
シンセの音がオーケストラと馴染まない…
そんな悩みを持つ作曲家にぴったりなのが、Scoring Synths。
この記事では、Scoring Synthsの特徴や活用法、おすすめな人まで詳しくご紹介します。
Scoring Synths:オーケストラと融合するアナログシンセ音源

Scoring Synthsは、Audio Ollieによって開発されたKontakt専用のシンセ音源ライブラリ。
特徴は一言でいうと、「リアルな空間で録音されたアナログシンセ」です。
通常のシンセサウンドとは一線を画す、有機的で深みのあるサウンドが魅力。
特に、映画音楽や劇伴など、オーケストラとの調和を重視する作曲家にとって、非常に強力なツールです。
Scoring Synthsの特徴と魅力
Scoring Synthsの特徴は、以下の通りです。
「空間」で録ったシンセという新発想
- Oceanway Studio Aで録音
・100年以上前の教会を改装して作られた音響空間
・オーケストラ収録の定番スタジオ
・自然な残響と奥行きが特徴的 - ルームマイクを複数使用
・合計8つのマイクポジションで収録(後述)
・一般的なリバーブ処理では再現できない「実録感」と「立体感」を実現 - “Worldized”シンセというコンセプト
・電子音であるシンセに、リアルな空気感と奥行きをプラス
・オーケストラ楽器と自然になじむサウンドに仕上がっている
使われているシンセとその音質
- ビンテージMoogを使用
・伝説的なアナログシンセ「Moog」から収録
・独特の太くて温かみのあるローエンド
・フィルムスコアや劇伴音楽で定番の質感 - クラシックなMoogサウンドの魅力
・「アナログならではの存在感」
・他の音源と重ねても埋もれないクリアさ
・単なるレトロではなく、現代的なミックスにもフィット
マイクセッティングで音作りの自由度が高い
- 収録されたマイクポジション
以下の8つの視点で音を収録しており、ミックスの幅が広がります。- クローズ(近距離マイク)
- ミッドルーム(中距離マイク)
- デッカツリー(主に映画音楽で使われる定番マイク配置)
- ワイド(左右の広がりを強調)
- サラウンド(立体感)
- リア・サラウンド(さらに奥行きを演出)
- DI(シンセのドライ音)
- その他、オーケストラ的配置を意識した視点を含む
- 伝説のマイク「M50」も使用
・『E.T.』の録音でも使われた名機
・Shawn Murphy氏が使用したものと同様のセット
音作りの自由度と拡張性
- ミニマルなプリセット設計
・音色はシンプルに構成されており、即戦力として使える
・同時に「素材」としての自由度も高く、音作りの土台にもなる - 自作サウンドやレイヤー用としても最適
・自分の持っているパッチやエフェクトと組み合わせることで無限の可能性
・「他と違う音を作りたい」ユーザーに特におすすめ
Scoring Synthsの使い方・活用法
Scoring Synthsは、そのまま使っても即戦力になりますが、使い方次第でさらに表現の幅を広げることができます。
特に映画音楽やゲーム音楽、ドラマの劇伴制作などで真価を発揮するシンセ音源です。
ここでは、具体的な活用法をいくつか紹介します。
映像音楽の下支えとして
- パッド系サウンドで空気感を演出
・シーンの雰囲気を壊さずに、空間を自然に埋めることができます
・オーケストラと重ねても違和感のない“馴染み方”が特徴 - モノトーンな場面に有機的な変化を与える
・静かな場面で音楽に表情を持たせる際に効果的
・ディケイが長めのトーンを活かして「余韻」を演出可能
オーケストラとのレイヤー素材として
- ストリングスやブラスと重ねることで厚みが増す
・DI音とマイク音をバランス良く調整すれば、音に深みが出る
・シンセ特有の倍音が、アンサンブル全体を引き締める役割に - 低音域に厚みを加えるバッキング素材として
・モーグ特有の太いローエンドが、コントラバスやバスドラムと自然にマッチ
サウンドデザインの素材として
