Softube「Heartbeat」予測不可能なビート制作を可能にする画期的システム！インスピレーションとインタラクションを重視した新世代ドラムシンセ

最近のビート、なんだかマンネリだな…

そんな悩みを抱える音楽クリエイターにこそ使ってほしいのが、SoftubeのHeartbeatです。

このドラムシンセは、80年代のアナログ機材の魅力を再現しつつ、自動で音を重ねたり、偶発的なビートを生み出すAuto Layer Machineなど、想像を超える仕組みが満載。

エフェクトも内蔵されており、DAW内でビート制作が完結するのも大きな強み。
インスピレーションを刺激し、新しい発想を引き出してくれる音源です。

この記事では、Heartbeatの魅力と使い方を、初心者にもわかる言葉で丁寧に解説していきます。

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CONTENTS

Heartbeatとは？ソフトシンセとしての特徴と全体像

Softube「Heartbeat」予測不可能なビート制作を可能にする画期的システム！インスピレーションとインタラクションを重視した新世代ドラムシンセ｜DTMプラグインセール

Softube「Heartbeat」は、80年代のアナログドラムマシンのサウンドと操作感を再現しつつ、現代の制作環境に合う柔軟性を備えたドラムシンセサイザーです。

サンプルを並べるだけでは生まれない有機的なグルーヴ感や、突発的なアイデアを引き出す設計が魅力です。

そのため、ジャンルを問わずビート制作を行うユーザーから高い評価を受けています。

特に、自分の手で音を作り込みたい人にとっては、使い込むほどに発見があるプラグインと言えるでしょう。

8チャンネル構成のドラムモジュール：
キック、スネア、ハイハット、パーカッション、シンバルなどを個別に調整可能。
各パートに異なる音作りができる。
アナログモデリング技術：
実在するドラムマシンを参考に、独自のモデリングで温かくパンチのある音を再現。
インサート型のエフェクト搭載：
TSAR-1Dリバーブ、Filter Echo、Valley People Dyna-miteなどを本体内で完結して使用可能。
MIDI対応の柔軟なコントロール：
ノートアサイン変更やベロシティ反応設定ができ、外部パッドや鍵盤ともスムーズに連携。
ランダム性を持つAuto Layer Machine：
最大4レイヤーまでの自動トリガーやパターン生成が可能で、偶発的なフレーズを生み出せる。
DAW内でのマルチアウト対応：
各パートを個別トラックにルーティングでき、DAW上で細かく処理したい場合にも便利。

Softube Heartbeatの基本スペックと構成要素

Heartbeatは単なるドラム音源ではなく、ビート制作に特化した総合的なシンセサイザーシステムです。

内部構造はアナログ感とデジタルの利便性が共存しており、モジュールごとに高い操作性と柔軟性が確保されています。

このことから、プリセットに頼るのではなく、自分で音を“設計”していきたいクリエイターにとって、非常に使いがいのある構成となっています。

特に、視認性の高いUIやプリセットの構造も直感的で、音作りに集中できるのが特徴です。

8つのドラムチャンネル：
Bass Drum 1＆2、Snare Rim、Snare Clap、Hi-hats、Percussion 1＆2、Cymbalをそれぞれ独立して操作可能。
チャンネルごとのEQとミキサー機能：
一部パートには専用カーブのEQが割り当てられており、音作りの芯を簡単に整えられる。
Auto Layer Machine（4チャンネル）：
各レイヤーに異なるパートを割り当てられ、シーケンス風に連続再生やフレーズ構成が可能。
内蔵エフェクトユニット：
Dyna-mite（コンプ／ゲート）、TSAR-1D（リバーブ）、Filter Echo（ディレイ）が組み込まれており、パートごとに送信量を調整できる。
グローバルコントロールセクション：
MIDIベロシティの反応、アタックやデケイへの影響度、Time Gate（全体を強制的に短くする）など細かく設定可能。
複数アウトプット対応：
DAWでのミックスに対応したセパレート出力が可能。
各パートを外部プラグインで個別処理する用途にも対応。

