Newfangled Audio「Saturate」低域に埋もれがちな中高域の細部まで鮮明に再現する画期的サチュレーター！周波数帯域ごとに独立したサイン波処理で実現する、従来の”チューブ感”や”モコモコ感”を排除した高品質オーバードライブサウンド

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Newfangled Audio「Saturate」低域に埋もれがちな中高域の細部まで鮮明に再現する画期的サチュレーター！周波数帯域ごとに独立したサイン波処理で実現する、従来の"チューブ感"や"モコモコ感"を排除した高品質オーバードライブサウンド｜DTMプラグインセール

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音を太くしたいけど、中高域がモコモコして抜けない

そんな悩みを抱える方にこそ試してほしいのが、Newfangled AudioのSaturateです。

従来のサチュレーターと異なり、Saturateは帯域ごとに独立したサイン波処理で中高域の細部を保ったまま歪みを加えることができます。

その結果、音圧を上げても音が濁らず、抜けの良い仕上がりに。

この記事では、Saturateの仕組みと使い方、他製品との違いまで徹底的に解説します。

“ただの歪み”では終わらない、次世代のサチュレーションを体感してみてください。

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CONTENTS

Saturateとは？他のサチュレーターと何が違うのか

Saturateは、Newfangled Audioが開発したサチュレーション・プラグインで、音に厚みや迫力を与えつつ、中高域の繊細な成分を失わない処理が特徴です。

多くのサチュレーターが「太くなる代わりにこもる」という弱点を持つ中、Saturateはクリアさを保ったまま自然な歪みを加えることができます。

ミックス全体に使っても濁らず、プロクオリティな仕上がりを狙えます。

中高域の透明感：
歪みを加えても声やシンバルなどの細かい音が埋もれない
モダンな音像作り：
真空管的な“レトロ感”よりも現代的な抜けの良さを重視
幅広い対応力：
個別トラックにもマスターにも自然に馴染む処理
整ったダイナミクス：
過度なリミッティングなしで音圧を稼げる
クリアなサチュレーション：
色付けは控えめで、素材の質感を活かす

Saturateの基本構造と目的

Saturateは、入力された音を帯域ごとにサイン波へ分解し、それぞれの成分に対して独立したクリッピング処理を行います。

これにより、従来の一括処理では潰れていた細部が守られ、歪ませても音が破綻しにくくなっています。

特に中高域の輪郭が保たれるため、音の抜け感が明らかに違って聴こえます。

周波数帯別の処理：
低域・中域・高域を別々に制御し、不要な干渉を防ぐ
スペクトラル・クリッパー：
波形の形を変えずに、自然な音量増加を実現
高精度な非対称歪み：
左右の波形を非対称に扱うことで、豊かな倍音を付加
信号のバランス維持：
ドライブしても帯域バランスが崩れない
現代的な設計思想：
古い機材のエミュレーションではなく、音楽制作の実用性を優先

通常のサチュレーターとの違い

一般的なサチュレーターは、アナログ回路の再現を目的に作られており、どうしても「色付け」が強く、音の明瞭さが損なわれがちです。

特に低域を強調する設計が多く、中高域の細かな成分が埋もれてしまう傾向があります。

Saturateはその弱点を克服し、クリアで立体感のあるサウンドを作ることができます。

倍音のコントロール性：
SHAPEとSYMMETRYにより、意図した歪みの質を作れる
帯域干渉が少ない設計：
過度に低域が膨らむことがなく、音が詰まらない
モコモコしない歪み：
濁りがちな中低域をスッキリ処理できる
アナログ臭さを排除：
ビンテージ風の「味付け」が不要な場面に適する
音圧と解像度の両立：
リミッターでは出せない細部の質感を保ったまま音を押し出せる

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Detail Preservationが中高域を守る仕組み

Saturateの核となる機能が「Detail Preservation（ディテール保持）」です。

一般的なクリッピング処理では、歪みと引き換えに細かい音の成分が潰れてしまいますが、Saturateはそこを回避するために、周波数ごとに信号を分離し、各帯域に独立して処理を加えています。

