
音に奥行きと表情を加える無料フィルターエフェクト「ShallowGrave」
3つのSVフィルターを搭載し、シンプルながらも幅広い音作りが可能な注目のVST/AUプラグインを紹介します。
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ShallowGrave – Cascaded Filter Effect|シンプルだけど深い音作りができる無料フィルターエフェクト

ShallowGraveは、WindowsおよびMac対応の無料フィルターエフェクトプラグインです。
名前の通り、音を「浅く埋葬」するかのように、繊細かつ深みのある音響処理を可能にするツールです。
今回はこのShallowGraveにフォーカスして、どんなことができるのかを詳しく解説していきます。
ShallowGraveの特徴と機能解説
ShallowGraveの最大の特徴は、3つのSVフィルター(State Variable Filter)を組み合わせたカスケード構造。
この構造により、単なるフィルターを超えた音の彫刻的な加工が可能になります。
主な特徴は以下の通りです。
- 3つのカスケード接続されたSVフィルターを搭載
- フィルターが直列に配置されており、1段ずつ異なる設定で音を変化させることができます。
- フィルタータイプ(Low-pass, High-pass, Band-passなど)を駆使することで、多彩な音の質感を生成可能。
- 幅広いサウンドデザインに対応
- 音の輪郭をシャープにしたり、柔らかくぼかしたりといった調整ができるため、ジャンルを問わず活用できます。
- 特にLo-fi、Ambient、Experimental系の音楽制作に向いています。
- リアルタイム音響操作が可能
- パラメーターをリアルタイムで操作することで、ライブパフォーマンスにも使用可能。
- DAW内でオートメーションを組み合わせることで、さらに深い演出も可能。
- 軽量かつシンプルな設計
- 無駄のないインターフェースなので、初心者にも扱いやすい。
- CPU負荷が軽く、古いマシンでも動作しやすいのも魅力。
ShallowGraveの使い方のヒント
ShallowGraveの活用方法は自由度が高く、使い手次第で多彩な音作りが可能です。
以下に、使い方のアイデアをいくつか紹介します。
- Lo-fiドラムに使う:
- ドラムトラックに適用し、高域を削って丸みのあるサウンドに仕上げるとLo-fiらしい質感に。
- サウンドスケープ制作:
- リードやパッドにモジュレーションを加え、揺らぎのある幻想的な空間を演出。
- グリッチ系エフェクトの一部として:
- フィルターのレゾナンスを強めに設定し、短いフレーズにかけることでグリッチノイズのような効果を狙える。
ShallowGraveはこんな人におすすめ
- 無料で音作りの幅を広げたい人
- シンプルなUIで高機能なフィルターエフェクトを探している人
- Lo-fi、Ambient、実験音楽など個性的なサウンドメイキングを目指す人
注意点
- macOSでの動作について:
- Intel Macでは正常に動作確認されていますが、M1/M2チップ搭載Macでは互換性に問題がある可能性があります。
- 不安がある場合は、事前にテスト用プロジェクトで確認することをおすすめします。
まとめ:DecadeBridge「ShallowGrave」エフェクトを通すだけで音が息を吹き返す!3つのカスケードSVフィルターでサウンドに深み・うねり・ノイズ的要素を付加する新感覚フィルターエフェクト|DTMプラグインセール
ShallowGraveはシンプルながら奥深い無料フィルターエフェクトです。
・3つのカスケードSVフィルターで多彩な音作りが可能
・Lo-fiやAmbientなど、独特の音楽ジャンルに最適
・リアルタイム操作・軽量設計で初心者にも扱いやすい
・Intel Macでは安定動作、他の環境では要検証
・マニュアルは未提供だが、直感的に操作できる設計
ShallowGraveは、音を「作り込む」ためのツールとしても、「壊す」ためのツールとしても使える万能フィルターです。
音にひと味加えたいなら、まずは試してみる価値ありです。