アナログモデリングによるドラムシンセとは

Heartbeatが他のドラム音源と一線を画す大きな理由は、アナログモデリング技術を用いた音源構造にあります。

これは過去の名機とされるドラムマシンのサウンド特性を、波形だけでなく動作や質感までも再現しようというアプローチです。

その結果として、単に「似た音」が出るだけではなく、音を作り込んでいく中で“アナログ的な変化”や“揺らぎ”を感じられるのが特徴です。

こうして、ビートに表情を加えたいと考えるクリエイターにとって、非常に魅力的な音源となっています。

実機を参考にした2種類のキック：
BD1はハウス系、BD2はエレクトロやテクノ向け。どちらもピッチやアタック感を自在に調整できる。
ウェーブ×シンセの2層構造：
スネアやハイハットは波形と合成音をブレンドできる設計で、独自の音作りが可能。
ノイズやFMモードを搭載したパーカッション：
金属的な響きから電子的なブリップ音まで、かなり広い音域に対応。
EQは楽器ごとにチューニング済み：
各パートに最適化されたEQ特性を持ち、直感的に調整するだけで音の輪郭を整えられる。
ハーモニクスやピッチ変化も再現：
実際のアナログ機材のように、パラメーター操作によって複雑な音色変化が起こる。

Softube「Heartbeat」の価格

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他のドラム音源と比較して分かるHeartbeatの独自性

多くのドラム音源がサンプル再生やループベースで構成される中、Heartbeatは音を“生成”していくタイプのドラムシンセとして設計されています。

そのため、既製の音を並べるだけでは出せない、偶発的で有機的なビート感を作り出すことが可能です。

このような性質により、例えばBatteryやAddictive Drumsといった音源とは用途や哲学が異なり、「ドラム音のカスタマイズ性」や「パターンの柔軟さ」で圧倒的に個性を発揮します。

Batteryとの違い：
Batteryはサンプルベースで細かい編集が得意だが、Heartbeatはそもそも音を“作る”点でアプローチが異なる。
Addictive Drumsとの違い：
Addictive Drumsはリアルなアコースティックドラムの再現が強み。
Heartbeatはエレクトロニック・ドラムに特化。
パターン生成の柔軟さ：
HeartbeatはAuto Layer Machineを使って複雑なレイヤーや自動演奏を生成できるため、予測不能なリズムを簡単に作れる。
エフェクト統合型の設計：
一般的な音源はエフェクトを別で用意する必要があるが、Heartbeatは本体内で処理が完結するためワークフローがシンプル。

BatteryやAddictive Drumsとの違いとは

Heartbeatは、サンプルをベースにしたドラム音源とは設計思想が大きく異なります。

BatteryやAddictive Drumsが「リアルな音の再現と配置」に強みを持つのに対し、Heartbeatは「音の生成と変化」に焦点を当てています。

そのため、ユーザーの手で音を細かくデザインしたい場合や、偶然性のあるリズムを求めている場合には、Heartbeatの方が適しているといえるでしょう。

以下に3つの音源の違いを比較します。

スクロールできます

特徴	Heartbeat	Battery	Addictive Drums
音源タイプ	アナログモデリングによるドラムシンセ	サンプルベース	サンプルベース
音のカスタマイズ性	非常に高い（シンセパラメーター豊富）	中程度（レイヤーとエンベロープ調整）	低〜中（プリセット中心）
自動演奏・レイヤー生成機能	Auto Layer Machineによる自動トリガー機能あり	基本なし	ビートパターン収録機能あり
内蔵エフェクト	複数内蔵（リバーブ・ディレイ・コンプ）	一部内蔵（簡易エフェクト）	内蔵エフェクトあり
音の方向性	エレクトロニック、実験系	幅広いジャンル対応	アコースティック系に特化
操作性・UI	パラメーター多めだが直感的	シンプルなパッド構成	ドラムキット構成で視覚的にわかりやすい