この処理により、歪みを加えながらも中高域の輪郭を崩さず、鮮明さを保つことが可能になります。

帯域別の独立処理：
各周波数に最適なクリッピングを適用し、マスキングを回避
微細な倍音の維持：
ドライブ後も原音の質感が損なわれず、繊細な表現が可能
中高域の抜け感強化：
ギターやボーカルなど、重要な帯域の明瞭さをキープ
フェーズの安定性：
全体の位相関係が崩れにくく、ナチュラルな音像を保てる
ミックスの分離感向上：
複数トラックを重ねても音が団子状にならず、広がりを感じやすい

サイン波を帯域別に処理するアルゴリズムとは

Saturateが従来のサチュレーターと一線を画す理由は、「スペクトル処理」によるサチュレーションアルゴリズムにあります。

入力された音声信号はまずフーリエ変換され、複数のサイン波（周波数成分）へ分解されます。

それぞれの成分は独立して処理されるため、過度な歪みが一部の帯域だけに影響することなく、バランスを保ったまま音を整えることができます。

このように信号をスペクトル分解して扱うことで、Saturateは細かな倍音やニュアンスを失わず、明瞭で密度の高いサウンドを実現しています。

音量の上昇を伴う歪み処理でありながら、音が潰れる印象が少ないのはこの技術の恩恵です。

フーリエ変換による信号分解：
音を複数のサイン波に分け、個別に処理
帯域別クリッピング：
特定の帯域だけが過剰に歪むのを防ぐ
トーンバランスの安定：
音全体の色味やキャラクターが崩れない
非干渉的な歪み：
歪みが帯域ごとに自然に馴染むため、原音の質感を活かせる
ミックス適正の高さ：
複雑な楽器構成でも混濁せず、各要素が明瞭に聴こえる

音がモコモコしない理由をわかりやすく解説

多くのサチュレーターでありがちな「モコモコする」「こもる」問題は、主に低域のエネルギーが中高域を覆ってしまうことに起因します。

Saturateはこの問題に対して、帯域ごとに独立して処理を行うアルゴリズムを採用することで、トーンバランスの崩れを回避しています。

特に低域が暴れる場面でも、中高域の輪郭がくっきりと残るのが大きな特徴です。

また、SHAPEやSYMMETRYなどのパラメーターによって、歪みの質感を細かく調整できるため、素材や用途に応じて適切なクリッピングが可能です。

この調整性の高さが、結果的に“モコモコしない”クリアな音作りにつながっています。

中高域を潰さない設計：
帯域ごとに処理されるため、低域が中域を覆わない
波形の形状が整っている：
滑らかなクリッピングカーブにより、急激な飽和を避けられる
SHAPE設定による最適化：
歪みの「硬さ」をコントロールして自然な倍音を付加
SYMMETRYによる倍音選択：
偶数・奇数倍音を調整し、こもらない音色に仕上げられる
不快なレゾナンスを抑制：
処理後も高域のピークが暴れず、スムーズに聴こえる

Saturateの使い方・おすすめ用途

Saturateは音源の種類や使用シーンを選ばずに活躍する柔軟性の高いプラグインです。

個別のトラックはもちろん、グループバスやマスタートラックにも自然に馴染む処理が可能です。

特定の楽器を前に出したいときや、ミックス全体を引き締めたいときなど、さまざまな場面で力を発揮します。

ドラムのグルーヴ感を強調：
キックとスネアに厚みを加えながらも、抜けの良さをキープ
ベースの輪郭を明確に：
芯のある低域を作りつつ、中域のヌケを維持
ボーカルの存在感アップ：
高域が削れず、声の明瞭度が自然に上がる
シンセのアタックを強調：
鋭さや煌びやかさを足すことで、音が埋もれにくくなる
マスタートラックでのトーン補正：
音圧を上げつつ全体のまとまり感を演出

ドラムに使うとパンチが出る

ドラムトラックは音楽全体のリズムとインパクトを支える重要な要素です。Saturateを使うことで、キックやスネアに「太さ」と「抜け」の両方を与えることができます。

