
お気に入りの機材の“歪みの個性”を、そのまま保存できたらどうでしょうか。
Black Diamond Probeは、実機やプラグインの歪みカーブを抽出し、再利用できる形に変換する解析ツールです。
音のキャラクターを感覚ではなく、トランスファー関数として可視化する。
その一歩先のサウンドデザインを可能にします。
Black Diamond Probe:機材の“歪みの正体”を抽出する解析プラグイン

Black Diamond Probeは、実機やプラグインの“歪みカーブ”を抽出するための解析ツールです。
同社の「Black Diamond Distortion」がトランスファーカーブ(入力と出力の関係を示す曲線)を作成・編集するプラグインであるのに対し、Probeはそのカーブを実際の機材から取り出す役割を担います。
チューブプリアンプ、テープマシン、オーバードライブペダルなど。
あらゆる非線形デバイスに音を通し、その入力と出力の関係を測定します。
そして、その歪み特性をトランスファー関数として再構築します。
抽出したカーブは「.tfunc」ファイルとして書き出し可能です。
そのままBlack Diamond Distortionへ読み込み、再利用したり、微調整したり、さらに強調したりできます。
単なるアナライザーではありません。
“機材の個性を保存するツール”といえる存在です。

どんな仕組みで動くのか
Black Diamond Probeは、テスト対象となるデバイス(DUT:Device Under Test)の前後を同時に測定します。
基本的な流れは次の通りです。
・テスト信号を用意する
・その信号をDUTへ入力する
・DUTの出力直後にBlack Diamond Probeを挿す
・ProbeのサイドチェインにDUTの入力信号を送る
つまり、
「入力」と「出力」を同時に読み取る構造です。
その差分から、非線形なトランスファーカーブを再構築します。
セットアップのポイント
より正確なキャプチャを行うために、次の点が重要です。
・入力レンジ全体をカバーする単純なテストトーンを使用する
例:0dBのサイン波
・DUT内のフィルターやEQは可能であればバイパスする
・プロットにループが表示された場合は、X/Yレイテンシー補正で入出力を揃える
もしループが消えない場合。
それはヒステリシス(履歴依存)が存在するということです。
その場合、そのデバイスは単一のトランスファー関数では表現できません。
このあたりは、単なるプリセット保存とはまったく違う領域です。
“動作原理そのもの”を取り出しているからこそ起きる現象です。
何に使えるのか
Black Diamond Probeの用途は明確です。
歪みの正体を知ること。
そして、それを再利用すること。
機材の本当の挙動を可視化する
・真空管の違いはどこに出るのか
・トランジスタのクリッピングはどんな形をしているのか
・オペアンプの色付けはどこで起きているのか
ハードウェアでもソフトウェアモデルでも原理は同じです。
入力と出力を測れば、キャラクターが見えます。
感覚的に「温かい」「太い」と言っていたものが、具体的なカーブとして確認できます。
自分だけのカーブライブラリを作る
お気に入りのゲインステージをキャプチャする。
.tfuncとして保存する。
Black Diamond Distortionに読み込む。
・いつでも再現できる
・別の素材にも適用できる
・さらに誇張もできる
スタジオにある機材の個性を、デジタル資産として保存できるわけです。
技術的な注意点
正確なキャプチャには条件があります。
メモリーレス(memoryless)であること
理想的な対象は「メモリーレス」なデバイスです。
つまり、出力が“現在の入力だけ”で決まるタイプです。
以下のような処理は基本的に適しています。
・ディストーション
・サチュレーション
・ウェーブシェイピング系エフェクト
一方で、次のような要素が入ると話が変わります。
・DCブロッキングフィルター
・EQ
・位相を回転させる処理
これらは時間的要素を含むため、純粋なトランスファー関数としては扱いにくくなります。
メモリーを持つデバイスの場合
次のような機材は単一カーブで安定して表現できません。
・コンプレッサー
・EQを有効にしたプリアンプ
・ヒステリシスを持つ回路(多くのテープサチュレーションなど)
この場合、グラフはループ状になったり、時間とともに変化したりします。
キャプチャ自体は可能です。
しかし、書き出したカーブはあくまで近似値として扱う必要があります。
ここを理解して使うかどうかで、活用の精度が大きく変わります。
書き出しと互換性
書き出した.tfuncファイルは、Black Diamond Distortionと互換性があります。
今後のBlack Diamondシリーズ製品でも利用可能です。
Distortionのプリセットブラウザから直接読み込めます。
ワークフローは非常にシンプルです。
対応フォーマット・動作環境
対応フォーマット
・VST3
・AU
対応OS
・macOS 10.15以降
・Windows 10以降
インストーラーは署名・公証済みです。
macOSでも検証済みインストーラーとして安全に導入できます。
まとめ:Aspen Instruments「Black Diamond Probe」真空管・テープ・オーバードライブの歪みを可視化!実機やプラグインの歪みカーブをそのまま抽出できる解析ツール|DTMプラグインセール
Black Diamond Probeは、非線形デバイスの歪み特性を抽出し、トランスファーカーブとして保存できるツールです。
実機・ソフトウェアを問わず、入力と出力を同時に測定し、その個性を数式レベルで再構築します。
感覚的だった“音の違い”を、具体的なカーブとして扱える点が最大の魅力です。
・実機やプラグインの歪みカーブを抽出できる
・入力/出力を同時測定し、非線形特性を再構築
・.tfunc形式で書き出し可能
・Black Diamond Distortionに直接読み込み可能
・歪み特性をライブラリ化できる
・レイテンシー補正機能を搭載
・ヒステリシスの可視化にも対応
・VST3 / AU対応
・macOS 10.15以降 / Windows 10以降対応
お気に入りの機材を“再現する”だけでなく、“理解する”。
Black Diamond Probeは、音作りを一段深いレベルへ引き上げる解析ツールです。