プロユーザーの評価と導入事例

Heartbeatはプロの音楽制作者たちからも高く評価されています。

特に、意図しないアイデアを引き出す設計や、ドラムサウンドの即戦力としての完成度が、多くの現場で支持されているポイントです。

その結果として、映画音楽やエレクトロニカ、テクノ、ポップスなど、ジャンルを超えて使用されており、特定のスタイルに縛られない柔軟性が現場で重宝されています。

BT（Brian Transeau）：
映画音楽やポストプロダクションでのスコア作成にHeartbeatを活用。
アナログ的サウンドと現代的処理の融合が評価ポイント。
Christoffer Berg（Depeche Mode、The Knife）：
Heartbeatを「クラシックかつ未来的」と評し、デモ制作から本番トラックまで幅広く使用。
国内DTMer：
ランダム性を活かしたLo-fiビートやヒップホップのパーカッション制作に活用。
プリセットに頼らない独自音作りがしやすいと好評。
サウンドデザイナー系YouTuber：
Auto Layer Machineをライブパフォーマンスに組み込むなど、ループに頼らない展開作りに使用。

Heartbeat最大の魅力「Auto Layer Machine」の使い方

Heartbeatが他のドラム音源と最も異なる点が、「Auto Layer Machine（ALM）」の存在です。

これは、ドラムパートを自動的に重ねたり、時間差でトリガーしてフレーズを生成したりする機能で、偶発的かつ有機的なビートの生成を可能にします。

その影響で、通常の打ち込みでは得られない「予測不可能な展開」や「ライブ感のある動き」を持ったリズムが簡単に生み出せるようになります。

とくに単調になりがちなループ作成時には大きな力を発揮します。

最大4チャンネルの独立レイヤー構成：
各チャンネルに最大4つのドラムパートを設定でき、同時または順番に鳴らすことが可能。
ディレイノブによる時間差トリガー：
各ステップに微妙な遅れを設定でき、フラム（タイミングのズレ）やフィルイン的効果を表現。
MIDIノートとの連携：
ALMはそれぞれ異なるMIDIノートに割り当てられ、DAWやパッド機器から即座に呼び出せる。
ベロシティの自動減衰：
2ステップ目以降の発音は自動でベロシティが減る設定になっており、自然な抑揚が生まれる。
プリセットの活用：
Heartbeat内にALMを活用したキットが多数用意されており、操作感をつかみながらすぐに実践できる。

自動レイヤーで生まれる複雑なビート構造

Auto Layer Machineの真価は、ただ音を重ねるだけでなく、タイミングとベロシティを制御して“動きのあるリズム”を作れる点にあります。

設定を変えるだけでニュアンスの違うパターンを次々に試せるため、ビートメイクの手が止まらなくなるという声も多く聞かれます。

このことから、ループを貼り付けるだけの制作から一歩進んで、自分だけのグルーヴを作りたい人にとって非常に魅力的な機能です。

特にテクノやエレクトロニカなど、繰り返しの中に微細な変化を持たせたいジャンルでは大きな武器になります。

フラムの再現：
同じ音をわずかに遅らせて2回鳴らすことで、人力的なズレを演出。
スネアやハイハットに効果的。
ベロシティによるグルーヴの形成：
後のステップほど弱くなるベロシティ設定が、自然な抑揚を生み出す。
異なる楽器の重ね合わせ：
キックとパーカッション、スネアとクラップなどを1ステップで同時トリガーし、新しい音色感を作れる。
順序とディレイの組み合わせ：
あえてパートをズラして鳴らすことで、一定のリズム内でも多彩な表現が可能になる。
テンポに同期した細かな調整：
ディレイ値はミリ秒だけでなくテンポに応じた拍単位でも設定でき、DAWとの一体感も抜群。