通常のサチュレーターでは潰れてしまうような高域のアタックも、Saturateならしっかりと残り、結果的にパンチ感のあるサウンドが得られます。

特にドラムの音作りでありがちな「叩いた瞬間のアタックは出てるのに、音の芯が薄い」という問題に対して、Saturateは有効な解決策になります。

歪ませながらも粒立ちを保てるため、ヒップホップやロックなどの攻めたジャンルでも活躍します。

スネアの抜けを強化：
アタックの“パチッ”という成分を残しつつ、胴鳴りを太くする
キックに厚みと明瞭さを追加：
低域が埋もれず、音源全体の下支えが強化される
ハイハットのザラつきも自然に処理：
中高域の輪郭を保ち、シャープさを損なわない
プリセットで簡単に効果を確認：
「Hard Hitter」などのプリセットがドラム向きで即戦力になる
ドラムバス全体の一体感向上：
個々のパーツを活かしつつ、まとまりあるサウンドに

ベースに使うと輪郭が際立つ

ベースは曲全体の土台を支える役割を担いますが、他の楽器と重なることで輪郭が埋もれてしまうことも少なくありません。

Saturateを使用することで、ベースの低域に厚みを与えつつ、中域の「芯」や「鳴り」を引き出すことができます。

歪みを加えることで音が前に出てきやすくなり、スピーカー越しでもしっかりと存在感を保てます。

特にSaturateのDetail Preservation機能によって、歪ませた状態でも音のディテールが保持されるため、ファズやオーバードライブのように潰れすぎてしまう心配がありません。

ベースラインをしっかり聴かせたい楽曲では、非常に重宝する処理になります。

低域に迫力を追加：
DRIVEで太さを出しつつ、音がボヤけないようコントロール可能
中域の輪郭を強調：
SHAPEで硬さを調整し、輪郭のあるサウンドに整える
ミックス内での存在感を確保：
ドラムやキックとのバランスが取りやすくなる
アナログ風歪みと違い潰れにくい：
音の芯が維持されるため、プレイのニュアンスも残る
ローエンドの明瞭化：
不要なブーミーさを抑えつつ、しっかりとした下支えを作れる

マスタートラックに使って音像をまとめる

マスタートラックでSaturateを使う最大のメリットは、全体の音像を自然にまとめつつ、必要な迫力や密度を加えられる点です。

従来のクリッパーやリミッターでは、音圧を上げるとトーンが崩れたり、繊細な要素が潰れてしまうことがありました。

Saturateはそのような弊害を最小限に抑え、歪みと透明感のバランスを保つことができます。

また、AUTOレベル機能により出力を自動補正しながら歪みだけを追加できるため、ゲイン調整の手間が省けて扱いやすいのも魅力です。

曲全体にまとまりと押し出し感を与えたいときには、マスターでの使用が非常に効果的です。

全体の一体感を演出：
各帯域がうまく融合し、ナチュラルな音像にまとまる
高域の粒立ちをキープ：
派手に歪ませてもシンバルやボーカルの繊細さが失われない
音圧と明瞭度の両立：
リミッターに頼らずにラウドネスを確保しつつ、聴きやすさを維持
ゲインステージ管理が簡単：
AUTO機能により歪み量と音量を個別に調整可能
仕上げの”ツヤ出し”として最適：
EQやコンプでは出せない質感を最後にプラスできる

各パラメーターの意味と使い方を解説

Saturateには複雑なコントロールはありませんが、それぞれのパラメーターが音作りに与える影響は非常に大きく、的確に操作することで仕上がりが大きく変わります。

各パラメーターは直感的に操作できるよう設計されていますが、どんな意味があり、どう使えば良いかを理解することで、より効果的に活用できるようになります。

スクロールできます

パラメーター名	役割・使い方
DRIVE	入力信号に最大24dBのゲインを加える。歪みの量を決定する中心的なコントロール。小さく上げれば自然に、大きくすれば荒々しい歪みに。
SHAPE	クリッピングカーブの硬さを調整。0%は滑らかでソフト、100%に近づくとハードで明確な倍音が付加される。
SYMMETRY	歪みの非対称性をコントロール。偶数倍音を足すことで、より音楽的で耳馴染みの良いサウンドに。
DETAIL	ディテール保持量を調整。0%は通常のソフトクリップ、100%は原音のニュアンスを最大限残す処理に。
CEILING	出力の最大レベルを設定。過度にレベルが上がりすぎないように制御する。
AUTO	ドライブによる音量変化を自動補正。ONにすれば歪みだけが加わり、音量は一定に保たれる。
HARD LIMIT	アンチエイリアシング時のレベル超過を強制的に防ぐセーフティ。必要に応じて使用。

