
音の状態を耳だけで把握するのは難しいと感じたことはありませんか?
SignalView VST3 Pluginは、音の波形や周波数の変化をリアルタイムに“見える化”できるツールです。
この記事では、その特徴や使い方をわかりやすくご紹介します。
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SignalView VST3 Plugin:視覚で音をとらえる革新的なツール
SignalView VST3 Pluginは、音の波形や周波数をリアルタイムに可視化できる、ステレオ対応のVST3プラグインです。
視覚的に音を理解したいエンジニアや音楽制作者にとって、非常に便利なツールになっています。
SignalViewの主な機能と特徴
SignalViewは以下の3つのビジュアルモードを搭載しています。
それぞれのモードについて、詳しく見ていきましょう。
- タイムドメイン表示(時間軸表示)
- 音の波形がリアルタイムで表示され、音の瞬間的な変化やピークなどを視認できます。
- 左右のステレオ信号がそれぞれ異なる色で描画され、両チャンネルが重なると白色になります。
- フリーケンシードメイン表示(周波数軸表示)
- 音のスペクトラム(周波数分布)を視覚的に表示します。
- 表示スケールは、リニア(線形) または ログスケール(対数) を選択可能で、より細かく分析できます。
- ソノグラム表示(ウォーターフォールビュー)
- 時間とともに変化する周波数分布の傾向が確認できます。
- 音のスペクトラムの「流れ」や「動き」を把握したいときに便利です。
ステレオ対応の色分け設計
- 左右の信号を別の色で表示することで、ステレオのバランスやズレを直感的に把握できます。
- 両チャンネルが重なる部分は白く表示されるため、左右の位相や定位感のチェックにも役立ちます。
OS別のインストール方法
SignalViewは、LinuxおよびWindowsの両方で使用可能です。
それぞれのインストール手順を分かりやすく解説します。
Windowsの場合
- プラグインのZIPファイルをダウンロード
- ZIPファイルを解凍すると、「VST3」フォルダ内に「SignalView.vst3」が含まれています
- 次のいずれかの場所にコピー
C:\Program Files\Common Files\VST3
(推奨パス)- または任意の場所にVST3フォルダを作成し、ホスト側でそのパスを指定
Linuxの場合
- プラグインのZIPファイルをダウンロード
- ZIPファイルを解凍し、「SignalView.vst3」ファイルを取得
- 以下のディレクトリにコピー
~/.vst3
※このディレクトリが存在しない場合は、自分で作成する必要があります
Linux限定のLV2バージョン
SignalViewは、LV2プラグイン形式でも提供されています(Linuxのみ対応)。
このバージョンはGUIを持たず、操作はすべてマウスを使って行います。
LV2版の特徴
- UIなしで非常に軽量
- すべての調整はマウスによるジェスチャで操作可能
操作方法
- スケールの切り替え
→ スペクトラム上で右クリック
→ リニアとログスケールを切り替え - レベル調整
→ マウスホイールで上下に調整 - 周波数レンジの調整(リニア時)
→ 左クリックを押しながら左右にマウスを移動
インストール手順
- ZIPファイルをダウンロード
- 解凍後、「SignalView.lv2」フォルダを取得
~/.lv2
ディレクトリにコピー(存在しない場合は作成)
まとめ:Tim Krause「SignalView」耳だけに頼らないミキシングとサウンド分析を実現!定位・バランス・スペクトラム、音の状態を目で確認できる多機能視覚ツール|DTMプラグインセール
SignalView VST3 Pluginは、音を視覚的にとらえることで、制作・ミキシング・マスタリングのクオリティを向上させる強力なツールです。
以下に要点を整理します。
- ステレオ対応のリアルタイム波形表示・スペクトラム表示・ソノグラム搭載
- 表示形式は線形/対数スケールの切り替えが可能
- ステレオ信号の色分け表示で定位やバランスのチェックも簡単
- LinuxとWindowsに対応、簡単な手順でインストール可能
- LinuxではGUIなしのLV2バージョンも利用可能
- ソースコードもGitHubで公開されており、開発者にも優しい設計
このプラグインを活用することで、耳だけでなく目でも音の状態を把握でき、音楽制作の精度が格段にアップします。
視覚で音をとらえる新しい体験、ぜひ試してみてください。
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