
レトロフューチャーな空気をまとったボーカル音源、「Space Age Voices」
ただのサンプル集ではなく、1950〜60年代のラウンジや映画音楽を彷彿とさせる“声のアート”です。
この記事では、その魅力や活用法、どんな人に向いているかを徹底解説します。
CONTENTS
Space Age Voices by Authentic Soundware:中世風の優雅な響きを現代のトラックに融合できる、極めてユニークなボーカルライブラリ

「Space Age Voices」は、単なるサンプルパックではありません。
電子音楽や映画音楽、特にSFやレトロな雰囲気を持つ楽曲制作に理想的な“ボーカルテクスチャー集”です。
Space Age Voicesの特徴と魅力

- ミッドセンチュリーのスタジオ・サウンドを完全再現
- 1950〜60年代に流行したラウンジミュージックや映画スコアを思わせる、滑らかで魅力的なボーカルハーモニー
- ヘンリー・マンシーニやネルソン・リドルのようなレジェンドにインスパイアされた構成
- 本物のニューヨークのセッションシンガー3名による、スタイルに忠実な歌唱を収録
- 本格的なビンテージ録音環境
- 録音場所:マンハッタンのSear Sound Studio A(レトロな音作りで有名なスタジオ)
- 使用機材:
- Neumann U67(チューブマイク)
- RCA DX77(リボンマイク)
- Neve 8038カスタムコンソール
- Fairchildリミッター、Ampex ½”テープマシン
- 音の“汚れ”や“ノイズ”もあえてそのまま収録。時代感と臨場感を再現
- 3つのマイクポジション
- クローズマイク1:Neumann U67 → Neve → Ampexで録音。最もクリアで忠実な音質
- クローズマイク2:RCA 77 → Neve → Ampex。ノイズ多めでビンテージ感強め
- ステレオルームマイク:スタジオの空間音を収録。最も臨場感がある
収録されている音源内容(8つのNKIパッチ)
- 滑らかなメロディとコード進行
- Ooh & Ah Vocalises:
- ロングトーンの母音によるレガート演奏が可能
- レガートモードは2種類(スムーズモード・アジャイルモード)
- ベロシティによって挙動が変化
- ポリフォニック・サステイン:
- 複数の音を滑らかにつなぐコード演奏向け
- ビンテージシンセのような浮遊感を持つ
- グライド&フォール:
- 「オー」「アー」などの音が上下に滑らかに移動
- 鍵盤操作でフォールのサンプルを呼び出す機能も搭載
- Ooh & Ah Vocalises:
- エネルギッシュな短いフレーズやリズム表現
- Zooh, Bah, Doohショート音:
- 中音〜短音のヴォーカルサンプル
- 自動的に音を切って再アタックするスクリプト搭載
- ハキハキとした掛け声やリズム感の演出に最適
- Ch & Cha:
- シャカシャカとした無音高の“ヴォーカルパーカッション”
- ウィスパー系、ハード系、反復パターンなどを収録
- Zooh, Bah, Doohショート音:
- キャラクター性の強い音素材
- Exclamations(感嘆・効果音系):
- 「ワオ」「ウー」などの叫び声や上昇・下降音など
- 映像作品やキャッチーなエフェクトに活用可能
- Spoken Words & Phrases:
- 「ボサノバ」「マンボ」「ブラストオフ」などのセリフやカウントダウン音声
- 昭和風のCMや映画の引用にも最適なキッチュ感
- Exclamations(感嘆・効果音系):
Space Age Voicesの使い方・活用法