DRIVE・SHAPE・SYMMETRYの違いと調整ポイント

Saturateの音作りで中核をなすのが、DRIVE・SHAPE・SYMMETRYの3つのパラメーターです。

この3つの組み合わせによって、どんなタイプの歪みを加えるか、そしてその質感がどう変化するかが決まります。

操作自体はシンプルですが、狙った音にするにはそれぞれの性質を理解しておくことが重要です。

DRIVE（歪みの強さ）：
音に最大24dBのゲインを加え、歪みの程度を決定するパラメーター。
最初の12dBまではSHAPEの影響を受けた滑らかなクリッピングが行われ、それ以降はより強い飽和感が追加される。
小さく使えばナチュラル、大きく使えば攻撃的に。
SHAPE（クリップの硬さ）：
歪みのカーブ形状をコントロールする設定。0%では最も滑らかで、倍音が控えめなソフトクリップに。
100%に近づけると急峻なハードクリップになり、エッジの効いた倍音が加わる。
歪みの「質感」を決める重要な要素。
SYMMETRY（歪みのバランス）：
波形の上下非対称性を操作することで、偶数倍音の生成を可能にするパラメーター。
0%では完全に対称で奇数倍音が中心。50%以上に上げると“アナログっぽい”リッチな歪みに変化する。
耳障りの良さを加えたいときに活用すると効果的。

Detail・Ceiling・Hard Limitの使いどころ

Saturateには、歪みの質感や出力の安全性をコントロールするための補助的なパラメーターも用意されています。

中でも「Detail」「Ceiling」「Hard Limit」の3つは、より繊細な音作りや最終調整に欠かせない存在です。

それぞれの役割を把握し、適切な場面で使い分けることで、Saturateの本領を最大限に引き出すことができます。

Detail（ディテール保持）：
歪ませながらも細かい音の成分を保つ量を調整する。
0%では普通のソフトクリッパーと同じ挙動になり、100%では繊細な倍音成分を最大限維持。
アコースティック楽器やボーカルなど、細部の質感が重要な素材に向いている。
Ceiling（最大出力レベル）：
クリッピング後の出力信号の上限を決める設定。マスタリング用途や他プラグインとの連携時に便利。
出力がピークを超えすぎるのを防ぎたい場合に使うと、ミックスの安定感が増す。
Hard Limit（強制的な出力制限）：
アンチエイリアシングを有効にした際、意図せず出力がCeilingを超えることを防ぐためのセーフティ。
音質への影響は最小限に抑えつつ、確実にピークを制限したいときにオンにするのが有効。

AUTO出力とマニュアルゲインの賢い使い分け

Saturateの出力調整には、AUTOボタンとマニュアルのOUTPUTノブという2つの方法があります。

どちらも出力音量に関わる重要な機能ですが、それぞれ得意な場面が異なります。

意図する音作りに応じて使い分けることで、より快適でスムーズな処理が可能になります。

AUTO（自動出力補正）：
DRIVEによって上がった音量を自動で打ち消すように出力レベルを調整。
歪みだけを加えたいときに便利で、音量差による錯覚を避けながら純粋な音質変化を判断できる。
プリセット試聴やA/B比較の際にも役立つ。
マニュアルゲイン（OUTPUTノブ）：
出力レベルを自分でコントロールしたい場合に使用。
音圧感をコントロールしたいときや、プラグインチェーン全体でのバランス調整を行いたいときに向いている。
AUTOでは細かく制御できないニュアンスを調整可能。
両者の併用：
一時的にAUTOを使って適正な歪み量を確認し、その後にAUTOをオフにしてマニュアルで最終調整する使い方も効果的。
制作フローに合わせて柔軟に切り替えるのがポイント。

