まとめ:Ben Osterhouse「String Flow Collection」コードを鳴らすだけでストリングスに自然な動きが生まれる、打ち込み感を抑えた表現特化型コレクション|DTMプラグインセール
String Flow Collectionは、ストリングスに自然な流れと呼吸感を与えるためのコレクションです。
単なるサステインではなく、実際の演奏から生まれる揺らぎを活かすことで、打ち込み感を抑えた表現が可能になります。
・コードを鳴らすだけで、内部に動きのあるストリングスが得られる
・人の演奏に近い揺らぎがあり、機械的な印象になりにくい
・難しいボイシングを考えなくても、自然なハーモニーを作れる
・背景で鳴らしても埋もれにくく、楽曲全体になじみやすい
・アレンジの手間を増やさず、雰囲気と表情を加えられる
ストリングスを目立たせるためではなく、楽曲の流れを整えるための音源。
静的なコードに物足りなさを感じているなら、制作の考え方そのものを変えてくれる存在になるはずです。
