
SourceFieldは、音源の位置だけでなく向きや距離感まで調整できる2D空間配置プラグインです。
ASMRやボイスコンテンツ制作では、「どこから聞こえるか」だけでなく「どちらを向いているか」も重要な要素になります。
SourceFieldは、そうした空間表現を直感的な操作で実現できるのが特徴です。
この記事では、SourceFieldの主な機能や特徴、活用シーンについて詳しく解説します。
SourceFieldとは

SourceFieldは、リスナーを中心とした2D空間上に音源を配置できるプラグインです。
一般的なパンナーでは左右方向の移動が中心ですが、SourceFieldでは前後方向や音源の向きまで調整できます。
ASMRのような近接音表現や、ボイスの方向感を演出したい場面に適しています。
主な特徴はこちらです。
- モノラル・ステレオ音源に対応
- 2Dフィールド上で音源を配置
- 音源の向きを自由に回転可能
- リスナーの向きも変更可能
- 距離感に応じた音色変化を再現
- 微細な動きを加えるMotion Driftを搭載
- ASMRやボイス演出向けの設計
SourceFieldでできること
SourceFieldでは、音源とリスナーの関係を視覚的にコントロールできます。
パンニングだけでは表現しづらい空間感を作りやすいのが特徴です。
音源の位置を自由に配置する
XYフィールド上で音源を移動できます。
操作できる要素は以下の通りです。
- 左右方向の位置
- 前後方向の位置
- リスナーとの距離
- 音源の存在感
単純な左右定位ではなく、「前方右側にある音」「後方左側の音」といった表現が可能です。
音源の向きを調整する
SourceFieldでは音源がどちらを向いているかも設定できます。
例えば同じ位置に配置していても、
- リスナーを向いて話している声
- 横を向きながら話している声
- 背中を向けて話している声
では印象が大きく変わります。
音源の向きを変えることで、こうした違いを自然に表現できます。
リスナーの向きを変更する
リスナー側の向きも変更できます。
同じ音源位置でも、聞き手がどちらを向いているかによって空間認識は変化します。
そのため、
- 音源を動かす
- リスナーを回転させる
- 両方を組み合わせる
といった演出が可能です。
SourceField 1.4.0で追加された新機能
バージョン1.4.0ではリスナー方向に関する機能が強化されました。
Lock listener to source
リスナーの向きが音源の位置を自動的に追従する機能です。
メリットはこちらです。
- 常に音源方向へ顔を向けられる
- オートメーション作業が行いやすい
- 移動する音源を確認しやすい
音源を動かしながら空間演出を作る際に便利です。
Listener always up
リスナーの向きを常に上方向へ固定するモードです。
座標の基準が変わらないため、
- 音源移動を確認しやすい
- オートメーション編集がしやすい
- 空間の把握が簡単になる
といったメリットがあります。
操作フローの改善
従来よりも音源とリスナーの関係を分かりやすく設定できるようになりました。
選択できるモードは以下の通りです。
- 音源がリスナーを向く
- リスナーが音源を向く
- リスナーを固定する
用途に応じて柔軟に切り替えられます。
周波数依存型の方向表現
SourceFieldの大きな特徴のひとつです。
音源が後ろを向いた場合でも、単純に音量を下げるわけではありません。
変化する要素はこちらです。
- 高域の情報量
- 息づかい
- 子音の明瞭さ
- 口元の近接感
一方で、
- 低域
- 音の芯
- ボディ感
は比較的維持されます。
その結果、「音量が小さくなった音」ではなく、「本当に反対方向を向いている音」のような印象になります。
横向きの表現にも対応
真後ろだけでなく横向きの状態も自然に再現できます。
- 正面向き
- 横向き
- 後ろ向き
の中間的な変化も作れるため、ボイス演出との相性は良好です。
距離感を調整する機能
SourceFieldには距離表現のための機能も用意されています。
Distance Law
距離による音量変化の強さを選択できます。
選べるモードはこちらです。
- Natural
- Studio
- Constant
Naturalは現実的な距離変化を再現します。
Studioはミックス向けの穏やかな変化です。
Constantは距離を変えても音量変化を抑えられます。
Surface Blur
音像の輪郭を柔らかくします。
次のような用途で活躍します。
- 音の硬さを軽減したい
- 音像をなじませたい
- 自然な空間感を作りたい
Rear Softening
後方定位をより自然に聞かせる機能です。
- 後方音の鋭さを軽減
- 前後移動の違和感を減少
- ASMR演出を自然にする
といった効果があります。
Air Absorption
距離による高域減衰を再現します。
主な用途はこちらです。
- 遠くの音を作る
- 近接感を弱める
- 柔らかい音像にする
Proximity Bass
近距離効果を演出するための低域補強機能です。
調整次第で、
- 軽い近接感
- 太い囁き声
- 密着したようなASMR表現
などを作れます。
Motion Driftで自然な動きを加える
Motion Driftは非常にゆっくりした微細な動きを加える機能です。
一般的なLFOパンニングとは異なり、不規則で自然な揺れを作れます。
活用例はこちらです。
- 人がわずかに体を動かす表現
- 呼吸による位置変化
- 空気感の演出
- 静止音源の不自然さを軽減
完全に固定された音よりも自然な印象を与えやすくなります。
Snap Assistで正確に配置できる
Shiftキーを押しながらドラッグすると、音源を一定間隔でスナップできます。
メリットはこちらです。
- 正確な角度で配置できる
- 再現性を高められる
- 左右対称の設定を作りやすい
細かな位置調整を行う際に便利です。
視覚的なフィードバックも搭載
SourceFieldは視覚的な演出にも力が入っています。
入力レベルに応じて波紋のようなエフェクトが表示されます。
表示内容は以下の要素と連動します。
- 音量
- 音源位置
- 音源方向
耳だけでなく視覚的にも配置状況を確認できます。
SourceFieldが向いている用途
SourceFieldは以下のような制作に適しています。
- ASMR作品
- ボイスドラマ
- ナレーション演出
- バイノーラルコンテンツ
- 環境音制作
- 効果音演出
- ゲーム向けサウンドデザイン
- 没入感を重視した音響制作
特に「声がどちらを向いているのか」を作り込みたい場合に活躍します。
まとめ:Kojima Audio「SourceField」音源の位置・向き・距離感を直感的に調整できる2D空間配置プラグイン|DTMプラグインセール
SourceFieldは、音源の位置だけでなく向きや距離感まで調整できる2D空間配置プラグインです。
主な特徴をまとめると次の通りです。
- 2Dフィールド上で音源を配置できる
- 音源の向きを自由に調整できる
- リスナーの向きも変更できる
- 距離感に応じた音色変化を再現できる
- Motion Driftで自然な揺れを追加できる
- ASMRやボイス制作との相性が良い
単なるパンナーでは表現しにくい「音の存在感」や「向きのニュアンス」を作り込めるのがSourceFieldの魅力です。
ASMRや立体音響コンテンツの制作で、より自然な空間表現を追求したい方はチェックしてみてください。