Saturateを他のプラグインと組み合わせる方法

Saturateは単体でも十分に効果を発揮しますが、他のプラグインと組み合わせることでさらに多彩な音作りが可能になります。

特に同社のPunctuateやElevateとの連携は非常に強力で、トランジェントやダイナミクス、リミッティングとのバランスを最適化できます。

音の押し出しや質感のコントロールをより細かく行いたい方にとって、Saturateは“つなぎ役”としても優秀です。

Punctuateと併用してアタック処理：
トランジェント強調で抜けのある素材を作ったあと、Saturateで自然な歪みとまとまりを加えると、攻撃力と密度が両立する
Elevateとの組み合わせでマスタリング完成形へ：
Saturateでトーンと歪みを調整後、Elevateで音圧と空間の広がりを加えると、上質なマスタリングチェーンが完成する
EQと組み合わせて音の芯を作る：
サチュレーション前に不要な低域やピークを整えることで、歪みが乗る帯域を明確にできる
コンプ前後での使い分け：
コンプレッサー前に入れると歪みが強調され、後に入れるとまとまり感が出る。
目的に応じて順番を変えることでニュアンスをコントロールできる
リバーブやディレイ前に挿すことで空間に溶け込む音に：
歪ませた音は空間系で広がりやすく、密度のある響きを作れる

PunctuateやElevateと連携して使う

Newfangled Audioが提供する他のプラグイン「Punctuate」や「Elevate」との組み合わせは、Saturateの性能をさらに引き出す理想的な方法です。

それぞれ役割が異なるため、順番や使い方次第で音の完成度が格段に高まります。

特にトランジェント、ダイナミクス、サチュレーション、リミッター処理を段階的に行うことで、自然で迫力のある仕上がりが可能です。

Punctuate → Saturate：
Punctuateでドラムやベースのアタック感を際立たせた後、Saturateで全体をまとめると、鋭さと太さを両立できる
Saturate → Elevate：
Saturateで微細な歪みを加えて音の密度を上げてから、Elevateでトーンバランスと音圧を整えると、完成度の高いマスターに仕上がる
三段階の構成でプロ仕様に：
Punctuate → Saturate → Elevateという順序で使うと、素材感を活かしながらも、現代的でパワフルな音像を作り出せる
役割を明確に分担できる：
Punctuate＝アタック処理、Saturate＝質感調整、Elevate＝音圧・広がりという明確な分業で迷いなく使える

サチュレーターの中でSaturateをどの位置に挿すか

Saturateをトラックやバスに挿す際、「どのタイミングで使うべきか」は仕上がりに大きく影響します。

特にEQ、コンプレッサー、リミッターなどと組み合わせる場合、順番を誤ると本来の効果が発揮できないこともあります。

Saturateの性質を理解し、音作りの流れの中で最適なポジションを選ぶことが重要です。

EQの後に挿す：
事前に不要な帯域やピークを整えることで、Saturateの歪みが狙った帯域にきれいに乗る。
過剰な低域による濁りを防ぐことができる
コンプレッサーの前に挿すとアタックが強調される：
Saturateで歪ませたアタックがコンプに反応し、パンチ感のある処理が可能に
コンプレッサーの後に挿すとまとまり感が増す：
コンプで整えたダイナミクスに質感をプラスし、滑らかに音をまとめられる
リミッターの直前に使うと仕上がりが自然に：
過度なピークを抑えた状態でリミッターに渡せるため、無理な音圧稼ぎにならず音質が安定する
バストラックに挿して一体感を出す：
複数の楽器を一括で処理することで、個々のキャラクターを活かしながら統一感のある音像に仕上げられる

よくある質問とその答え

Saturateは多機能かつ独自性の高いプラグインですが、その分、使いはじめの段階で疑問を感じる方も少なくありません。

ここでは実際の使用者から寄せられることが多い質問をもとに、その解決方法をわかりやすくまとめました。

音が濁って聞こえるのはなぜ？
Detailの値が低すぎる、または低域が過剰に歪んでいる可能性があります。
EQで不要なローを処理したうえで、Detailを50%以上に設定してみてください。
出力が小さく感じるのはなぜ？
AUTO出力がオンになっていると、DRIVEで上げたゲインが自動的に下がります。
オフにして手動でOUTPUTを調整すると音圧が出しやすくなります。
プリセットから音が出ないときは？
インサート順や他のプラグインとの干渉が原因のことも。
まずはバイパス状態やレベル設定を見直し、必要に応じてINPUTゲインを上げてみましょう。
CPU負荷は高い？
DetailとAnti-Aliasingを最大にするとやや重くなることがあります。
リアルタイム再生中は控えめの設定にし、書き出し時に最大化する使い方がおすすめです。
リミッターとの併用はどうすれば良い？
Saturateで歪みと音圧のベースを作ったあとに、軽くリミッターをかけるのが自然です。
無理にリミッターに頼らず、バランスの取れた仕上がりになります。