カオススライダーで生み出す予測不可能な展開

HeartbeatのAuto Layer Machineに搭載された「カオススライダー」は、ビートに偶発性と意外性を加えるためのコントロールです。

スライダーを右に動かすほど、トリガーの順序やタイミング、対象のチャンネルにランダム性が加わり、あらかじめ想定していなかった展開を自動的に生み出してくれます。

このおかげで、単調なループが一気に有機的なフレーズへと変化します。

作曲の途中で煮詰まったとき、アイデアを思いつくきっかけとして使うのも効果的です。使い方次第で、ライブパフォーマンスにも十分応用できる機能です。

順序の変化：
通常は上から下へ順にトリガーされるが、カオスを上げることで逆順やランダム順に変更される。
隣接チャンネルへの干渉：
スライダーを右端まで上げると、他のAuto Layer Machineチャンネルにも影響を与える動作が発生。
トリガーパターンの非再現性：
毎回違う音の組み合わせになるため、フレーズのループ感を消すのに有効。
グルーヴ感の強化：
意図せず生まれるタイミングのズレや音の抜けが、結果として自然なノリを生む。
実験的な音作りにも対応：
Lo-fiやIDM、ノイズ系ジャンルにおいて「狙って作れない」要素として重宝される。

エフェクト内蔵で完結する音作りフロー

Heartbeatは単に音を鳴らすだけでなく、ミックス処理までを内部で完結できる設計になっています。

各ドラムチャンネルからリバーブやディレイへのセンドが可能で、さらにマスターバスにはコンプレッサーとサチュレーションも搭載。

これにより、音の輪郭や空間処理をDAWに頼らずに仕上げることができます。

その結果、立ち上げた瞬間から完成度の高いビートが構築でき、制作のスピード感も向上。

音の細部を詰め込みたい人にも、ざっくり雰囲気を作りたい人にも対応できる柔軟さがあります。

各チャンネルにエフェクトセンド搭載：
ディレイ（Filter Echo）とリバーブ（TSAR-1D）に対して、楽器ごとに送信量を調整可能。
マスターバスにDyna-miteコンプレッサーを装備：
ドラム全体にパンチやまとまりを加える処理が可能。
ゲートやリミッターとしても使用できる。
サチュレーション機能：
マスターチャンネルにて音の厚みを調整。
アナログ感のある質感を加えるのに有効。
ステレオイメージ調整も可能：
WidthやMono Cutなど、定位と低域の位相管理も本体内で完結。
エフェクト順の切り替え：
Filter EchoやTSAR-1Dはコンプレッサーの前後どちらにも配置可能で、処理の質感に違いを出せる。

TSAR-1DリバーブとFilter Echoの実用的な活用法

Heartbeatに内蔵されているTSAR-1DリバーブとFilter Echoは、どちらも高品質でありながら直感的に使えるエフェクトです。

ドラムサウンドに空間や奥行きを与えるだけでなく、音作りそのものにアクセントを加える重要な要素となっています。

このように、単なる“おまけ”ではなく、本格的なサウンドデザインにも耐えうる性能を備えており、DAW内蔵のエフェクトを使わなくてもミックスに必要な処理が完結します。

特にミックス初心者にとっては、迷いを減らして音作りに集中できるのが大きなメリットです。

TSAR-1Dリバーブの特長：
透明感と立体感を両立したリバーブで、スネアやクラップに使うと空間の奥行きが一気に生まれる。
PredelayやTimeで残響の距離感を調整可能。
Filter Echoの特長：
ローパスフィルターを内蔵したディレイで、汚し系やLo-fiサウンドにも適応。
共鳴成分を加えることで、ドラムの一部をメロディ的に響かせることもできる。
センド方式の自由度：
各チャンネルからの送信量を個別にコントロールできるため、タイトなキックには何もかけず、ハイハットだけに深いリバーブをかけるなど柔軟な設計が可能。
プリ／ポスト切り替え：
リバーブやエコーの音をコンプレッサーの前に入れるか後に入れるか選べる仕様。
これにより、残響が「潰される」か「そのまま残る」かを選択できる。
ライブ的な操作にも向く構成：
ツマミの効果がわかりやすく、リアルタイム操作でも音の変化が直感的に把握できるため、ライブや即興の場でも活躍する。