「Space Age Voices」は、そのユニークでレトロなボーカルサウンドから、幅広い音楽ジャンルや制作シーンでの応用が可能です。
ただの“素材集”ではなく、クリエイティブな表現の幅を大きく広げてくれる「音の引き出し」として活用できます。
以下では、具体的な活用方法をジャンルやシーン別に紹介します。
- 映画音楽・ゲーム音楽のスコア制作に
- 1950〜60年代のSFやスパイ映画のような雰囲気を簡単に再現
- 静寂なシーンに「Ah」や「Ooh」のパッドを重ねて空気感を演出
- クライマックスで「Exclamations」やカウントダウン音声を入れてアクセントに
- Lo-Fiやチル系トラックにレトロ感をプラス
- テープ録音のような質感がLo-Fiトラックに絶妙にマッチ
- スローなコード進行にポリフォニック・サステインを加えることで深みを出せる
- 意図的なノイズや揺れがLo-Fi独特の“空気感”とマッチ
- エレクトロニカやアンビエントにおける空間演出
- ステレオルームマイクの音像を活かして“空気を感じるサウンド”を作成
- グライド音やフォール音を使って、浮遊感やサイケデリックな印象を与える
- 無調性のフレーズに「Spoken Words」を加えることでミステリアスな雰囲気に
- ポップスやCMソングへのスパイスとして
- キャッチーなサビに「Dooh」や「Bah」のリズム素材を取り入れて印象づける
- 楽曲のイントロやアウトロに「Bossa Nova」などのフレーズを挿入し、耳に残る構成に
- キッチュな音が遊び心を感じさせ、商品の世界観にもマッチしやすい
- サウンドデザインや効果音としての利用
- 「Ch」「Cha」のパッチをパーカッション的に使うことでリズムの彩りに
- 「Wooh」「Wow」などのボイスFXで場面転換や効果音演出が可能
- ボイス素材の加工(ピッチ変更・リバーブ・グリッチ処理)で斬新なサウンドを創出
Space Age Voicesがおすすめな人
「Space Age Voices」は、一般的なボーカル音源とは一線を画す、個性と世界観に富んだライブラリです。
そのため、万人向けというよりは、“特定の表現”を求めるクリエイターにとって強力な武器になります。
以下では、この音源が特におすすめな人物像や用途を具体的に紹介します。
- レトロ・ビンテージ感を楽曲に取り入れたい人
- 1950〜60年代の映画音楽やラウンジ、エキゾチカに影響を受けた人
- アナログ機材やテープの音質を愛する“音マニア”に最適
- 現代的なサウンドに古き良き時代の要素をミックスしたい人
- 映画、映像、ゲームなどの劇伴作曲を行う人
- シーンの雰囲気を声だけで演出したいサウンドデザイナー
- 映像のテンションに合わせた上昇音・下降音・セリフ素材を求めている作曲家
- SF・レトロフューチャー・スパイ風作品に合うボーカル素材が必要な人
- Lo-Fi、チル、エレクトロニカなどの音楽プロデューサー
- サウンドに“ノスタルジー”や“空気感”を与える音源を探している人
- 滑らかなレガートやノイジーな質感を活かしたいクリエイター
- メロディーに頼らず“雰囲気”で魅せる音作りを重視している人
- ボイス素材で“遊びたい”サウンドクリエイター
- 通常の歌声では物足りない、エフェクト的な使い方をしたい人
- 「Bossa Nova」「Blast Off」など、クセのあるフレーズを即戦力にしたい人
- 作品に“ひとクセ”や“遊び心”を加えるセンスを持つ人
- Kontakt音源を使い慣れている中上級者
- スクリプトによるレガート制御やキー切り替えに慣れているユーザー
- マイクポジションの調整や空間処理を自分で組み立てたい人
- ライブラリのノイズやグリットも“味”として理解できる感性のある人
仕様と対応環境
- 使用ソフトウェア:
- Native Instruments Kontakt フルバージョン(6.7以上必須)
- 無料のKontakt Playerには非対応
- インストール方法:
- Pulse Downloader(無料アプリ)を使用
- インストールにはアカウント登録が必要
- ダウンロードファイルはウォーターマーク付き
- ライブラリ容量:
- 展開前:3GB
- 圧縮後:1.3GB
- サンプルの音質:
- 24bit / 44.1kHz
- 対応DAW:
- Ableton Live、Logic Pro、Cubase、Pro Tools、GarageBand、Studio One、Reaper、FL Studioなど主要ソフトに対応
まとめ:Authentic Soundware「Space Age Voices」アナログ機材の質感、ヴィンテージボイス、空間系レイヤー…そのすべてが唯一無二!作品に“空気感”を加えるための究極のKontaktボーカルライブラリ|DTMプラグインセール
「Space Age Voices」は、単なる音素材ではなく、“時代を閉じ込めた音のアーカイブ”とも言える存在です。
- ミッドセンチュリー風のボーカルを忠実に再現した音源
- 映像・Lo-Fi・エレクトロなど幅広いジャンルに対応
- ビンテージ機材で収録され、時代感あるノイズも含めて再現
- 8つの多彩なパッチと3つのマイクポジションで音作りの自由度が高い
- 効果音やセリフなど、ボーカル以外の表現にも活用可能
この音源は、表現に「時代性」「空気感」「遊び心」を加えたいすべてのクリエイターにとって、強力な武器となります。
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