音が濁る・出力が小さいなどの悩みの解決策

Saturateを使い始めたときに多くの人がつまずくのが、「音がモコモコする」「出力レベルが思ったより低い」といった点です。

これらはパラメーター設定やインサート順の工夫で簡単に改善できます。

いくつかの典型的な原因と、それに対する実践的な対処法をご紹介します。

音が濁る／こもる場合
SHAPEやDRIVEを上げすぎると中低域が飽和しやすくなります。
SHAPEは50%以下で自然な歪みに抑え、DRIVEも素材に応じて12dB以内に設定してみましょう。
さらに、事前にEQで低域の整理をしておくと、歪みがきれいに乗ります。
中高域の抜けが悪いと感じたら
Detailパラメーターを上げることで、歪みの中に含まれる繊細な成分が保持されます。
とくにボーカルやシンバルなど、抜け感を大切にしたい音源では80～100%を目安に調整してください。
出力が小さく感じるとき
AUTOがオンになっていると、DRIVEで上がったゲインが自動で下げられるため、結果的に「音が小さくなった」と感じやすくなります。
AUTOをオフにして、OUTPUTノブで自分の耳に合うレベルへ調整しましょう。
歪ませた結果、音の芯が失われた場合
SYMMETRYを活用して偶数倍音を加えることで、歪みがより音楽的に馴染みます。
原音に近いキャラクターを保ちたいときは、50%以上に設定するのがおすすめです。
他のプラグインとの干渉が原因かも？
コンプレッサーやEQの後にSaturateを挿すと、素材のバランスが変わって予想外の結果になることもあります。
一度バイパスして順番を見直してみましょう。

サブベースや808への使用時の注意点

サブベースや808キックのような超低域を中心とした音源にSaturateを使う際には、いくつか注意すべきポイントがあります。

適切に設定すれば存在感のある低音が作れますが、間違えると音が割れたり、他の帯域をマスクしてしまうこともあるため、慎重な調整が必要です。

低域の暴れを防ぐためのEQ処理
Saturateの前段で、不要な超低域（例：30Hz以下）をローカットしておくことで、過剰な歪みを防げます。
歪ませる帯域を明確にしておくことが鍵です。
Detailは控えめに設定
サブベースのような滑らかな波形では、Detailを上げすぎると中途半端な処理になりやすいです。
0〜40%あたりで最低限のディテール保持にとどめ、質感を優先するのが効果的です。
SHAPEはややソフト寄りに
ハードなクリッピングカーブはピークを強制的にカットしてしまうため、滑らかな低音が失われることがあります。
SHAPEは20〜50%程度に設定し、自然な丸みを持たせるようにしましょう。
AUTO出力の活用で整ったレベル感に
低音が膨らみすぎて他のパートを覆ってしまうのを防ぐため、AUTO出力で音量の上がりすぎを制御することが有効です。
過度な持ち上がりを抑えることで、ミックス全体のバランスが安定します。
HARD LIMITは必要に応じてオンに
サブベースや808はピークが跳ねやすく、リミッターの負担にもつながりがちです。
HARD LIMITを使って事前にピークを抑えておけば、後段の処理がスムーズになります。

システム要件

Saturateを快適に使用するためには、ある程度の処理能力を備えた環境が必要です。

特にDetailやAnti-AliasingなどCPU負荷が高めの機能を使用する際には、十分なスペックを確保しておくことで安定した動作が期待できます。

以下に、公式が推奨しているシステム要件をまとめます。

対応OS
- macOS 10.9以降（M1チップを含むApple Siliconネイティブ対応）
- Windows 7以降（64bit）
プラグインフォーマット
- VST2 / VST3 / AU / AAX（64bitのみ対応）
DAW互換性
- Logic Pro、Ableton Live、Cubase、Studio One、Pro Toolsなど主要DAWに対応（64bit環境推奨）
推奨CPU
- Intel Core i5以上、またはApple M1チップ以上
- 複数のトラックで使用する場合はマルチコア環境が望ましい
推奨RAM
- 最低4GB、推奨8GB以上
インストール容量
- 約100MB程度（ライセンス管理を含む）