Valley People Dyna-miteの活かし方と注意点

Heartbeatに搭載されているValley People Dyna-miteは、コンプレッサー、ゲート、リミッター、ダッカーとして多機能に使えるエフェクトです。

単に音量を整えるだけでなく、ビート全体に「勢い」や「空気感」を加える役割を担っています。

その結果として、ビートがまとまりやすくなり、ミックス全体が引き締まった印象に仕上がります。

ただし、設定によっては音が潰れすぎたり、躍動感が失われるリスクもあるため、使い方にはいくつかのコツが必要です。

SLOWモードの使い所：
アタックを残して音を自然にまとめる処理に適しており、グルーヴ感を損なわずに迫力を出せる。
FASTモードの活用：
ピークを素早く抑えるため、エレクトロ系のバキバキした質感を作るときに効果的。
ただし、音が平坦になりすぎないよう注意。
GATEモードの応用：
特定の音量以下をカットすることで、リバーブの余韻を切ったり、パーカッションをキレよく整理する使い方ができる。
DUCKモードの魅力：
キックに合わせて他の音を沈めることで、EDMやハウス系の「ポンピング感」を生み出す。
Heartbeatでは専用設定で簡単に実現できる。
リリースタイムの調整が鍵：
余韻の残し方やグルーヴの印象を左右するため、ジャンルやテンポに応じて微調整するのがポイント。

ジャンル別おすすめ音作りプリセットと設定例

Heartbeatには、ジャンルに応じた音作りをサポートする実用的なプリセットが50種類以上収録されています。

どれも即戦力として使えるように設計されており、エフェクトやAuto Layer Machineの設定も含まれているため、立ち上げた瞬間に完成度の高いサウンドが得られます。

このように、初心者はプリセットを使って即ビート制作に取りかかれ、上級者はカスタマイズのベースとして活用できるという二段構えの設計が魅力です。

音色はクラシックなマシン系から、現代的な実験的スタイルまで幅広くカバーされています。

CB – Christoffer Berg作のプリセット：
Depeche Modeなどのエレクトロ・ダークウェーブ的なサウンドが特徴。
深みと立体感のあるキックが印象的。
DG – David GieseによるLo-fi／実験系キット：
パーカッシブで不規則な動きを持つプリセットが多く、ノイズ要素や崩しのビートが得意。
KU – Softube公式チーム作の王道プリセット：
80年代風のTR系サウンドをベースに、安定したドラムフレーズが即利用可能。
TB – Tomas Boden作の変則系ビート：
リズムが崩れるようなAuto Layerの設定が特徴的で、クラブミュージックやIDMにマッチ。
ジャンル別ラベル付きで探しやすい：
プリセットには名称の冒頭に製作者のイニシャルが付き、傾向が把握しやすくなっている。

ハウス／テクノ向けキックとベースの組み方

Heartbeatはハウスやテクノのような低域に芯があるジャンルにも非常に適しています。

特にキックの種類やピッチ、EQの効きが細かく調整できるため、フロアで映える重心の低いビートを手早く作ることが可能です。

このようなジャンルでは、ベースとの関係が非常に重要になるため、キックの音色選びとダッキング（音を沈める処理）がポイントになります。

Heartbeatなら、内部エフェクトや設定を駆使することで、迫力と抜けの両立したリズム構成ができます。

キック（BD2）でローエンドを支える：
Decayは長め（80〜100％）、EQをブーストしてしっかりとしたボトムを作る。
Pitchは-30〜-50%付近で重さを演出。
ダッキング設定でベースと住み分け：
Dyna-miteのDUCKを「Bass Drum」に設定。
ベースが鳴っている間にキックで他パートを沈めることで、リズムに呼吸が生まれる。
EQカットでキックをクリアに：
不要な高域や中域の濁りをEQで抑え、低域に集中させることで音が前に出やすくなる。
Auto Layerでサブキックを追加：
低いトーンのPercパートをキックに重ねて、より重厚なアタック感と深みを演出。
ベースとキックの間に間を作る：
キックのDecayを少し短めにして、ベースとぶつからないようにスペースを確保するのも効果的。