- 独自のエフェクトをかけて新しい音に変化させる
・Kontakt内外のプラグインでモジュレーションやフィルターを加えやすい
・プリセットがミニマルなので、自分好みに加工しやすい - 現代的なトレーラー音源の層を作るベースに
・エッジの効いた音ではないが、その分他の激しい音と調和しやすい
・サブベースやリズム要素としても利用可能
劇伴・TV音楽のバックグラウンドに
- 喋りやセリフの邪魔をしない音色構成
・存在感がありながら、前に出すぎないバランスの良さ
・ナレーションや対話シーンでのBGMにも最適 - 汎用性が高く、ジャンルを問わず使える
・SFからヒューマンドラマまで、幅広いトーンにフィット
・音色の「癖」が少ない分、場面による使い分けがしやすい
Scoring Synthsがおすすめな人
Scoring Synthsは、一見シンプルなシンセ音源に見えますが、その実力はプロユースにも十分に対応できるものです。
特に「空間と一体化したサウンド」を求めるユーザーにとっては、唯一無二の選択肢となるでしょう。
以下に、Scoring Synthsが特におすすめできる人の特徴をまとめました。
映画音楽や劇伴を制作している人
- オーケストラとの自然な調和を重視する人
・リアルな空間で録音されたシンセ音が、オーケストラと見事に溶け合う
・劇伴に必要な“奥行き”や“深み”を音源側でしっかりカバー - 感情表現を邪魔しない音作りを求める人
・目立ちすぎず、作品の世界観を支える“裏方的存在”として機能する
・ナレーションやセリフとのバランスをとりやすい
現代的なサウンドを求める作曲家・アレンジャー
- デジタル感よりも有機的なシンセ音を求める人
・モーグ系の太くて温かいトーンが、冷たい印象になりがちなデジタル音と対照的
・空間録音によって、リバーブだけでは作れない自然な響きを実現 - サウンドレイヤーの“芯”を探している人
・スコアリングの下支えとなるローエンドやパッド素材として最適
・過剰な装飾がない分、他の音源と組み合わせやすい
シンセ初心者〜中級者にもおすすめ
- 扱いやすく、すぐに音楽に取り入れたい人
・音作りの知識がなくても、プリセットで即戦力として使える
・Kontaktの操作に慣れていれば、導入もスムーズ - 音作りを楽しみたい人にも向いている
・シンプルな設計なので、エフェクトやフィルターでの加工がしやすい
・自分だけの音を作るベース素材としても優秀
大規模ライブラリでも快適に使いたい人
- SSD運用を前提に、大容量でも快適に使える人
・150GBという大容量だが、読み込み速度が確保できれば快適に使える
・システム構成に余裕がある中級〜上級者にも安心の設計
システム要件と動作環境
- 対応ソフトウェア
・Kontakt 5.8以上の「フルバージョン」が必要
・Kontakt Playerでは動作しないので注意
・ライブラリタブには表示されないため、手動で読み込む必要あり - 容量・パフォーマンス
・ライブラリサイズ:約150GB
・SSDストレージ推奨(読み込み速度が重要)
・推奨メモリ:最低6GB以上
まとめ:Audio Ollie「Scoring Synths」空間で録音されたアナログMoogがオーケストラと完璧に融合!劇伴・映画・ゲーム音楽における空間再現の決定版シンセサイザー|DTMプラグインセール
Scoring Synthsは、空間録音されたアナログMoogシンセを収録したKontakt専用音源です。
・空間で録音された唯一無二のアナログシンセ音源
・オーケストラと自然に馴染むサウンド設計
・Moog系シンセの温かく厚みのある音質
・8種類のマイクポジションで立体的なミックスが可能
・Kontaktフル版必須/150GBの本格ライブラリ
Scoring Synthsは、映画音楽やTV劇伴など「作品全体の質感を高めたい」プロフェッショナルにこそ使ってほしい音源です。
単なるシンセではなく、“空気感を演出する楽器”として、あなたの制作環境に新たな次元を加えてくれるはずです。
