
ブラスサウンドをリアルに再現したいけれど、サンプル音源では表現が限られる…
そんな悩みに応えるのが「Quilcom SIM-BRASS」
このプラグインは、トランペットやトロンボーンなどの金管楽器の響きを、シンセサイザーの自由度で作り出すツールです。
シンプルな操作で本格的なブラス表現を楽しめます。
無料配布
>>>SIM-BRASSの配布ページ
※ページ下部、画像クリックでダウンロードできます
Quilcom SIM-BRASS:リアルなブラスサウンドを再現する無料シンセプラグイン

「Quilcom SIM-BRASS」は、トランペットやトロンボーンなどのブラス(管楽器)サウンドを合成で再現するために開発されたソフトウェアシンセサイザーです。
このプラグインは、Quilcomシリーズを手掛ける開発者によるもので、以前リリースされた「Quilcom SIM-REED」(リード楽器向け)をベースに作られています。
ブラス楽器の音をシンセで再現するのは非常に難しいとされており、特にジャズ奏者のように「表情豊かな演奏」を再現するには多くの工夫が必要です。
SIM-BRASSは、そうした複雑な表現をある程度シンプルにまとめつつ、できる限り本物に近いサウンドを生み出すことを目的としています。
Quilcom SIM-BRASSの特徴
Quilcom SIM-BRASSには、他のシンセとは異なる特徴がいくつもあります。
以下で詳しく見ていきましょう。
- ブラス系音色専用に設計されたエンジン
Quilcom SIM-BRASSは、金管楽器特有の息づかいや倍音構成を意識して設計されています。
たとえば、演奏の強弱やビブラートのかかり方、音の立ち上がり方などがリアルに表現できるよう調整されています。 - 限られた表現力の中でリアルさを追求
実際の管楽器演奏のように複雑な表情までは再現できませんが、
その代わりに、シンプルな操作でリアルな響きを作り出せるようになっています。
「とにかくリアルな音を出したいけど、複雑な設定は避けたい」という人に向いています。 - サンプル音源とは異なる“自由度”
サンプルライブラリのような録音素材を使うタイプではなく、
合成によって音を作るため、音色のコントロールが自由です。
音の明るさ、息の強さ、アタック感などをリアルタイムで調整でき、演奏表現に幅を持たせられます。 - 複数のプラグイン形式を同梱
ダウンロードしたZIPファイルには、以下の4種類のWindows用プラグインが含まれています。- VST2(32bit版)
- VST2(64bit版)
- VST2(XP対応の32bit版)
- VST3(64bit版)
これにより、古い環境から最新のDAWまで幅広く対応できます。
- ユーザーガイドとFlowStoneスキーマティックを同梱
同梱されているユーザーガイドには、各パラメータの説明や使用方法が詳しく記載されています。
また、FlowStoneのスキーマティックファイルも含まれており、FlowStoneを持っているユーザーは、
実際に構造を開いて中身を確認したり、自分好みに改造したりすることも可能です。
使用上の注意点
Quilcom SIM-BRASSには、いくつかの動作上の注意点があります。
以下のポイントを理解しておくと、安定した動作が期待できます。
- レンダリング(書き出し)は1倍速(1x)で行う必要がある
内部処理の一部がサンプルレートに依存していないため、
オフラインで高速レンダリングを行うと正しく処理されない場合があります。
そのため、リアルタイムまたは1倍速レンダリングでの書き出しが推奨されています。 - 高サンプルレートでも動作は可能
44.1kHzや48kHz以外のサンプルレートでも動作しますが、
上記の理由から、最終的なバウンス(書き出し)は1倍速で行う必要があります。
まとめ:手軽に“シンセでブラス”を楽しみたい人に最適
Quilcom SIM-BRASSは、
「本物のブラスサウンドを自分で作りたい」「でもサンプル音源より自由に音を操りたい」
という人にぴったりのプラグインです。
- 合成音ベースでリアルなブラス音を再現
- 複雑すぎない操作で自然な表現が可能
- FlowStoneで中身を確認・改造できる柔軟性
- Windows向けに複数形式のVSTを同梱
本格的なサウンド制作を目指す人はもちろん、音作りを学びたい人にも非常に価値のあるプラグインです。
シンセの仕組みを学びながらブラス音を研究したい方には、特におすすめです。
無料配布
>>>SIM-BRASSの配布ページ
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