Lo-fi／実験音楽向けパーカッション設計術

HeartbeatはLo-fiやエクスペリメンタルな音楽制作にも強く対応しており、意図的に“崩した”音作りやランダム性のあるパーカッション設計が得意です。

とくにノイズ系の素材やFMモードを使った音色は、他のドラム音源では出せないユニークな質感を生み出せます。

このことから、単なる“リズムの役割”を超えて、音のキャラクターとしてパーカッションを使いたいクリエイターには非常に相性がよく、サウンドデザインの領域にまで踏み込んだ表現が可能になります。

Perc 1/2のFM+Noiseモードを活用：
金属的な響きや壊れたようなアタック音を生成でき、Lo-fiや実験的なフレーズに最適。
DecayとToneの極端な設定：
Decayを極端に短く、Toneを暗めにすると、グリッチノイズのようなアタック感が得られる。
EQであえて中域を強調：
クリアさよりも“にごり”や“曇り”を出すことで、荒削りなLo-fi感を演出できる。
カオススライダーと連動させたALM活用：
不規則に鳴るパターンを作り、一定のビート感からわざと外すような設定にする。
Filter Echoで音を壊す：
強めのフィードバックとカットオフでディレイを暴れさせ、パーカッションの音を“崩す”演出が可能。

HeartbeatをDAWと連携させるMIDIマッピングの実践方法

Heartbeatは、MIDI対応の打ち込み環境と非常に相性が良く、パッドコントローラーやMIDIキーボードと組み合わせた直感的な操作が可能です。

特にライブやリアルタイム演奏を意識した作りになっており、鍵盤やパッドに好きなドラムパートを簡単に割り当てられる設計が魅力です。

このおかげで、DAWでの打ち込み作業やリアルタイム演奏がスムーズになり、制作スピードも大きく向上します。

設定もシンプルなので、初心者でもすぐに使いこなせるようになります。

Learn機能で瞬時にアサイン：
各ドラムパートにある「Learn」ボタンをクリックし、MIDIノートを入力すれば割り当て完了。
覚えなくても目視で確認できる。
各パートごとに独立した設定：
キックとスネアを別々のパッドに、ハイハットだけを鍵盤で鳴らす…といった自由なレイアウトが可能。
MIDIノート変更の柔軟性：
マウス操作でノート番号を上下に調整するだけで、DAW側の設定に合わせた最適化ができる。
ハイハットのクローズ・オープン対応：
Hi-hatパートは2つのMIDIノートに対応しており、開閉の切り替えも表現できる。
演奏なしでもマウスで試聴可能：
各パートには「▶︎」ボタンがあり、マウスクリックだけで発音できるため、外部機材がなくても音作りが進められる。

MIDI Learn機能の活用とハマりやすい落とし穴

HeartbeatのMIDI Learn機能は非常に直感的で、マウス操作だけでMIDIノートの割り当てが可能です。

パッドコントローラーやキーボードを使う人にとって、この機能は操作性を大きく高めてくれます。

とくに複数のパートをリアルタイムに演奏したい場合は、素早くマッピングできる点が大きな強みです。

その一方で、意図せず同じノートに複数のパートが割り当たってしまう、DAW側のノート番号と食い違うなど、初心者がつまずきやすいポイントもあります。

安心して使うためには、事前の確認と調整が必要です。

「Learn」ボタンを連打しない：
複数パートを一気に割り当てようとしてクリック連打すると、意図しないノート設定が上書きされる恐れあり。
割り当てたMIDIノートは視覚で確認：
画面上に表示されるノート番号で、同じノートが重複していないかをチェック。
DAW側の設定と連携：
DAW内でトリガーノートが設定されているドラムマップとHeartbeat側の設定が食い違うと、打ち込みがうまく反映されない。
MIDIチャンネルの確認：
複数のMIDI機器を使用する場合、それぞれのチャンネル設定がHeartbeatと一致しているかもチェックが必要。
一度設定したら保存を忘れずに：
セッションを閉じるとMIDIマッピングが初期化されることがあるため、設定を保存しておくのがおすすめ。

マルチアウトでDAWミックスを柔軟にコントロールする方法

Heartbeatは、各ドラムパートをDAW内の個別トラックへ分離出力（マルチアウト）できる機能を備えています。

これにより、EQやコンプレッサー、サチュレーターなどをDAW内の好きなプラグインで個別処理できるようになり、ミックスの自由度が大きく広がります。

このように、内部エフェクトだけでは物足りない場合や、より細かな音作りを行いたいプロフェッショナルにも十分対応できる設計です。

トラックごとにエクスポートしたいときにも便利で、最終的な音のクオリティ管理がしやすくなります。

DAWのオーディオ設定でマルチチャンネルを有効化：
Ableton LiveやLogic Proでは、Heartbeatをマルチ出力モードで立ち上げることで、最大8チャンネルまで個別出力が可能。
パートごとにアウトプット先を設定：
Heartbeatのミキサー画面から各チャンネルの出力先（Out 1〜Out 8）を選択。
Kickは1、Snareは2…と割り振ることで、DAW側で分離可能。
外部プラグインで個別処理：
DAW側のそれぞれのトラックにEQ、リバーブ、ディレイなどをかけて、より繊細な音作りができる。
バス処理の活用も可能：
たとえば、ハイハットとクラップを同じバストラックでまとめて処理すれば、音に一体感を持たせられる。
ミックス時の書き出しが簡単に：
パートごとのステム（個別トラック）を書き出したいときも、マルチアウト設定をしておけば効率的に作業できる。

システム要件

Heartbeatを快適に動作させるためには、使用しているPC環境が最低動作環境および推奨環境を満たしている必要があります。

インストールや動作に関して不安がある場合は、事前にスペックを確認しておくことをおすすめします。

Softube製品は、独自のライセンス管理やインストール環境にも特徴があるため、OSやプラグイン形式の互換性にも注意が必要です。

以下に、Heartbeatの主なシステム要件をまとめました。

対応OS：
macOS Ventura、Monterey、Big Sur（最新のアップデート推奨）／Windows 10（64bit）以降
CPU：
Intel Core i3以上または Apple Silicon（M1/M2/M3）ネイティブ対応
RAM：
最低4GB（推奨8GB以上）
ディスク容量：
インストールに約3GBの空き容量が必要
対応プラグイン形式：
VST、VST3、AU、AAX（64bit環境のみ対応）
DAW互換性：
Ableton Live、Logic Pro、Cubase、Studio One、Pro Toolsなど主要DAWで動作確認済み
ライセンス認証：
Softube Centralを使用し、iLokアカウントによる認証が必要（USBキー不要）
インターネット接続：
インストールおよびアクティベーション時に必須

まとめ：Heartbeatは”音を生む”ドラム音源だった｜DTMプラグインセール

・今回の記事ではこんなことを書きました。
以下に要点をまとめます。

Heartbeatはアナログモデリングによるドラムシンセで、音を「作る」ことに特化している
Auto Layer Machineやカオススライダーにより、偶発的で複雑なビートが生み出せる
TSAR-1DリバーブやFilter Echoなど内蔵エフェクトの品質が高く、完結したミックスが可能
プロも使用するほどの実力があり、ジャンルを問わず使える音源
MIDIマッピングやマルチアウトにも対応し、DAW連携も柔軟にこなせる

このように、SoftubeのHeartbeatは「音源」というよりも“音を生む装置”に近い存在です。

特にビートメイクに新鮮さや個性を求める方にとって、創作の起爆剤となることは間違いありません。

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